かいもん4号のホームページ TRIAL20000 ガーラ湯沢線・長野新幹線+α
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現在のJR旅客営業線で最後まで乗車していなかった、新幹線車両が走る両線です。 西日本に住んでいると意外と行きにくく、新線開業後もこれまで放置したままでしたが、残りが2線だけになったため、勢いで出かけてきました。
これでひとまず国鉄・JR線全線乗車に復帰です。


急行きたぐに。

 金曜日の業務終了後、大阪駅に直行して乗車したのは、北陸経由の新潟ゆき急行「きたぐに」です。
 急行列車の廃止、夜行列車の削減の中で生き残っている夜行急行「きたぐに」。 もともと特急用とは言え、向かい合わせクロスシート座席の夜行列車に乗車すると何かほっとした気分になります。
 A寝台とB寝台、グリーン車、普通車自由席を連ねた10両編成は、いまでは堂々たる編成です。 あと普通車指定席があれば完璧ですが、さすがにだれも乗車しないでしょうか。
 もちろん今回も普通車自由席に乗車したのは言うまでもありません。

<余談その1>
 今回の旅行の出発時、夜の地元駅で、帰宅中の「地鉄さん(相互リンクの「昭和40年代の鉄道写真館」の管理人さん」に偶然ばったりお会いしてしまいました。 「地鉄さん」には一週間前の模型運転会を食中毒で欠席させて頂いていただけに、恐縮の極みです。 全く悪いことはできないものです。(別に悪いことではないですが。)

<余談その2>
 最近ではこの写真のように、個人の顔の入った写真をHPその他にそのまま乗せるのは、個人情報やプライバシーの面で良からぬこととする傾向がありますが、本ページでは不特定多数については、特に支障があると判断されそうなもの以外は、従前どおりとさせていただきます。
 もちろんわたくし「かいもん4号」も、図々しくない範囲で登場させていただきます。(図々しい?)

急行きたぐに・金沢駅停車中。

 急行「きたぐに」号、深夜の金沢駅に停車中です。 貨物列車の追い越し等の関係で、ここで37分停車します。
 本日のスケジュールは、この後直江津に向かい、まず早朝の北越急行ほくほく線に初乗車することにしています。
 ここで選択肢が二つ。一つ目は金沢で下車し、早朝の金沢始発「はくたか1号」でそのまま越後湯沢まで直通。 二つ目は、このまま「きたぐに」で直江津まで向かい、その後「はくたか1号」に乗り継ぐ案です。
 出発時点でどちらか一方に決められず、「きたぐに」で金沢に到着時点でもまだ迷いがあり、数十分後の行動が決められないまま、カメラ片手にホームを歩きまわっています。

485系と「日本海2号」。

 金沢駅停車中に、反対ホームには上り「日本海2号」が到着し、発車してゆきました。
 さて、この後の行動。
 第一案だと、始発駅乗車のため、はくたか1号着席は楽々で、特急に通して乗車するのも趣味の嗜好性と一致します。 しかし特急券が別途必要となります。
 また、冬の深夜早朝の金沢駅で、2時間半ほど過ごさなければなりません。 駅待合室があるようですが開いているかよく判らないため、念のため駅近くの24時間営業のファミレスもチェックしておくことにします。 幸いすぐ近くに「ガスト」があるようです。 ちなみに金沢駅では、改札の中の待合室が3時から開いていました。
 第二案でも、直江津で2時間ほど待ち時間が発生しますが、すでに始発列車の時間帯になっています。 北越急行のローカル列車で松代か十日市まで往復できそうで、これも捨てがたい感じです。 但し三連休の初日のため、途中乗車の「はくたか」に着席できない恐れがあります。
 発車時刻ぎりぎりまで迷った末に、結局横着を決め込んでそのまま「きたぐに」で直江津まで行くことにしました。

