ち、つで始まるタイトルの映画 |
こ、これはねぇー…(困惑)。 タイトルが全てを表すように、主人公達の所属するチーム・アメリカは、「世界の警察」を名乗ってはばからない強力武装集団。 安っぽいクサーイ三角関係やら、良く確かめもせず殺しまくり壊しまくる派手派手アクションとか、ゲロネタにエロネタ、実名付きでの有名人非難、ブラックなギャグに下品な言葉(なんて段階じゃないな)のオンパレード。 内容がこんななのに、物凄く真面目に作ってあるのが凄い。 ハリウッドの豪華スター陣(しかも顔が似てないぞ…笑)から北の将軍様(こちらは似てる…)まで、徹底的なおちょくりぶり。反体制・アメリカ批判を気取るかと思いきや、マイケル・ムーアまでやられてしまってビックリだ。要するに、誰彼かまわず毒づきまくってる。 こんなおバカなモノを、大真面目に汗水垂らして造っている人達がいる、という事実に、取りあえず感動する。 |
こ、怖〜い!アンジョリの顔が(笑)。 苦手な、と言うか私的には『ミリオンダラーベイビー』が軽くトラウマになっちゃってるイーストウッド監督だけど、今回は(やっぱり暗いものの)そんなにシンドイ思いはしなくて済んだ、ホッとしたけど、その分印象は薄い、いや顔は怖かったけど。 まず、警察が凄い。たしかに"腐敗警察"というのはある時期アメリカ映画の常識みたいに出て来ていたけど、「正義のためではない、悪事のライバルを消すために」活動する、って台詞は凄いわ。 アンジェリーナ・ジョリーはとても真面目に真摯に役に取り組んでいる印象で、ちょっと見直してしまった。泣き叫ぶのもいいが、オドオドと言いよどむ所とか、弱々しい作り笑いとか、ちょっと新鮮。そしてやっぱり、精神病院に乗り込んだ時の微妙な"ドヤ顔"がキマッていてサスガだ。 難を言うなら、先にも触れたように実話のせいか、ミステリーと呼ぶには謎解きらしき物も無く、事実を順番に並べた印象。終わり方も、盛り上がってからが長い気がして、ちょっと間抜けな感じがあった。 それにしてもあの偽物のガキめ。 |
えー…まるちゃんって、こんなだっけ? それは置くとして。 そしてイタリアから来た少年・アンドレアの、昭和の日本人もビックリの控え目な性格! 亡くなったお祖父さんが昔日本で写真撮って、その頃の友人を訪ねて行く、というプロットはいいし、いくらでも感動物語にできる要素はあるのに。 野口さんが暗い顔でサンバを踊るところは笑えた。 |
ヤッター!だーい好きだったチャーリーズエンジェルの映画化、おまけにお気に入りのドリュー・バリモア、キュートなキャメロン・ディアス、そして『アリー』で大注目だったルーシー・リュー。 実際に弾丸が飛んで来るのが形になって見えて、ササッとそれを避けられたら、そりゃ楽しいかもしれないけどさ。あの表現に、なんの意味があるのか分からないよ。 プロデュースは ドリュー・バリモア。あらまあ。 まず、「銃がダメならカンフーで」。 そして、それでもカンフーで通すなら、せめてホンモノが見たい。 女性の美しさは累計的なフェミニン路線だけじゃないのよ、と言いたいのだろうけど、そしてすぐに『2』ができたくらいだから、評判良かったのでしょうが(信じられん…)。 でも考えてみれば、TVで『エンジェル』が流されていた頃は、女性がアクションをやる事自体が珍しかった時代。ヒーローのサポートではなく、ボスのチャーリーは姿を見せず、女の子3人だけで活躍する、という設定だけでも夢があった。 |
ははははは。 前作『チャーリーズ・エンジェル』では、「CGでお茶を濁すな」だの「服装が地味だがパンチラされても不愉快」だの、真面目な事を考えていましたが。 往年のTVシリーズのファンには、本物のOB登場の嬉しいオマケもあり、貫禄デミ・ムーアのチョー下品な悪女ぶりも楽しく(毛皮に黒ビキニでっせ、奥さん!)、良く分からないパロディの数々も、なんだかおかしい。 |
