この線も、珍しく学生時代の友人数名と訪れました。 富山港線・城川原駅。 城川原です。 富山港線の電車は直流車で、交流電化の北陸本線に出てゆくことが出来ないため、中間地点の城川原駅の横に電車庫がありました。 旧型国電の電車庫を訪問する、というのはこのとき同行の友人の目的でもありました。 入場券。 城川原も岩瀬浜も、木造のしっかりした構えの駅舎でした。 このときはまだどちらも有人駅で、自動券売機ではなく、窓口に入場券を置いていました。 普段はこの手のローカル線に出かけても単純に往復するだけのことが多いのですが、この時は「城川原で途中下車する」目的があるため、珍しく入場券を買い求めています。 城川原駅。 朝のラッシュ(と言えるほどのダイヤではないですが)時間を過ぎ、仕事を終えた電車が城川原で休憩中です。 この時間は一編成が線内を往復しているきりで、他の3編成6両は休んでいます。 ラッシュ時でも2編成は遊んでいるわけで、検査入場と予備編成を含めればこれだけ必要なのでしょうが、わずか8キロのローカル線としてはたくさんの量数ではありました。 北陸本線の長距離鈍行はまだ客車列車が多い時代でしたから、富山港線の予備に475系を投入するなんてのは、とんでもないことだったのでしょうか。 城川原駅。 城川原で休憩中のクハ79ですが、どちらも全金車で、あまり旧型国電といった風情ではありません。 この角度で見ると、新性能国電のはしり、101系通勤型の印象に非常に近い感じです。 本写真はモノクロですが、富山港線では塗装もスカイブルーで、スマートな感じでした。 クモハ40。 訪問前日に引退したばかり(!)のクモハ40でした。残念です。 パンタグラフを上げればすぐにでも走りそうですが(実際走るのでしょうが)、すでに一部の部品を取り外しているとのことでした。 城川原の職員の方は、突然の訪問にも嫌な顔を見せず、車庫の中まで丁寧に案内していただけました。 富山港線のダイヤ上、ここでの待ち時間はおおよそ一時間、ということで、いささか時間を持て余し気味の城川原訪問ではありました。 もっとも好みの問題もありますので、そう感じたのは私だけだったかもしれませんが。 岩瀬浜駅。 途中の寄り道の後、本来の目的地・岩瀬浜駅に到着です。 正確には途中の行程すべてが目的ではありますが。 沿線風景の印象は、あまり代わり映えしない景色が続くうちに何となく着いてしまった、という感じでした。 住宅地というにはそれほど密集してはいませんし、田畑の続く田舎というほどでもありません。 工場が見えるのですがやや離れており、工業地帯の真ん中でもありません。 岩瀬浜と言いながら、海が見える箇所もまったくありません。 正直あまりパッとしない印象でした。 岩瀬浜・廃止直前。 こちらはJR廃止になる直前・2006年2月の岩瀬浜駅風景です。 25年余りの歳月で沿線に住宅やマンションは増え、併走する道路沿いには店舗がたくさん並んでいます。 が、列車の車窓としては、あまり(まったく?)パッとしない印象は当時のままでした。 ライトレールに転換し、列車からの目線が低くなると、また違った印象になるでしょうか。
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