かいもん4号のホームページ TRIAL20000 可部線
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可部線です。 電化区間の横川〜可部間が広島近郊路線として賑わうのに対し、非電化のローカル区間、可部〜三段峡間は2003年に廃止。 しかしその一部、可部〜あき亀山間は、電化路線として2017年春に復活開業しました。
尚、追加は下の方になります。最新の追加は 2017年7月2日
<横川〜三段峡>
<INDEX>
2017年3月再訪  2017年7月2日一部追加
2016年11月再訪  2017年1月22日一部追加

2017年3月再訪

サンフレッチェ号。

 2017年3月4日。 本日は、可部線の新線区間(廃線跡の一部復活)開業日です。
 比較的近場でもあり、休日土曜日。 ということで、早速出かけることにしました。
 久々に普通列車で広島まで。 乗車したのはド派手な「J1サンフレッチェ広島」広告電車でした。

あき亀山行き。

 広島駅の可部線ホームにいたのは、西日本色の電車。 115系かと思っていましたが、よくよく見ると113系でした。
 すっかり227系に席巻された感のある広島地区の電車ですが、まだ一部には古い国鉄型も残っています。
 可部線乗り入れも予定通りのようで、ちゃんと巻取り式の方向幕にも「あき亀山」が準備されていました。

可部線ホーム。

 広島駅4番線は可部線用ホーム。 行き先表示は、「可部」から「あき亀山」に変わりました。
 これまでの可部行きがそのままあき亀山まで延長された格好で、行先表示から「可部」の駅名は完全に消滅してしまいました。

227系入線。

 113系を1本見送り、次の列車に乗車することにします。
 可部方面からやってきたのは227系4両編成。 この列車が短い折返し時間でそのままあき亀山行きとなります。
 土曜日の朝程よい時刻の広島到着とあって、そこそこの乗客を乗せた可部線列車でした。

交換列車。

 全線単線の可部線。 列車頻度が高いため、途中駅で頻繁に交換があります。
 古市橋で交換したのは、同じく新顔の227系4両編成。
 かつては可部線といえば旧型国電の宝庫。 新性能化されてからも、いわば「お古」の205系、しかも103系改造のやつまで回って来ましたので新車とは縁がほど遠かったのですが、広島地区の227系大量投入で、今や227系同士が交換する路線になりました。

また交換列車。

 古市橋から10分後の梅林でも、対向列車と交換です。 日中20分ヘッドでの運転ですから、きっかり10分ごとには交換があることになります。
 元々私鉄の広浜鉄道が買収されて国鉄に編入された可部線。 平均の駅間距離は短く、わずか1.2キロです。
 交換設備も何か所もあり、途中緑井までは最大1時間に6本の運転ですが、梅林〜可部の区間で交換できないのがネックとなり、全線直通する列車は20分ヘッドが限界です。

可部駅。

 昨日までの終着駅、可部に到着しました。
 路線名にもなっている駅ですが、今日からは終着始発列車はなくなり、全列車がそのままあき亀山まで直通します。
 もっとも、訓練運転のため、すでに年明けから現行ダイヤに近い形での試運転が行われてはいましたが。
 気のせいか、乗客も少ないなと思えるような可部駅です。

交換113系。

 先ほど広島駅で見送った113系。 現在乗車しているより1本前の列車として運転されており、終点あき亀山で折り返してきた列車と可部駅で交換です。
 つまり日中は全列車ともあき亀山での折り返し運転となりますので、可部〜あき亀山間にいるのは常時1編成ということになります。

河戸帆待川駅。

 さて、新線開業区間です。
 とは言えその距離は短く、わずか1.6キロ。 可部市街を外れるところまで走るだけです。
 新線とはいえ、一度廃線になる前に乗車したことがある区間ですし、それ以上にほんの3か月ばかり前に一度沿線を歩いて景色を眺めたばかりなので、あまり新鮮味を感じません。
 可部を発車したと思ったら、わずか800メートルで次の河戸帆待川に到着です。
 しかし!
 ホームには大勢の乗客が待っていました。 明らかに可部駅のホームよりは多数です。 しかもその多くが乗車してきました。
 この駅から次の終点あき亀山までも同じくわずか800メートル。 普段ならここから下り列車に乗車するなんて、まず考えられません。
 やはり新線開業の記念乗車かイベントがらみなのでしょう。

