ボニートは、パンタナールより南側に位置する
南マト・グロッソ州(Mato Grosso do Sul)の小さな田舎町。
パンタナール南部に流れ込むミランダ川(Rio Miranda)の上流にあり、
100以上の滝、湖、水源をもつ川、80を超える洞窟があり、多くの魚や野生動物が見られる。
よって、アドベンチャーツアー満載。シュノーケリング、スキューバダイビング、ラフティング、滝スベリ、ホースライディング、
洞窟探検、トレッキング、ラペル(二重のザイルで岩壁を登り降りする)などなど。
ボニートは最近、ブラジルで観光地として注目されてきている、まだ穴場的存在。
もちろん、日本のガイドブックには紹介されてないみたい。
たまにテレビでパンタナールの大自然なんかが出たりするが、決まってこのボニートも出てくる。
ただ、"ボニート"という名前は言わない。"ミランダ川上流"として出てくる。
このミランダ川は、パンタナールに流れ込む川の中で一番有名な川みたい。
年に1度、それはそれはスゴイ光景が見られるから・・・。(翌日記載)
Caroが絶対行きたいと言ってたところなんで、私は行くまでどんなところかすら、わかってなかった。
しかし、今回のブラジル旅行でいっちばんお気に入りの場所になった。

街の中心からちょっと入り込むとまだ舗装されてない道路がたくさんあった。
・・・もちろん高いビルもあるわけない。
ちなみに右写真は、メイン道路から1本奥に入った道路沿い。
でも、素朴でユーモアがあってかわいい街並、そして人々。
時間がほんわかと過ぎていくような空間がある。
私が行ったときは、建物があちこちで新しく造られていた。
今から観光地として賑わっていくのだろう。少しずつ空気が変わっていくのは寂しい気もする。
カイマン農場からボニートへ行くには、まず、来た時同様、カイマン農場ホテルの送迎バスに乗り、
約4時間かけてカンポ・グランジの町へ戻る。そこから、ボニート行きのバスに乗り換え、
同じく約4時間かけて行くんで、計8時間はかかる。
しかし、カイマン農場からボニートまでダイレクトで行くなら、約3時間!
と、ラッキーなことに例のイギリス人家族は、自家用大型バンでサン・パウロからやってきてた。
そして次の目的地はボニート!
そこんとこは、抜かりのないCaro。どこをどう話しつけたのかはわからないけど、
イギリス人家族の車に同乗させてもらうことになった。
パパは運転、ママは助手席。そして真中の座席は取り外してフラットにしてあり、荷物置き場兼子供の遊び場(?)。
最後列に子供3人がチャイルドシートに
収まる感じ。よって、Caroと私は、荷物と一緒にフラットなところに座って行くことになる。
約3時間だし、お尻や腰がそんなに痛くなるほどじゃないでしょ・・・。
カイマン農場とそのスタッフに別れを告げ、ボニートへと向かう。
3人の子供達は、けんかしないほうが不思議なぐらい年が近いのに、とっても仲良し。
いつも一緒に遊んで、いつも笑ってる。かわいい。
車の中でも、Tom(末っ子)が紙をだして「何か作って!」とおねだり。
しかし、レパートリーのない私・・・どーしよーか?おまけに車の中で本読んだり、下を見て何かをすると
すぐに車酔いしてしまう・・・。
Caroに助け舟を出す。Caroは母親から教えてもらったのがあると
それを作ることにした。よかった。

