キリンにさわれるスポットがあると聞いて、ナイロビ郊外のジラフセンターに行ってきました。

郊外といってもわりと家の近所なのですが、あちこちの道端に出ていた案内板が途中からふっつりと無くなってしまい、たどり着くのにさんざん苦労しました。近くまでいったところで、道端で座っていた人がわざわざ立ち上がって「こっちだよ」と教えてくれたのでケニア人は親切だな〜と思ったていたら、その人の真後ろに案内板が・・・。犯人はおまえか〜。

で、気をとりなおして入場。料金は一般観光客の大人で500シリング(約700円)、レジデント(居住者)は100シリング(約140円)。現地スーパーのポイントカードを見せてネゴったらレジデント扱いになりました。
ゲートを入るとさっそく数頭のキリンがお出迎え。背後の森にもパラパラとキリンの姿が見えます。

ここにいるのは7頭で、すべてロスチャイルドキリン(♂1、♀6)。
ケニアにはアミメキリンとマサイキリン、そしてこのロスチャイルドキリンの計3種が生息しているそうです。

ちなみにハーレム状態にしておかないと雄同士の喧嘩がおこるとか。子どものキリンも雄の場合は、大人の雄が殺してしまうので、生まれたらすぐに隔離して育てるそうです。
左手に小屋があり、2階からスタッフが「ヨウコソ、キリンノエサ、アゲテクダサーイ」と日本語で呼んでいます。さっそく階段をのぼってみることに。
バルコニーはキリンの顔とちょうど同じ高さ。さっそくキリンが近づいてきました。

近くで見ると予想以上の大迫力です。右の写真のおじさんもちょっと引き気味。他に小さい男の子がいたのですが、完全におびえ、キリンが近づくたびにバルコニー内を逃げ惑っていました。
さっきのスタッフが「ヒトツズツ、タベサセテクダサーイ」と餌(ペレット)をくれました。「キリン専用?」と聞いたら、「キリンと馬用」との返事。つまりまあ、馬用ですね。

ちなみにこれはキリンをバルコニーにおびきよせるためのおやつで、主食はあくまでも木の葉。そのへんに自生しているのを勝手に食べてくれるので、手間いらずだそうです。
さっそく餌をあげてみました。

キリンの舌は黒くて長く、とてもざらざらしています。餌を食べるときについでに手もなめていくので、手はたちまちデロデロのヒリヒリに。
「エサヲアゲナガラ、ナデテクダサーイ」と言われるがままに、顔をなでなで。
さわり心地は馬みたいな感じでした。
「ほら、ビッグハグもできるよ」と自慢げなスタッフ。
キリンたちは餌を食べている間はいくら触っても平気なのですが、餌をあげてない時は絶対に触らせてくれません。現金なやつらです。

手前がデイジー(12歳)。来週出産予定とのことで食欲旺盛でした。
奥がローズ。スタッフは、体の模様で個体を見分けているそうです。

このジラフセンターはAFEW KenyaというNGOによって運営されています。
目的はロスチャイルドキリンの保護・繁殖と、ケニアの子どもたちに環境学習の機会を提供することだそうで、建物の中には子ども達が書いた野生動物の絵や、キリンの生態に関する解説ポスターが貼られていました。
キリンの足元にたくさんのイボイノシシがいたので、「どうしてキリンとイボイノシシを一緒に飼ってるの?」とスタッフに聞いたら、「いやいや、飼ってるんじゃなくて自然に集まってきちゃうんだよ」との返事。近所の野生イボイノシシでした。
階段を降り、手を洗って見学終了。
手洗い場にはちゃんと石鹸なんかもあって気がきいてます。
エントランスの建物に、ショップとバーが併設されていました。
ショップにはキリングッズがぎっしり、バーは椅子のクッションまでキリン模様です。

敷地内にはこのほかに、GIRAFFE MANORというホテルがあって、宿泊客がお部屋で朝食をとっていると、窓からキリンが覗きに来るのだとか。

キリン好きにはたまらない施設ですね。