最終区間車内。

 車内は立ち客で一杯になりました。
 全くの予想外ではありましたが、この下り列車。 広島〜あき亀山の全運転区間中、最混雑区間は河戸帆待川〜あき亀山でした。
 そして、河戸帆待川からの乗客は、見るからに地元客といった感じの年配客が多いのも特徴でした。

あき亀山駅到着。

 可部からほんの4分で、終点あき亀山に到着です。 いや、本日は河戸帆待川駅で乗客多数だったため、もう少し時間がかかりました。
 都会のラッシュ時ほどではないにしろ、立ち客多数の4両編成の列車から降りた乗客はさほど広くないホームを埋め尽くし、少し待ってからでないとカメラを取り出すのもはばかられるほどでした。 (もっとも、混雑人ごみの中でも写真を撮っていた乗客が多数だったわけですが。)
 若干人が少なくなったところで、こちらも記念?撮影です。

227系。

 あき亀山駅。
 保線用も含め線路は6本ありますが、乗降できるホームは1面2線だけです。
 本日の乗降客人数に対しては狭すぎると思われるホームもやや落ち着きを取り戻し、記念撮影待ちの乗客も少なくなってきました。
 新しい駅と新しいホームと新しい電車。 やはり廃線復活ではなく、新線開業という言葉が似あう風景です。

可部駅。

 さて、あき亀山に到着したのは11時前。
 ホームで少々うろうろしていたにもかかわらず、少ない改札口は下車客をさばききれていません。
下車客に対しては「(自動改札にきっぷを通さず)そのまま出てください」との係員の誘導があるのですが、そうは言っても「ICOCA」利用のお客や交錯して乗車するお客は、履歴のために自動改札を使う必要がある模様。 改札の外にでるまでには結構時間がかかりました。
 そして外に出てみると、待っていたのは記念式典の「残骸」でした。

駅前風景。

 新生可部線の終点・あき亀山駅に降り立ちました。
 すでに記念式典は終了し暫く時間がけいかしているようですが、まだまだ開業の興奮は収まっていないという雰囲気。 先ほどの列車からも実に大勢の乗客が下車し、駅前は大混雑です。

改札口。

 さて、降りるお客が多いなら、これから乗車するお客も多数。 と言うことで、改札前の切符売り場です。
 ところが、自動券売機がたったの1基しかありません。 おまけに非常に高機能の「何でもできる便利な」券売機です。
 つまり、可部までの片道乗車券1枚を買おうとすると、ボタン(画面)を押す回数も切符が出てくるまでの時間も、単機能の券売機に比べて数倍手間のかかる券売機が設置されています。
 そして本日は、地元の高齢の乗客が非常に多い。
 ということで、ご覧の通りの「惨状」でした。
 券売機の手前。 11月にはまだなかった、新しいモニュメント的駅名表示が取り付けられています。

長い列。

 乗車券を求める列はご覧の通りで、駅の正面からサイドの入り口方面はるか後方に続いています。
ま、明日から(というか本日昼をすぎれば)これほどの乗客が集中するとも思えませんし、当面お客の多くは定期券客ではなかろうか。
 ということで、本日だけの大混乱のためですから何ら対策は打たれていなかったようです。

まだ記念撮影。

 すでに主役のいなくなったセレモニー会場。 ですが個人の記念撮影にはもってこいです。
 写真右手には家族連れのお客が列を作って待っており、まだまだすぐに撤収することは許されそうにありませんでした。

駅前風景。

 開業初日の土曜日ですから、駅前でもいろいろお祭り的記念行事が行われています。
 駅舎と駅前広場・改札のレイアウトの関係で、駅から見ると「裏側」的ロケーションですが、こちらが道路に面したいわゆる「駅前」です。
 伸延開業記念で開かれている「終着駅マルシェ」です。

あと00日。

 復活まであと00日。
つまり本日復活開業の可部線伸延区間です。
 看板をメインに入れるため、あえて人通りが切れたタイミングで撮影しましたが、道路の両側共に通行客の多い、本日のあき亀山駅前です。

