自営業の出口戦略、先生業の現実、今考えていること、10/29の東京セミナー、
偶然見つけた決算書の良書、収入を得る手段、部屋の写真と、「働きたい」モード、
初心者向けの本、不幸な人々、漫才ブーム、一つだけ買っていた宝くじ、今後の予定、
外国株式インデックスファンド、仕入れ、成功する「投資力」の伸ばし方
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ショートコラム(2006年9月)
■成功する「投資力」の伸ばし方(2006年9月29日) |
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昨日「年収150万から2億円へ!成功する「投資力」の伸ばし方」を読みました。本屋で偶然見つけ、著者が泉さんだったので、買い求めたものです。 私は、泉さんの会社で少し働いたことがありますが、バランス感覚が抜群の経営者という印象を持っています。何をやっても成功しそうな感じでした。泉さんは会社経営と不動産投資で資産を築かれたのですが、投資に対する考え方は参考になります。 成功している方の共通点として、挫折を経験して、それを乗り越えていく過程があります。若いときに(今での十分お若いですが)これほど苦労されているとは意外でした。 ジャパニーズ・ドリームともいえるこの本、成功者のマインドを見習いたい方にはおすすめです。本日と明日はアマゾンでキャンペーン中です。 |
■仕入れ(2006年9月27日) |
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最近は、石野さん(「道具としてのファイナンス」著者)のブログ、一口日記で取り上げられている本をチェックしています。 今日は「数字は見るな! 簿記があなたの会計力をダメにする」を読みました。決算書アレルギーを取り除くには、最適な本かもしれません。後は「社長になる人のための決算書の読み方」を読んでおけば、決算書の見方も変わってくると思います。 この本で、私がいちばん参考になったのは、別のところでした。 「私のような情報サービス業に身を置く人間にとって「本を読む」という行為と「人に会って話をする」という行為は、いわば「仕入れ」に相当する行為です。だからできるだけ多くの本を読み、多くの人と会って話をします」とは筆者の弁です。 私も同業者みたいなものですが、ここのところ「仕入れ」が全然できていません。本もあまり読んでいないし、人にも会っていないです。ほとんど自宅で執筆しているだけ・・・。 これはまずいですね。 4冊目の本で、銘柄選択についてはほぼ出し切るので、私の倉庫は空っぽになります。これからは、仕入れにも励まなければなりません。 |
■外国株式インデックスファンド(2006年9月26日) |
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以前から気になっていた外国株式インデックスファンドをまとめてみました。
「トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド」以外、MSCIコクサイ指数に連動するインデックスファンドです。TOPIX連動型上場投資信託(ETF)の信託報酬が0.1155%ですから、コスト面では割高になります。 この中から選ぶのであれば「すみしん外国株式インデックスオープン」でしょうか。運用期間が短いのであれば「ステートストリート外国株式インデックス」の方が低コストです。 私はソニー銀行に口座を持っているので「中央三井外国株式インデックスファンド 」を検討していたのですが、買取請求ができないと知り、対象から外れそうです。買取請求ができないと株式等と通算損益ができず、不利になるケースがあるからです。 意外なのは本家「MSCIインデックス・ コクサイ・ポートフォリオ 」のパフォーマンスが見劣りすることです。インデックスファンドなので、差はつかないはずですが・・・。 このためだけに住友信託銀行を利用するのも何ですが、コスト優先でいきたいです。 尚、今回は「たこ焼き式投資日記」を参考にさせていただきました。各ファンドのリターンはDIR Fund Guideに掲載されているものです。 |
■今後の予定(2006年9月24日) |
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今やっていることと、今後の予定を書いておきます。 4冊目の本は、締切まで3週間となり、推敲を行っているところです。当初は「決算書の図解&ドリル」という軽めの企画だったのですが、企業価値評価を加えて、これまでの集大成にしようと思っています。出版は、年内か年明けか、微妙になってきました。 10月半ばからは、1週間でテキストを仕上げて「教科書とは違うバリュー投資の裏技セミナー」に望みます。大阪セミナーのテキストを全面改訂して、4冊目の内容も前出しするつもりです。 ここまでは、ややハードスケジュールです。11月以降は、特に予定を入れていません。 というのは、これ以上売上を増やしても、税金が増えるばかりというシュミレーション結果が出ているからです。 投資の方は、今年はジタバタしても仕方ないので、現行ポジションを継続することになりそうです。外国株の比率を少し増やしたいですね。 ただ、来年以降のテーマについては、ちょっと見えてこないです。本にしても、書き尽くした感がありますし。 4冊目が書けたら、じっくり考えてみたいです。 |