北越急行ほくほく線。

 「きたぐに」直江津到着は早朝5時57分。 北越急行の上り始発列車は6時ちょうど発の越後湯沢行き快速列車で、うまい具合に接続します。
 「きたぐに」でここまで来たのは横着もありますが、「北越急行線で特急だけでなく普通にも乗りたい」という、横着心を正当化できるだけのいささか後付け的な積極的理由もあります。
 「きたぐに」の乗車率は最初の写真のように、三連休の前夜とは思えない程の淋しさ。 直江津までの自由席の最混雑区間(京都発車後)で6割程度の乗車率。 しかも金沢でかなり空いたのですが、直江津では意外なほどのまとまった下車客がいました。 しかも多くが改札を出ず、北越急行線ホームに向かっていいます。
 あわてて北越急行の列車に飛び乗りましたが、2両編成の電車はすでに満員で立ち客多数です。 しかも見るからに途中で下車しそうな地元客はいません。
 この列車自体が北越急行では珍しい、停車駅の少ない快速で、どうやら「きたぐに」接続で越後湯沢から上越新幹線に乗客をショートカットさせるのが主目的らしいとようやく気付きました。 実際越後湯沢で上越新幹線に乗り換えると、8時台に東京に到着可能です。
 しかし初乗車が立ち客に揉まれて立っているだけでは面白くありません。
 当初の目的を早々に断念して、発車直前の列車から飛び降り、このまま直江津で「はくたか2号」を待つことにします。

はくたか。

 直江津駅で待ち時間が出来たため、「はくたか」の空席状況を確認することにします。
 ここから先はJR東日本の企画切符「土日きっぷ」を利用。 北越急行の特急指定席も利用することができる、至極便利なスグレモノです。
 ところが直江津〜越後湯沢間の指定席はすでに満席。 「きたぐに」の乗車状況から油断していましたが、さすがに三連休の初日、ということなのでしょう。 結果論で予想できたこととは言えますが、金沢で「はくたか1号」に乗り換えたほうが良かったかなと思ってしまいます。
 果たして時刻どおりに到着した「はくたか1号」の2両の自由席は、すでに立ち客もいるほどの満員で、直江津駅ホームの長い列の一番前に並んでいたのに着席することは出来ませんでした。
 その後の混雑状況は言うまでもなく、指定席車両通路まで立ち客多数でした。 その中にあって、両手に包みをいくつも高々と差し上げた「おばちゃん」が笹餅を売りに往復したのは驚きでした。

はくたか・越後湯沢到着。

 北越急行ほくほく線は初乗車です。
 私鉄線(第三セクター)ですが、もともとは国鉄のローカル線・北越北線として着工された路線です。 ローカル線の工事が凍結されていなければ、或いは最初から上越新幹線接続のメインルートとして着工されていれば、もしかするとJR路線として開業、とっくに乗っていたかもしれません。
 それはともかく私鉄ながら、特急は全列車JRと相互乗り入れで一体化した運用で、それ以上にほくほく線内は日本の在来線最高速の160キロ運転。 いつか乗りたいとは思っていました。
 列車は、赤系統の外観の北越急行編成の車両です。
 残念ながら立席での乗車ですが、はくたか1号は直江津〜越後湯沢ノンストップの高速タイプの列車。 これは期待できるかな、と思っていたのですが・・・・・。 それなりの走りっぷりではあるのですが、どうも160キロも出している感じではありません。 高架路線なのを差し引いても、新快速の方が早そうです。 そのくせ乗客多数で直江津駅乗車に手間取り3分遅れで発車したのにもかかわらず、越後湯沢には定刻到着。
この「1号」は本来あまり高速のダイヤではなかったのでしょうか。 直江津〜越後湯沢間48分の列車で、「はくたか」では遅い方ではないのですが。 少し残念でした。
 沿線はやや控えめの雪景色ではありますが、霧が発生しており、景色の方もいまひとつ。 もっともそれ以上に景色が見えない長い長いトンネルが多い北越急行でした。

越後湯沢・Maxとき310号。

 今回の主目的、国鉄JR未乗残り2線のうちのひとつ、ガーラ湯沢支線です。
 上越新幹線越後湯沢駅から分岐した支線で、当然走る車両も新幹線。 東京駅から「たにがわ」がそのまま直通で乗り入れてきますが、取扱い上は在来線である上越線の支線という微妙な位置付けです。
 距離にしてわずか1.8キロ、所要時間3分間のミニ路線ですが、始発駅が越後湯沢というロケーション。 更にそれ以上に、スキーシーズンしか営業していない、というのがこれまで乗車の機会を逃していた理由です。
 今回、普段はあまり外に出たくない冬場の12月の3連休を選んだのは、このガーラ湯沢支線に乗車するためです。
 さて「はくたか1号」は定刻に越後湯沢着。 ほとんどの乗客は上越新幹線「Maxとき310号」東京行きに乗り換えのようです。
 「Maxとき310号」は越後湯沢から東京までノンストップの速達列車。 ダイヤからわかるように北陸と東京直結を強く意識した列車で、「はくたか1号」からの乗り継ぎ時間は8分間という絶妙のタイミング。 しかし今日のように乗客が多いと、裏目に出て乗り換え時間が不足します。
 乗換時間短縮のため、新幹線乗り換えの自動改札はすべて開放状態で、「きっぷは通さずにそのままお通りください」というアナウンスが幾度となく繰り返されていました。
 「Maxたにがわ75号」車内から見た、反対側に停車中の「Maxとき310号」。 無事乗換が終わり発車のようです。