227系。

 さて、電車の写真を撮りたいのですが。
 この復活開業区間。 沿線の殆どの部分で高い柵が張り巡らされており、目線の高さで列車の撮影ができるポイントがあまり多くありません。
 昨今の線路侵入に対する事故防止対策に加え、ここ可部線復活区間では、一度廃止になって14年間「入り放題」だったところに列車が走り出す、ということで余計にデリケートになっているのでしょう。

鉄橋。

 あき亀山を出発してすぐのところに、小さな鉄橋がありました。
 周囲が少々ごちゃごちゃしていてあまりいい撮影地とも言えませんが、ま、折角ですからこんな感じのアングルです。

踏切。

 新しい、と言うか、復活した、と言うか。 いずれにしても踏切です。
 新線区間に2か所(可部駅を出てすぐの、残されていたものを含めると3か所)の踏切。 上下合わせると平均10分おきに列車が通過するわけですから、これまでと違い、日常通行する方には結構大変かもしれません。

入替用。

 本線の途中にある「入替用3」の標識。
 終点あき亀山のホームに並んで電留線を設けた関係で、配線上朝晩は車両の入替が必要になります。
 いささか面倒な作業ではありますが、折り返し運転の日中(というより朝一番と夜最終時)以外は発生しませんから、これでいいのでしょうか。

梅と113系

 踏切以外に、1か所歩道橋が新しく設置されていました。
 車もともかく、これまで狭い路地を抜けて鉄道用地を横切ることができた歩行者にとっては、遠回りはかなり大きな問題です。
 歩行者用通路の封鎖の代わりに設けられた歩道橋は、エレベータが設置された立派なものでした。 。

河戸帆待川駅。

 河戸帆待川駅まで歩いてやって来ました。 と言っても、あき亀山駅からの距離は僅かに800メートルです。
 もちろんまっすぐ歩けばほんの10分ほどの距離ですが、色々寄り道したり列車を待って写真を撮ったりしている関係で、時間だけは経過しています。
 11月の工事中に訪れた時は、狭いながらも駅前ロータリーが出来るのかなと思っていた河戸帆待川駅ですが、「駅前広場」だけで、駐停車スペースは全くありませんでした。
 送迎の車の停車にも困る道路の広さです。 道路反対側すぐの某ホームセンターの駐車場が「有効活用」されることになるのかもしれません。
 ところでこの駅にも「あき亀山」駅と同様のデザインの、モニュメント的駅名表示が設置されていました。
 デザインは、太田川の流れと、「帆前船」です。
 ちなみにあき亀山の方は「亀」でした。 10枚上の写真と比べてご覧ください。

観光案内板。

 河戸帆待川駅前の観光案内板は、名前は「亀山南」です。
 地区名の「河戸」ではありませんが、小学校区のコミュニティ協議会の設置、ということで納得です。
 ちゃんと本日の日付が入っています。

河戸帆待川駅。

 河戸帆待川駅。
 片面1面だけのホームに上下の列車が交互に停止します。
 上り広島行きの普通列車は、本日は4両編成。 ここ河戸帆待川駅でも、乗客は多数でした。
 もっとも、広島まで行くお客なのか、可部で降りてしまうのかは不明です。

可部駅。

 可部駅に並んでのは、広島の新しい顔、227系と古参113系。  20分ヘッドでここ可部駅で交換するダイヤになっていますから、可部駅から奥のあき亀山側には、日中は通常1本の列車がいるのみです。
 ちょうど大きなカーブの間にポイントが来る配線になっているため、下り側の線路は少々曲がりくねっています。

河戸帆待川方面。

 可部駅を河戸帆待川に向けて出発すぐ。 北向きから西向きにほぼ90°向きを変える急なカーブがありますので、最高速度は45キロに制限されています。
 ここから先は、あき亀山までほぼ一直線の線路となります。
 陸橋の上にもギャラリーが多数でした。

可部駅。

 中間駅となった可部駅です。
 こちら側が本来の駅前正面側なのですが、反対側の西口が整備されましたので、これからはこちらが「裏口」的存在になりそうです。
 駅前広場も狭く、車で入るには極めて不便な可部駅でした。

