フラミンゴで有名なナクル湖国立公園にいってきました。

ナイロビから車でおよそ3時間、ナクルはケニアで4番目に大きい町です。
町の入り口にはフラミンゴの像がありました。
いつものように道に迷いつつナクル湖国立公園の入り口に到着。
入場料は一般観光客US$30、居住者500シリング(約700円)、ケニア人100シリング(約140円)。いつものようにスーパーのポイントカードを提示してゴネまくり居住者レートで突破。他に自動車の入場料が500シリングかかりました。

しかしこの入場が大変。まずチケットオフィスの外で名簿にサインさせられ、カウンターに並んでチケットを買わされ、さらにメインゲートの建物の窓口で並んでデータを登録され、車でゲートを通過するときにもういちどレシートをチェックされ、ようやく入場できました。

ゲートの近くにはこんなサルの群れがうろうろしていました。
我が家の庭に出没するのとたぶん同じ種類です。
公園内に入っておよそ5分。湖に近づいてフラミンゴを見ようと細い道に入った途端、早速スタックしました。左前のタイヤが水溜りの深みにつっこんで空転し、右後のタイヤも完全に宙に浮いています。周りに落ちてる石や木を投入して押したり引いたりしましたが、びくとも動きません。
困っていると、1台の車が近づいてきました。3人の男性が乗っていて、ただちに救助作業を始めてくれました。まずは自分達が持っていたロープでひっぱってもらう作戦→あっという間にロープが切れて失敗。チェーンで挑戦→あっという間に切れる。通りがかった別の車を止め、丈夫そうな鉄のワイヤーロープを借りて挑戦→信じられないことに鉄のワイヤーが切れて失敗。残ったワイヤーで何度か挑戦→ようやく脱出成功!

その時には鉄のワイヤーを貸してくれた車の姿はとうになく、救助してくれた3人組もお礼など一切要求することなくあっさり去っていきました。こういうあたりは、ケニア人の人の良さを感じます。
スタックから脱出するのに結局1時間以上もかかってしまいました。
気を取り直して、フラミンゴ見物のベストスポットを探して車を走らせていると、道端の木に猿が群がっているのを発見。白黒のフサフサの毛がとてもキレイでした。ただ、何故中途半端な大きさの木に、みんなで集まって登っているかは不明。
久しぶりにバッファローの群れに出会いました。割と近距離で見れたので、なかなか迫力ありました。がっ!
そんな最中にパンク。風下にライオンとかヒョウが居ないかよーく見渡し、バッファローの動向に常に注意しながらのタイヤ交換。上の写真のでかいやつが、右の写真右奥からじっとこちらを睨んでいるのは、結構スリルありました。ダッシュされたら10秒で到達できる距離でした。
これがナクル湖名物のフラミンゴ。遠目で見ると湖がぼんやりと薄ピンクに染まっています。
近くで見るとこんな感じ。そっと岸辺に近づくとぞろぞろと歩いて逃げていき、走って近づくとあたふたと飛んでいきます。大きなピンク色の翼を広げ、次々と飛びたって行く姿は圧巻です。しかし、調子にのって走り回っていると、足元に転がっている死骸をうっかり踏んだりしてしまうので要注意。また湖岸の砂はやわらかく、車で近づき過ぎると底なし沼のように沈んでしまうそうです。

ちなみに、遠くに浮かんでいるボートのようなものは、一列に並んで泳いでいるペリカンです。
道路をでかい物体が横切った!と思ったらサイでした。おお、写真じゃ、写真じゃとあたふたしていたら、さっさと茂みに去ってしまいました。写真はこれしか撮れませんでしたが、ここナクル公園でサイを見るのは割と珍しいこととか。
シマウマの親子。カメラを向けたら、母親からなんだか非難するような目つきでみられました。
こちらはガゼルだかインパラだかの群れ。常にどれか1頭がこちらを見張っていました。
いやいや、襲わないから・・・。
出口近くに猿の大きな群れがいました。好奇心旺盛な小猿がじっとこちらを見ていましたが、親の小脇にひょいと抱えられ、あえなく連れて行かれてしまいました。
公園と町の間にも猿達が。こうやって見ると、我々人間もサルも一緒ですね。

ちなみに、この後ナイロビへの帰路、今度は車がオーバーヒート。たまたま近くにあったバーで水をもらおうとしたら、5リットルで50円とか言いやがります。背に腹はかえられないので仕方ないですが、困っているときに金を取ると言うのは、この国にしては珍しいことでした。