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2023年2月某日、北陸方面に業務出張です。
今回は(当たり前ながら)日中ぎっしり業務かつ終了時刻が遅くなりそうなので、前泊及び後泊が必要です。 それなら逆に時間を捻出できるんじゃないか?
と言う例によって下心満載の出張なのですが、実は移動含め土日が完全に潰れるハードなスケジュールです。 つまり本気で真面目に仕事してます。

尚、追加は下の方になります。最新の追加は 2023年7月23日

午後の地元駅。

 2月某日、北陸方面に業務出張です。
 昼過ぎまでの業務を終え、準備を整えて乗車するのは地元駅、新倉敷駅からの新幹線「こだま」です。
 明日はまるまる仕事なのでスキマ時間は僅かですが、ちょっとだけ下心を持っています。 と言うか見出し文で「下心満載」と書いてしまったぞ。
 もちろん業務最優先で真面目に仕事します。
 例によって時系列ダラダラの駄文です。

「こだま」乗車。

 乗車するのは700系「こだま」。
 登場から23年になる「レースルター」ですが、すでに「ひかり」運用はごく僅かで、それもほとんど「こだま」に近い停車駅の数。 かつての山陽新幹線のエース的存在ではありません。
 ここ新倉敷駅では、殆どの列車で「通過待ち」が入ります。 お陰でこれから乗車する列車ながら、こんな写真を撮る余裕がある訳で、決してサボっている訳じゃありません。

おおさか東線。

 乗換の新大阪駅ホームで眺めたのは、おおさか東線の221系です。
 この駅始発なので暫く停車したままですが、間もなくの2023年3月ダイヤ改正では大阪駅地下ホームが開業。 おおさか東線の電車は大阪駅が始発となります。
 どう姿を変えるでしょうか。

サンダーバード。

 岡山で「のぞみ」に乗り換えの後新大阪で再度の乗り換えは、北陸本線の「サンダーバード」です。
 つまり何のひねりもない、北陸方面直行の行程です。業務出張ですから当たり前ではありますが。
 北陸新幹線の敦賀開業が控えているので、サンダーバードで金沢まで行く機会、今後もあるかな?

北陸へ。

 本日は金沢泊まり。 かつホテルに入るだけの行程なので、この時点ですでにあたりはすっかり暗くなっています。
 (画像処理の関係で、空はまだ明るいように見えますが。)
 長年自分でもこれが当たり前だと思ってスケジュール立てていますが、出張の移動時間って、勤務時間内じゃないんですね。
 最近じゃ車内でも結構仕事できてしまうんですが。
 (しかし、時間外は車内でビール!)

到着。

 金沢到着です。 本日は北陸路は夜の移動なので、途中の車窓風景はなしです。 つまり、新大阪発車時点でビールの缶は開いています。
 この後は回送電車になるので、「写真なんか撮らずにサッサと降りろ」と背中で係員が言葉に出さず訴えかけます。(スミマセン!)
 窓の大きい683系は大好きな車両です。

金沢駅ホーム。

 金沢駅ホームのサンダーバード。 しかし1年後には、北陸新幹線が金沢から敦賀まで延長開業。
 その時には敦賀行き「サンダーバード」になるのか、「リレーはくたか」になるのか、どちらでしょうか。
 敦賀行きじゃ、どちらもイマイチしっくりこないネーミングではあります。

早朝散歩。

 翌日は業務なのですが、早起きして朝の散歩です。 もちろん歩くだけでなく、短距離ではありますが電車には乗ろうと思います。
 北陸鉄道の金沢駅。
 本日はこれから、北陸鉄道の浅野川線に乗車のショートトリップという目論見です。
 現在は地下駅になった北陸鉄道金沢駅。JRの金沢駅正面から入る地下広場の一角にあります。
 ところがここに来るまでにちょっと迷って遠回りしてしまった。
 昔の記憶が邪魔をして、思い込み甚だしくも、JRの駅舎を出ると、そのまま東口ロータリーバス乗り場を横目に、地上を北鉄駅方面に歩いてしまった。結果、地上にあるのは駅ではなく北陸鉄道のビルだけでした。
 JR駅の正面には広い地下への入り口階段と、北鉄駅方面への案内表示があったというのに・・・。

イベント広場。

 北鉄金沢駅は現在は地下駅。
 JRの金沢駅東口正面すぐの広い階段を降りると、まず目の前に広がるのはしかし、広いイベント広場です。
 面積は広いのですが、地下にあるため天井(地面)を支えるたくさんの太い柱で視界はいささか遮られてしまいます。
 コンサート的なイベントには向かないでしょうね。

