11月17日
入院。輸血検査のための採血、CT検査。
その後は特にする事もなくテレビを見ていた
主人はソファーでうたた寝。何を話したらいいのか、わからないという様子。夕方、薬剤師さんより薬のアレルギー等説明。
手術室担当の看護師さんより 手術の流れの説明。顔と名前の確認
夜、A先生が様子を見に来る。メスの入れ方について説明
なるべく目立たない外側から切りたいが、腫瘍の状態によっては
内側から切らなくてはならない。その場合傷が目立ってしまうが
任せて欲しいとのこと
その時は傷のことなど考えられなかった
命優先 ただそれだけ
11月18日
手術当日。朝一番でシャワー、イソジンで胸を洗う
あと何時間後には無くなってしまう私の胸。
二人の娘を母乳で育てたので 形はよくないけれど本当によく働いてくれた、大切なおっぱい
なんだか申し訳なくて涙が止まらなかった
手術一時間前。先生がマジックで印をつけに来た
手術服に着替え、移動用のベッドに横になる
眠くなる筋肉注射をして、しばらくは母や妹、主人とくだらない話しをしていた
その後、記憶がない。家族や看護師さんの話によると
名前の確認や問いにはっきり答え「行って来ます」と手を振っていたらしい。覚えているのは、手術終了直後
急にたくさんの人の話し声が聞こえて目を開けると、テレビで見るような丸い電気が見えた。気持ち悪くて吐いた
次に気がついたときは、ベッドに戻っていた。
また気持ちが悪くなって吐く
手術中ずっと上げていた腕が痛くて泣いた
かわいそうと泣く妹の声、心配そうな主人の顔
そしてまた眠ってしまった
夜、痛みで目がさめた。痛み止めの注射をしてもらう
手術は約8時間かかったそうだ。出血もありかなりの貧血。
輸血はしなかった
10月19日
酸素マスク・背中の麻酔チューブをとってもらった
電動ベッドなので,自分で上半身を起こしてみた。
枕元に主人からの手紙があった。嬉しくて また涙。
朝から食事が出た。
どんどん歩きなさいと言われる。ウソーもう歩くの!!ビックリだ
とはいうものの腰に差し込んである チューブが痛くて歩けない
このチューブから体の廃液を取っている。全部で5個ぶら下がっていた
手術をした胸とお腹の傷よりも、横っ腹が痛かった。
キューッと絞るような痛み
トイレに行くのも必死。食欲なんてあるわけもなく、痛みに耐えていた
夜、痛み止めの注射をしてもらう
どうしてそんなにいたいの?と先生も不思議がっていた
再建しなきゃよかったかな…少しだけ後悔した
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