■一つだけ買っていた宝くじ(2006年9月20日) |
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私は宝くじを買ったことがないのが自慢でしたが、一つだけ買っていた宝くじがありました。それは「保険」です。 橘玲氏は「雨の降る日曜は幸福について考えよう」で「生命保険とは、身も蓋もない言い方をするならば、宝くじの一種である」と述べています。ドリームジャンボとの違いは、当たると嬉しくないことです。 また、山崎元氏は「 「投資バカ」につける薬」で付加保険料(保険会社に入る手数料)の高さと不透明さを指摘しています。そういえば、保険会社は一等地にビルをたくさん持ち、社員の給料も高かったように思います。 そんなこともあり、医療保険を解約しました。我が国には「健康保険」があるので、それで十分です。 担当者は引き止めもせず、手続きはすぐに終了しました。仕組みをわかっているはずなので「長年あのような商売をして、良心が痛まないのだろうか」と思うのですが、生活のためと割り切っているのでしょうか。 とにかく、保険に入るのなら、アフラック(AFL)の株でも買った方がいいと思います。「子供がまだ小さくて・・・」という方は1年単位の「共済」を必要な年数だけ使うのが賢明です。 |
■漫才ブーム(2006年9月19日) |
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昔、漫才ブームがありました。次から次へと新しいコンビが登場したものです。「どこが面白いのだろう」というコンビまでが、それなりに笑いを取っていました。 ブームはやがて去り、少なからずの漫才コンビが消えていきました。そんな中、オール阪神・巨人のような「本物」の漫才コンビは今でも健在です。 昨年は株式投資ブームだったと思います。本物の投資家は残り、そうでない者は去っていきます。マーケットでは、退場させられたら終わりです。そうならないよう、本物の投資家を目指したいものです。 |
■不幸な人々(2006年9月16日) |
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「考えてみれば、巨大な富とはあまり縁のない俗世の諸事や、そこから生まれる喜びや悲しみがあってこそ、人間、生きている意味があるのだ・・・。適度に満ち足りた富を、実りある人生の副産物と捉えるのが理や徳にかなった投資態度である。家庭に尽くし、仕事に精をだし、市民の義務を果たし、あとは最善を期待する−、これが真に幸福な人々である」。 ジョン・トレインは「マネーマスターズ列伝」をこう結んでいます。 投資は人生のごく一部であり、生活の大部分を占めるようであれば、その人は幸せでないのかもしれませんね。私は、本の執筆や講演を仕事にしている関係でやむを得ないのですが、皆さんはそうあってはならないと思っています。 |
■初心者向けの本(2006年9月15日) |
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公認会計士の平林亮子先生より献本をいただいたので紹介します。ファイナンシャルプランナーの大竹のり子さんと共著で「世界で一番やさしい割安株の本」を出されました。初心者向けの超入門書です。私の「黄金の3ステップでもうかる はじめてのバリュー株」よりわかりやすく説明されている箇所もあります。 初心者の方に、初歩から説明するのは骨が折れるものです。ご両親や彼女が「株をはじめたい」と言い出したら、この2冊をあらかじめ読んでもらい、後から補足説明するのも一案です。「本の説明よりわかりやすい」とあなたの株があがるかもしれませんよ。 |
■「働きたい」モード(2006年9月12日) |
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東京から実家に戻り、執筆活動をはじめて、もうすぐ1年になります。今、考えていることにも書きましたが、家で書き物ばかりも、けっこうきついものがあります。 最近は「外に出て働いてみたい」モードです。週に3日程度が理想なのですが、SEやWeb関係の仕事では、アルバイト的なものは少ないようです。正社員は45歳が上限みたいですね。今さらサラリーマンに戻るつもりはないのですが・・・。 生活の心配がなくても、仕事に出たい主婦の気持ちを、よく理解できる今日この頃です。 |