駅正面。

 浅野川線の北鉄金沢駅。 地下に入ってみるとロケーションはわかりやすいです。
 しかしながらよくよく言見ると、ここにはそもそも自動改札機が1台もありませんでした。 つまり昔ながらの有人改札です。
 もっとも「有人」なのはここ金沢駅と終点の内灘駅のみ。途中駅はすべて無人で電車もワンマン運転でした。
 で、「有人」なので改札も常時開いてはおらず、発車時刻の少し前から改札が始まります。
 このあたり、お隣の県の富山地方鉄道と事情はよく似ていますね。

03系。

 改札を抜けたところに待っていたのは03系電車。
 元東京メトロの電車ですが、地方でこんな電車を見るとアレっと思ってしまいます。
 まだまだ比較的新しい車両だと思っていたのですが、こんなやつまで地方私鉄に流れてくる時代になったんですね。

到着列車。

 上り列車が到着です。 土曜日の早朝なのですが、そこそこの乗車率です。
 しかしこのくらいなら、自動改札にするよりはマルチタスクの駅員配置の方がいいのでしょうか。
 こちらの電車も03系。
 と言うことは、浅野川線の電車。 この03系に置き換わってしまったのかな?
 北陸鉄道と言えば、古い電車が走っているイメージだったのですが。
 東京の地下鉄からは第一線を引退した車両ではありますが、この地で見ると、なぜか近未来的な印象を受けます。

2編成。

 1面2線の島式ホームに停まった03系同士。 反対側の電車が到着すると間もなくこちらの電車も発車です。
 折り返し運転かと思ったのですが、この時間はそうでもないようです。
 朝のラッシュ時間帯は、乗客全員が下車するのにそこそこ時間が必要なのでしょうか。

(後部)運転台。

 後部運転台(の後ろの客室)から眺めた、ホーム行き止まり側、つまり改札口側。
 地下駅のホームはやや長くなってしまうのですが、安全対策なのか、行き止まりまでは十分に距離を残した停止位置です。
 意外とシンプルな03系の運転台でした。

助手席?

 今時運転助手は乗務するわけないので、こちら側を助手席側と言う表現は今では正しくはないのでしょうが、運転席と反対側と言うことで。
 非対称の正面デザインで、こちら側寄りには非常ドアがあります。
 「席」とは名ばかりのスペースでした。

ワンマン仕様。

 そして室内の運転席後部は、ワンマン運転仕様に改造されています。
 元々地方鉄道でワンマン運転に使用されるなど考慮してあるはずもありませんから、停車駅では毎回ドアを開けて運賃授受を行わなければならない構造。
 しなしながら乗降ドアが端に寄っているため、乗客の動線はさほど無駄に長くはなっていないようでした。

交換駅。

 片道20分ほどの短い単線の地方私鉄ではありますが、朝のラッシュ時はおおよそ20分程度のヘッドで運転されますので、ちょうど中ほどに交換駅、三ツ屋駅があります。
 と書きましたが、実際には全く中間ではなくやや内灘寄りの場所になります。
 このためピッタリ20分ヘッドでは運転できず、その代わりホーム1面だけの内灘駅では、折り返し時間を確保できることになります。
 一方金沢駅は1面2線のホームですから、これをやりくりすれば到着後すぐ発車、という事態は避けることが出来ます。
 つまりラッシュ時は3編成で運用しているようで、これ以上は増やせる余地はありません。
 こちらの電車が停車した時には、すでに対向の出発信号は青に変わっていました。

対向列車。

 反対側からやって来た交換列車は、元東急の8000系でした。
 新しい(?)03系とは異なり、昔流行った湘南タイプの電車です。
 03系が転入してきて引退したかのかと思っていましたが、まだこちらも現役のようです。

発車。

 交換の三ツ屋駅では、北鉄金沢行きの電車が先発でした。
 一足先に発車した8000系の姿はすでに見えませんが、少し遅れてこちらの内灘行き03系も発車です。

鉄橋。

 終点内灘の一つ手前。
 粟ヶ崎駅のすぐ金沢寄りにある、大野川の鉄橋です。
 さほど車窓風景に面白みのある浅野川線ではありませんんが、その中にあっては一番のポイントです。

