Ｒｕ　kiln ware, Type 4

その後の皇帝達にも愛されたつづけた汝　

 台湾故宮のおみやげ。可愛いですね。私ども夫婦の新婚旅行は、台湾旅行でした。

父が台中に小さな商社を当時、経営していました。ドル、オイルショックの後です。故宮は、とても良い、思い出の地に、なります。

文人皇帝に見る汝

解体新書

中国　清涼寺　窯跡　出土の汝			台湾故宮にみる汝
				３８４ｍｍ	409.6mm
左　口の広がり。ばん口。法にとっては、極めて大切。 右は、その口が取れたとの事。 推理では、口は、胴（足径に近い）から口径まで。 上の様な形であったなら、害。最大では、旺になる。 形として、良いのは口の倍ほど。60−70mmなら死絶。			H 17.8cm 口径　3.6cm 足径　8.4cm	義　益利 丁　登科 旺　天徳	義　財旺 丁　登科 旺　天徳
右の法について。素焼きでOK.本焼成で、縮んだ？			丁蘭尺	３８４ｍｍ	409.6mm
もともと、法に納めるのに、無理な形。ひずみ易い。 陶家には不人気な器形と察せられる。 底横幅１９．３ｃｍに官は不自然。 ４０９．６清代丁蘭尺（？）なら義となり、西太后なら、 実に自然な法となる。 別に、西太后でなくても良いのですが。			H　６．７ D　３．５ 口縦幅　１６．４ 口横幅　２３．０ 底縦幅　１２．９ 底横幅　１９．３	害　死絶 丁　登科 義　財旺 官  順科 苦　官鬼 官　富貴	害　死絶 丁　登科 義　大吉 官　横財 苦　失脱 義　益利
			丁蘭尺３８４の時  口横幅は２３．０４必要	死　離郷をはずしたか
			丁蘭尺	３８４ｍｍ	409.6mm
これも底横幅の官が不自然。 宋代とするのは、ありえない。 清代の法なら、義となり、自然。 右の写真は、参考品です。			H　６．１ D　３．８ 口縦幅　１５．８ 口横幅　２３．１ 底縦幅　１３．０ 底横幅　１９．５	害　死絶 丁　登科 義　大吉 死　離郷 苦　官鬼 官　富貴	害　病臨 丁　登科 義　大吉 官　横財 苦　失脱 義　天庫
			丁蘭尺	３８４ｍｍ	409.6mm
２mm底が、ゆがんでいます。これは異常な事。  官品では、普通、不良品です。 当時、台湾に送るとき、優品の抜き取りが、ありました。 唐代の名画が、その後、メトロポリタンに入りました。 すり替えも、あったのでしょう。 なにせ、有名な、汝窯ですから。 何も、送らないでは、済まない。 出荷目録の控えは、台湾にもあったでしょうから。			H　４．４ D　２．８ W２１．４ 足径１５．５−１５．７	害　口舌 丁　財旺 官　横財 義大吉	害　口舌 丁　財旺 官　富貴 苦　無嗣
すり替えの見本 故宮保管の箱は、どこからきたの？			すり替えの写真 最近、日本で、売られる、故宮流出の箱付き。箱に価値あり。
磁器のすり替え、抜き取り。 真品は、古物マーケット、コレクターに。 １９９８年、ネット解禁で、世界に流出。 空箱は、こうして、最近のものを入れて、廉価販売中。 鑑定団でも哥窯の話題づくり（？） 右　実勢卸（オークション）販売価格１０−１５万円か。 詐欺と捏造の骨董業界ですね。 これを、小売店頭で６０−１２０万円で買うお客さんは、 当HPに、日頃来ない、勉強しない９９．７％の人ばかり。
				３８４ｍｍ	409.6mm
ゆうから、まず宋代の物ではないと推察される。  上下旺というのは、なくはないが、しらけます。 旺になり、先帝に作るには、単純すぎるもの。 花びらの横幅にも、法がでる。花びらは、害のもよう。 清代なら、すっきりした、良い法です。			H　１０．１−１０．５ D　７．６ 口径１５．９−１６．２ 足径　８．１	旺　進宝 害　災至 義　大吉 旺　天徳	旺　喜事進宝 害　 災至 苦　無嗣 害　災至
当社収蔵品	高さ　丁　登科 　D　丁　財旺 　幅　苦　去財 足　苦　官鬼
向氏の趣味は、女性的　ロマネスク参照 下　中国　清涼寺　出土			下　国立中央博物館　高麗磁器
	３８４ｍｍ	409.6mm			409.6mm
H　13.6cm 口径　15.0cm 底径　16.0cm	苦　劫財 苦　無嗣 義　大吉	苦　官鬼 苦　劫財 苦　無嗣	H　15.2cm 底径　16.5cm		苦　劫財 義　大吉
ロマネスクの柱飾り			時代は中世ロマネスクの雰囲気

