Nairobi Today #7

逃げろ〜

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Nairobi Today #8
皆様、お久しぶりです。
今回は、強盗騒ぎのその後始末から。


警察
警察の事情聴取を受けました。強盗の指紋がありそうな犬の首輪も見せましたが、無視されたので多分指紋を調べる機械なんてないのでしょう。お布施を渡したところ、最寄の警察署の連絡先に加え、捜査官の個人連絡先を教えてくれました。役に立たないでしょうけど、お守りのように壁に貼っておきました。


事情聴取中
警備会社
Ultimate Securityという警備会社と契約しました(月々約1万円)。通報ボタンを押すと1〜2分で駆けつけてくれるシステムです。近所の大半の家がココと契約しており、前回隣家が通報して駆けつけてくれたのもココです。
通報ボタンは家の内外に5箇所+携帯式を2つ(夜警と庭師用)、合計7つを設置しました。ちなみにこの携帯式ボタン、契約時に警備会社から買うと1つ3万円もとられますが、後日その同じ契約担当者から個人的に買うと1万円以下になります。(警備会社なのに横流し)


警備会社の車。こういう車が近所で待機していて、有事の際には、6人位がこん棒持って駆けつけてくれます。相手が銃を持っていたら?それは秘密です。


通報ボタン
夜警
負傷した夜警Peterの怪我は、幸いにも右腕の骨折だけですみました。4日間入院し約20万円もかかりました。
その後、夜警は2名体制に改め、19日から働いてもらっています。二人には、泥棒が来たらとにかく警備会社への通報ボタンを押し、後は逃げろと伝えています。コソ泥はともかく、この前みたいな本格武闘派は、戦うだけムダで、怪我されるとかえって高くつきますので。


とにかく最低限の強化をしました。
−屋外にセンサーライト3箇所新設
−屋外に蛍光灯3箇所新設
−門柱灯2箇所新設
−電球取替もしくは修理6箇所
−台所とリビングの間のカギ改修
−玄関と裏戸の鍵補強
−使用人小屋の呼び出しボタン修理
−破られたフェンスの修復
なんやかんやで6万円近くかかりました。。。



一見泥棒のようにも見えますが大工です

人が近づくと眩しく光るセンサーライト



門柱灯取りつけ工事で5時間以上も停電に

玄関足元の鍵。このドアだけで5つ鍵があります



破られたフェンスも鉄条網で修復

事件の翌々日、ちび犬小梅が庭で毒肉を拾い食いをしたらしく、すぐに動物病院に連れて行き入院させましたが、夜になって死んでしまいました。犬は、気管が小さいらしく、一度胃に入ったものは出せないそうで、睡眠薬とビタミンを与えるくらいしか出来なかったとか。でも、眠って苦しまずに死ねたので、まだ他の2匹よりは幸せだったと思います。

その後、警察犬担当部署に勤務していた警察官僚カリサを通じ、1匹もらってきました。2匹候補が居たのですが、一番悪そうな奴をもらうことにしました。
もらうにあたって警察犬訓練所に行って来たのですが、ものすごいうなり声を上げる生後1ヶ月程の子犬達が、何かで死んだらしい(と信じたい)同じ子犬の死骸を漁っているのを見てしまいました。強盗事件よりも怖かったです。多分、私は死ぬまでに数回夢で見るでしょう。

なお、カリサは以前父に警察学校の柔道コースで習っていたことがあり、とても良くしてくれるのはいいのですが、警官とは思えないほど穏やかで、むしろ弱々しい人でした。

警察犬訓練所で犬をもらった後のこと。彼は一緒に家まで犬を連れ帰ってくれ、飼い方などについてのアドバイスをくれました。その後夕方暗くなってきたので町まで送ろうと言ったら、ケニア人にしては珍しく遠慮し、礼儀正しく地元のバスで帰っていきました。それから2時間後、彼から一本の電話が。何かと思ったら、「ちゃんと無事家に着いたから安心してくれ。」とのこと。おいおいそれは心配してないよ。警官が安全にバスで帰宅できなくてどうするんだよ〜。彼が何故、警察犬部署に勤務していたのか、なんとなく分かりました(ちなみに今は交通課勤務)。警官も適材適所ですね。