「Maxたにがわ75号」。

 東京からガーラ湯沢直通の「Maxたにがわ75号」自由席車内です。
 越後湯沢停車中です。 決してガーラ湯沢到着後ではありません。
 本来ならば終点までスキー客満載なのでしょうが、先ほどからホームと車内では「ガーラ湯沢は強風のため終日営業休止」「他のスキー場への振り替えなし」のアナウンスが流れています。
 結構いた乗客は皆降りてしまい、車内は回送列車状態になってしまいました。

ガーラ湯沢支線。

スキー場は営業休止ですが、列車自体がここで打ち切り運休になる訳ではありません。 もちろんスキーが目的でもありませんので、構わず乗り込むことにします。
 本当に車両に私一人しか乗っていない列車は定刻発車。 たいして加速することないまま本線の下をアンダークロスして、ゆっくりゆっくり走ることたった3分間。 何ということもないまま、あっけなく終点・ガーラ湯沢に着いてしまいました。

ガーラ湯沢駅。

 上下車客僅少のガーラ湯沢駅です。
 下車した乗客はほんの10数名ほど。  2人は見るからに私と同じ乗車体験組のようですが、あと数名は重なる案内放送にもかかわらす、諦めきれずにやってきたスキー客のようです。  長い間窓口で何か尋ねていましたが、やはり他のスキー場へ行くしか手はなさそうです。  こちらはとりあえず所定の目的は達成したため、次は9時17分発の「たにがわ404号」で東京に向かうことにします。

ガーラ湯沢。

 ホテルのフロント、というより空港の受付カウンターのような大きな施設の内部は一応皆開いており、係員はいますが全員手持ち無沙汰です。 一応施設内の売店も営業していますが、案内掲示には大きく「営業休止」の文字、完全に開店休業状態です。
 さて、次の乗車は「たにがわ404号」。 この列車も当然ながら乗客は数名。 もっとも朝9時17分発の東京行きというダイヤは折り返し運転の意味合いが強く、普通ならスキー客はまずこんな朝の上り列車には乗りません。 というわけで、それほど早い時刻ではないにもかかわらず、この列車がガーラ湯沢の上り始発列車となっています。
 今回北越急行乗車に「はくたか1号」を選んだ理由もこのためで、単にガーラ湯沢まで到着するだけなら、直江津6時ちょうど発の快速に乗れば、もっと早く到着できていたわけですが、いくら早くても折り返し列車がないことには仕方ありません。
 どっちにしてもほくほく線内は満員の列車で立ち通しには違いありませんでしたが。

以下 2008年1月6日追加

東京駅・長野新幹線あさま。

 越後の雪の中からわずか1時間40分ばかりで、東京駅です。
 これから主目的の2つめ、長野新幹線「あさま519号」で長野に向かいます。
 越後湯沢から長野新幹線に乗車するには、本来は途中の高崎で乗り換えればいいわけです。 東京まで来ると、片道100キロ超の重複乗車となります。
 実際、(通称)長野新幹線の正式名称である「北陸新幹線」は、現在のところ起点が高崎、終点が長野。 「全線乗車」の意味からもこの区間だけを乗車すれば十分ということにはなります。
 しかしながらせっかく完乗記念の「あさま」。 東京始発である以上、東京から全区間乗車したい、というのが基本ポリシーです。 (その意味からも、結果論ですが「はくたか1号」直江津乗車は今回の旅では失敗でした。)
 加えて念のため、今朝直江津の自動券売機で高崎乗換えを前提に「あさま」の指定席を当たったところ、希望列車に空席はあるものの、窓側A列とE列はすべて満席との結果でした。 三連休初日の午前中の下り列車ですから、自由席に途中駅乗車では当然混雑も予想されます。 この時点で、一旦東京に出るプランに決定です。
 今回は、最初からこのような乗り方を想定していましたので、切符は新幹線にも特急にも乗り放題のJR東日本の「土日きっぷ」を事前に準備していました。 「三連休パス」という案もありましたが、遅くとも3日目の日中には帰宅を考えねばならず、3日間たっぷりかけて東北の北のほうへ行かない限り、コスト・パフォーマンスの面からは「土日きっぷ」に軍配があがります。

