Nairobi Today #3



Nairobi Today #1

Nairobi Today #2

Nairobi Today #4

Nairobi Today #5


Nairobi Today #6

Nairobi Today #7

Nairobi Today #8
さて、ナイロビでの生活は1ヶ月以上となり、父が帰国してしまって3週間。自分なりに慣れてきたつもりですが、まだまだでした。今回はその事件についてご報告を。

 父が一人暮らしをしている頃から、家の玄関兼ガレージからよく物が盗られていました。タイヤや古着が主な被害ですが、不思議とその他の場所、例えばリビングやキッチンからはなくなりません。

 先日、中古タイヤが20本入荷したので、玄関兼ガレージに保管し、用心のため朝晩必ず本数を数えるようにしていました。そして事件は金曜日の朝に起きました。


 出社前、タイヤの数を数えると、2本足りません。玄関には内側からチェーンがかかっており、他の部屋に抜けるドアにも鍵がかかっています。低いところの窓は2箇所とも内側から鍵がかかっており、後は高いところにある窓だけです。以前泥棒の定番侵入経路だった天井のトタン部分も既に補修済みです。

 こんなとき一番怪しいのが3人の使用人。うち1人だけ家の鍵を持っている室内用の使用人がいて、彼が一番犯行をやりやすい。しかも敷地内に住んでいるので、夜に庭を歩いていても怪しまれない。
 しかし、彼は正直で忠実なだけが取り柄で、逆に言うと頭もあまりよろしいとは言えないタイプ。残りの庭師2人も、1人は遠くに住んでいて夜は居ない。もう1人の若い庭師は敷地内に住んでおり、少々知恵もあるので油断ならないが、後の証言により犯人である可能性は低下。
 それ以外は警備員2人で、1人はまじめでいつも5分前には出勤してくる、ケニア人とは思えないタイプ。もう1人は2日前に雇った奴で、さすがにそんなに早く悪さはしないだろうと思われる。

 金曜朝にすぐ全員を集めたところ、若い庭師が「昨晩午後8時に帰宅したら、自分の部屋から服とラジカセとファンタが盗られていた」と興奮気味に証言。もちろん鍵はかけていたと言います。
 現在の使用人以外の可能性として、かつてここで働いていてクビになった使用人達が考えられます。彼らなら合鍵を持っている可能性は十分あり、また犬も慣れているので吠えません。加えて、どこに何があるか、庭のどこなら隠れやすいかも分かります。

 とりあえず、犯人がどこから入ったかを調べさせることにしていったん会社へ。午後、早めに会社を切り上げ、家に帰るといくつか判ったことがありました。


犯行現場の玄関兼ガレージ



一応、補修済みのトタン天井
 先ず、侵入路。高いところにある窓の鍵が開いていました。健康なケニア人なら頑張れば上り下り可能です。次に、先月クビにした警備員が、昨日家の前の道路で目撃されたとの情報が、近所の使用人より寄せられました。こいつは離れた場所に住んでいるので、どう考えても用事はないはず。

 ということで、犯人はおそらくこいつではないかと思われます。既に使用人全員が、こいつを犯人と断定していて、ナタや弓矢を手に持ち、今からそいつの家に行って捕まえて吐かせようと息巻いています。
 とはいえ、証拠がなければ駄目だろうとなだめ、別の策を練ることにしました。

 1.窓は引き続き施錠せず、家の使用人以
   外には、決して我々が窃盗に気づいた
   ことを言わない。

 2.使用人の一人が、夜通し玄関兼ガレー
   ジで息を潜め、賊の侵入と共に一太刀
   浴びせ、笛で応援を呼んで生け捕りに
   する。



この上の窓が侵入路?
 私の予想では、賊は1〜2週間以内に必ず戻ってくると思うので、その間ずーっとこの体制を続けることにしました。そして1晩目の金曜夜は異常ありませんでした。(残念!)

 ちなみに、使用人たちに、捕まえて警察に突き出すから殺すなよ、と冗談で言ったら、「旦那様、何を言っているんですか!殺さないとだめです!先ず、手を切り落とし、その後盗もうとした証拠物の前で殺すんです。その後、警察を呼び、死体と証拠を見せれば、何の問題もありません!」ともの凄い剣幕で注意されました。

 ということで次回ご報告の際は、殺人事件のお話になるかと思いますが、とりあえず乞うご期待!?
 とてもお時間がある方は、下記のdaily reportも読んでやってくださいませ。


8月8日(日)
花を買おうとして値切りすぎて相手に逃げられる。

朝から風呂トイレの水が途切れる。原因は外の送水スイッチが切れていたこと。切ったの誰だ〜。誰も答えず。修理代700円なり。(屋内のタンクが空なのに空焚きしたため、ヒーターがいかれてしまうのです)

店主が逃げた後の草花屋
8月9日(月)
British Counsilに夫婦で通い始める。嫁さんの方がクラス分けテストで高得点を取るも、中級と初級の2クラス制により、かろうじて同じ中級クラスに滑り込む。willとbe going toの違いについて教わるなど、久しぶりに子供時代に戻ったような授業で結構楽しんでいます。冷静に見つめると、お前確か外資系で働いていたよな?という声も聞こえてきますが。

庭の下の水道管から水が漏れているのを発見。修理代1,000円。あとで700円で十分だと他の使用人に指摘される。じゃあその時言えよ!