可部駅表示。

 可部駅(東口)駅舎内の表示。 「西口改札」「あき亀山方面」の表示が現れました。
 それに加えて本日は伸延開業初日ですから、伸延をアピールする看板も取り付けられています。
 もっとも、内容からすると、看板自体はずっと前から取り付けられていたのかもしれません。

可部駅看板。

 駅正面入り口にはこんな看板も。
 3つの駅名は駅名表を模したもので、下段には隣の駅名表示も並べられています。
 ただの「伸延」ではなく「電化」の2文字が入るところに、単なる旧線の復活ではないという思いが込められているのかも。

旧2番線。

 あき亀山開業と直通化に伴い、中間駅となる可部駅のホームも変わりました。
 行き止まり式だった旧1番線と旧2番線は廃止され、従来の3番線が上り1番線に、そして新設された下りホームが2番線になりました。
 本日はまだ開業初日ではありますが、既に前年末から直通試運転が開始されており、早々に使わなくなった2番線には、架線用の電柱が建てられていました。

乗り超えろ!。

 あえて余計な説明は付けません。
 「乗り越えろ!」ではなく「乗り超えろ!」であるところに思いがある、のでしょうか。

可部駅駅名標。

 可部駅ホームの駅名標です。
 本日からは終点ではなく中間駅となり、可部駅始発の列車もなくなりました。
 しかし可部地区の中心駅であることには変わりありません。

踏切。

 可部駅のすぐ広島寄りにある、東中野第2踏切。 すでに線路側が封鎖されていました。
 レールは間もなく撤去されるようですが、その後何か工事がはじまるのでしょうか。

旧線。

 廃止された可部駅旧1番線と2番線です。
 列車が入ってこないのは勿論ですが、新しい下り線対応の架線用の電柱が建てられているということは、すでに相当前から使用されていないことがわかります。
 どういう手順で工事と切り替えが行われたのか、少々気になるところです。

新ホーム。

 こちらは3番線改め新1番線(右側)と、新たに設置された2番線です。
 完全に中間駅になり、折返し列車のなくなる可部駅ですから、これまでの3線から2線に「格下げ」感は否めません。
 新しい下りホームの設備も最小限です。

列車交換。

 中間駅となった可部駅ではありますが、20分ヘッドのダイヤの関係上、深夜早朝を除き必ず列車交換が発生します。
 これまでの経緯からか、閉塞の関係からか、30秒停車ではなくやや長めの停車時間が設定されているようです。
 227系が主役になった感のある広島地区と可部線ですが、この時間は113系と115系の古豪同士の交換でした。

周辺案内図。

 可部駅前にあった周辺案内図です。
 ちょうどこのあたりで太田川がほぼ直角に流れの向きを変え、それに伴い可部線も大きく向きが変わります。

周辺案内図駅。

 上の地図の、ちょいとクローズアップです。
 JRの設置(?)ですからこんなものでしょうが、町名と官公庁関係の表示だけで、日常生活にはあまり役に立ちそうにありません。

西口改札。

 ところで、可部駅の新しい下りホーム。 上りホームとは別に独立して改札が設けられました。
 これまでの経緯からか、利便性を損なわないようにとの配慮からか、新たに設置された跨線橋は改札内ではなく、東西をつなぐ自由通路です。 一見便利なのですが、こちら側には駅員配置がなく自動改札機のみですので、「青春18きっぷ」のような自動改札非対応の乗車券ではそのまま通り抜けることができません。
 その場合は2基ある自動改札機のうち1基のトレー上に切符を置き、東口の駅員がカメラで確認して遠隔操作で改札を開くという面倒かつ時間が掛かる作業が発生します。
 いずれ橋上駅になる(?)までの暫定運用、でしょうか。

可部駅西口。

 可部駅の西口入り口。 右に進めば下りホームの改札口。 左に進めば跨線橋の自由通路を通って東口、つまり駅本屋側に通じます。
 元々は東口が表側でしたが、車が発着できる広場が国道のある西口側に設けられたため、今後はこちら側が表口になりそうな配置です。