終点内灘駅。

 ほんの20分ほどで終点内灘に到着です。
 途中は皆無人駅ばかりですが、ここだけは有人駅。 下車客専用の出口から急がされるように外に出ると、さほど広くない駅前広場です。
 一見かな〜り広そうに見えているのは、駅前の道路反対側から撮影しているためです。
 しかし路線バスの発着スペースもあり、思ったより立派な駅風景でした。

案内板。

 車窓からは面白そうな風景は大野川程度でしたが、内灘の潟に近い駅。
 正面にある案内板を見ると、ゆっくりと歩き回ってみたくなるような場所がいくつも描かれています。
 残念ながらこの後すぐ業務が控えているので、それほどの時間はありません。
 と言うより、散歩するにはいささか寒過ぎる朝です。

駅舎内。

 小さな駅舎の中はしかしながら、きちんと駅の体裁を整えていました。
 有人駅のため出札窓口や改札口も使われており、それぞれの設備が現役なのも懐かしくも嬉しい風景です。
 今ではあまり見られなくなった懐かしい風景の片鱗が、ここには残っていました。

発車待ち。

 先ほど乗って来た03系の折り返し列車にそのまま乗車しようと思います。
 下車した時とは違い、駅舎の中から改札口を抜けてホームに出ます。
 休日の早朝とあって、始発駅からの乗客はまばらでした。

内灘駅。

 10分弱の折り返し時間ですが、一旦駅の外に出てちょっぴりうろうろしたので、間もなく発車時刻です。
 とりあえず乗車し、座る場所を確保します。
 ホームの駅名標や上屋根も立派な駅の姿です。

途中下車。

 急ぎ乗車した往路の折り返しの電車。
 ですが次の粟ヶ崎でちょっとだけ下車することにします。
 片面のホームの金沢寄りすぐ先が、大野川に架かる鉄橋でした。

きっぷ。

 気軽に途中下車したのには理由があって、本日求めた切符はこちらです。
 よくあるフリー切符は全線往復の運賃相当のものが多いように思うのですが、ここのエコ切符はそれより格安です。 しかも自動販売機ではなく窓口販売なので、味気ない切符とは一味違うやつが出てきそうです。
 と言うことで、定期券サイズより一回りも二回りも大きなサイズの切符です。
 もちろん自動改札はありませんから、逆に自由度は高いです。

裏面。

 珍しく裏面も白紙ではなく、乗車案内が印刷されていました。
 これも自動改札の磁気カードに対応不要のお陰です。

発車。

 乗車してきた電車を見送り、そのまま撮影体制に入ります。
 と言うと大仰ですが、下車した最前部のドアのごく近く。 ホームの端からスナップ的に撮影しただけです。
 お気楽な撮影地ではあります。

粟ヶ崎。

 狭いスペースの粟ヶ崎駅。
 背後はすぐに道路なのですが、間にごくごく僅かの微妙なスペースがあり、ホームには小さな待合室もありました。

駅前。

 ホームから降りるとすぐにさほど広くない道路。 雪国の道路らしく路面にはスプリンクラーが設置されています。
 天候によっては活躍しているかもしれない季節ではあるのですが、この時は稼働していませんでした。

次の電車。

 粟ヶ崎のホームすぐ横からお気楽撮影は、大野川の鉄橋を渡る03系です。
 元は東京メトロの地下鉄電車ですが、現在は地上で2両編成で活躍しています。

停車中。

 粟ヶ崎駅のホームに停車中の電車は、上の写真の撮影位置からの眺めです。
 停車中なのですが、乗降は前の車両の扉からだけのため、写真の後部車両の乗降ドアは閉じられたままでした。

橋上から。

 大野川に掛かる鉄橋のすぐ横。 道路橋の上から日本海側を眺めます。
 のんびりしたいところですが、早朝の北風が寒いです。 と言うか冷たく痛いです。
 それに加えて狭い橋の上を車の往来が多いため、気を抜くことができず、ゆっくり居る場所でもありません。

冬の風景。

 北風が強い川面ではありますが、たくさんの鴨の群れがいました。
 と言うより、鴨は冬の鳥ですね。
 残念ながらこの先川は蛇行していますので、この場所からは日本海は眺めることができません。

対岸から。

 橋を渡り、粟ヶ崎駅と反対側の川岸から。
 鉄橋と道路はこんな間隔で、手前の方がやや開いた感じになっています。
 左側の道路橋。
 普通車がやっとすれ違うことが出来る幅しかなく、通行量の多い平日朝の時間帯は一方通行になるようです。
 本日は休日のため一方通行の規制はありませんんが、逆に歩いていると幅の狭さに少し怖くなります。

