「インフレーション宇宙」(佐藤勝彦著・BLUEBACKS)への疑問 


著者 田 敞

まえがき

 再度、インフレーションについて考えてみます。どう考えても、現実に可能な現象ではありません。この世のものではない現象です。あの世とか、あちらの宇宙とか、なにかそのような世界なら可能かもしれませんが、この世界では起こるはずはありません。そのことについて考えてみます。
 2021年10月22日完結しました。


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更新日  題  内          容 
 2021,10,6 インフレーション宇宙論への疑問1   指数関数的膨張モデルと、倍々ゲームの関係について。倍々ゲームはとんちとしては楽しいけれど、実現は不可能なお話です。インフレーション宇宙は、現実には実現不可能な倍々ゲームと同じシステムだそうです。
 2021,10,7 インフレーション宇宙論への疑問2  インフレーション宇宙のシナリオを検討します。指数関数的空間膨張があったら、宇宙はどのようになるかを考えてみます。佐藤氏の思いどおりになるのでしょうか。矛盾がいっぱい出てきます。
 2021,10,8  インフレーション宇宙論への疑問3  ビッグバン宇宙には解決できない難問があるそうです。それを解決するためにインフレーション宇宙を考えたそうです。その難問と解決法を見てみます。
2021,10,9  インフレーション宇宙論への疑問4   インフレーションで、宇宙が広がる仕組みと、火の玉になることへの疑問。ビッグバンは1点からの火の玉で始まったと言われている。ところが、インフレーションは1000億光年以上の大きさの火の玉になっている。つじつまは?
 2021,1013 インフレーション宇宙論への疑問5   {きわめて小さかった初期の宇宙は、エネルギー的にも真空のエネルギーはあったものの、ほとんどゼロでした。ところが、インフレーションが終わった直後の宇宙は、相転移によって真空のエネルギーが熱エネルギーに変わり、火の玉になる状態です}ということだそうです。この0から火の玉までエネルギーが変化しています。1000億光年の宇宙を火の玉にするエネルギーはどこから湧いてきたのでしょう。無から、無尽蔵にエネルギーが湧いてくるシステムがインフレーションです。ほんとでしょうか。
 2021,10,15 インフレーション宇宙への疑問6  ビッグバン宇宙の問題を解決するのは、なにもインフレーション宇宙でなくてもできます。しかもインフレーション宇宙のようなとてつもない現象を必要としません。普通の良くある現象で十分です。
 2021,10,16 インフレーション宇宙論への疑問Z   {真空のエネルギーは空間そのものに対しては押し広げる力を持っています。しかし、空間内の物質に対してはマイナスの圧力を持っていて、収縮しようとする力が働きます。これだと物質は収縮してしまいます。困ったことです。
 2021,10,17  インフレーション宇宙論への疑問8   {真空のエネルギーは空間そのものに対しては押し広げる力を持っています。しかし、空間内の物質に対してはマイナスの圧力を持っていて、収縮しようとする力が働きます。他にちょっと例のない特殊なエネルギーなのです。}ということは、真空のエネルギーは空間を膨張させて、物質を収縮させるということです。どんな宇宙ができるでしょう。
 2021,10,22 インフレーション宇宙論への疑問9   インフレーション宇宙は今分かっている物理学では説明できない現象ばかりでできています。ビッグバン宇宙も、ダークエネルギーやダークマターなど、見えない、触れない、謎のものが95%を占める宇宙です。なぜ今の物理学で説明できないないものばかりで宇宙はできているのでしょう。不思議です。それを不思議と考えないのが今の宇宙論者です。まるで、神の奇跡を信じている牧師さんのようです。