踏切から。

 東中野第2踏切から、広島側を眺めます。
 すでに旧1番線2番線へのポイントは撤去されていました。

踏切から。

 同じく東中野第2踏切から、可部駅の旧1番線2番線です。
 この時点ではレールはまだ撤去されていませんが、いずれ時間の問題ではあります。
 不要となる敷地を活用して、狭かった可部駅の東口が便利に改造されるのでしょうか。
2017年7月2日追加

227系。

 可部駅の新しい2番線下りホームに入ってきたのは、227系4連です。
 折角ですからもう一度あき亀山まで乗車しようと思います。
 午前中と違い、意外なほど空いていた可部線のあき亀山行き電車でした。

横断幕。

 午前中に下車した時は全く気付かなかったのですが、こんな横断幕も掲げられていました。
 ホームを交互に使用している「あき亀山」駅ですから、ま、朝は気づかなくても無理はありません。
 ところで、横断幕にイラストで描かれている電車。 モデルが何なのか、少々気になります。

227系。

 あき亀山駅の2番線に停車した227系です。
 早朝深夜を除き、基本的には到着列車はそのまま折返しで広島方面に向けて発車して行きます。
 正面デザイン、特に前頭部の形状の関係で、115系などに比べると随分面長に見える227系です。

祭りの後。

 昼下がりのあき亀山駅です。
 午前中の開業セレモニーの道具類はすべて撤去された後で、「普通の状態」に戻っていました。
 乗客数も午前中と比べると雲泥の差。 しかしながら、自動改札機の前には数人が列を作っています。
 やはり、「多機能で便利な自動券売機」の功罪の「罪」は大きいようです。

廃線跡。

 安芸亀山駅裏から反対側を眺めると・・・。
 本日の祭りに酔いしれているのはここから背中側だけで、この先には「そんなこと関係ないよ」と言わんばかりの風景が広がっています。
 廃止となった可部線非電化区間ですが、ここから先が復活することはまずありません。

廃線跡から。

 旧可部線非電化区間。 すでに廃止されて14年が経過しましたが、まだこの部分にはレールが残されています。
 前方のガードレールの先が鉄道として復活したのとは裏腹に、用地が活用されるあてもなく草が生い茂るだけです。

113系。

 新線区間を十分に堪能しましたので、そろそろ広島に引き上げて、同行の相棒と「祝杯」を上げることにします。
 本日最後にやって来たのは、朝広島駅で乗車を見送った、113系4両編成でした。

2016年11月再訪
2017年1月22日追加

可部駅。

 2016年11月某日、可部線に出かけました。
 この可部線自体はつい半年ほど前にも乗車したことがありますし、さほど目新しい乗車ではありませんが、本日は別に目的があります。
 その前に、サブ目的?
 可部線での227系乗車です。

227系。

 今回の訪問のつい半年前までは105系が主力だった可部線。
 今では新参227系がすっかり主力となり、と時々115系が入り混じるというラインナップになっています。
 平日日中は2両編成の運用のはずの可部線ですが、この日(土曜日)は、日中の列車は皆4両編成えした。
 一般的には平日の方が乗客が多いのですが、休日の日中の可部線に限って言えば、平日より利用客が多いのでしょうか。

可部駅奥。

 「奥」という表現が適当かどうかわかりませんが、可部駅の行き止まり側。 つまり上の写真の背中側です。
 現在のところ可部線終点の可部駅ですが、線路はまだまだこの先伸びています。
 2003年に一度廃止(当時JR西日本の発表では「営業終了」なる日本語が使われた)された可部線の非電化区間、可部〜三段峡間。
 ですが、可部市街の外れまでの1.6キロの区間が、電化路線として復活(新線開業)準備中です。
 本日はこれからちょっとだけ、開業前の姿を眺めたいと思います。
 もちろん「開業」すれば、改めて乗りに来るつもりではおりますが。

河戸帆待川駅。

 途中駅の河戸帆待川駅です。
 駅前を通る道路の歩道からの撮影ですが、わずかこれだけの用地ですから、駅前広場やロータリーは望むべくもありません。
 道路を挟んで背中側、広い広い某ホームセンターの駐車場が不法に「代用」されてしまうのでは?

