公衆電話  一旦、ロッジへ帰ってきて、ガイドから教えてもらったお薦めのレストランへと向かう。
ブラブラしながら、通りを歩いていると、でっかいトゥカノが道端に建ってる。
近づいてみると、な・なんと公衆電話! 写真撮ろうとしたけど、これじゃモニュメントみたいになってしまうんで、 Caroに「電話かけるふりをして!」と、モデルになってもらって撮った。(右写真)
あと、アララの公衆電話もあった。ユーモアたっぷりの街である。

 Restaurante da Vovo(おばあちゃんのレストラン)というレストランへ入る。 (後日に写真あり)
結構中は広く、シンプル。ここでもそれぞれのテーブルには、木彫りのトゥカノ、アララ、トゥユユが置いてある。
ビュッフェ形式で、ワンプレートに好きなものをすべて盛る。 そして、会計のところへ持って行き、プレートの重さを量って、お金を払う。 そう、量り売りってヤツ。これって、私にとってはいいシステム。
食べ放題でいくらっていうのは、たくさん食べなきゃ損でしょ? たくさん食べたいけど、お腹に入んない私にとって、かえってもったいない。 逆に、たくさん食べる人にとっては不利だけどね・・・。
飲物とデザートは別料金。デザートは一皿ずつ分けてあり、Caroが「これが好き」と頼んだマーマレードみたいなものを 一口味見してみた。・・・なんとゆーか、これって砂糖の塊?鳥肌が立つぐらい甘いぃ!って感じ・・・。

 ロッジへ帰り、寒いのに水着に着替え、上に洋服を着込んで準備。 マジで泳ぐの?と半信半疑の私。
13時にガイドの彼が迎えにくる。
約5Kmぐらい車で行ったところに、バイア・ボニータ (Parque Ecologico Baia Bonita) がある。エントランスの建物は、ふっとい竹を連ねた壁、屋根は藁みたいなので葺いたいびつな形。 まぁ、自然に溶け込んだ雰囲気がある。
中には受付けカウンターやバー、屋外にプールがある。 シュノーケリングが初めての人なんかは、このプールで練習したりするそうな。

 中で、何人かのツアー客と合流する。まずウエットスーツとライフジャケットを借り、水着の上から着込む。 まぁ、これなら、多少寒くても水に浸かれるかな?あとマスクをもらうが、フィンはいらないみたい。
ここでガイドから注意事項。 シュノーケリングの間、指定の場所以外では絶対に底に足を着いてはいけないと・・・。
洋服、荷物一式持って、森の中を歩く。 途中、川の上にかかった小さな木の橋を渡ると、川にはでっかい魚がうじゃうじゃ泳いでいる。
O lago da nascente(The spring's lake)

 O lago da nascente(The spring's lake) と呼ばれる湖に着く。なんときれいな水。そして、大量の魚。
水中写真 湖に入る・・・が、ウエットスーツを着て、ライフジャケットまで着てるから、沈まないとわかってても、 浮き袋がないと心配な私。とりあえず誰かが手をつないでくれてると安心なんで、 Caroに手をつないでもらって、泳いでいく。(左写真;一旦、湖から上がって撮った)

 湖底では、あちこちから勢いよく水が湧いてきてる。砂がキラキラと舞い上がってきてキレイ。
おまけにPiraputanga(ピラプタンガ)と呼ばれるオレンジのラインがはいった魚や、 パンタナールの王者と呼ばれる黄金色のDourado(ドラード)が 優雅に泳いでいた。(右写真;向うで売ってた写真・・・水中はこんな感じ)

 このPiraputanga(ピラプタンガ)は、 毎年、10月から11月のある時期に下流のパンタナールから上流のボニートまでの約200km、 ミランダ川をさかのぼる。この魚の大移動はピラセーマと呼ばれる。 それはそれは津波の如く魚が押し寄せてくるらしい。
そして、 O lago da nascente(The spring's lake)へたどり着いた魚は そこで産卵を行なう。
なぜ、わざわざここまで来て産卵するかってゆーと、湧き水で透き通った湖は魚のエサとなる プランクトンが少ないため、住む魚が少ない。とゆーことは、稚魚を捕食されにくいってことになる。 パンタナールの川には稚魚を捕食とする魚、他たくさん住んでいるでしょ?
稚魚は川を下りながら、徐々に大きくなっていく。 そうすることで、少しでも犠牲者を抑えようとしているみたい。 これも子孫を残す為の彼らの知恵(?)なんでしょう。

 で、水から上がりたいけど、水の中の方がだんぜん温かい。外はほんと寒い・・・。 しかし、水の中でじーっとしてると、小魚が足をつついてくすぐったいとゆーか、痛いとゆーか。
ここから先は、このままシュノーケルで川を下る(900mぐらい)か、 手漕ぎ舟で川を下るか選択しなければならない。
シュノーケルに自信があればいいんだけど、なんせ泳ぎが苦手な私。舟にした。
Caroはダイビングの免許持ってるぐらいだから、もちろんシュノーケルで。
水から上がり、タオルを巻いてその場で着替える。Caroの荷物も持ち、舟に乗る。

 川下りといっても、穏やかに流れる浅い川。川幅もそんなに広くない。 泳ぐ魚や、川底のカニ、水草がはっきり見れるぐらい透明な川。
シュノーケルの人達と同じ速度でゆっくりと舟も進む。
陸に上がり、Caroたちも洋服に着替える。 水上トランポリン?

