【廃墟マニヤ File058】
K岡鉱山O津山(岐阜県)
(その4)
ときおり風にのって、下界からかすかな列車の音が聞こえてきます。逆にそれがこの空間と「日常」との距離を感じさせるようです。
この防火壁は、O津寮という建物のものだったそうです。
妙に現実感のない眺めの中で、かつてここでたくさんの人々が生活していたことを想像してみました。
移転後にあった火事によるものでしょう。扉は焼けて錆びついています。
浴室などコンクリートの部分だけが点々と残っていました。
広場の下のほうに無事だったらしい建物が見えるので、行ってみることにします。
途中、消火栓らしきものを発見。径が細いので、ただの水道栓のような気もしますが……。
雪が多い所にしては、比較的しっかり建物が残っている方でしょうか。
どこからも電気のやってこない電柱。
屋根がベコベコになっています。
(続く)
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