ポリエステル樹脂のインパラ・ノンパラの違い
ポリエステル樹脂にはインパラとノンパラがありますが、これはポリエステル樹脂にパラフィンが添加されているかいないかの違いになります。
インパラの特徴としては、硬化後に表面にパラフィンが浮いてくることにより、表面のべとつきがなくなります。ただし、さらにその表面に積層したり、塗装したりする場合には、パラフィンを除去する必要があります。
ノンパラの特徴としては、硬化後に表面にパラフィンに浮いてくることがないので、硬化後もインパラに比べて長い期間べとつきが残ります。ただ、時間が十分経過してポリエステル樹脂が完全に硬化すれば、べとつきはなくなります。その表面に積層したり、塗装する場合にパラフィンを除去する必要がありません。
インパラとノンパラの樹脂を両方準備できる場合には、表面にくる部分にインパラを使い、内部をノンパラで積層するのがよいです。
また、ノンパラの樹脂を購入し、別途、添加剤としてパラフィンを購入されるのもよいかと思います。
いずれにせよ、ある程度硬化したFRPにさらに積層する場合には、サンディングをして下地との密着性をよくする必要があります。