非電化でキハ30やキハ37・38の印象が強かった同路線ですが、今回30数年ぶり2度目の訪問直後の2012年12月、車両は全て最新のキハE130に置き換えられ近代化が図られました。 尚、追加は下の方になります。最新の追加は 2013年3月3日 <木更津〜上総亀山> 2012年9月再訪 木更津駅。 久留里線の始点・内房線は木更津駅です。 ここから房総半島内陸へ向け、久留里線が延びています。 これから終点上総亀山まで、2時間半程の小旅行を楽しむことにします。 本日(2012年9月某日)は、朝からいすみ鉄道、小湊鉄道、そしてこの久留里線と房総半島の非電化ローカル線3線をまとめて訪問してやろうという企画です。 内房線下りと同一で同じ造りのホームながら、左手の久留里線側はややうらぶれた感じがします。 木更津駅構内。 木更津駅の久留里線ホーム外れには、新旧の気動車が休んでいました。 キハE130導入で、長らく使用されたキハ30やキハ37・38は引退することとなりました。 新旧車両。 古い国鉄色のキハ30と、最新のキハE130です。 車両の体質改善には違いないのですが、今回投入されるキハE130はすべてロングシートのようで、残念ながらローカル線の車窓を楽しむには向いていません。 交換風景。 上総亀山行きの列車、途中で国鉄色のキハ30と交換しました。 元々キハ30系を置き換える目的で作られたキハ38でしたが、構造の簡易化と旧車両の部品流用のため、結局両者揃って新車に置き換えられることとなりました。 上総亀山駅。 木更津から1時間余り。 終点の上総亀山駅に到着です。 30数年前に乗車したときにも大きな印象は残っていませんが、今回もさほど特徴ないローカル線、という印象でした。 終着駅。 終点上総亀山に到着した列車です。 国鉄末期に新造されたローカル線車両ということで、簡易的な造りで特徴のないのが特徴、といった感じの外観の車両でした。 2013年3月3日追加 終点。 上総亀山駅終点方です。 房総半島を半分以上横断しているのですが、終点までそれほど山深い感じではありません。 とは言え、さすがにもう線路はここまでです。 上総亀山駅。 終点、上総亀山駅です。 東京の近郊区間に含まれてはいますが、ご覧の通り自動改札もなければスイカも使えません。 途中、久留里までの2人連れの乗客がスイカで都内から乗車し、車掌に色々と尋ねていました。 が、結局別に現金で料金を精算し、入場したスイカは次回乗車前に改めて、機械のある駅で入場取り消し処理が必要とのようでした。 私は今回はJR東日本の「休日お出かけパス」を所持し、久留里線は有効区間内ですので、何の問題もありません。 上総亀山駅。 キハ38の運転台後部から眺めた、久留里線上総亀山の終端部です。 最近の非電化ローカル線には珍しく、車掌が乗務する久留里線の列車でした。 100周年。 今年(2012年)で開業100周年を迎えた久留里線です。 他の路線とあわせPRを行っているようですが、そうなると12月に置き換えられたキハ30の去就が気になります。 キハ38車内。 全室がロングシートのキハ38です。 3扉ロングシートの構造はキハ30系の跡を継いでいますが、座面が一人づつのバケットタイプになり、座り心地は改善されています。 とは言えやはりロングシート。 ローカル線の車窓を楽しむには不向きな構造です。 本年(2012年)末に置き換えられたキハE130にも、ロングシートが継承されてしまいました。 上総亀山駅舎。 ほぼ「何もない」といっていい造りの上総亀山駅です。 駅舎正面がすぐ道路に面していますので、広い駅前広場も大きな植込みもありません。 首都圏に近い場所ながら、列車は2時間に1本くらいしか入ってきませんので、釣り合いが取れていると言えないこともありません。 ただ周囲に何もないかと言うと決してそうでもなく、さほど大きくない集落が終点まで飛び飛びに続いている、といった感じの久留里線です。 上総亀山駅発車。 今回は30数年ぶりに二度目の、久留里線に乗車する旅です。 次の列車は2時間後ですし、上総亀山に残っても何もありませんから、折り返しの列車で木更津に引き返すことにします。 終点まで乗車したお客の半数(10人)程がそうでしたが、中にはホームに残るお客も。 交換列車。 列車本数は多くありませんが、片道1時間以上かかる距離ですから、往復とも途中駅での交換があります。 帰路の交換は、こちらの列車と同じキハ38でした。 キハ30が入れば、飛び降りて対向列車に乗り換え、途中からもう一往復してもいいかなと思っていましたが。 それに対応できる切符、「休日お出かけパス」を所持していることでもありますし。 線路風景。 後部の運転室から見た線路風景。 なのですが、ご覧の通り、両側は草茫々で車体に擦れるほどです。 もっとも、久留里線やJR東日本、或いは鉄道に限った話ではなく、最近の線路や道路の手入れの不行き届きは目を覆うばかりです。 価格ありきでコスト削減の世の中。 こんなところまでギリギリに切り詰めて、場合によっては安全面でかなり問題がある状態にまでなっています。 ローカル線の列車で昔のように窓でも開けていようものなら、草や木の枝でどんな怪我するかわかりません。 交換列車。 帰路2本目の交換列車は、キハ37と38の混合編成です。 残念ながら、こちらもキハ30ではありませんでした。 もっとも昔なら、キハ30などは編成中に組み込まれていれば、出来るだけ避けて乗車していた車種です。 今日お目にかかるのが最後かなとは思いますが、だからと言って往復2時間余り、たっぷり乗車したいほどの車両でもありません。 交換駅。 平地の交換駅で対向列車と行き違いました。 後は段々住宅が増えてくる平地を真っ直ぐ木更津に向かうだけです。 30数年前とさほど変わらないイメージかなとは思いましたが、面白くて仕方ない、というほどでもない沿線風景と車両ではありました。 もちろん訪れて良かったとは思います。 木更津駅到着。 上総亀山までの往復2時間半程の小旅行を終え、再び木更津に戻ってきました。 次の列車も今乗ってきた列車の折り返しですから、残念ながら(?)キハ30ではありません。 場合によっては、途中まで往復もありかな、とは考えていましたが、次の列車を含め、今現在久留里線内にキハ30の営業列車は入っていません。 そこまでのこだわりもないため、このまま大人しく東京方面に戻ることにします。 色々文句も書きましたが、キハE130が営業を始めたら、また一度訪れたいなと思った久留里線の旅でした。
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