出産予定日を1週間も過ぎ、先生が「もう限界です、生ませましょう」というわけで入院。陣痛促進剤もなんのその、一向に出産の気配なし。仕方なく帝王切開の手術となった。
取り残しが無い様にと、念のため撮ったレントゲンに9匹写ってた。こいつは大変だと、お手伝いを頼まれたのは、ママとお兄ちゃん。
いざ手術が始まると、出てくる出てくる。先生が「何匹出た?」と取り出した数もわからなくなる始末。
結局9匹写っていたにもかかわらず、11匹出てきた。
悲しいことに1匹は蘇生せず、さらに年を明けた5日後の1月2日、一番小さかった「チビ」が亡くなった。自力でミルクを吸う力が弱く心配していた矢先のことだった。
母親である林檎は、帝王切開ということも有り、なかなか母親に目覚めず乳をあげようとしないため、一家総出で哺乳瓶による授乳が始まった。
3時間おきの授乳は、9匹やり終わるのに1時間半かかり、その後の排尿、排便が終わる頃には、最初にミルクをあげた子の授乳が始まる。
すばらしいお正月だった。
里子先で付いた今の名前と、我が家にいた時の名前です。( )内
我が家にいた時の名前の由来は、基本的に後ろ首周りの模様が何に見えたかで決めましたが、タイチョウとフクタイチョウは、第1子がタイチョウで一番大きかったことでその名をつけ、たまたまトライ(黒毛)だったことで、同じくトライで生まれた子が小さかったことからフクタイチョウという名にしました。
それ以外の子はラッキーを除き、首周りの模様で決めました。
2004.12.25
もう二つのお誕生日おめでとう
残念なことにお誕生日を迎えることの出来なかった兄弟が二匹いるのはみなさんも知ってのとおりだと思います。
一匹はお腹の中でもう息を引き取っていました、えりまきが一周白くて、おでこにもきれいに線が入っている美人な女の子でした。
もう一匹は人(犬)一倍小さい男の子でみんなで「チビタ、チビタ」と呼んでいました。
二匹がみんなと一歳を迎えられなかったのはとても悲しいことだけれど、二匹が生れてきたことは忘れられない喜ばしいことです。
帝王切開もあってか林檎はなかなか赤ちゃんにおっぱいをあげてくれませんでした。きっかけになったのはチビタの小さい体から振り絞った大きな鳴き声でした。びっくりして心配になった林檎はチビタの体を舐めだして、思い出したようにみんなにおっぱいをあげ始めました。
林檎そっくりの美少女はもしかしたらお腹のなかでみんなを守っていてくれたのかもしれません。
短い間しか一緒にいられなかったけれど、
小さい体で精一杯生きていました。
君達が生れてきて一年がたったよ、
君達のきょうだい達にはとてもすてきな家族ができたよ、
みんな生れてきてくれてありがとう。
みんな本当にお誕生日おめでとう。
管理人一同
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