ここが水漏れしてました
8月10日(火)
他の使用人から給料前借りを頼まれる。700円。

朝、車のトランクが閉まらなくなる。バンプに乗り上げるたびにトランクが楽しくはじける。修理代250円。

クライアントからの依頼で、バイクの修理工場へ輸入したいスペアパーツの確認に行く。片道1時間。待ち合わせ時間には、当然相手は居ない。携帯鳴らすと、「今向かっている」とのこと。15分経過。再度鳴らすとあと15分と言われる。15分経過。再度鳴らすとあと15分と言われる。ここで、ようやく利口になって、来れる時間が分かったら電話しろと伝え、近くのレストランで時間つぶす。それから1時間半。ようやく電話が鳴り、修理工場に居るとのこと。10分で済む話のために4時間費やしました。

庭に置く石を買いに出かける。近くの石置き場で交渉しようとすると、トラック野郎みたいな連中が20人くらい集まってきて、値段交渉に加わる。どうやらブローカーの溜まり場らしい。ど迫力に押されながら、値段を聞くと、トラック1台分で3,000円とのこと。大型トラック1台分ももらっても困るんですけど・・・。

花を再び買いに行く。百戦錬磨の大阪おばちゃん系と30分値段交渉。最終的に一鉢220円から始まった交渉は、110円vs100円で膠着。最後は、今度の土曜日こういうのを買いに来るから仕入れといてや、という甘い言葉をかけて、値引きを引き出す。ただ、土壇場で相手も合計金額750円を800円にしようとするので、ほなこの「小さい」花もらっていくわ、と言って少し大きめの花をゲットして痛み分け。

ころちゃんコロッケを久しぶりに買う。6個で450円。うまいが、現地の物価を考えるといつ潰れるか心配です・・・。客は例によって我々だけでした。


壊れてるバイク






近所の石置き場


8月11日(水)
骨折した犬の通院日。順調に回復しており、あと2週間でギブスもとれそう。

8月12日(木)
もらってきたばかりの子犬が足をざっくり切っている・・・。隣の庭に忍び込んでいたところ、隣の犬達に追われ、あわてて自分の庭に戻ろうとしたときに鉄条網にひっかけたらしい。とりあえず、泡盛をぶっ掛けて消毒。様子見。


お願いだから怪我しないでください
8月13日(金)
朝、ふとビールの空き瓶をビールケースに戻そうとすると、2本足りない!ビール瓶なんてそうそう無くしようがないので、ふつふつと疑惑が募る。ちなみに、これも多分上記賊の仕業。

夕方会社を早めに切り上げて、子犬を獣医に見せに行く。えっ、また違う犬と獣医にもあきれられる。即縫った方がいいと言われ、その場で縫われる。3,200円・・・。


2本分ぽっかりと・・・
8月14日(土)
トイレのタンクに水が貯まらない。もう知りません。

花を再び買いに行く。激しい値切り合戦をしたつもりでしたが、相手が別れ際にニコニコしていたので、どこかで思いのほか高くつかまされたのでは、と落ち込む。


本当はいくらなんだろう・・・?
8月16日(月)
子犬の縫合状態の確認に病院に。

新しい夜警がバス代がないとかで給料前借りを頼みに来るが、まだトライアル中だからということで、断る。

8月17日(火)
その夜警が30分以上遅刻して来る。即クビを言い渡し、給料を半月分支払う。

8月18日(水)
会社の現地人トップが入院。ややこしい話が集中する。特にデフォルト客からの債権回収がいくつかあり、たちが悪い客を一日中相手にする。伝家の宝刀「ぶち切れる」も2回ほど抜かざるをえませんでした。

夜、新しい夜警面接。とりあえず採用しておく。


今は元気になりました
8月19日(木)
British Councilの皆でランチ。先生はインド系の英国人女性、生徒はイタリア人のおばちゃん、タンザニア人のおばさん、ドイツ人の兄ちゃん、アフリカ系ドイツ人のお姉ちゃん、エチオピア人の女子高生と我々夫婦。授業中もそうですがランチもバカ話で大いに盛り上がりました。ついでにBritish Councilの生徒(ドイツ人)に車も売りつけるべく交渉。外国人なだけに吹っかけておく。


売れました
8月20日(金)
British Councilの2週間コース終了。中級としてはまあまあだから、次は中の上にトライしては?と言われる・・・。

では、皆様今週もがんばって生きましょう。