日経平均とマザーズ、ヤンキーの虎、ユニクロ株の投資チャンス、
ダブル移動平均、九州視察旅行、生きてるだけで丸儲け、気合と根性、
配当生活、弱気相場の宵の口、人はちゃんと育てないと、
大和住銀日本小型株ファンド、アピタの特別感謝デー、
銘柄分析力強化トレーニング、ハローズ決算短信
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ショートコラム(2016年5月)
■ハローズ決算短信(2016年5月31日) |
5月のバリュー投資塾では、皆さんにハローズ(2742)の決算書を分析してもらいました。同社は、広島・岡山地盤の食品スーパーです。 決算書の分析は、まず表紙をざっとチェックして、疑問点が生じれば、添付資料にて該当の財務諸表を確認するのが効率的です。 今回の場合、表紙の経営成績(営業収益〜当期純利益)を見る限り、2桁増収増益であり、絶好調に思えますが、実は気になるところがいくつかあります。 もしご興味があれば、考えてみてください。続きを近日中に掲載します。 |
■銘柄分析力強化トレーニング(2016年5月30日) |
今まで書いた本の中で、悲しいほど売れなかったものがあります。『角山智の銘柄分析力強化トレーニング』シリーズです。 出版時期は2009年。業績に関係なく、株という株が売り込まれ、「ファンダメンタル分析なんて、やっても無駄」というムードが市場を支配していました。 「この2冊に取り組んでもらえれば、実力が付くのに・・・」と残念に思っていたところ、最近、突如としてKindle版が売れ始めました。 ●角山智の銘柄分析力強化トレーニング
決算短信表紙、セグメント情報、損益計算書編 昨年の夏頃までは、何を買っても儲かる相場でしたが、それ以降は「銘柄分析ができるか、できないか」で投資家の明暗が分かれているような気がします。 自分で決算書を読めるようになりたい方には、著書としてもこの2冊をおすすめします。 |
■アピタの特別感謝デー(2016年5月28日) |
昨日はアピタの特別感謝デーでした。マイナス金利の発表以降、どこのスーパーも普段は閑散としており、特売を行わなければ人の集まらない状況です。 また、ユニーGHが東海地方以外のスーパーに関して、基本的に閉店する方針を打ち出していることから、今回の特別感謝デーで所定の売上を達成できなければ、親会社としては絶好の口実になりえます。 そういうこともあり、けっこう思い切った値引きを行っており、平日にしては賑わっていました。ただ、従業員には悲壮感が漂い、相変わらずレジも暗かったです。「やっぱり、この店はなくなるのだろうな」と感じた一日でした。 |
■大和住銀日本小型株ファンド(2016年5月27日) |
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大和住銀日本小型株ファンドは、中長期的にTOPIXやJASDAQ指数を上回っている、我が国では稀有な存在の株式投信です。 中小型株担当歴20年のベテラン、苦瓜達郎氏が運用しています。以前のショートコラムにて、機関投資家のファンドマネジャーに苦言を呈しましたが、この方は別格でプロ中のプロです。 銘柄選択も、横並びの傾向が見受けられる株式投信の中ではユニークです。下の表は、今年4月末の組入上位銘柄ですが、「ファンドが買っても大丈夫?」と心配してしまう出来高の少ない銘柄も含まれています。 個人的には「主にブランド品を取り扱っているため、業績が景気に連動するコメ兵を今の時期に買えるのは度胸があるな」と感じました。
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■人はちゃんと育てないと(2016年5月24日) |
経営の質が優れている、ある食品スーパー社長の言葉が琴線に触れました。 ですから今なら4、5店ですね。このペースを超えると店はガタガタになります。人はちゃんと育てないと。 出店競争に明け暮れ、人材の育成が追いつかず、やがて自滅していく(であろう)新興企業の経営者に聞かせてやりたいです。 ちなみにその食品スーパーのレジには、明るくて感じの良い女性がずらりと並び、古き良き時代の銀行窓口のようで壮観でした。 |
■弱気相場の宵の口(2016年5月20日) |
下の株価チャートをご覧ください。昨年3月の高値よりかなり下げているトヨタ自動車(7203)に対して、花王(4452)は未だ高値圏にあります。 私には、景気の動向を敏感に察知した機関投資家が、景気循環株のトヨタをせっせと売り、ディフェンシブ銘柄の花王に乗り換えている姿が目に浮かびます。 ということは、弱気相場はまだ宵の口といえます。株価が本格的に下げ出し、投資家心理が悪化して、リスク許容度も低下すれば、花王のような安定成長企業も売られるからです。 短期的なパフォーマンスを気にしなくていい、自己資金を運用する身としては、そうなったときが出番です。バブルの宴の後、長い夜になるかもしれませんが、夜が更けるまでじっくりと待ちたいものですね。 |
■配当生活(2016年5月19日) |
年初からの株価下落により、一見、割安な銘柄が増えています。先ほど、配当利回りにてスクリーニングを行ったところ、4%以上が100銘柄以上もありました。 私のような、収入の不安定な個人事業主は、配当生活に憧れます。「6000万円を元手に、配当利回り4%の株式ポーチフォリオを組めば、年間の受取配当金は240万円。食べていくだけなら何とかなる」という計算をしてしまうのです。 ただ、現時点で配当利回りの高い銘柄の中には、世の中が再び不況に陥れば配当を維持できるかどうか微妙な会社が結構含まれています。 景気の状況にかかわらず、毎年のように増配を期待できる銘柄は、まだそんなに下がっていません。そのような質の高い株式が割安となるまで、もう少し辛抱が必要なようです。 |
■気合と根性(2016年5月18日) |
