世界最古のモノレールは1901年から運行されていますが、現在でも市民の足として大活躍です。 ランゲン式という独自の方法を採用し、鉄のレールの上を鉄の車輪で走る、懸垂式のモノレールです。 >>>写真をクリックしてください。>>大きな写真へ <INDEX> 2015年8月 ↓ ↓ ↓ 最新の追加 ↓ ↓ ↓ 2015年8月 ![]() フォーヴィンケルに向けて、何やらド派手な広告電車が発車して行きました。 真っ赤な車体に大きな白抜きの文字。 但し判りやすいかと言うと、窓で文字が切れてしまい、「迷彩塗り分け」のようにも見えます。 ![]() 派手な広告電車の全景。 少し離れて全体を見ると、白抜き文字は判りやすい感じです。 丸い車体ですので、下部まで回り込んだ広告文字が効果的です。 ![]() 次のフォーヴィンケル行き発車は、ヴッパータルの標準塗装の編成です。 近鉄特急的カラーですが、こちら側はドアがなく大きな客窓が並びますので、余計そういった感じがします。 ![]() 角が丸まった四角っぽい顔つきのモノレール正面のスタイル。 車体中央部と比べると周囲4面とも細まったスタイルですので、さほど大きくない車体が一層細身に見えます。 ![]() ヴッパータル中央駅前のモノレール駅。 向こうから列車がやって来ました。 車両は新しくなっているようですが、昔鉄道雑誌で見て訪れたいと思っていた姿そのものです。 ![]() 115年(訪問時点で)の歴史のあるヴッパータルのモノレール。 現在では近代的な高層ビルの間を走ります。 が、大部分が川の上に敷設された路線のため、単なる高架鉄道とは一味も二味もそれ以上も違います。 ↑ ↑ ↑ 最新の追加 ↑ ↑ ↑ ![]() モノレールのヴッパータル中央駅前の橋上から、到着のモノレールを眺めます。 この路線の標準塗装と同じオレンジベースのカラーですが、よく見ると広告電車のようです。 ![]() ヴッパータルの駅前で眺められる、一番オーソドックスな風景でしょうか。 ごくごく普通の歩道(川の上)からの、通行人に混じっての眺めです。 ![]() ヴッパータル市街。 川の上に設けられた駅です。 駅全体が大きな橋の上に載っているような構造です。 ![]() 川の流れに沿った軌道。 結構急なカーブですが、あまり減速しないため、かなり振られます。 結構スリルがあります。 ![]() 川を渡る幅の広い道路。 その上をモノレールの軌道が横切ります。 こういう広場的風景の上を通過する場所は意外と少ないため、ちょっと新鮮な眺めではあります。 ![]() 市街地を流れるヴッパ―川。 結構蛇行していますので、モノレールの軌道も左へ右へと言った感じです。 これだけでも結構楽しいです。 ![]() 反対側の電車がやって来ました。 時速50キロ余りで運転していますので、モノレールと言えども結構高速での離合に感じられます。 ![]() 上の写真と同じ対抗列車のすれ違い後です。 カメラを構えるのを油断していると、あっという間にすれ違ってあっという間に遠ざかってしまいます。 ![]() 今回はちゃんと準備していたため、連写してみました。 反対側の電車。結構な乗客で立ち客もいます。 それともあえて最後尾に立っているのでしょうか。 ![]() かなりダイナミックなカーブではありますが、モノレールは意外と高速で通過します。 台車で車体の傾きが制限される2本のレール式鉄道と比べると、やはり懸垂式は有利なのでしょうか。 ![]() 川の上に設けられた駅です。 構造物の支えの部分は頑丈ですが、ホームは意外と薄っぺらい構造です。 低いホームでも出入り口の段差が小さいのが、懸垂式の駅の特徴です。 ![]() 駅自体が吊り下げられているという構造の、川の上の駅。 ここは島式ホームですので、尚更そんな感じがします。 ![]() 中央駅を発車以来、少し間隔をあけて並走、と言う感じだった国鉄DBの路線ですが、ここでモノレールをオーバークロスして右方向に向きを変えました。 間もなくこちらも同じ方向に向きを変え、ヴッパ―側から離れてゆきます。 ![]() 川から離れた後は、市街地の道路に沿って、というより道路の真上に敷設されているモノレールです。 駅の造りはこんな感じ。 建物3階に相当する高さですが、それにしても窮屈そうです。 ![]() 駅間の、ちょっと道路が広い部分ではやや余裕のある風景です。 この部分、建物の2階に相当。 ということは車両底面と道路面はさほど開いているわけではなさそうです。 大丈夫? ![]() 道路は川ほどダイナミックには曲がってはいません。 が、まったく直線だけという訳でもありません。 さほどの傾きではありませんが、両側の建物が近いだけに、持っていると写真で見るより傾いているように感じます。 ![]() 市街地の路上の駅。 ここはスペースに余裕があると見えて、カラス張りの立派な階段が設けられていました。 ホームもガラスで仕切られています。 ![]() 終点のフォーヴィンケル駅に到着したモノレール。 車両の端ギリギリまでしかないホームの向こうは「何も」ありません。 一応歩行者進入禁止の看板はありますが。 ![]() モノレールの軌道と車輪。 このヴッパータルのモノレールは、他に例を見ない「ランゲン式」。 鉄のレールの上を鉄の車輪で走ります。 おまけに車輪は片輪ですので自転車と同じような感じ。 吊り下げられた車体の重量バランスで安定しています。 ![]() 終点、フォーヴィンケル駅。 不自然に離れた両ホームです。 こちら側が到着ホーム。 右に見える車両は出発ホームに停車中です。 間はループ線で結ばれていますので、ホームは平行ではなく、カタカナの「ハ」の字形の配置です。 ![]() 他の駅と違う配置のホームですので、安全対策のために車両の向こう側には柵が設けられています。 何しろ両ホームの間には「何もない」状態ですから。 ![]() ホーム前方、少し離れた場所にある車庫です。 到着ホームとの間には何もありませんし、軌道自体もこの部分は途切れた状態でした。 ![]() 到着した列車は、車庫の方向には向かわず、ループ線を左へ旋回して発車ホームに向かいます。 相当な急カーブです。 ![]() 先程到着したモノレール。 出発ホームから先発が発車するとすぐに、ループ線に向かって進んで行きました。 ![]() 何しろ急なカーブですから、曲がってゆく列車はこんな感じです。 非常に短い中間車とそれより長いほどの貫通幌で、ギリギリ曲がります。 ![]() 到着ホームからループ線に進入する列車。 最後尾はまだホームと平行ですが、先頭部はすでにホームと直角です。 驚きです。 ![]() 上の写真と同じ場所からですが、最後部の車両もホームとほぼ直角になりました。 急なカーブをゆっくり進んでゆきます。 ![]() 向こう側。 反対側の出発ホーム側に先頭部が姿を現しました。 台車がなく宙に浮いた感じでゆっくりゆっくり姿を現す、ユニークな動きです。 ![]() 編成全体がほぼループ線周回を終えました。 短い中間車体と長い連結幌。 このおかげで先頭車両と最後尾がほぼ直角になることができます。 ![]() トラバーサ方式のポイント部分。 軌道そのものは、頑丈なIビームの梁が1本と、その上にレールが1本載っているだけの、簡単な構造です。 ![]() ポイントは、カーブの軌道と直進の軌道が一体の構造体に吊り下げられており、これら全体が横にスライドして切り替わる構造です。 珍しい造りですが、スイスのピラトゥス登山鉄道のポイント(こちらは2本のレール上走行ですが)にも同じような例が見られます。 ![]() ポイント部分。 写真下のカーブ左部分と一番上の直線が一緒にスライドして切り替わります。 車庫への入庫時には、今途切れている直線部の端同士が繋がるわけです。 ぴたりと位置決め、できるのでしょうか。 何しろ片輪だけですから。 ![]() ほぼループ線の全景。 この部分でモノレール編成は、180度余りの方向転換をします。 非常に小さな半径です。 ![]() 次の電車が到着しました。 向こう側では、先ほどの編成が発車待ちです。 結構運転本数の多い、ヴッパータルのモノレールです。 ![]() 街路の上を通って、終点フォーヴィンケルに列車がやって来ました。 頑丈な鉄の橋脚が通りの両側に並びます。 ![]() 遠目には自動車の上面とあまり離れていないのでは?と思っていたモノレール底部ですが、近づいてみると結構な高さです。 ゆっくりと駅に進入します。 ![]() 電車の到着と入れ替わりに、先発の電車が出てゆきました。 到着時と異なり、発車は一気に加速する感じです。 ![]() 発車したモノレール。 グングン遠ざかってゆきます。 鉄のレールに鉄の車輪が鉄の構造体に支えられているため、かなりの走行音です。 沿線住民の苦情はないのでしょうか。 ![]() 出発ホームに停車中の電車。 4か所のドアから乗り込む風景は、通常の鉄道と変わりありません。 ラッシュ時は混雑するのか、幅の広いドアです。 ![]() 編成中に4か所ある台車部分。 全部で8輪で編成が支えられています。 両フランジの車輪が1輪でレールを挟み込む構造です。 ![]() 出発ホーム先頭部付近。 安全柵があるとは言え、ホーム端までピッタリというわけではありませんし、端部を絞った車体ですから、かなり広い隙間です。 立ち入り禁止表示があるとは言え、大丈夫? ![]() こんな感じのホーム端部です。 遠目に見ると鉄だけの構造体に見える駅ホームですが、上面は木材板張りでした。 ![]() 発車時刻まであと少しありますが、乗客は三々五々集まっており、始発駅からそこそこの乗車です。 さすがに120年近く活躍しているだけに、地元の足として定着しています。 ![]() 次の列車が到着しました。 今度は真っ赤な車体の、まだサイドは見えませんが、おそらくは広告電車でしょう。 各編成カラーは異なりますが、車両自体は同じもののようです。 ![]() この広告電車。 車体は鮮やかな真っ赤ですが、広告文字の方は意外とおとなしい、やや控えめな感じでした。 ホームからでなく、斜め下方から見上げるためのデザインのようにも見えます。 それとも単にスペースの問題? ![]() 出発ホームから眺めていると、到着便はホームに入る手前で大きくカーブし、離れるように到着します。 この後はループ線の回転が待っています。 ![]() 出発時刻までにはそこそこの乗客が乗り込んでいました。 ホーム発車直後。 さほど大きなカーブではありませんが、加速と同時に車体を振られながら遠ざかってゆきます。 ![]() 出発ホームの最後部端より、ループ線を眺めます。 先ほど到着した真っ赤な編成が、到着ホーム側から車輪を軋ませながらゆっくりと回って来ます。 ![]() 3車体の編成が、こんな感じで急曲線を通過します。 並みの都面電車よりはよほど急なカーブです。 ![]() そのままこっちに突っ込んで来るんじゃないかと思われるほどの角度でしたが、カーブは180度あまり続いており、引き続き頭を振ってゆきます。 先頭部は前進と言うよりは、横にスライドしている感じに見えます。 ![]() すでに先頭車両がホームに掛かりました。 目の前で、距離はあまり進んでいないのに、角度だけグングン変えていくという感じです。 ![]() この段階で、先頭車と中間車、そして隠れて見えませんが、最後尾の3車体の関係はこんな感じです。 先頭車と最後尾の角度はほぼ直角90度です。 ![]() 出発ホーム最後部から、車庫を眺めます。 休憩中の車両と一緒に、古い車両が留められていました。 イベント時には出てくるのでしょうか。 ![]() 上の写真の真っ赤な車体の広告電車の最後部から。 フォーヴィンケルを出てヴッパータル中央駅への帰路です。 発車する間もなく、フォーヴィンケルの駅がグングン後方に遠ざかります。 発車後に次の電車がすれ違ってゆきました。 ![]() ゾンボル通り駅を過ぎると、市街路の上ともお別れです。 ゾンボル通りの、いかにもヨーロッパの市街地と言った風景はここまでです。 ![]() モノレールはここで大きく進路を変えて、ヴッパ―川の上に出ます。 ほぼ90度、東から北への進路変更で、車体は大きく振られます。 ![]() ヴッパ―側の上に出て、橋脚はハの字型の大掛かりなものになりました。 ここで国鉄DBと交差。 こちらは古い石造りのアーチ橋です。 ちょうどインターシティが通過してゆきました。 ![]() 遠目にローカル電車が走ってゆきます。 昔鉄道雑誌で見た写真では、モノレールとDBのTEE「ラインゴルト」の旧編成が俯瞰気味に並走している姿を見た記憶があります。 どこから撮影した写真だったのでしょうか。 ![]() 川の上の区間での、モノレールのすれ違いです。 下の道路橋。 こちらも古そうな、石造りの橋でした。
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