【廃墟マニヤ File065】
D髏塔(愛知県)
(その7)
燭台か花瓶でしょうか。ちょっといい雰囲気。
床にころがっていたシャレコウベ。裏側はこんな構造です。
なぜかタヌキの置物も。
雷神的な飾りでしょうか? もしかすると丸い部分に鏡などがついていた可能性もありそうです。
壁に何か書かれていますが、残念! 読めません(一部の文字はわかるのですが……)。
中央の柱には、天照大神(大日如来)らしき姿が描かれていました。
……ということで、だいたい見るべきモノは見たようなので、そろそろ引き揚げることにします。
実は東海地方の情報に詳しい八画の酒井氏から、昔この塔の屋上には赤い鳥居が建っていたらしいという話を聞いていたため、その痕跡が残っていないか調べたかったのですが、このフロアから屋上へあがる階段は完全に崩壊。開口部も板で塞がれていたため、泣く泣く断念したのでした。
なんとか無事外へ出ることができました。車の中で汗だくの服を着替え、全身にムヒを塗りたくって、次の目的地へと向かうことにします。
それにしてもこの「D髏塔」。一体どのような目的で建てられ、そして使用されていたのでしょうか。
前出の酒井氏が調べたところ、どうやら骨董屋の倉庫だったという説が有力なようです。ただ、それが正解であったとして、実際中で何が行われていたのかは不明です。
もしかすると、我々が期待するような怪しげな宗教の信奉者が、夜ごと秘密の儀式を行う場であったのかもしれません。真実は未だ闇に包まれたまま……ということにしておいたほうが、夢があってよさそうです。
END
(2013.9)
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