電車。

 先ほど対岸の粟ヶ崎駅側で撮影した03系が、内灘で折り返してやって来ました。
 川面に近い鉄橋ですが、中央部だけは下を通る船舶の通行を考慮した構造となっています。

8000系。

 北鉄金沢側から、8000系がやって来ました。
 観察状況から、この便が8000系だというのはほぼ判っていましたので、写真撮影と乗車の二兎を追うべく、粟ヶ崎駅のホームに戻ります。
 と言うより、非常に寒く、川の両岸で撮影するのはもう限界です。
 それ以前に、本日の仕事のためにはこの便か次の電車には乗らなければなりません。

正面。

 ステンレス車体の8000系。
 これが北陸鉄道にやって来たときは旧型車両を一掃したわけですが、それさえ引退する時期となりました。
 湘南スタイル自体が、昭和30年から40年代の車両ではあります。

車内。

 極めてオーソドックスなロングシートの車内ではありますが、さすがに今となっては少し古めかしい感じは否めません。
 今ではこんな感じで、凹凸のない完全にフラットなロングシートの車両は姿を消しつつあります。
 そして、ロングシートながら片開き1枚扉と言うのもこの当時のスタイルです。

内灘駅前。

 今一度内灘駅へ。 本日はフリー切符を利用しているため、気軽にこんな乗り方ができます。
 駅前のロータリー。
 先ほど下車したときはさほど広くないと思っていましたが、改めて眺めてみると、路線バスが何台も停車できるだけのスペースがあるロータリーです。

駅前風景。

 内灘駅です。
 こじんまりとしてはいますが、ちょっと洒落た駅舎です。
 路線バスも割と頻繁に発着しているようで、金沢中心からバスで移動するよりは、ここで乗り継いで各方面に向かうほうが利便性が高い場合もあるのでしょう。

スノープロウ。

 さて、改めて内灘から終点北鉄金沢まで通して乗車することにします。
 駅舎から改札を抜けると、目の前に8000系が停車しています。
 雪国北陸のこと。 大きなスノープロウが取り付けられていました。

別の編成。

 乗車ホームの隣。
 別の8000系編成がいました。
 こちらは予備車なのでしょうか。
 よく見ると、こちらの編成は両開き扉でした。
 今乗車しているやつより少しばかり新しい?

先頭スタイル。

 湘南スタイルの8000系です。
 FRP製の正面上半分は少し丸っこい感じで、国鉄80系の鼻筋の通った湘南スタイルとはやや趣を異にします。

ワンマン改造。

 8000系の室内先頭部。
 ドアから運転台後部まで、もともとロングシートのあったスペースですので、ワンマン運転に適したレイアウトとは言えません。
 特に降車客の動線が良くないのは、ワンマン化改造車の共通の悩みでもあります。

後方(前方?)。

 運転台から車内後方(進行方向前方)の眺め。 天井にずらりと並んだ換気装置が時代を感じます。
 このようにプロペラタイプの換気扇や扇風機が着いた車両。 すっかり少なくなりました。

2023年7月23日追加

発車。

 内灘駅を発車しました。
 後部運転窓からの風景です。
 遠ざかるホームとともに、もう1編成の8000系が。
 外観はこちらの方が新しいように見えるのですが、現在も稼働しているのかな?

鉄橋(後方の眺め)。

 先ほどうろうろした、粟ヶ崎駅と大野川の鉄橋を通過中です。
 古い鉄橋を見るにつけ、鉄道車両って、車体のほんの半分ほどのこれだけの幅で支えられているんだなと感じます。

換気扇。

 時代を感じさせる換気扇です。
 もともと非冷房の車両で、夏場は窓を開けることを前提にした設計ですし、天井にもこのように換気扇が取り付けられています。
 改めて昭和の時代を感じます。

混雑状況。

 車内にこんな混雑状況の掲示がありました。
 通勤時間帯ではありますが、本日は土曜日なので車内は比較的空いています。
 しかし実際には平日はかなり混雑しているようです。
 短い路線ではありますが、金沢中心部に出るには便利なアクセスなのでしょう。
 内灘駅でバスが接続しているのも頷けます。

乗客。

 乗客はこんな程度で、この時間にしてはかなり少なくまばらという感じです。
 休日の市内に出るにはまだ早すぎる時間なのでしょうか。
 この後駅ごとに少しづつ増えてはきましたが、立客が出るほどではありませんでした。

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