かいもん4号のホームページ TRIAL20000 渚滑線
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オホーツク沿いの名寄本線・渚滑駅から分岐し、山間の北見滝ノ上までを結んでいたローカル線、渚滑線です。 川に沿って畑地の中を遡り、急峻な谷間はこれからというところで終点・北見滝ノ上に到着する、さほど大きな変化のない車窓風景の路線でした。 しかし終点・北見滝ノ上や上渚滑の木材積み出し施設は印象に残っています。
尚、追加は下の方になります。最新の追加は 2009年11月29日


北見滝ノ上・駅前広場。

 渚滑線は北見滝ノ上駅跡です。 道路沿いにある、一目でそれとわかる敷地です。
 と口で言うのは簡単ですが、ここへやって来るのにちょっとだけ苦労がありました。
 今回の旅行では、全体の95%の観光旅行とは別に、5%くらいは「鉄道訪問」の部分も含めたい。 (元々そういうコンセプトです。)
 ということで、対象路線は渚滑線。
 事前に国土交通省のWEBマッピングシステムの航空写真で確認しておきました。
 このページの航空写真は1974年から80年代のものが多く、今は廃線になった鉄道路線をトレースできるスグレモノです。
 非常に効果は高いのですが、道路や市街地の方はどんどん新しくなるため、最新のロードマップと照合が面倒な場合があるのが難点です。
 さて、渚骨線。 途中経路はほぼトレースできたのですが、肝心の滝ノ上市街に入ると、なぜか手元のロードマップと一致しません。
 ということで、まあいいや、という甘い詰めで旅行に出発、これが裏目に出てしまいました。 これまで観光のかたわらあれほど簡単に廃線跡を「偶然発見」できていたにもかかわらず、滝の上町内では方向を見誤り、見つかりません。
 止むなく少し手前の国道沿いの「道の駅」まで引き返し、詳細な市街地図を確認してようやく到着できました。
 ちなみにこの「道の駅」は、北見滝ノ上の駅跡ではありませんでした。
 敷地の一部は廃線跡のようですが。

駅舎。

 北見滝ノ上駅舎です。 かつての駅舎がそのまま残されています。
と言いたいのですが、上の写真でわかるように敷地全体の中における位置が不自然です。 どうやら、本来の位置から移転されたようです。
 レイアウト的には、上の写真で現位置よりもっと右手前が本来の場所と思われます。
 こういう駅前広場や線路部分が広い駅では、どうしても駅舎は敷地の中央やや手前あたりになってしまいます。 周りを更地にして有効活用しようとすると、邪魔になるのは止むをえません。

駅舎内部。

 同一敷地内で移転された(らしい)駅舎ですが、以前の雰囲気はよく留めています。
 多分に漏れず内部は記念館で数々の展示品。
 荷物窓口があったであろうあたりの仕切り壁は撤去されましたが、出札窓口部分はそのままでした。

駅舎内部。

 (元)手荷物窓口のあたりから眺めた、駅舎内部です。
 展示品はたくさん追加されていますが、昔ながらの広告看板も残ったままです。
 というよりは、これらも展示品の一部として復元あるいは新調されたのでしょうか。

時刻表。

 駅舎の内部、改札口付近に掲げられた時刻表と運賃料金表です。
 ローカル線にしてはそこそこの列車本数なのですが、運転時間帯にかなりのアンバランスが見られます。 よくある昼過ぎの列車(土曜日のみ運転も含め)が全くありません。
 使い勝手はどんなものだったのでしょうか。
2009年11月22日追加

駅舎裏。

 改札口を出ると、すぐに線路があり、1台のモーターカーが。
 それらしい展示ではありますが、現実的ではありません。 駅舎はギリギリまで端に寄せて移転されたようです。
 以前訪問した時は、駅舎から出たすぐのホームはかなり広く、かつその反対側にも貨物線がありました。

駅舎裏。

 移転した裏側にそれらしい雰囲気を、というわけで、信号機や転轍機も設置。 しかし苦しいレイアウトで並べてあります。
 まあ、後輩地がこれだけしかない場所に駅舎を移転してあるわけですから、やむを得ない面もありますが。

