菱刈と並び鹿児島県の2大金山として有名だった、三井金属串木野鉱の構内鉄道です。 いわゆる「鉄道」のカテゴリーに含めるかは微妙ですが、姿かたちは立派な鉄道でした。 業務で訪れた際に撮影させていただいたもので、当HP中で「もっとも低い場所」の写真です。 >>>写真をクリックしてください。>>大きな写真へ 串木野。 串木野と木場茶屋の間の国鉄鹿児島本線沿いにあった坑道の入り口です。 構内の移動用に、地上にもわずかにレールが残されていました。 古い学校の木造校舎のような建物の中に、大きな送風機や変電設備が備えられています。 ここから、桜の木の後ろ側に見える台車と椅子だけのケーブルカーのような人車で地下に下りて行きます。 鉱石を運ぶ際は、トロッコを載せられるケーブル貨車につけかえられます。 串木野。 串木野の構内です。 ここから地下300メートル余りの深さ(当時)まで下りてゆきます。 地上部の「鉄道」らしき構造物はこの程度でした。 串木野。 三井金属串木野鉱です。 ナローゲージファンには有名な「串木野」ですが、1985年春に訪問した時はすでに、地上の鉱石輸送はすべてトラックに切り替えられていました。 が、地下深くではまだこんなやつが活躍していました。 周りの白い岩が金鉱石とのことですが、少し色のついた石灰岩にしか見えません。 串木野。 この時は仕事で機械設備の調整が目的でしたが、地下300m余りの最深部の目的地のすぐ上を、バッテリーカーに引かれた列車がやってきました。 おまけにうまい具合(?)に、目の前まできた所で故障して立ち往生してしまいました。 どうやらコントローラーの中が接触不良のようです。 串木野。 なんとか復旧できたようです。 最盛期は地下600m以上の深さまで掘っていた串木野坑ですが、この時はすでに半分が水没させられており、この300m付近が最深部でした。 炭坑と違い危険が少ないのか、休憩所では喫煙も出来、意外と居心地のいい最深部でした。 串木野(4)。 重い鉱石を運ぶせいか、軌道は意外としっかりしています。 ポイントも写真のように、油圧シリンダーで駆動していました。 どこかにコントロールセンターがあったのでしょうか。 串木野。 これは鉄道とは直接関係ありません。 鉱内鉄道が活躍していた地下300メートル超の最深部(当時)の仕事場です。 荒っぽいですが、配電盤の電源は6000Vです。 髪の毛が逆立つ感じです。
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