■部屋の写真と(2006年9月11日) |
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6年前のものですが、部屋の写真が出てきました。念願のMac(Power Mac G4)を買ったばかりの頃です。左奥に写っているのがピカピカのMac、となりの箱がPhotoshop5.5です。三菱製17インチモニタはもう壊れてしまいました。右端に移っているのがアナログカメラ、Nikon NewFM2と望遠レンズです。スキャナも新調して、当時は張り切っていたものです。 この頃は、職場サイトの更新作業を手掛けていました。ウェブ関係の仕事に転職しようと考えていた時期もあり、実際に2社ほど応募しています。うち1社は「東京まで面接に来てほしい」と話が進んだのですが、改めて調べてみると社長がかなり若いのです。「こんな若造に使われるのは嫌だな」そう思い、東京には行かないことにしました。 当時は「エッジ」という社名でした。ご存じでしょうが、今は「ライブドア」という会社になっています。もし、転職していたら、今頃どうなっていたでしょうか。人生はわからないものですね。 |
■収入を得る手段(2006年9月10日) |
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サラリーマンは、債券投資と似ているところがあります。一般的に(例外もありますが)ローリスク・ローリターンです。一方で、自営業は株式投資と同じく、ハイリスク・ハイリターンです。 投資では、アセット・クラスの分散を行いますが、収入を得る手段もそうならないでしょうか。事業所得が1/3、給与所得が1/3、投資の配当収入が1/3程度に分散したいものです。給与所得だけで生活できて、事業所得と配当収入を投資にまわすことができるのが理想です。 そうであれば、事業や投資が不調の年も乗り切ることができますし、事業の将来性がなくなったとき(電気店を経営していたが、家電量販店が進出してきた場合など)の撤退や、勤務先で理不尽な扱いを受けたりしたときの転職も、決断しやすいと思います。何事も「選択肢がない」状況で行き詰まると、最悪の事態を引き起こします。 私は、何となくですが、20代後半から独立を考えていました。実は、コンビニのオーナーを目指していた時期もあります。色々と調べているうちに、コンビニを経営するより、FC(フランチャイズ・チェーン)本部の株を買った方が賢明であると気づきます。これは、私が株式投資をはじめることになった、別のきっかけです。 当時、コンビニ株は割高で手が出なかったのですが、FCに興味を持ったことにより「ほっかほっか亭」FC本部のプレナスを見つけることができました。プレナスは長らく主力銘柄の座を占め、私の資産形成の礎となります。その株式投資が、サラリーマンから独立するきっかけを与えてくれるとは、思いもしませんでした。 私は「サラリーマンと預貯金は安全でない」が持論なのですが、収入を得る手段が分散されていないのは、リスクといえるかもしれません。まず、小さなことから始めるべきでしょう。アフィリエイトでもいいですから、職場以外から銀行口座に現金が振り込まれる経験をしてみることです。 逆に、安定した収入源が不足している私は、何らかの対策が必要です(汗)。 |
■偶然見つけた決算書の良書(2006年9月8日) |
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田舎暮らしの辛いところは、まともな本屋がないことです。 昨日、散歩がてら本屋に出かけたところ、偶然目にとまった本がありました。「社長になる人のための決算書の読み方」という文庫本です。 投資家にとって、わかりやすい決算書の本はなかなかありません。「だったら、私が書きましょう」ということで、4冊目を書いています。 中身に気になったので、ダメモトで手に取ってみました。ところが、けっこうわかりやすいのです。企業価値や無形資産の評価にもふれてあり、むしろ投資家を意識して書かれているような気もします。もちろん、買って帰りました。嬉しい誤算です。 「教科書とは違うバリュー投資の裏技セミナー」に出席される方の予習用にも、そうでない方にも、おすすめです。同じ著者で「社長になる人のための経理の本」「これで完ぺき社長になる人のための経理の本 管理会計編」もあります。 |
■10/29の東京セミナー(2006年9月7日) |
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10月29日(日)の東京セミナーは「教科書とは違うバリュー投資の裏技セミナー」になりました。ちょっと怪しいネーミングですが(笑)、セミナー内容は「「超分析」バリュー投資セミナー」の続編にあたるものです。