ボニートの街へ15時半に着き、彼らは、私たちが泊まるロッジまで連れて行ってくれた。
ロッジの庭には、所々に木彫りのトゥユユ、トゥカノ、アララ、カピバラ親子、アルマジロ、ワニ・・・
(本物はこちら)が置いてあり、ちょーラブリー!
子供達は、木彫りの動物に乗って遊んだりしてる。
(左写真;左からアルマジロの上にお兄ちゃん、カピバラの上にTom、お姉ちゃん)
そして、ロッジの庭で皆で記念撮影。
彼らは、ホテルへ向かうため、ここで別れる。パパ、ママにはお礼を言い、子供達にはバイバイ。
Tomには、車の中でお兄ちゃんと「Kiss me!」と遊んでたのを思い出し、「Kiss me!」と言って
頬っぺたを指したら、いやいやと泣き出した。え?なんで泣くのぉ?と思ったら、
別れるのがイヤみたいだった。かわいいねぇ。
彼らを見送ったあと、チェックイン。
ここカラマンシャオ・ロッジ(Pousada CARAMANCHAO)は、
1階に6つ、2階に3つ、計9つの部屋がある(右上写真)。
部屋の広さはみな一緒だけど、ツインの部屋(2階でゆとり)と、2段ベット1つとシングルベット2つがある4人部屋
(1階で手狭)とあった。
着いた日は、1室だけに客がいただけで、あとは空室。どこでもいいよと言われたけど、
1階の一番手前の4人部屋にした。寝るだけだもんね・・・。
翌日からは、帰る日までずっと、宿泊客は私たちだけだった。
しかし、次週からは、ブラジルがバケーションになるため満杯だと話していた。よかった。
部屋にはテレビ・シャワー・トイレ付。エアコンはあったけど使えたっけ?
シャワーは、初体験(?)水量で温度が変わるタイプ。
最初、それを知らない私たち。
いつものようにがんがんお湯を出すけど、いつまでたっても熱くならない。Caroがオーナーに言いに行くと、
「古いからねぇ〜」と、新しいのに取り替えてくれた。そして、気付く。
水量が少ないと熱い湯が出て、多いとぬるくなる・・・。ほっほぉ〜。
フロント兼事務所は、門を入ってすぐ右側手前にある(右中写真)。
その先に、オープンエアーのリビングがあり、チェアーとハンモック、テレビがあった。
昼下がりなんかは、気持ちよさそう。いつもたくさんの小鳥がやってきていた。
その奥には食堂、カウンターバー(人が多いときは夜開いてるんだろうけど・・・)、
小さいけどプールまでもあった。
こじんまりしてるけど、シンプルであったかくて・・・あちこちにある木彫りの動物達がかわいい。
オーナーは・・・とゆーと、ナイスガイ!!ロマンス(?)グレーの髪とヒゲが味を出してるし、ジージャンが似合ってる
(右下写真の真中の人)。昔は"モテモテ"だったんじゃぁ?バリバリ(?)のアウトドア派みたいだった。
残念なことに(?)、英語は全然話せないみたい。でも、とてもやさしくて、アットホームな雰囲気がする。
ちなみに"カラマンシャオ(CARAMANCHAO)"は、ポルトガル語で右下写真のような造りの建物のことを言うらしい。
ボニートにはちっちゃな旅行会社もいくつかあったけど、ここカラマンシャオでもツアーを斡旋してくれる。
私たちのボニートでの日々のツアーは、ここですべて手配してもらった。
そして、
ツアー代込で1人4泊5日朝食付R$440(約24.000弱)。
1泊あたり約6.000円って安くない?
これから書くツアー内容みたら、ぜ〜ったい安いと思うよ!

このロッジには、パンタナールで見た木彫りの動物たちが、至る所にある。
門入ってすぐに、出迎えてくれるアルマジロ、トゥユユ、カピバラ親子(右写真;拡大すると大中小といるのがわかるよ)、
丸太の上にトゥカノ(右写真)、木の枝にとまったアララ。
客室前の芝生には、1mあるワニ。暗闇で見たら、本物かとびっくりするかも?!
客室通路にもアララやトゥカノがいる。
木彫り以外に"生きた"動物も紹介。
まずネコ(右写真)。日本ネコっぽい?庭の木彫りの親カピバラの背にちょんっと乗っかってた。
おもしろい光景・・・。座り心地がいいのかな?
カピバラに乗った別ポーズの写真は、
「山里の写真館」の動物たち編にUPしてます。
それと、ほとんどカゴの外で過ごしてるオウム。(左上写真)
ふっと見ると、野生の小鳥たちがやってきて、カゴの中に入り、オウムのエサを食べてたりしてる。
自分んちに入り込もうが、エサを盗られようが、オウムは全然気にしてないみたい・・・。
何かしゃべるかと、「Bom dia!(ボン ジア!);おはよう!」とか言ってみてたけど、
何もしゃべってくれなかった・・・発音悪かった?
あとは、とてもおとなしいイヌ。ちょっとマヌケに見えちゃうけど、これまたかわいい。
寒いと事務所に入って、暖まるまではプルプル震えてたのを覚えている。(左下写真)
名前・・・ネコもオウムもイヌもみんな、忘れてしまってる・・・。
この日は、このあと、日暮れまで街中散策。このあとのことは、なぜか全然覚えてない・・・。
一時記憶喪失状態??
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