>>>写真をクリックしてください。>>大きな写真へ ![]() SBBとMOBの乗換駅、モントルーを通る度に気になっていた小さな登山電車がありました。ロシェ・ド・ネイへの登山鉄道MGNです。何年か前に鉄道ファン誌へも連載されたとおり、100年以上の歴史ある登山鉄道です。 ![]() ここはメーターゲージより更に軌間のせまい800mmのナローゲージです。車両もさらに小さなものになります。 といっても、比較的新しい右の車両は、近づくと結構大きいサイズではありました。 ![]() モントルー駅は、国鉄SBB、MOB、MGNのホームが並んでいます。ホームの番号も通しで、MGNは8番線です。 とはいえ、一番山側で半分地下のようなところから発車します。 ところで、当日は夢中で気づかなかったのですが、7番線の車両は一体何者? ![]() ごらんの通りちゃんと交換設備もあり、シーズンにはここから上では蒸機運転もあります。とはいえ、日本のゴールデンウィークはアルプスはオフシーズン。 列車の乗客もまばらで地元の人ばかりです。 ![]() オフシーズンどころか、山の上は雪に閉ざされた世界でした。観光客など全くいません。 2000m足らずの所なのですが、5月でこのありさま。 ゴルナーグラートやユングフラウなどの国際的な観光地を除いては、こんなもののようです。 ![]() モントルーです。 8年振りにロシェ・ド・ネイを再訪しました。 モントルー駅のはずれで休むロショエ・ド・ネイとMOBの車両です。 モントルー駅を同じ向きに発車すると、ゴールデンパスMOBの路線はすぐに急な勾配にかかり、ロシェ・ド・ネイの方は写真両方の車両の間を進み、一足遅れてトンネル内からこれまた急勾配に差しかかります。 ![]() 半分地下のようなモントルー駅にて、発車を待つロシェ・ド・ネイの車両です。 夏の観光シーズンのこと、本日は2両編成の車両の重連です。 ![]() モントルーを発車した列車はすぐに急な勾配にさしかかり、町並みが後ろではなく眼下に遠ざかってゆきます。 ラック式というよりケーブルカーのようなイメージです。 ![]() モントルーの町並みと反対左手には、先ほどブリークから辿ってきたスイス国鉄SBBの線路、そしてレマン湖に突き出したシヨン城です。 この先もう少し登ったGLIONで、シヨン城近くから登ってきたケーブルカーと合流します。 写真で高さのイメージが十分伝わるでしょうか。 ホントに凄いです。 ![]() 途中駅での下り列車との交換です。 こちらがこのタイプの車両の本来の塗装です。 ![]() ほとんど間隔なく続行でやってきたのは少し旧型の1両の電車です。 登山電車ということで、どの編成も登り方に貨車を連結していました。 ![]() 途中駅で交換の列車です。 こちらは定員の少ない1両編成ですが、実は写真の前方にちらりと見えるとおり、先行の列車に続いての続行運転です。 スイスの登山鉄道ではシーズンにはよく見られる風景です。 ![]() ロシェ・ド・ネイ山頂駅に到着です。 正面無線塔のところが山頂展望台で、さほど高くないようですが70メートルくらいの標高差があります。 今回は真夏のシーズンで、ご覧のとおり緑の山に大勢の観光客です。 下のほうにある8年前の5月の写真と比べてみてください。 ![]() モントルーを発車した列車は、とにかくひたすら急な勾配を2000メートル近くまで登り続けます。 終点の駅もご覧のとおり勾配での停車です。 随分長い連結器がユニークです。 ![]() 山頂に到着した列車です。 10分ほどで折り返し、乗客が入れ替わり、下りもほぼ満員となります。 車体に描かれたモルモットのキャラクター、名前は何というのでしょうか。 ![]() 山頂駅に停車中です。 いくらラック式とは言え、なにしろハンパな勾配ではありません。 スイスの登山鉄道ではどこも、とにかく徹底して山頂近くまで線路を伸ばそうという姿勢に驚かされます。 ![]() 先ほど乗ってきた列車が下りの乗客を乗せて折り返してゆきます。 建物や電柱の角度からお判りでしょうが、ハンパではない急勾配です。 ![]() アルプスの高地の牧場をのんびり走る電車、と言う感じですが、おおよそ2000メートルの山頂まで登るため、実はこんなにのどかな風景ばかりではありません。 岩肌にへばりついて登るような、今にも転げ落ちるんじゃないか、といったスリルもあるロシェ・ド・ネイです。 ![]() ロシェ・ド・ネイの山頂から眺めた、モントルー・ローザンヌ方面です。 先ほどの出発点・モントルーの町並みがホントに眼下と言った感じで見下ろせます。 展望台の柵のすぐ先は切り立った崖になっており、眺めは抜群ですが風があると少々恐い感じです。 ![]() 展望台の反対側、東方面はこんな感じです。 少し雲が途切れると、中央遠くにアイガー、メンヒ、ユングフラウの3連山が顔を出してくれました。 それにしても何でこんなところまで電車で来られるのでしょう。 ![]() 展望台から駅を見下ろすとこんな感じに。 2両編成の次の電車がモントルーに向けて発車してゆきます。 右下のドームみたいな物は、今は閉鎖されていますが、冬はこの中で暖炉を囲んだレストランが開かれるそうです。 「カマクラ」みたいなもの? ![]() 実にゆっくりと下りてゆく下り電車です。 ほぼ真横から撮ってこの角度ですから、大体勾配の角度をお察しください。 ![]() 駅のテラスで軽食を採っているうちに、次の電車が登ってきました。 先ほど乗ってきたのと同じ編成ですが、いい時間なのでこの折り返しで帰ることにします。 ![]() 山登りの場合は、貨車を先頭に走るのがユニークです。 ほとんどの貨物はこれで上がってくるのでしょうが、今日はほぼ空車状態です。 ![]() 途中駅のコーCAUXで山登りの電車と交換です。 中央右手やや上方がロシェ・ド・ネイの山頂ですが、今は雲(霧?)に覆われています。 天気が悪いわけではないので、のぞいたり隠れたり、といった感じですが。 ![]() 対向の電車が発車してゆきました。 隣には少し旧型の1両編成の電車が。 このあたりまでは住宅やホテルもありますので、時間帯によりここからモントルー間の区間運転も設定されています。 ![]() コーCAUXを発車した電車がゆっくりと急勾配を登ってゆきます。 中央にラックレールがあるため、ちょっぴり複雑なポイントです。 ![]() グリオン駅の車庫(修繕庫?)並んだ新旧の電車。 結構車両の両数はいるようです。 手前は普通の貨車ではなく、工事用の資材運搬車。 結構保守されているようで、頂上付近でも安全強化の工事中でした。 ![]() 「2」と書かれた古い電車と、「4」と書かれた機関車。 現役で走ることもあるのでしょうか。 「1」と「3」がどこに居るのかも気になります。 ![]() 車庫の風景ですが、右手にトラバーサーがあったため、建物の中にはまだ何かいるようです。 「次の訪問」の機会があれば覗いてみたい気もします。 ![]() 広いグリオン駅の構内です。 レマン湖沿いのシヨン城ちかくからここまで、写真隣にケーブルカーが上がってきています。 こちらも面白そう。 ![]() 麓の駅モントルーまで下りて来ました。 タイプは違いますが、何となくイメージは踏襲している新旧の電車です。 ![]() 4両で下りてきた電車は、到着後先頭の2両が切り離されました。 時間的に、この後の折り返し山登りは2両編成で十分なようです。 ごつい障排器は雪対策?落石対策? ![]() 隣の線の1両だけの旧型電車は、夕刻のコー行きの区間運転に備えて待機中です。 模型のレイアウトの片隅に欲しくなるような愛嬌のある一品です。
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