IPO銘柄の中には「参入障壁の低い業界にて、気合と根性で頑張る」というビジネスモデルの会社も少なくありません。 今まで、その手の企業は長期投資に適さないと思っていました。過当競争に巻き込まれてしまい、利益成長が長続きしないからです。 しかし、藤野英人氏の著書『ヤンキーの虎』を読んで、考えを改めました。周りがヤル気をなくしている業種や地域なら「気合と根性のビジネスモデル」でも、それなりに通用するケースがありえます。 バフェット氏のように「大きな堀」を持っている企業を選ぶのが長期投資の王道でしょう。ただ、敵がしょぼければ小さな堀でも十分ですし、そもそも相手が攻めてこなければ堀など不要です。 もう少し体裁のいい言葉を使えば「生産性の高い競争相手がいないこと」も銘柄選びの重要な条件です。 今後は「気合と根性のビジネスモデル」だからといってスルーせず、競合の状況についてよく調べてみることにします。 |
■生きてるだけで丸儲け(2016年5月15日) |
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お笑い界のモンスター、明石家さんまさんの座右の銘が「生きてるだけで丸儲け」です。 実はこの言葉、株式投資にも当てはまります。相場には2003年4月、2012年12月のように「参加しているだけで丸儲け」の局面が存在するからです。 ただ、丸儲けできるようになるまでには、長くて苦しい弱気相場が存在します。弱気相場で退場させられてしまうので、大半の投資家が丸儲けできないのです。 20年の投資経験を通じて、そういった投資の本質が分かるにつれ「弱気相場さえ生き残れば、後は生きてるだけで丸儲け」と考えるようになりました。 そこで、5月開催のバリュー投資塾では、弱気相場を生き残るための投資戦略について取り上げます。 ご参加を希望される方はメールにて、氏名(漢字とカナ)、郵便番号、住所、電話番号、カナ振込人名(ご本人と異なる場合)を記入してお申込みください。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。 なお、お申込み締切については東京会場5月18日(水)、大阪会場5月25日(水)とさせていただきます。両会場とも、まだ残席がございます。
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■九州視察旅行(2016年5月13日) |
昨日、九州旅行から帰ってきたところです。 もちろんローカル線にも乗りましたが、今回はもう一つ、別の目的がありました。 それは、以前より気になっていたチェーンの店舗視察です。まさに「百聞は一見にしかず」で、実際に店舗を見て回ることで、より多くの気づきを得ることができました。 詳細については、セミナーやレポートで取り上げていく予定です。また、できる範囲で、このコラムやメルマガでも紹介したいと思っています。 |
■ダブル移動平均(2016年5月7日) |
下図は日経平均株価のロングチャートです。移動平均線を2本用いる、ダブル移動平均と呼ばれるテクニカル分析の手法で分析してみると、まずい状況にあると受け取れます。 ●日経平均が24月移動平均線の下に位置している 今まで、同じような局面が2000年、2007年に発生しました。しかもFRBが利上げに転じ、景気にピークアウト感が見受けられる点も酷似しています。 自己資金を運用している投資家としては、たとえ歴史が繰り返されても、最悪に事態に陥らないよう、予め手を打っておくべきでしょう。 なお、ダブル移動平均については『移動平均線の新しい読み方』の解説が分かりやすいです。 |
■ユニクロ株の投資チャンス(2016年5月6日) |
私が初めて株を買った1995年、すでにファーストリテイリング(9983)は高嶺の花でした。待てど暮らせど、株価は自分の買いたいゾーンまで下がりません。 そんな同社株が、やっと割安になったのは1998年です。最安値は263円。1998年8月期のEPS27.9に対し、PERはたったの9.4倍でした。 なぜかといえば、1997年秋にアジア通貨危機が発生し、拓銀や山一といった大手金融機関の破たんもあって、株という株がことごとく売られてたからです。 1998年のチャート(下図)を見れば、263円の安値を付けた後、350円付近で5カ月ほど保ち合っています。底値よりいくぶん上がったとはいえ、この局面でもPERは12〜13倍程度。移動平均線も反転し、絶好の投資チャンスであったことが分かります。 このとき、アジア通貨危機にて持ち株が塩漬けだらけになってしまった私は、完全にモチベーションを喪失してしまい、休場に追い込まれていました。 今から振り返れば「あれだけ安値を待っていたのに、肝心の局面にて、その場に居合わせていなかった」ことが残念でなりません。 ただ人間の本質が変わらない限り、弱気相場は今後も繰り返されるでしょう。こういった教訓をバネにして、次はもっと上手くやりたいものです。 |
■ヤンキーの虎(2016年5月4日) |
つい先ほど、藤野英人氏の新刊『ヤンキーの虎』を一気に読破しました。 本書を衝動買いしてしまったのは、近年、新規上場企業の中に次のような会社が含まれており、その存在が気になっていたからです。 ●地方に本拠を構えている 藤野氏の解説を読んで「なぜ、最近になってそのような企業が増えてきたのか」という時代背景をよく理解できました。 IPO銘柄に関しては、ユニークなビジネスモデルや新業態ばかりに目がいっていましたが、今後は「ヤンキーの虎」にも注目したいです。 |
■日経平均株価とマザーズ指数(2016年5月3日) |
日経平均株価と東証マザーズ指数の株価チャートを並べてみました(下図)。 今年に入り、軟調な日経平均に対し、東証マザーズ指数が逆行高しています。 ちなみに、強気相場の末期には、次のような現象が起こりやすいです。 ●株価のボラティリティが高まる さて、連休明けはどうなるでしょうか。 |
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by 角山智