 それから、川に沿って森の中をしばらく散策。
木製の古い吊り橋があったり、小さな滝が流れ込む広い滝壷には、フローティングのゴム製ベッドがあって、 トランポリンみたいに跳んで遊べる(右写真)。
あまり弾んで沈みすぎると、ゴムが川の水に浸かって、足元が濡れてしまうんだけど、 結構おもしろくて、最後は子供たちと手をつないで皆で弾んでた・・・。

 エントランスに戻り、お土産屋さんを覗く。
手作りの温かみのあるお土産がたくさんあり、目移りしてしまう。
木の実や種、鳥の羽で作ったネックレスやペンダントがかわいくて、結局ここで約2.000円弱の買い物を してしまった・・・。


 
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 ロッジへ帰ってきて、ガイドから、翌日行くツアーのために前日練習する場所があると聞いた。 とゆーのは、翌日は、ラペル(二重のザイルで岩壁を登り降りする)でしか行けないところらしい。
はじめての経験なんで、もちろん練習せねば・・・Caroとその場所へ向かう。
どこをどう歩いたかさっぱりだけど、通りから入ってすぐの結構おっきな建物。 たぶん、YGARAPE TOUR(読み方わからない・・・)という旅行会社だったと思う。
中に入り、Caroが受付けとかそのへんのとこ全部してくれたんで、よくわかんないけど、 私には翌日のツアーの内容、携帯品、注意事項が英語で詳細に書かれた紙を渡された。

 読んでたら、受付のあっかるいにいちゃんが、私に「この箱を開けて」と言ったんで、 鉛筆かなにか取り出すんだろうと、長方形の木箱の引き出しをあけようと引いたら、 中から"ビョ〜ン!!"とオモチャのヘビが飛び出してきた。
予想だにしない展開に「うっわぁー!」とおもむろに叫んでしまった・・・やたらウケてた・・・。
ぐそ〜やられた〜。

 と、そこへどこかで見たことがある男の人が来て、受付けのにいちゃんと抱擁していた。 どこか・・・そう、パンタナールのカイマン・ロッジのガイドの一人。
向うも私たちに気付き、「久しぶり〜(昨日別れたばっかなんだけど・・・)」と、ごあいさつ。
しばらく、お話しするけど、なーんか、なぁ〜んか、 怪しいこの2人(カイマン・ロッジのガイドと受付けのにいちゃん)・・・。
と、「じゃ」と別れてすぐ、Caroが「あの2人できてるよ。」・・・やっぱ、ゲイだ! そーか、はるばるカイマンから3時間かけて会いにきたのね〜。 ラペル練習

 そして早速、Caroがラペル練習。 下で装置を着けるスタッフ、上で待つスタッフがいて、Caroはシャクトリムシのごとく登り、降りはレスキュー隊みたい。
なるほど〜。次は私の番。複雑なバンドを腰やお尻に素早く取り付ける。スタッフが英語で 簡単に説明してくれる。
んで、滑車みたいなのを握り、上へあげるとロックされ、滑車は下に降りてこない。
あとは棒登りする要領で、両手両足を使うんだけど、んー、わかりやすく言えば、 やっぱシャクトリムシ?あの要領なんだけど、不思議なぐらい力がいらない。 楽にスイスイ登れていく。(右写真)

 んで、上へ上がって今度は上のスタッフが降り方を説明するんだけど、 ポルトガル語。Caroが訳してくれるからよかったけど・・・。
降りるときは、滑車の握り方をちょっと変えるんだけど、気を付けないと、 ロープとの摩擦で手をヤケドする危険がある。降りるスピードは握り加減で調節できる。
結構、おもしろい。しかし、宙に浮いているより、やっぱ足が地に着くと安心したりして・・・。
彼らも、翌日のツアーに同行するらしく、「また明日ね。」と別れる。

 夕闇の街を歩いていると、んー、いい匂い。煙の匂いに誘われていくと、 屋台でおばちゃんがシュハスキーノ(肉の串焼き)を焼いていた。
おいしそーだったんで、1個買った。結構肉がでかくて4〜5個ついて、 R$1(約54円)。肉硬いけど、味があっておいしかった。 スープ

 それからまた通りを歩いていたら、店の前のテーブルで地元の男の人達が座って盛り上がっていた。
「この店にしよう」と入ると、中には客は誰もいなく、店のおばちゃんはテレノベラ(テレビ小説長編版・・・) に見入っていた。
Caroも私もたくさんは入らないんで、スープにすることにした。
私は、カボチャメインのスープとマンゴージュース・・・ 明日のツアーの注意事項に、"安全のために、 前の日はアルコールは飲まずに休息しなさい。"と あったんで、素直に従う。
Caroはなんだったっけ?具だくさんのスープだったのは確か。それと、ストロベリージュース。
注文したもののスープの量がたっぷり。どっかりと詰まったスープ・・・とゆーよりムースに近い・・・それ にパンが付いてて、これだけで十分って感じ。 よかった、他に頼まなくて・・・。味は素朴でおいしかった。(左写真)

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