渚滑方面。

 駅舎の裏手から渚滑方面を眺めたところです。
 この建物は古さ具合から、随分前からあるようです。
 チップのホッパーの具合からわかるように、この場所には貨物線が通っていたはず。
 記憶では、渚骨線や名寄本線、相生線などの北見地方の路線沿線では木材産業が盛んなようで、各駅には材木やチップの積出し設備がありました。

虹の橋(橋梁跡)。

 滝ノ上町役場の近くにある「虹の橋」は、位置的には北見滝ノ上駅への入り口にあたります。
 山間の町に不似合いな外観の橋。 何でしょう? これ。
 その不自然な存在にもっと早く気づいていれば、駅を探してうろうろせずに済んだかもしれません。
 わざわざこんなものを造るわけがない、と思われる2階構造の遊歩道橋は、旧渚滑線の鉄橋跡を改造したものでした。

虹の橋・北見滝ノ上方面。

 「虹の橋」2階部分から、先ほどの北見滝ノ上駅跡を眺めてみました。
 駅構内に進入していたルート、駅舎がどのくらい後方に引かれたかが大体わかります。
 それにしても、周囲の景色の中で橋だけがこんなデザインで存在する、というのも変な感じです。

滝ノ上。

 上の写真と撮影場所はほぼ同じですが、もう少し望遠で覗いてみました。
 滝ノ上の町内、今でも木材産業は盛んなようです。

虹の橋・渚滑方面。

 「虹の橋」2階部分から、今度は渚滑方面を眺めてみました。
 確かにこれは廃線跡に違いありません。 用地の感じがよくわかります。

2009年11月29日追加

上渚滑駅跡。

 渚滑方面に引き返して、上渚滑駅跡です。
 上渚滑の駅は、国道から外れてやや入り込んだ市街の南端のほうにあり、線路の位置は事前に概ね確認できていました。
 そういう目で、先ほど滝ノ上へ向かう途中上渚滑の町を通過するときに、交差点の雰囲気から「おそらくこの通りの一番奥が駅だろう」という地点の目星をつけておきました。
 ということで、今度は予想が当たりすぐに見つかった、上渚滑駅です。
 駅舎は正面はさほど姿を変えず、町民センターになっています。

上渚滑公園。

 上の写真向ってすぐ右手(滝ノ上側)にある、交通公園です。
 公園と言ってもだだっ広い敷地がほとんどで、向こうの外れにホームと線路が見えます。
 但しこのホーム、昔の駅のものではありません。 昔の線路に対し、ほぼ直角の向きに設置されていました。

上渚滑公園。

 レールの上に載っているのは、小さなエンジンのついた軌道車両です。 わざわざレールがあるくらいですから、試乗運転くらいは行っていたのでしょうか。
 それにしても高いホームとではアンバランスです。
 左寄り後方、木立後ろの草むらが、昔の線路跡です。
 残念ながら草が生い茂っており、とても入ることはできません。

バス乗り場。

 駅の正面やや外れから、路線バスが発着しています。
 比較的新しい待合室と、その隣には「鉄道資料館」と書かれた小さい建物が。 残念ながら資料館の方は施錠されたままでした。
 町民センターに申請すれば見学は可能でしょうが、予定時刻をオーバーしていますので、このくらいで観光に復帰し、紋別に引き返すことにします。

上渚滑駅・渚滑方面。

 駅構内の外れから渚滑方面を眺めたところです。
 やはり線路跡は草が茂っており、雰囲気はわかりますが入り込むことはできません。 ここが地形的に線路跡だと判りやすいのは、やはり草が枯れる晩秋の頃でしょう。
 貨物輸送は随分早く廃止された上渚滑駅ですが、周辺ではやはり林業が盛んなようです。

上渚滑駅・滝ノ上方面。

 上の写真の反対側、上渚滑駅構内と北見滝ノ上方面です。
 貨物営業や列車交換があった割には、さほど広くない敷地です。

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