2007
8月-9月 特別展
受け継がれる旺品 官窯の系譜


徽宗の龍

五代以後 宋元明清現代とつづく王室の磁器の系譜は唐にあります 
データは主に2003秋から2004冬までの売り出しです この頃が良いものがまず多かった 2002年から初売り出しのようです
唐代に注力した結果 副産物のような仕事で追い込みがはなはだ不足しております 申し訳ありません

北宋では龍ははやりません 必要がないのです 徽宗帝は唐草を懐かしみます 争いの龍はもう沢山と言いたげです 
汝新窯が終わったと知れます 争いの龍をすっきりとした取っ手に変えます デザインとしては粋 汝の工人の洗練された美を感じます 
汝官窯から首都開封の官窯へ工人はやがて移ります ミカドの窯 皇帝のそばに陶家が常に居た事を思い出してください 

南宋ではデザイン画(元帳)ら八卦文(王のあかし 国の進路を占う)の手に乗る小さな偏壺(へんこ)が焼かれます
国を追われた皇帝 傍らには陶家 こうして歴代の磁器を写したデザイン帳をたづさえていた (すべてに法を写した寸法が写された)
また命といえる柚 粘土も忘れてはいけません 2年3年精製に時間を取られてはすべての儀式に間に合わないからです
高宗の一年 すべての柚が小壷に掛けられ帝の癒しで作られます ゆうを持って開封から陶家も逃げたと分かります
写真をクリックして下さい

唐 太宗 北宋 徽宗 南宋 高宗 雍正 清 乾隆


南宋 高宗に始まる歴代皇帝の悲しみ 幼い皇太子の壷 

幼くして亡くした皇太子でしょう 上の徽宗官窯のしゃれた耳は稚龍(ちりゅう 幼帝 皇太子の意味)に表す
家族想いの高宗 マイホームパパです しかし悲劇のパパです
南宋 高宗の壷 以後の王室の磁器を類推する時 マスターキーの役割もします 
共鳴 共感した皇帝は誰なのか こんな見方も面白いですね

 一般に皇帝は后の数も多いが子も多い 死んだ子も多かったと分かります 
服喪の気持ち 墓と宝 西洋ではこの感覚が多いに欠如していますのでまたまた誤解が広がります
歴代皇帝は、はなからこれを売ってどうこうとは考えていません 高値で売りたいのは清王朝崩壊後のはなしです
デスプレートがバースデイプレートになる訳です
こういう解釈は、やはり、いけません 王朝の磁器とは短音階 悲しい響きとみつけたり---

さて、ことさら立派な清康熙の偏壺 彼の好みの青海波です 雍正帝は生真面目そうな内向性の皇帝
楽観論者の乾隆帝 羨ましい時代の最期の中国皇帝 彼は雪中訪友の壷を残します 帝の孤独は誰にも癒せないと知れます

高宗 明  宣徳 清 康熙 清 雍正

五代一覧

越磁秘色(ひそく)  呉越秘色  けい 定   柴窯  南唐
北宋一覧

可民窯  きん民窯 きん郡官窯  汝窯  汝新窯  徽宗表の官窯  裏の官窯

Southern Song Dynasty Guan ware
南宋一覧  宋銘  修内司官窯 郊壇下官窯  粉青青磁  竜泉窯


唐代  鈞窯(きん窯) リストに戻る
三彩人物ヨウリストはこちら
誰も知らない名窯のすべてトップにもどる
All copy rights reserved Fan de Fan Inc. 不許複製
このサイトは株式会社 Fan de Fan Inc.により運営されています