かなりブラック、と言うか悪趣味なんで、人を選ぶのかもな。 ジョニデ。 ティム・バートンの色彩感覚とか造り物のデザインって、すごく私好み(悪趣味スレスレ…すでに踏み込んでるかも・笑)。 映画はウォンカさん寄りのストーリーになってるけど、本来の主人公・チャーリーを演じる子役もいい。 先に「蛇足」と書いたが、おそらくティム・バートン監督は、その追加部分にテーマを語らせたかったんだろう。 |
なかなか良い評判を聞いていたし、佐々木蔵之介は好きだし、なにしろ宣伝が物凄くて(こういうのは中身が無い事が多いのは承知だったが)。 蔵之介の殿も家臣団もフランク過ぎて切迫感を感じない。陣内の悪代官も安っぽい。鈍臭い忍者のワイヤーアクションには失笑。 でも俳優は概ね好演。 全体にユルい雰囲気なのは見やすいのだが、タイトル『超高速!』という緊迫感は全く感じず、設定の時間の無さが迫って来ない。 他愛ないハッピーエンドも、それはそれでいい。むしろ悲劇はいらないわ。 |
なんと言うか、清々しいまでに"ツイスター"な映画だった。 ヤン・デ・ボン監督ってなんだっけ、と思ったら『スピード』か。でもそれ以前に数々の傑作のカメラマンをしていたそうで、なるほど20世紀としては驚きの竜巻映像かもしれない。 ヘレン・ハントは演技派という印象で、こんな映画にも出るのか…と思ったが、涼やかな容貌は熱血ヒロインの暑苦しさを良い具合に散らしてくれて、なかなか好印象のヒロイン像になっていた。 正直ドラマ部分は薄味で食い足りないが、その分不快感も少ない。 |
かの『逃亡者』のスピンオフ映画だが、普通に考えるスピンオフとは一線を画した、かなり本気の事件ドラマだ。 『逃亡者』を観たのがだいぶ前で気付かなかったが、捜査官チームは前作とほぼ同じメンバーだそうで。嬉しいなぁ、そういうの。 でも、困ったワーカホリックおじさんのジェラートと部下達の関係が面白く、チームから犠牲者が出るとは思わなかったから胸が痛かった。 ローバート・ダウニー・jrが初めてイケメンに見えた。 余談だけど、友人と話し合った結果、「ハリウッド版ルパン三世の銭形警部はトミー・リー・ジョーンズ」という結論に達しました(笑)。
追記12/24:飛行機事故でグショ濡れになったせいでキャラクターTシャツを着る羽目になるジェラード君は可愛かった。 ウェズリー・スナイプスは、二転三転する立場にピッタリの、どっちにも転びそうでどっちでも上手く演じてくれそうな絶妙なキャスティングだが、ミョーにイケメンなダウニーJrの方は、初めからどうも胡散臭くてな(笑)。 しかし一番印象に残ったのは、T.R.ジョーンズが追い詰めたスナイプスの焦げ茶色のスキンヘッドをおが屑?に突っ込むシーンだったりする。なんか不思議な物体だった(笑)。 |
美人って凄いよなぁ。 ジョニデは元々顔が苦手なので、こういう素に近い外見の役(キャプテン・スパロウやウォンカさんや手がハサミ怪人じゃなくて、という意味)はキツイんだが、加えてなんだか中年太り? ストーリーは(いささか盛り込みすぎではあるが)意外な結末も含め、それなりに楽しめたし、後から「あの時はああで…」等と考えるのもまた楽し。 |
月の輝く夜に
なにがどう、って特定するのがむずかしい、でもすごーく面白い映画。大好き。 なにしろ騒がしい、やかましい。 ニコラス・ケイジ、この映画で初めて見たんだっけ。当時はもっぱら「コッポラの甥」と宣伝されてて、今それを言う人っていなくなった。良かったねー、ケイジ(タメグチ)。 |
何の予備知識も無しに、なにやらメルヘンなタイトルだなーと思って観たら…うん、ある種大変メルヘンチックな映画ではあった。 当然の事ながら、人類が初めて月面に一歩を踏み出した光景は、全世界の注目を集めた。っていうか世界中大騒ぎだったと思う。 皆さんのクラシカルなセーター姿が素敵。さすが羊の国。 そんなに派手な見せ場がある訳ではないが、退屈せず見入ってしまった。 |