汝窯　水盤　自由な推論

３８４ｍｍの法（唐代、宋代）だと２つとも具合が悪い。３８８ｍｍ民間を使っても、１つは官が残る。

1つ目の法　　害　死絶　　丁　登科　　義　財旺　　官  順科　　苦　官鬼　　官　富貴（１９３ｍｍ）

2つ目の法　　害　死絶　　丁　登科　　義　大吉　　死　離郷　　苦　官鬼　　官　富貴（１９６ｍｍ）

法の確認はこちら　魯班尺　丁蘭尺

官が出るのは、実に不思議。というか、異常事態。ここは義が、是非とも出て欲しい。理解に苦しむ。

本日、清代の丁蘭尺を作りました。魯班尺1尺を３２０ｍｍ、1.28倍の４０９．６ｍｍです。

これでようやく、義がでます。官鬼、離郷もなく、閉じ込められ、静かに死んでいくとなります。

2013/04/26　06/27

左　宋代　宣仁太后の汝をみる　

高さ137ｍｍ　苦苦　上玄紋　官鬼　2本目　失脱　中玄紋　天徳が3つ　下玄紋口舌　登科　登科
厚み　進宝　　深さ　王　足　口舌　足幅　義



明末すでに多くの汝は故宮から流出。盛んに市中から買い戻そうとするが、無理だった。皆様、ご存知のとうり。
仕方なく、少ない資料から、復古を余儀なくされる。
汝のみならず、唐代、五代、宋代の幻と言い伝えられる銘窯を復古努力。
しかし、あまりにも情報不足とみえ、感心すべき復古が出来なかった。形、柚、ディテール、皆、すべてすこしづつ個性的です。
皇帝のプライドか。ゆうは、フラット。誠に、きれいに、全面に掛かる。
この伝統は、不幸にも今日まで伝わる。

そして宋の器形は、しかし、ほとんど伝わらない。
上の水盤の元型は徽宗帝のおばあさん、宋代女帝のもの。この復古はおもしろい。
なにが、その背景にあったのか？一度、謎解きをしたいものです。

知らないほうが良いんだよ
So ｗhat ?!

左端と２番目宋代　徽宗きん窯　３番目　元　右端　女帝の水盤
右端　有名な汝　さて法からはどなたに副葬されたのか見てみましょう

義　官から姻戚関係の官吏　官職を持っていた　子も含まれます
官鬼　災至からはかりごとに会い不幸な死を遂げた者、この場合は、女帝の息子に副葬された品となります

徽宗さん流に皮肉れば　知らないに　こしたことはないよ　とか　知ってどうすんのさ？　So What ?! でしょうか
　悲しく　また　おぞましくもある　実は世界なのです
ヒンシュクを買うを覚悟して戦前流で書くと　おんなこどもに　関係ない世界さ　です
中国の文人皇帝は常に歴史に学びこうしてその治世に歴史を重ねます