「あさま519号」乗車中。

 いろいろ思案しての東京から「あさま」乗車でしたが、いざ乗ってみると、自由席は思ったほどの混雑ではありませんでした。 発車時間がすでに昼前のため、出発のピークはとうに過ぎていたのでしょうか。
 列車は先ほど通ったルートをそのまま折り返す格好で高崎へ。そこから先が初乗車区間です。
 さすがに軽井沢の峠を登る長野新幹線。 上越新幹線と分岐点の高崎を通過して分かれるとすぐに、「関東平野疾走」から「山登りの勾配区間」の風景に変わります。 しかし風景の一変を楽しめたのは安中榛名までで、そこから軽井沢までの急勾配区間は、ほとんどが長いトンネルの暗闇の中。  横軽の急勾配を感じるでもなく、トンネルのすぐ先は軽井沢駅でした。

長野駅到着。

 軽井沢から先は比較的なだらかな地形、のはずなのですが、そこはさすがに新幹線。 旧信越本線のイメージとは違い、思った以上にトンネルがある区間でした。
 終着長野付近は、このところ毎年何かしら車で訪れているところ。 長野自動車を越えて川中島付近を走る風景は、視点は違いますが見慣れた景色です。
 高崎通過から40分と少々。 横川・軽井沢間で後押しの補助機関車を連結していた信越本線時代のイメージとは全く異なり、予想以上にあっけなく通り過ぎた初乗車区間、あっけなく到着した国鉄JR全線乗車の終着・長野駅でした。

長野電鉄入場券。

 さて、長野に到着したのは昼下がりの12時49分。
 これで今回の旅行の主目的は達成です。 が、「土日きっぷ」の有効期間はまだ1日半残っており、三連休もあと2日半です。 折角ですから、今回は「土日きっぷ」の力にまかせて豊富な「オプション」を盛り込むことにしています。
 その前にまずは長野電鉄の駅をちょっと拝見。
 本当は長野電鉄のパノラマ特急「ゆけむり」で湯田中温泉まで往復してみたいところですが、今回は土日切符フリー乗車の関係でJR線乗車を優先。 長野電鉄は記念の「きっぷ」を求めるだけで我慢することにします。
 JR駅前の地下にある長野駅窓口で販売していた「一番大きい入場券」。 本当に日本最大なのか定かではありませんが、イラストや写真つきでなく、純粋に「入場券」の部分だけでこれだけの大きさのものは初めて見ました。
 ちなみに、実際のサイズは14.8センチ×10.5センチと、官製はがきより若干大きいサイズです。

長野駅スタンプ。

 スタンプの標記によると、長野駅の標高は361メートル。 それほど高いわけではありませんが、高碕から軽井沢までわずかの距離で登ってしまうことを考えると、新幹線としては結構な勾配です。
 さらに今後数年後に新幹線が直江津・金沢まで伸びると、長野〜直江津間で逆の急勾配が待っています。 この風景も楽しみです。 おそらく雪の頃が一番車窓風景を楽しめるのではと、今から心待ちです。
 もっとも新幹線ですから、途中は暗闇の世界で、トンネルを抜けたらそこは・・・、ということになるかもしれませんが。

以下 2008年1月13日追加

長野駅・しなの入線。

 さて、ここから先は「オプション」です。
 今回の旅の目的はすでに達成しましたが、せっかく特急新幹線乗り放題の切符ですから、十分堪能することにします。 もう少しお付き合いください。
 次の乗車は、松本まで乗車の13時50分発、特急「しなの16号」です。
 「あさま」到着後1時間ばかりあるため、長野電鉄駅を覗いて、折角ですから昼食に「そば」(立ち喰いですが)を食し、30分も経った頃にホームに入って見ると、早くも「しなの」が入線してきました。 随分早い入線ですが、冬場のことでもあり、うれしい限りです。
 ところで、この長野での乗り換え、「しなの」の次に乗る列車を考えると、実はもう1本前の「しなの14号」に乗車できると嬉しかったのですが、これだと長野で新幹線からの乗り換え時間がたった1分間。 どう考えても不可能です。 第一、完乗の最後の部分や到着後の余韻を楽しむ暇もありません。
 ということでちょっとだけ頭をよぎった無謀な挑戦は端から捨てて、「あさま」到着後はゆっくり下車。 在来線乗り継ぎ改札を抜けて、様子見にホームに降りかけると、インバータモーターの始動音。 ちょうど「しなの14号」が発車するところでした。
 このタイミングだと、長野駅に限っては、「新幹線〜在来線1分乗換」はもしかすると十分可能だったかもしれません。
 あまりやりたくはないですが。

