Jiaotan Official Ware Kiln
郊壇下官窯 

郊壇窯 郊壇下窯
2014/07/21

高宗は上皇となる。
御製の窯でもあった修内司窯。
兄欽宗が1161年病死。1162年、帝位を譲る。
窯の役目が終わった。

この窯の焼き物は2つに分かれる模様。 

前期は南宋初期の修内司窯にも見る、汝をしのぶ上品な粉青青磁を焼いた模様。
晩期は、南宋の野性味あふれる青磁。のち竜泉に引き継がれる、透明感のある青磁です。

     
Xiuneisi guan ware
修内司窯 
Xiuneisi guan ware
修内司の終り
紹興31年 1161年まで
 
Jiaotan Official Ware Kiln
 1162年以降
Longquan Yao (Guan kiln)
建炎元年1127年  皇太子墓   後期修内司窯  郊壇下窯 竜泉窯 
         

建炎元年1127年
高宗太子時代 欽宗に焼く  001



南宋の汝 修内司窯 粉青青磁からご覧下さい

1139年五国城にて病死。修内司窯。
高宗の愛妻 邢氏の壷と判明しました。2014/07/21
うさぎの耳の付く壷 010 ご参照




紹興1142年-1162年

多の遺骸が戻る。 南宋六稜副葬品と思われる土は良く精製されている。
貫入はない。

下、法のために、こういう形になったのですが、高さ、上の広がった皿状の口、盤口ばんこうと言うそうです。

下燕瓶019

形が愛らしいので、とても気に入っています。

018 修内司窯

この香炉も形の良いもので、気に入っています。



少し首が長い。このあたり急いで作る必要があったと推測。
ゆえに、時期としては、遺骸の戻った時と推論する。


地をうまく透かす。汝で申しましたが、宋代の磁器はこれなんです。



ご参考 左 修内司窯 きさきけい氏に焼く 021

中と右 郊壇下 すばらしい型入れの技術から竜泉とは思えない。


郊壇下窯
兄欽宗1161年没。翌1162年高宗が上皇となる。
恐らく郊壇下窯は、このころからと思う。
修内司窯は、もっぱら高宗の御製の窯であったから。

 

柚がやや緑色になる。土の精製が悪い。

左 郊壇下窯 右 修内司窯と考える。




郊壇下窯の土


郊壇下窯 晩期
上品な粉青青磁の雰囲気は、もはやない

柚はやや緑色が強くなる。

Longquan Kilns
やがて竜泉窯に引き継がれます





下は竜泉窯で焼かれたといわれる官品 柚は梅の若い色 ばいしせい(梅子青)と呼ばれます。
竜泉後期の色と従来言われます。土の精製は悪くなります。
相当な数、5,6個、売られていました。丁寧なつくり、柚がきれいです。




貫入磁器が増えます
皇帝像でしょう







ついでに、貫入の見方
 縦の山、稜線に綺麗な、すっきりとした、たての割れ。対照的な、横に細かな割れ。(中も表も)
下の様な、綺麗な、対比を見せないものは、買わない方が、賢明です。



ご参考 青磁の流れ  唐から北宋まで
左端 か夏均窯 二つ目 中華均窯 中 五代柴窯 四つ目と右端 北宋汝窯



ご参考 
韓国 国立博物館National Museum of korea 引用です。
終りに、お願い事も、あります。
郊壇下官窯は寺院宗廟の使用のため、焼かれたとあります。
さすが良く勉強してみえます。ツボを抑えていますね。



百花繚乱

 高宗コレクションをお楽しみ下さい

千載不決の議の皿   后を見る  コピーは近世になってと思われる  共に吉州窯です

子を失う悲しみ  龍1 龍2のちきぬた

南宋の面白さは初代皇帝 愛妻家高宗につきます 彼は良い右腕(宰相)が幸運にも居ました
高宗の人間的成長を磁器の発展を通してうかがい知れます
これほど国の始めから終わりまで磁器が残るのは何故でしょうか 
パパ徽宗帝の反面教師的教訓 危機管理からでしょうか

強いナショナリズムの台頭 失地回復の思い

同時期に金でも同じ現象が現れさながら南北朝
南宋期は70年余りが金、100年ほど元が支配 
やがて龍と鳳凰は中国支配者のシンボルとなります

五代一覧

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