唐代　永泰公主の三彩 中宗イ后より 墓に入れられた	清代復古(故宮）

伝わるもの　伝わらぬもの

不幸な貴公子の壷　唐イトクの壷です
左　中宗の妻、イ后が作ったとすれば、中の壷は、やはり後の女帝の復古といえよう。

唐代　中華きん窯 中宗イ后期	清代　唐英復古　　又はそれ以後　 右のバランスの悪い小さな耳　 清代の特徴に思います

2013/07/26

清代　1尺320mm　丁蘭尺　409.6mmの場合（1.28倍）

		魯班尺３２ｃｍ	丁蘭尺409.6mm			魯班尺３２ｃｍ	丁蘭尺409.6mm
丁	1 福星	家族が増える　繁栄	０−10.2	害	5 口舌	口論政争	41−51.2
	2 及第	昇進・成績優秀　それを祝う	10.2−20.5		6 病臨	病気　病死	51.2−61.4
	3 財旺	財をますます増やす	20.5−30.7		7 死絶	死絶した	61.4−71.7
	4 登科	官僚　皇太子　太子	30.7−４１		8 災至	災難に遭う	71.7−81.9
丁：0〜41mm				害：41〜81.9mm
旺	9 天徳	有用な人の助けを得る	81.9−92.2	苦	13失脱	物を亡くした	122.9−133.1
	10喜事	有用な人と事業をなす	92.2−102.4		14官鬼	たくらみ　奸計	133.1−143.4
	11進寶	国の財政が良くなり国が富む	102.4−112.6		15劫財	財を奪われた	143.4−153.6
	12納福	国運良くすべてが順調	112.6−122.9		16無嗣	後継ぎを失う	153.6−163.8
旺：76.8-115.2mm				苦：122.9−163.8mm

義	17大吉	身内のすべてが順調	163.8−174.1	死	25離郷	左遷島流し	245.8-256
	18財旺	身内の財がますます増える	174.1−184.3		26死別	死別した	256-266.2
	19益利	労せず大きな利益を得る	184.3−194.6		27退丁	家族が別れた	266.2-276.5
	20天庫	お金が貯まる	194.6−204.8		28失財	財を失った	276.5-286.7
義：163.8-204.8mm				死：245.8-286.7mm
官	21富貴	名誉と家運を願う	204.8-215	失	33孤寡	未亡人	327.7-337.9
	22進寶	財を得る事を願う	215-225.3		34牢執	投獄された	337.9-348.2
	23横財	労せず財が入る	225.3-235.5		35公事	裁判	348.2-358.4
	24順科	優秀な成績を得る事を願う	235.5-245.8		36退財	財を失った	358.4-368.6
官：204.8-245.8mm				失：327.7-368.6mm
興	29登科	官吏　皇太子　太子	286.7-297
	30貴子	高貴な子を得る　祝う	297-307.2
	31添丁	家族が増え繁栄する　祝う	307.2-317.4
	32興旺	王室の家族栄え・財に恵まれる	317.4-327.7
興：286.7-327.7mm
財	37迎福	民が安寧　良き治世となる	368.6-378.9
	38六合	すべて順調　平和　財を得る	378.9-389.1
	39進寶	国運強く国に財を得る	389.1-399.4
	40財徳	財運に恵まれる	399.4-409.6
財：368.6-409.6mm

誰も知らない汝窯の秘密　

凍てついたこころをいやすもの　王朝の秘密を語る磁器。
詩に韻をふみます。王の磁器、歴代名磁に韻をふむ、それも事実でした。
中国、王朝の磁器、それゆえに、真実は長く、隠された。

なぜ　汝が中国のその後の歴代皇帝にもそれほど愛され　また時に手間を掛けてまで復古されたのか　
そんな訳　旺の悲哀を写す磁器を作る必要性がやはりあったのでしょう　

汝とはそんな宿命を背負った磁器なんですね
氷の様に凍てついた皇帝のこころを癒したもの　美しい青磁にもその微笑があったのでしょうか

唐代の名窯も長く私達の知るところではありませんでした
しかし、汝窯までもが、その真の姿をこの２１世紀まで、長く表さなかったことは、やはり驚きとしか言いようがありません
王の磁器　汝もまた、私達のあずかり知る世界の物ではないのでしょう

汝（汝新窯）はそもそも兄　哲宗に贈られたもの　官鬼　災至がつきものの磁器
　しかし知っているのは皇帝と陶家位　凡俗のおよそ知る世界ではありません　
従来誰も知らない世界です

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