「しなの」車内。

 乗車は久しぶりの383系「しなの」と篠ノ井線です。
車内は振り子車両らしからぬ、広いゆったりとした造りですが、それ以上にガラガラのため余計広く感じられます。
 日本の3大車窓風景に挙げられる、姨捨から篠ノ井方面の眺めですが、さすがに昔と比べると木が生い茂って、視界が遮られるようになった感じがします。 車窓は久々ですが、やはり左右の長野道、一般道とも近年通ったことがあるため、それほど目新しい感じの眺めでもありません。 本当ならこの文章の写真も「姨捨付近のしなの車内からの俯瞰車窓風景」のはずだったのですが、障害物が多くどうにも絵になりませんでした。
 この列車は「しなの」の中でも唯一名古屋から更に大阪まで行く便です。  ということは考えて見れば、倉敷市の自宅を夜出発して翌夜帰宅する1夜行1日の行程で、今回の本来の目的達成は可能だったわけです。 もちろん投資対効果の関係で、さすがに最初から考えもしませんでしたが。
 列車はまだまだ先まで行きますが、今回の乗車は51分間だけ。 松本で下車します。

松本駅・臨時特急「はまかいじ」。

 松本駅です。
 「しなの」乗車は「オプション」のさらに繋ぎで、ここから本日最後の目的は「スーパーあずさ」乗車です。
 30分〜1時間毎に走る新宿行き「あずさ」。 「しなの16号」からの接続は、本来9分接続の「あずさ24号」、次は39分待ち15時20分発の「あずさ26号」ですが、今回は振り子式のE351系で走る「スーパーあずさ」に乗りたいという思いがあります。
 しかし生憎「あずさ24号」も「26号」も「スーパー」でない普通の車両E257系のため、2本見送って、一時間少々後の「スーパーあずさ28号」に乗車することにします。
 長野駅で「新幹線・在来線1分乗り換え」なんてほんのちょっと考えたのは、もう1本前の「スーパーあずさ22号」に乗車することができ、これだと日没までに車窓を楽しめる時間が相当長くなるためでした。
 松本駅で待ち時間が十分ありますので、ホームに出て撮影。 入れ替え中の横浜行き特急「はまかいじ」号。 松本駅で見るとどうも違和感のある車両です。

スーパーあずさ。

 「スーパーあずさ28号」は、本日は連休のため、松本始発でなく大糸線の白馬始発です。
 待ち時間が長く、松本での乗車混雑を避け座席を確保するため、普通列車で豊科まで「迎え」に行くかという案もありました。 しかし時刻表の編成によると、松本から増結の付属編成4両にも自由席があるため、おとなしく待つことにしました。
 さらに時刻表の停車時間から推測されたとおり、付属編成の方が先にホームに入線し、しかも先の「しなの」同様、相当時間に余裕を持った入線です。
 1両だけの自由席は大した入りではなく、楽々の着席でした。

スーパーあずさ・連結風景。

 さて、発車時刻直前に「白馬始発」7両編成が到着、連結作業が行われます。
 もしかして、と思ってホームから窓越しに確認して見ると、白馬編成の自由席は、こちらも1両だけですが、3連休としては悲しいくらい空いています。 まあ、初日の夜に新宿に着く列車ではこんなものでしょうが。
 それはさておき、席を確保していた松本増結編成、まだ余裕はあるのですが、それでも松本からの乗客が発車待ちの間にこちらにどんどん乗車したため、半分弱程度まで埋まってきました。 しかも少々「話し声がやかましい」部類の乗客が近くにいます。
 ということで、連結作業を見届けた後は早々にガラガラの白馬編成自由席に移動することにしました。

スーパーあずさ車内。

 E351系自由席の車内です。
 最近のJR東日本特急電車の室内の造りは、JR北海道のスーパー白鳥789系を含め共通設計で極めて似通っていますが、この「スーパーあずさ」用E351系は、振り子車両のため、車内空間の断面形状からデザイン色合いまで、少し雰囲気が異なります。
 松本発車が16時前のため、すぐに暗くなって車窓が見えないのでは、と思っていたのですが、今にも雨が落ちそうな(実際路面は濡れています)曇り空にもかかわらず、17時過ぎてもまだ十分見えました。
 さすがに東京からはかなり西に寄っていると再認識です。
 もっとも新宿までの行程の半分は闇の中ですから、あとはビールとつまみで振り子の揺れを揺りかごに軽い居眠りに入ることにします。
 本日はこれで終了。 新宿のネオン(の怪しくないところ)をちょっと拝んだあとは、明日に備えて早めの投宿で昨夜の「きたぐに」の睡眠不足を解消することにします。

