2010年10月24日追加 不良在庫PART2です。 これだけ並べれば、何であるかはおおよそ判るかと思います。 「ここまで出来てて何で不良在庫のままなの?」とお叱りを受けそうですが、昔車体曲げをテストした時の試作車体で、製作のプロトタイプみたいなものです。 曲げ部分の変色の具合で、製作後いかに長い間放置(?)していたかがうかがえます。 この曲げ部分、力を加えたままのため、変色だけでなく他の部分に比べると硬くもろくなっています。 完成してしまっていれば、よほど乱暴に扱わない限り強度にさほど問題はないようですが、これから追加加工となるといろいろ問題ありそうです。 今後もし十数年ぶりに「進捗」が見られるようであれば、この「不良在庫」のコーナーから「雑形気動車」あたりのコーナーに格上げされるかもしれません。 が、果たしてその日はやってくるのか? 2010年11月7日追加 不良在庫3態です。 色が付いて台車も床下機器もベンチレータも付いてレールに載った車両が突然登場しましたが、決して最近目覚しい進捗があったわけではありません。 ご安心ください。 一枚上の写真に出てきた車両は、この写真中央にあるとおり、何の進捗もありません。 一番奥の車両、実はここまで出来て何と!ちょうど丸29年です。 当時大学生だった頃、大学の研究室で卒業論文の実験をやりながら作っていたのがこの車両でした。 決してサボっていたわけではありません。 とある金属材料の試験を行っていた頃、電気炉のスイッチを入れて温度が上がるのが2時間、テストピースをセットして加熱の待ち時間が2時間、という具合で、やたら待ち時間の長い、しかし帰ってしまうわけにもいかない生活だったわけです。 余談ですが、私以外にも、大学内でラジコンヘリコプターを作ったり、ひたすらギターの練習をしたり、亀を飼ったり、変なやつばかりの研究室ではありました。 さて、なぜこれが不良在庫のままかというと、当時の非常に未熟な製作力のため、写真ならともかく、とても実物を披露できるシロモノではないからです。 車体の構造は写真手前の不良在庫と同じくプラ板なのですが、色がつけばいいやという程度の薄い塗装のため、日が当たると塗料もプラ板も透けて、骨組みが見事に見えてしまいます。 次に、不用意にプラ用接着剤を多用しているため、溶接の歪みと同じ原理で、実は車体はかなりデコボコです。 更に、窓ガラス透明板を接着するのに瞬間接着剤を使用したため、正面運転台の窓は、まるで雪の中を走ったように真っ白です。 そのほかにも多数アラがあり、ただ単に学生時代の思い出として捨てるに忍びないという理由だけで、現在に至っているのです。 ということで、この中で一番期待されるのは、実は一番手前の「ただの板」的シロモノです。 と言っても不良在庫に違いはありませんから、今のところ展望は明るいとはいえませんが。 2011年11月6日追加 前回のこの車両の更新から、ちょうど1年が経ちました。 こんなことになっています。 予想通りと言うか、意図したとおりと言うか、めざましい進化をとげたのは、上の写真にあった「ただの板」です。 ちょっとだけ、明るい展望が見えかけてきました。 2週間前に、ご近所の「地鉄さん」主催の運転会で活力を分けていただき、他の予定を返上で珍しく集中工事を実施しました。 あと一息で塗装が出来そうかな? いえ、まだ「あとふた息」くらいは必要です。 不良在庫たち、いくらたくさんあるとは言え、あまりに進捗が遅い。 そこで、珍しくこの車両の全体工数を算出してみるに、現在この写真の姿でおおよそ45%程度。 道理でなかなか完成まで近づかないはずです。 11月は土曜日がすべて業務予定のため、以降集中工事ができそうにありません。 年末の年賀状の追い込みまでに目途がつくか? それとも後回し(=来年に先送り)になるか? 微妙なところです。 2011年11月13日追加 先週の車体に床板台車と連結器が付きました。 これでゴマカシながら「レイアウト上での試運転」はできそうです。 (ちなみに床下機器はまだついていません。) しかし、必要な塗装回数と今年残りの(時間が自由になる)休日の回数を考えると、やはり完成は来年1月の中ごろになりそう。 なかなか思うように行かないものです。 この系列の車両をいじっていて、別の「不良在庫」があるのを思い出しました。 写真の先頭部パーツは、確か「しなのマイクロ」のパーツだったと思います。 山陽新新幹線が博多まで開業し、地元駅が「ひかり」停車駅になった(当時は山陽新幹線はほぼ全て「ひかり」だけで、「こだま」は深夜早朝の数便だけでした。)のに誘発されて、大阪へ遊びに行ったときに購入した、とのおぼろげな記憶です。 つまり、今日(2011年11月現在)で、すでに36年の不良在庫です。 購入したのは大阪のマッハ模型(当時旭屋書店5階)か中崎町の「ツバメ屋」のはずですが、今となっては定かではありません。 もうひとつ、手前の真鍮角棒。 実はこちらの方が更に1年ほど古い不良在庫です。 本「不良在庫」車両を真鍮板のスクラッチビルドで作りたくて、オデコに使うべく購入した部材。 こちらは確かマッハ模型です。 今となっては、どちらも本来の目的に使われることは考えられません。 どなたか「有効活用」して頂けないものでしょうか。 2011年11月27日追加 下地塗装を行いました。時間(納期)的に少しあせってしまい、色々と小さな失敗も目立ちます。 プラスチックでも下地塗装は必要。といっても目的は塗膜の安定ではなく、上塗り後の太陽光透過防止が中心です。 この写真では程よいグレーに見えますが、実際には九州の在来線「つばめ」787系に近い濃いグレーをかけています。 塗料は下塗り用ではなく、普通の調色カラー塗料です。 下地処理で仕上げ損なった小さな傷の補修も兼ねているのですが、今回は納期(というよりとにかく完成させること)優先で、少々のことには目をつぶることにします。 一番の失敗、久々の塗装でコンプレッサーの調圧を誤り、表面がザラついてしまいました。 おかげで、全面を再度ペーパーがけ。 というのが今の状態で、改めて下地塗装の必要があるようです。 ひとつだけケガの功名だったのは、おかげで微小な傷は消えてしまいました。 そしてそして、全体を眺めていると・・・。 「タブレット当て板を付けるのを忘れている!」「乗客ドアの手すり孔をあけ忘れている!」等々。 困ったものです。 尚、サボ受けはあえて省略していますので、この点はツッコまないでください。
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