「「超分析」バリュー投資セミナー」では、熱心な参加者の方からWACC(加重平均資本コスト)やDCF法の問合せをいただきましたが、今回はそのあたりを含めた企業価値評価についてのセミナーです。 ただし、株式投資は理屈のみで動かないところです。私は、相当数の投資書籍を読んでいますが「教科書通り」では思わぬ火傷をすることがあります。マーケットで何回も痛い目にあいながら身に付けた「教科書的ではない」やり方についても、お話したいです。 レベル的には中級者向けになります。PERなど基本的な投資指標や決算書の見方をマスターされている方が対象です。「我こそは」という方は、聞きに来ていただければと思います。 |
■今、考えていること(2006年9月5日) |
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ただいま、4冊目の本を書いています。当初は「決算書の図解&ドリル」だった内容に、企業価値評価を加えて、中級者向けにするつもりです。8月から書いており、9月中にメドをつけたいです。 10月からは時間的な余裕ができるので、次にすることを考え始めました。 今年は、本も2冊出せそうだし、大阪で自主開催セミナーもできたし、簿記3級も取ったし、それなりに進展しているのですが、何だか充実感に乏しいです。 結局、こういう仕事をしていると、散歩以外は外出しなくなり、人にも会わなくなり、一日のほとんどは机に座っていることになります。 最近、思うのは 投資手法についても、4冊目の本で、ほぼ書き尽くすことになります。2冊続けて書くのは、けっこうきついので、少し間隔をあけたいところです。 さて、次の一手をどうしましょうか。 |
■先生業の現実(2006年9月4日) |
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サラリーマン時代、私は情報システム部門でSE(システム・エンジニア)をしていたわけですが、依頼があれば、どこでも出向きました。 職場では、建築資材を扱っていたので、設計事務所が重要な客先でした。図面の段階で、自社の建築資材を指定してもらえば、採用が決まるからです。ある日、職場のサイトで提供しているウェブカタログについての問合せがあり、営業マンと一緒に出向きました。 個人の設計事務所のようで、訪問先はマンションの一室でした。10分ほど部屋で待たされ、カタログを持参した営業マンが一通りの説明をして、30分程度で終わりました。 その帰りに、営業マンから聞いた話が印象に残っています。 個人の設計事務所は、移り変わりが激しいとのことでした。素晴らしい図面を引くことができても、仕事を取れない「先生」が多いそうです。頭の一つ、下げることのできない「先生」もいると聞きました。 独立したものの、やがて行き詰まり、どこかの設計事務所に再就職するそうです。サラリーマンに収まると、社内での評価に不満を持ち、また独立します。でも、自分では仕事が取れなくて・・・の繰り返し。 「金持ち父さん」本は、株式投資に関してやや安易ですが「セールスとマーケティングの重要性」を説いていることは評価できると思います。結局、ビジネスは「売り込み」ができないと成立しません。たとえ「先生」であっても、それは同じです。 |
■自営業の出口戦略(2006年9月1日) |
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「今日、ホームレスになった 13のサラリーマン転落人生」がアマゾンから届きました。読み始めると、引き込まれていき、一気に読み終えました。 ■電気店経営。自宅件店舗を建て替えた途端、家電量販店が相次いで出店。廃業に追い込まれ、借金だけが残る。 私の印象に残ったのは、自営業者の悲劇です。電気店以外はバブルの発生・崩壊が絡んでいます。高い寿司やブティックの高級品、リッチな海外旅行が飛ぶように売れ、一時期はかなりおいしい思いをしたようです。気の緩みもあったのでしょうが、バブル崩壊後の深刻な不況は、誰もが予想できなかったことです。 家電量販店が出店してきた時点で見切りをつける、ビルの空室が埋まらなくなった時点で売却する・・・、こう書いてしまうのは簡単ですが、自分が同じ立場であれば、適切な行動が取れていたかは疑問です。 ただ一ついえるのは、どんなビジネスでも時流に合わなくなることがあり、出口戦略(撤退戦略)を考えておく必要があることです。今までの苦労や愛着と、そのビジネスの将来性は全く別物だと思います。 私は時々、収支のシュミレーションを行い、最悪シナリオを想定しています。最悪シナリオが崩れるようであれば、ビジネス自体を見直さなければいけません。実は、税制上有利な個人版401kプランへの加入を決めかねています。成り行き次第では、サラリーマンに戻る可能性も捨てきれないからです。 前回のコラムにも書きましたが、収入源は多様化しておくべきです。そうすることにより、一つのところで必要以上に頑張らなくてすみます。時流をにらみながら、ベターなものを選択していくのも悪くない、そう思います。 |
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