以下 2008年1月20日追加

山形新幹線「つばさ」車内。

 土日きっぷの旅、2日目です。
 本日は早朝の東京駅からスタートです。
 山形新幹線(正式には東北新幹線+奥羽本線)「つばさ101号」新庄行き。 朝一番の列車は、東北新幹線との併結運転なしの、「つばさ」だけ単独編成7両編成です。
 今回の主要目的はすでに昨日達成していますが、いわば「次の目的」に位置付けているのが「つばさ」乗車です。
 東北新幹線、奥羽本線はもちろん全線何度も乗車したことがあるのですが、奥羽本線福島〜新庄間が在来線の狭軌から標準軌に切り替え、ミニ新幹線方式に変更後は初めてです。
 線路の位置が変わったわけではなく、単にレール幅が少し広くなり、新幹線直通車両が走るようになっただけのことではありますが、この乗車を無視していては何か心持ちが悪い感じがして仕方ありません。
 というよりも、単純に「つばさ」に全線通して乗って見たい、という気持ちを以前より持っておりました。 今回ようやく達成できたわけです。

山形新幹線「つばさ」車内(自由席)。

 「つばさ」車内です。
 こちらは自由席車両です。 座席の背もたれに手すりがあるのが、違いを表わしています。
 すでに何度も乗車したことのある東北新幹線なのですが、秋田新幹線「こまち」も含め、新在直通車両で新幹線区間を走行するのはこれが初めてです。
 乗り心地は上々で、揺れも全く気にならないのですが、なぜか車窓を流れてゆく風景に、今日はえらくスピード感を感じます。 車両のせいなのでしょうか。 初めて「のぞみ」に乗ったときの印象を思い出しました。
 JR東日本の新幹線車両、窓が大きくて大好きです。 特にこの400系は大窓車のため、眺めは上々です。
 そしてセンスの良い車内放送のオルゴール。
 余談ですが、JR西日本とJR東海の新幹線は、何であんなオルゴールを平気で流しているのでしょう。
「いい日旅立ち」は名曲中の名曲ですが、中間駅用のショートバージョンも主要ターミナル用のロングバージョンも、中途半端なぶった切り方で、せっかくの名曲が台無しです。
 JR東海の方も、良い曲には違いないのですが、同じく中途半端なぶった切り方で、原曲をよく知らない人にはわけがわからないメロディのまま終わりそうです。
 どちらもセンスが疑われて仕方ありません 。
 以前のオルゴールはシンプルながらきちんと完結していて良かったのですが。

板谷峠越え。

 福島駅での短い停車の後、奥羽本線の在来線区間に入ります。
 すぐに東北新幹線から左に分かれ、地上に降りて在来線と合流。
 庭坂までの直線のアプローチを過ぎると間もなく板谷峠越えの急勾配にかかり、右手に福島盆地を見下ろしながら急坂を登って行きます。
 275キロで新幹線区間を走っていた「つばさ」も、途端にスピードが落ちてしまいます。 乗り心地揺れ具合もこれまでと全然変わり、やはり軌道の影響が大きいようです。
 峠越えの前後4駅では、昔のスイッチバック駅の跡がさほど大きく取り壊されないまま残っています。
 中でも最初の赤岩駅では、スイッチバック引上げ線の線路に架線柱、架線まで残されていて、昔在来線の特急「つばさ」や急行「蔵王」、鈍行客車で通過した頃が思い起こされます。
 写真は二駅目の板谷駅です。

新庄駅到着。

 奥羽本線のミニ新幹線区間、山形新幹線の終点新庄駅です。
 板谷峠を過ぎてからは単線・複線区間を繰り返しながらの路線ですが、意外と頻繁に新幹線車両同士の交換があります。
 奥羽本線内運転の列車が多数設定されているため、東京始発で考えるよりはるかにたくさんの「つばさ」が走っているわけです。
 終点新庄は観光キャンペーンの真っ最中でした。

