Nairobi Today #5

ザンジバル島

Nairobi Today #1

Nairobi Today #2

Nairobi Today #3

Nairobi Today #4


Nairobi Today #6

Nairobi Today #7

Nairobi Today #8
9月7日〜14日まで隣国タンザニアのザンジバル島へ行ってました。今回はこのマイナーな島の様子についてお届けします。

 私が前回ザンジバルを訪れたのは25年前になります。当時タンザニアの首都ダルエスサラームに住んでいましたが、世界最貧国の名にふさわしく、断水・停電・断線が日常茶飯事でテレビ放送もない国でした。

 ところが、当時からザンジバル島にはテレビ放送があり、人々の生活もちゃんと服を着て靴を履いている人が多いなど、同じ国でもずいぶん違う生活に驚かされたものです。そもそもタンザニアは、英国から独立後、アフリカ本土のタンガニーカ共和国と、島国のザンジバル共和国が合併してできた国なので、多少経済事情も違っていたようです。


 当時海がきれいで素潜りでも十分楽しめた記憶があり、最近タンザニアが欧米人の観光ブームらしいと聞いて急遽訪れてみることにしました。予想以上の人気で行きたいホテルは満室ばかりでしたが、うまい具合に1軒だけ空き室があり、そこへ行くことに。


ザンジバルには今でも土壁&わらぶき屋根の家がたくさんあります
いざザンジバルへ
ナイロビ国際空港を定刻より45分遅れで離陸。途中キリマンジャロ山頂の真横を飛ぶルートで1時間半。シンプルな空港でビザをその場でもらい、形式だけの荷物検査を経て迎えの四駆へ。約1時間で宿に到着。


PRECISION AIRのプロペラ機
自然派の宿・・・
英国人に人気がある宿らしく、各部屋は海に面したコテージになっており、寝室と、シャワー・トイレ・洗面台があるだけのシンプルな作り。お湯は出るものの、電気はソーラー発電の電球が2つあるだけ。電話もなし。この時点で持ってきたノートPCが何の役にも立たないことが判明。

ホテル代は、3食付(味はまあまあ)でお一人様143ドルですが、プールやフィッシングの設備がないことを考えると、100ドル程度が妥当という感じです。

バーで飲むビールは2ドルで、カクテルは一律5ドル。ちなみに「ジントニック」を頼むとカクテルなので5ドル、「ジンとトニックウォーター」だと、各2ドルと1ドルで3ドルというのが少々納得いきませんでした。


コテージ


レストラン


バー

海といえば
食事について何かリクエストがあるか聞かれたので、内陸部のナイロビで新鮮な魚に飢えていた私と嫁は刺身をリクエスト。滞在中に、タイ1回、マグロを2回いただきました。もちろん醤油とわさびはぬかり無くナイロビから持参しました。

ほかの宿泊客も食べたいとかで、わさびを分けたりして仲良しに。そのうちの一組の英国人カップルが自分のボートで島に来ていて、昨日ルアー釣りをやったら楽しかったとかで、良かったらわさびのお礼に貸してあげるよ、とのお言葉!おお、これぞまさにエビでタイを釣るじゃないですか! ありがたくその申し出を受けることに。

それもまた人生
翌日、行って見ると釣竿を持ってニコニコと使い方を説明してくれます。うん?船はどこだ?もしかして何か聞き間違えたか?勇気を出して、ところで船は?と聞くと、宿に手配してもらった、とのこと。どうやら私の語学力不足で、相手が持っているのは釣竿だけらしい。そう言われてみれば、昨晩はお金持ちそうに見えた服装や雰囲気も普通の庶民のように急に見えるのだから不思議なものです。(笑)

釣りは、宿のダウ船(小さな帆船)で沖に出て5時間頑張り、クマノミ並みの小さい熱帯魚が1匹釣れて終了しました・・・。人生甘くはないと痛感。


ダウ船もまたよし
魚天国
ダイビングも2回ほどやりました。世界有数のスポットだそうで、今まで潜った中では一番魚が多く、海亀やタコも見れて大満足。ただ、翌日同じ海域をシュノーケリングしたら透明度が高いため同じくらいたくさんの魚が見れました。こうなると1回45ドルのダイブ代を払ったのがちょっともったいなかったような。


海の色は25年前と同じ


イルカの群れにも会えました
フレンド?
宿泊客同士が食後ラウンジで団欒することもあり、そういう時はnativeばかりの中に入っての会話となるだけに辛いものがありました。(笑) でっ、滞在中一度だけアジア系のカップルが居たので、話してみると流暢な英語が!中国系のオーストラリア人とカナダ人で二人とも今は香港で働いているとか。ここに着く前にはキリマンジャロ登頂とサファリをしてきたとかでとにかくパワフルなカップルでした。ちなみに二人の関係は「just a friend」だそうです・・・。

終わりよければ
途中、蛇が出るとか、肌を焼きすぎて自生しているアロエを塗ったらかぶれたとか、ホテルのスタッフと仲良くなったらややこしい政治問題をレクチャーされるとか、色んな細かなことはありましたが、楽しい休暇を過ごすことができました。
帰りの飛行機は、定刻より20分早く離陸し、予定より1時間早く着陸するという、アフリカの飛行機とは思えないことが起こりました。