駅舎。

 実に簡単な駅舎です。 もちろん無人駅の構造となっています。
 通勤路線としての開業ですし、駅舎の中にお客が滞留することは全く考えられていません。
 それはそれで良いのでしょうが、雨の日の列車到着時などは混雑しそう。 (そのくらい乗客いるかな?)

駅名標。

 河戸帆待川駅の駅名表です。
 と書いて全く不自然感はないのですが、この写真。 駅前広場(狭いけど)から撮ったものです。
 単線の片面1面のみのホームですから、裏側(正確には向こう側が表側?)からならともかく、こちら側はホームからはほぼ見えません。
 あえてこちら側にも表示があるのは、これから乗車するお客用でしょうか。

新線。

 新たに敷き直されたレールが伸びます。
 ちょうど4両分が停まれるだけの片面のホーム。 その向こうにまっすぐ伸びる線路はしかし、奥手の見えなくなっているさすぐ先が終点です。
 かなりの投資(と、廃線して復活の無駄)ですが、どの程度の乗客でしょうか。

ホーム。

 河戸帆待川のホーム。 4両編成の停車が一杯一杯の長さのホームは、出入口改札方面が一番端に設けられてありました。
 ギリギリの用地に設けられた、狭いホームです。

可部駅方面。

 河戸帆待川の可部駅方面。 大きくカーブしているので見えませんが、隣の可部駅まではわずか800メートルです。
 1977年に初めて可部線に乗車した時の印象として、やたら家の軒先に接近したところを走る。 特に可部を出てから三段峡方面に向かったあたり、と記憶していますが、おそらくこのあたりだったかと思います。

駅名表と柵。

 新しく設けられた柱の駅名標。 その向こうにはかなり高めの柵が設けられています。
 これのお陰で視界が利かず、狭いホームがますます狭く感じられます。
 が、なにせ民有の家屋と接近しているため、これは目隠しといったところです。

ホーム。

 河戸帆待川駅のホーム。
 出入り口の関係で列車はすべて手前側(終点あき亀山側)に寄せて停車します。
 このため、上り向きだけは2両・3両・4両3種類の停止位置表示が設けられていました。
 しかし踏切が下り方1か所だけのため、線路右側の地区の乗客にはかなりアクセスが不便そうです。
 と言うより、場所によっては隣の可部駅まで行った方がアクセスが良いかも。

踏切。

 復活するのは線路ばかりではありません。 平地上の路線ですから、「踏切」も復活です。
 本当は法規上も地元の理解上からもこの点、大きなネックだったのではと思いますが、今後の同様の事例(があればの話ですが)の参考になるでしょうか。

場内。

 上の写真、つまり河戸帆待川駅のあき亀川寄りの踏切からの眺めなのですが。
 「場内」の表示がありますが、すぐ向こう側にホームが見える河戸帆待川のことではありません。 (単線期間の中間の駅ですから、そもそも閉塞が変わるわけではありませんし。)
 河戸帆待川駅の手前で、すでに次の可部駅の場内表示です。
 いかに駅間距離が短いか、ということではあります。

反対の場内。

 一方、同じ踏切から反対側、つまり新しい終点のあき亀山側を見ると。
 ほぼ同じ場所に、場内表示と次の駅名表示が掲げられています。 こちらも非常に短い駅間距離です。
 今回は確認しませんでしたが、あき亀山を出るとすぐに河戸帆待川駅の駅名表示があるのでしょうか。

新線区間。

 工事現場に掲げられていた、新線工事区間の状況です。
 判りやすいので、写真に頂戴しました。
 やはり非常に短い開業区間と駅間距離、ではあります。

あき亀山駅構内。

 ほぼ工事も終わったあき亀山駅の構内。
 線路はもちろん、架線も張り終わり、1月あまり後には営業車を使った試運転も始まります。
 4本の列車(プラス保線車両編成)が留置できる構内です。

鉄橋。

 あき亀山駅手前にある、短い鉄橋。
 旧非電化区間の再開業路線ではありますが、鉄橋や橋台は新しく作り直されたようです。
 新設ではありますが、ローカル線の短い橋梁のためか、意外と華奢な感じを受けます。