「つばさ」新庄駅。

 新庄駅です。 次の「つばさ」が到着です。
 一見複線区間に見えますが、右は奥羽本線、左は南新庄まで併走している陸羽東線の単線並列です。 奥羽本線は新幹線に合わせて標準軌に改軌され、陸羽東線の方は従来の狭軌ですから、当然ながらお互いに乗り入れることは出来ません。
 「つばさ」が左手にある新幹線留置線に出入りするには、一見ポイントに見えるが実は単なるクロッシングで、陸羽東線を渡ってゆきます。

以下 2008年1月27日追加

快速「湯けむりこがね」。

 この新庄駅で「次の目的」も完了したわけですが、このまま東京へ折り返すのも何ですから、ついでに久しぶりに陸羽東線の列車で、仙台に向かうことにします。
 陸羽東線の観光列車、「湯けむりこがね」号です。 キハ58系改造の3両編成で、自由席もありいろいろ魅力的ではあります。
 しかし陸羽東線は、今回の行程の中では珍しい純粋なローカル線の旅ですから、この列車は眺めるだけにして、ここはひとつ「普通の」普通列車に乗車することにします。

新庄駅。

 新庄駅に下車するのは久しぶりです。
 昔、学生時代に東北ワイド周遊券で旅行していた頃は、宿代を節約するための車中泊で、深夜2時過ぎに上下の急行「津軽」を乗り継ぐのに何度か利用したことがあります。
 冬の夜中でも開いている、さほど広くない待合室は暖房が良く効いていましたが、今では駅舎も様変わりし、隣には最上広域交流センター「ゆめりあ」の大きな施設も出来ています。

陸羽東線・キハ110。

 JR東日本の標準的なローカル気動車、キハ110です。
 「湯けむりこがね」を選ばず、あえてこの普通列車に乗車したのは、時間の問題もありますが、実はキハ110シリーズの気動車に乗車するのはこれが初めてだからでもあります。

陸羽東線。

 おおよそ30年ぶりに2度目の乗車の陸羽東線ですが、沿線風景は、意外にも頭に残っているイメージと結構一致していました。
 特に瀬見温泉・赤倉温泉あたりの渓谷や鄙びた温泉宿の感じは当時の記憶そのままです。
 それだけ風景が変わっていないのでしょうか。
 あちこちで蒸気を吹き上げる鳴子温泉や硫黄のにおいの印象も、そのままです。
 さすがに鳴子温泉では、多数の乗客が乗ってきて、それまで空いていた2両の気動車は満員になってしまいました。
 三連休2日目の昼過ぎ。そろそろ観光客が帰り始める頃でしょうか。

東北新幹線接続・古川駅。

 陸羽東線の気動車は、東北本線の接続駅・小牛田行きですが、本日は少し手前の古川で下車。
 ここから東北新幹線に乗り換えて、仙台に向かうことにします。
 普通なら小牛田経由なのでしょうが、そこは「土日きっぷ」の便利なところ。 メリットは活かさなければなりません。
 この「土日きっぷ」は、JR東日本の陸羽東線〜陸羽西線以南が有効な区間で、東北新幹線も古川以南が利用可能です。
 今回は最初から、「古川から新幹線」ルートを考えていました。

仙台空港駅。

 本日の「おまけ」的乗車区間、仙台空港アクセス線(仙台空港鉄道)です。
 東北本線の名取駅から分岐する全長わずか7.1キロの路線ですが、列車はすべて仙台駅始発で、仙台空港鉄道の車両とJR東日本の車両、同じタイプの色違いのやつが往復しています。
 空港鉄道とは言え、わずか2両編成のワンマン列車です。
 ある程度の列車本数が設定されていますし、地方空港としてはこんなものでしょうか。
 名取からの新しい路線は、そうは言ってもさすがに仙台都市圏。 全線単線ながらコンクリートの高架路線でした。
 そして、高いのは場所だけではありません。 運賃のほうも、新線区間特別料金と見え、わずか7.1キロの区間が400円と、相当な割高です。
 「土日きっぷ」にはこの区間は含まれていませんから、名取から空港までは精算が必要。 自動改札ではどうなるかと試しに通して見たところ、?????。 ひっかかることなく、何事もなく通ってしまいました。 どうなっているんでしょう。
飛行機に乗るわけではないし、飛行機の写真を取るにはかなり天気が悪いため、そのまま仙台駅に折り返し。
 ということでもう一度入場。 これも引っかかることなく自動改札を通り抜けてしまいました。
 よく判りませんが、そういう運用をしていたのでしょうか。  