結局その後、もう1匹の候補犬も、犬が少ないと不安だろうからということで飼い主が貸してくれました。もしかしたら餌代に困っているだけではという気がしますが、ここは素直に借りておきました。ちなみにこの犬2匹は、気性が荒く、少し餌を買い忘れたら、ニワトリ小屋を破壊して2羽食っちまいました。



新しくもらってきた犬。


犬ミーティング。右から、夜警のダニエル、警官のカリサ、私、夜警のロジャース、庭師のベン。私も常に必死です、はい。
とまあ、こんな感じであっと言う間に1週間が過ぎました。

上記セキュリティーが整うまで、ホテルに5泊ほど避難しました。安いホテルを選んだのですが、それだけにとても古く、70年代で時間が止まったようなホテルでした。
部屋は広くてお湯がふんだんに使えたので、十分リフレッシュできましたが、電球が切れている、冷蔵庫が壊れている、タオルが無い、ルームサービスで紅茶頼んだらティーカップが来ないなど、ネタには事欠きませんでした。でもチェックアウトの際、何故かルームサービスや電話などの諸経費しか請求されず、11月初旬の現時点でまだ部屋代の請求がありません。このまま国外へ逃げ切れるか!?



サファリクラブ・ホテル。昔は超高級ホテル、その後30年のノン・リノベーションを経て、今は東欧や南欧、東南アジアからのパックツアーご用達ホテルへ。一泊90ドル也


全室スイートタイプというのがウリみたいです。HPなどでは、リモコン付きテレビ!なんてのもウリとして書かれていました。
家のセキュリティーを強化する過程では、
・門柱にライトを付ける為に溶接工事をしたら、電気がイ
 カレて停電に。電力会社に電話して散々催促して5時
 間後に登場。意外にも修理方法は、外にある電柱の
 上のほうを竹竿のようなもので叩いて完了。どこまでも
 アバウトな国ですが、物事の仕組みが良く分かりま
 す。
・作業をした業者との料金トラブル
  (言い値2万円、合意値1万円。にもかかわらず、その
  後残金1万円を払えとのクレーム。当然無視です)
・セキュリティー契約を結んだMalukiの失踪
  (一通り我が家のセキュリティー強化について
  手伝ってくれた後、自分の娘さんが入院して
  しまってそちらにかかりきりになり音信不通に。
  彼が渡す予定の夜警給料が支払われず、
  夜警達が給料がないと騒ぐ。
  これ以外にも、彼が車が無くて私がいちいち
  送迎するのが面倒なので、車を短期のつもりで
  貸したら、娘さんの件やらで結局2週間も返さな
  かったり)
などがあり、もうぐったり疲れました。
あ〜、11月末の帰国が待ち遠しいです。


さて、帰国している父親の方はというと、日本帰国早々に実家の長岡が大地震となり、もうてんやわんやの騒ぎです。思えば、神戸にある母の実家は10年前に全壊し、父の実家は壊れてはいないものの多少の被害があり、そして今回の強盗事件。でも身内が誰も怪我をしていないので、問題なし、というか上々かなと思ったりしています。


地震で先祖の墓が壊れてしまいました。しかも父親が墓石を起こそうとしている最中に余震が来て、すぐ横の地面がピキッと割れたそうです。

嫁さんの方は、強盗事件の後遺症もなく、最近はBritish Councilで教えてもらった先生に英語のプライベートレッスンを受けております。ケニアだけど、英国人だけあって一時間3,500円ですが、教え方もうまいらしいです。
彼女、インド系英国人で、父親が決めた結婚相手がインド系ケニア人だったので、結婚後移ってきたとか。話がややこしそうなので、それ以上は聞いていません。写真はイマイチですが、実物はかなりキレイで若く見えます。私より5歳年上とかで、ドイツ証券に居るSさんのことを思い出してしまいました。



先生。実物はこの写真よりだんぜんキレイです。
ルワンダゴリラツアーは、現地日系旅行会社が高かったので、あちこちネットで検索していたのですが、結局意外にもその日系旅行会社が一番良心的な値段と分かり、慌てて再手配依頼。そんなこんなで未だに未定です。代わりという訳ではないですが、家の近くにあるジラフセンターや、フラミンゴを見にナクル湖へ日帰りドライブに行ったりしました。