踏切作動。

 さて、今回の訪問は2016年11月中旬なのですが。
 表示からすると、1月あまり後には試運転電車が走り始めるようです。
 すでに3月4日土曜日の開業が発表になっていますが、あとわずか、というところまでやって来ました。
 それにしても、一度は無くなった線路が再び道路を横切るとなると、利用者としても色々不便が生じることでしょう。

鉄橋から可部方面。

 上の写真の踏切から河戸帆待川・可部方面を眺めます。
 復活新線開業の1.6キロの区間。 新設されると言うか復活する踏切は2か所です。
 それ以外にも、人が渡れた細い道はありました(というか、すでに線路が廃止されていましたので渡り放題、といった感じではありますが)が、今回全て廃止、金網で封鎖されてしまいました。
 歩行者にとってはかなり勝手が悪くなった所もあるようです。
 踏切以外に、この先に見える歩道橋が新設されていました。

踏切準備中。

 ただ今準備工事中の踏切。 試運転が始まると、開業に先駆けて踏切も早速活躍を始めることになります。
 それはともかく、非電化時代はローカル線で僅少だった列車本数。
 現時点ではまだ新ダイヤはあきらかになってはいませんが、現在の可部迄の列車がそのまま延長されると、上下で10分に1本列車が走る事になります。
 大丈夫でしょうか。

あき亀山駅ホーム。

 あき亀山駅のホーム。
 各駅停車のみの単純な折り返しですから、1面2線の簡単なホームです。
 機能的にはその隣の電留線の存在の方が重要なのでしょうが、電留線からホームへはダイレクトに進入できず、一度本線上で折り返さなければならない構造です。
 朝晩など、閉塞の運用が難しくないのでしょうか。

廃線跡。

 あき亀山駅のすぐ反対側。
 つまり新設されたホームの更に先には、非電化区間の廃線跡がそのままの姿で(但しこの部分はレールは撤去されている)残っていました。
 ここから先は大田側に沿った過疎地帯ではあります。
 もっとも、平地が狭い広島市街。 少しルートを変えれば、まだまだ山間まで住宅地は続いているんですが。

あき亀山駅。

 市街地を背にするように設けられた、あき亀山駅の構造です。
 まだまだ工事中ながら一応駅前ロータリーも設けられるようで、車での送迎は結構あるのかと見受けられます。

改札口。

 新しい自動改札機が設けられたホーム入口。
 行き止まりの駅ですから、線路の終点奥を直角に進み、そのまま一番奥のホームに上るようになっています。
 ところでここは「広島市内」駅。
 わずか1.6キロの区間とは言え、片道200キロを越える切符なら、同じで段で乗れる距離が少しだけ長くなります。
2017年1月22日追加

丘から見下ろす。

 奥手の丘から見下ろした、あき亀山駅と可部市街方面の長め。
 こうして改めて見ると可部駅からはほんの僅かの距離ではありますが、可部の市街のかなり奥まで延長されたのが分かります。
 もっとも別の方向にはまだまだ住宅地が続いてはいるのですが。

終着駅全景。

 終点あき亀山駅の全景と、手前にほんの少しだけ確認できる廃線跡。 駅前(道路と反対側)、大田川までの間の土地が不自然に空いています。
 県営団地の跡地とのことですが、「駅前の一等地」ですから、いずれ何かに活用されるのでしょう。
 尚、今回の訪問にあたっては、HPリンクのN-Fujiwara氏にご案内いただきました。 俯瞰写真は彼の得意とすることろです。
 可部線の俯瞰(中心の)写真は、リンク先のページからご覧ください。

廃線跡。

 あき亀山から旧三段峡駅側に少し進むと、まだ廃線跡にレールが残されたままでした。
 廃止になったのは、このHPを立ち上げた直後。 もう13年も前の事です。

踏切表示。

 レールと共に残されていたのは、「荒人踏切」の表示です。
 線路は13年前に廃止されましたし、もちろん踏切も同時に廃止されましたが、今でも当時の痕跡は留めています。
 それにしてもこの表示板。
 随分新しい感じがします。

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