以下 2008年2月3日追加

土日きっぷと指定席券。

そろそろ東京に向け帰途につく時刻です。
 この後は、「はやて18号」東京までの指定席を確保しています。
 先ほど古川から仙台到着後、仙台空港鉄道乗車前に、窓口で指定席券を発券して貰っておきました。
 さすがに自動券売機で指定できる程のシステムにはなっていないようで、切符の表面に4つある指定席チェック欄のひとつに、手作業でスタンプを押されました。

スーパーひたち。

 仙台空港から仙台駅まで戻った後、指定の列車、「はやて18号」までもう少し時間があるため、カメラをぶら下げて仙台駅ホームを徘徊です。 (徘徊だけのつもりでした。)
 各線の列車発車時刻を確認しながらホームをあちこちへ。
 どうやらこの後すぐ、上野行き特急「スーパーひたち」が入線するようです。
折角だからこれを撮ってから新幹線ホームに上がれば、ちょうど良い時間になる、なんて考えていましたが、ふと思いついたのは、このまま「スーパーひたち」で上野へ行くのもありなんじゃないか。どうせ特急乗り放題なんだし。
 というわけで、全くの予定外ではありましたが、早速まだそれほど長くない自由席の列の最後尾に並ぶことにしました。
 気になるのは先ほど確保した「はやて」の指定席券。 窓口に並んでキャンセルするには時間が慌しそうです。 幸い本日の上り新幹線は全部空席があったようなので、このままで勘弁してもらう事にします。 スミマセン。
 窓側E席だったため、ちょっと惜しい気もしましたが・・・。
 今日のところは、久しぶりの「スーパーひたち」を優先することにしましょう。

「スーパーひたち」車内。

 スーパーひたちの仙台始発時刻は15時15分。 久々の常磐線の景色をゆっくり楽しむつもりだったのですが・・・。
 曇天のせいもあって、意外と早く16時半頃には外がほとんど見えなくなってしまいました。
 昨夕の「スーパーあずさ」が意外と遅くまで車窓を楽しめたので、これは意外でした。
 同じJR東日本の範囲内とは言え、さすがに日本は広い(長い)と改めて実感した次第です。 冬至頃の夕刻のことですから、尚更だったのでしょう。
 こうなると、あとはお決まりのコース、「車内でビール」です。
 幸い乗客は少なく、反比例して車内販売のワゴンは頻繁に回ってくるため、何の問題もありません。 とは言え、何で缶ビールがちょうど空になるころにタイミングよく図ったように次の車販巡回が現れるのでしょうか。
 というわけで、日が暮れてしまってもそれなりに楽しい2時間半程でした。

東京駅・急行銀河。

 東京駅です。 時刻は23時少し前です。
12月後半に正式発表された、2008年3月ダイヤ改正で、廃止が正式に決まった急行「銀河」。 これまで運転されていたのが不思議です。
 せっかくの土日きっぷ。 JR東日本(南半分)フリーということは、通常のきっぷと異なり、自動改札を通っても入出場の磁気記録がされないか、されてもチェックが無視されるシステムなのでしょう。 どんな使い方をしても、自動改札でひっかかることはありません。
 というわけで、入場券がわりに使用させて頂き、新幹線ホームから「銀河」撮影です。
 これ、ホントはルール違反なのでしょうか。

東京駅。

 東京駅での「銀河」と東北・秋田新幹線です。
 別に「銀河」に乗車したわけではありません。
 今回の帰路、12月23日の夜は、出発直前まで新潟か直江津から大阪まで急行「きたぐに」自由席に乗車する予定でいました。
 元々は「ガーラ湯沢」営業期間と「青春18きっぷ」有効期間、そして3連休を組み合わせて企画した今回の旅行でしたが、当初予定した「ムーンライトながら」上り21日、下り23日の指定席は発売速攻で売り切れ御免。  しかたなくスケジュールを組み直し、東日本区間への出入りは夜行の上下「きたぐに」を使うことにしていました。
 帰路のルートは東京駅に夕刻到着後、わざわざ上越新幹線で新潟または直江津へ。 そして上り「きたぐに」大阪行きに乗継。
 土日きっぷ使用ならではのルートです。
 ところが、「えきねっと」をあたっていたことろ、出発直前になって、キャンセル分の下り「ムーンライトながら」指定席を手に入れることができました。
ということで、帰路は「ながら」に変更です。

「銀河」発車。

 東京駅10番線から、急行「銀河」が発車してゆきます。
 このホームらか発車する夜行列車も、僅かになってしまい、それさえなくなってしまおうとしています。
 せめて「ムーンライトながら」だけはいつまでも走り続けてほしい、と思うのですが。

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