【廃墟マニヤ File044】

Y納水力発電所(埼玉県)

(その5)

下流側外観

そういえば、この発電所の説明を忘れていました。

こちらの矢N水力発電所は、K流川水力電気(後に武蔵水電と商号変更)が1911年(明治44年)に着工し、1914年(大正3年)竣工したものだそうです。同年、埼玉県最初の水力発電所として運用を開始。発電形式は水路式で、水を貯めない流込み方式で発電するものでした(ちなみに、埼玉県最初の電力会社による電灯の点灯は1904年だそうで、これは石炭火力による発電でした)。

その後、武蔵水電は吸収合併を繰り返し、最終的にこの発電所の所有は東京電力になりますが、近くにダムが建設されたため、1966年(昭和41年)12月20日をもって廃止され、現在に至るということです。

 

コケ

なんかちょっと撮ってみましたが狙いすぎ?

 

トンネル

建屋の前に小さなトンネルがあったので、向こうへ行ってみることにしました。

 

トンネル

かがまなければ通れない狭さ。

 

水門操作ハンドル?

川の本流に面した崖に出ました。水門の操作ハンドルのようですね(想像ですが……)。

 

水門操作ハンドル?

人力で回せるものなのでしょうか?

 

下の様子

下の川原を覗いてみると、なにやらコンクリートの基礎が見えました。ちょっと気になりましたが、面倒なので下まで降りるのはパスして引き返すことに。

ふたたび建屋に戻り、最初にパスしてしまった木造部分を見に行くことにします。

 

河川側2階小部屋

谷側の2階に上ってみました。小さな部屋になっています。天井の一部が剥がれ落ちて、一見モダーンなモノトーンの市松模様のように見えますね(そんなことはない!?)。

 

窓から覗いた発電所内

先の写真に写っている監視用(?)の窓から、元は機械類が置かれていたホールを眺めてみました。

(別カット[1024×683pixel]を見たい方はここをクリック!)

 

カーテン?

のんびり眺めているうちに、いつしかあたりは薄暗くなってきてしまいました。

 

(続く)


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