帰りはケニア航空のジェット機で
でっ、久しぶりのナイロビ。1週間の不在中、何事もなかったようでしたが、父に聞くとちゃんと1日か2日おきに何かが起きてました。

・トイレの配管が壊れ、漏れた水がシロアリにやられて
 痛んでいる壁を破壊。外から壁を一度壊し、内部の
 配管を修理

・台所の蛇口から水が噴出す。蛇口が腐っていた
 らしく、2時間ほど使用人に根元を指で押さえさせ、
 その間修理屋を呼んできて直させる。

・泥棒として逮捕されていた夜警は、こちらが警察に
 追加の賄賂を払わないので、無罪放免に。どれだけ
 入れておくかは金次第というわけです。

ナイロビに戻ってきて3日ほど平和でしたが、それもお約束の事件や、新しいパターンのテロ攻撃を受けました。

9月18日(土)
風呂のお湯が出なくなる。のみならず、水も弱い。水の勢いを調整するポンプが故障。とりあえず、その日はチロチロと流れる水を溜めては、体を洗うという、砂漠の民のような修行をする。

9月20日(月)
父から借りて使っていたノートPCが突然死。復旧しようにも、付属のCDドライブと必要なソフトを全て日本に置いてきていることが判明。

9月21日(火)
普段使っているのが、10年物のポンコツサニーなのですが、せめてエアコンが動くようにならないかと思い、ガスを入れる。その際、エアコン用のベルトがないことが判明し、それも購入。即日修理完了。エアコンは使えるようになりましたが、代わりにエンジンは異音が出るようになった。一応走行には問題ないとのことで我慢。

9月22日(水)
日本に居る友人からのアドバイスにより、何とかノートPCが動くようになる。が、初期設定に戻ってしまい、保存していたデータや各種設定がパー。EXCEL,WORDのソフト自体もなくなり、メールやネットもできなくなり、父の会社に居てもほとんど仕事ができなくなる。

9月23日(木)
サニーは、日中暑い時にエアコン使うと、パワーが弱い気がする、というか温風が出るので、点検させると、通常2つあるはずのファンが、一つしかないことが判明。昔どこかで盗られたらしい。買うと3,000円するので断念。

9月24日(金)
父が異音が気になると言うので、別の修理工場に出してみる。しかし音は相変わらずの上に、エンジン自体のパワーが足りない気がする。そして会社帰り、突然エンスト。おーい、オートマだろう!!!路肩に寄せ、再度エンジンかけると動きましたが、夜で少し危ない地域だったのでちょっと焦りました。。。
(ちなみに10月4日現在、合計5回エンストしました)


こういうところでエンストしちゃうとかなり厄介
9月25日(土)
警備員2名(内、1名が前科者、もう1名が共犯の疑い有り)を同時にクビにし、元警官のMalukiと警備契約を結び、彼が警備員を派遣する形式とする。さっそく警備員がその日からやってくる。Maluki曰く41歳ということですが、どう見ても20代前半。まあ細かいことは気にしないということで。


41歳・・・?
9月27日(月)〜30日(水)
日本から友人が遊びに来たので、一緒にリゾート地であるラム島へ遊びに行く。この期間中は、ナイロビの悪夢から開放され、のんびりできました。


つかのまの休息
10月1日(金)
朝、玄関を出るとボトッという音と共に、小さい蛇が上から落ちてくる。とりあえず、叩き潰す。合掌。すぐに犬がどこかへ持っていきました。

ADSLがあまりにも通じないので、接続会社に問い合わせると、契約がされていないとのお返事!! それじゃあ通じない訳だし、逆に何で時々通じるんだ〜。
ということで技術者が来て色々いじくり、2時間ほどでよーく繋がるようになりました。ナイロビ生活が長くなり、少々の不便でも騒がないようになってきていたのが凶と出たようです。もっと早く叫ぶべきだった。

10月2日(土)
ニワトリ小屋を作る。と言っても、いつもの修理屋に作ってもらうのですが。半日で完成。これで新鮮な卵がゲット出来ると喜んでいたら、父はニワトリの朝の雄たけびを聞きたいらしく、卵案はあえなく却下。

近々地方へ行くことが決まり、悪路用に一回り大きいタイヤを購入することに。タイヤ屋で購入し交換を依頼して、運転手に後で車を受け取りに行かせる。運転手が戻ってくると、購入したのとは違うボロタイヤがくっついている。親父が烈火の如く怒ってタイヤ屋に出向き、オリンピックで日本選手が大活躍した柔道を披露。63歳ながら綺麗に相手に技が決まり、問題解決(?) 迅速な交換作業を経て帰宅。


ニワトリ屋と値段交渉中


サニーのトランクで輸送


ガチョウが全力で警戒中


犬とは仲良く同居
10月3日(日)
ニワトリを買いに出かけ、途中の肉屋でニワトリを三羽購入。雌2羽に、雄1羽で様子を見ることに。ニワトリ小屋の隣に居るガチョウ達がものすごい勢いで警戒しており、今後の生存競争が楽しみ。

昨日交換したタイヤの内、1本がパンクしていることが発覚。

10月4日(月)
朝、ニワトリ鳴かず。ただただ餌をほお張っている。もしかして全部雌ではという不安がよぎる。

一昨日交換したタイヤが、さらにもう1本パンクしていることが発覚。2本修理に出す。750円。

ビザの延長申請に嫁と共に出かける。時間は1時間程度で済んだものの、あちこち書類を持って回らされ、両指10本の指紋をとられる。日本で外国人登録証のために、指紋をとられる人の気持ちがよく分かりました。

ゴリラを見に行くべく、旅行会社を訪ねる。隣国ウガンダがベストと思っていたら、ゴリラの生息地まで首都カンパラから車で1日かかるとかで、その隣の国ルワンダを勧められる。ルワンダは、ゴリラの生息地まで首都キガリから車で2時間と便利で、宿泊施設も最近整ってきており、治安も良好とのこと。ちなみに「ゴリラ以外に何か見るべきものありますか?」、と旅行会社の人に聞いたら、素で、「虐殺記念館くらいですね。」と言われました。

11月に行けたら、また報告いたします。生きてたら。