|
研究員物語 (愛と涙そして・・・ |
|||||
エピソード1:出会い |
||||||
今は昔、私はしがない某音楽大学の学生でした。 皆さん、オペラって知ってます? (知らない奴なんていね〜って by所長) |
||||||
そう、オーケストラを伴奏に、体格の素晴らしい そのオペラを勉強するオペラコースというのが大学にあって、ピアノ専攻だった私も オペラといえば基本はイタリア物。だから声楽専攻の学生はもちろん私も当然イタ語、勉強してました。 歌えばお腹が空く、それで何を食べるかと言えば やっぱイタリアオペラやってんならイタリアン食わないとな〜 パスタ食いに行くか。 と短絡的な発想のもと、繰り出すのは某パスタチェーン店。 短絡学生の群れは、ファミレスチックな明るい雰囲気の店内に入りメニューを見ながらこんな会話をするのでした。 「何食う?」 「アラビアータってさ知ってる? アラビアートは”怒った”って意味だろ。だから怒りだすほど辛ぇんだぜ」 ・・・ とイタリア語の俄か知識をひけらかす奴。 「ボロネーゼって何だよ?ミートソース無いのかよ!!」 と ☆スパゲッティボロネーゼとは、ミートソースのこと。北イタリアのボローニャという町で生まれた事から名が付いたと言われる。 ボンゴレといえば塩味しか思いつかないその頃の私 「ボンゴレって色は白じゃん。なのに、ボンゴレ・ロッソってあるよ。ロッソは”赤”だよねーこれ頼んでみようか」 そして出てきたトマトソース味のアサリ(=ボンゴレ)パスタにびっくり。 こんな今思えば (い〜や、腹が減ってただけだと思うが・・・ by 所長) その頃通っていたチェーン店、今もあります。味も値段もそこそこでしたが、貧乏学生には精一杯だったんですよねー。(泣) しかも、毎週は行けなくて月1回か2回だったよな・・ でもメニューのイタリア語を体で覚えられたのも 綺麗な小ビンに入った黄金色のオイルに惹かれ、 どんな味なんだろうってスプーンに取って舐めてみたら 目茶目茶辛くてむせちゃって・・ 水、水 水〜 ゲホッホ 私とオリーブオイルの出会いってこんなだったんですね〜。(感傷・・) ☆私の滞在したイタリア中部の街では、この辛いオイル自体をペペロンチーノと呼んでいました。 |
||||||
⇒続きを読む | ||||||