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くじゅう(1日目)

4年ぶりに「坊ガツル」へキャンプに出掛けた。7年前、北海道「ヒサゴ沼」キャンプ場で知り合った兵庫県の友人Kさんから誘いがあり喜んで同行することに。彼とくじゅうは今回で3回目。その友人 I さんも加わり3人での山行となった。出発点の長者原は夜明けに気温8度。ぐっと冷え込んで準備の手が冷たい。キャンプ道具一式と食料を詰め込んだザックが肩に食いむ・・・。それでも雨ヶ池までの登りを2度の休憩だけで何とか遅れを取らず二人に付いて行けた。(悲しいかな年々加齢と共に足が遅くなる)
途中雑木を切り払った所があり坊ガツルが目に飛び込んできた。遠目だがテントも見える。ここは既に下り坂、足取りも軽くスピードが次第に上がる。


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坊ガツル(湿原)と大船山


間もなく坊ガツルキャンプ場に到着。
(出発am8:01 到着am11:02 約3時間)
カラフルな色のテントの花が咲いていた。早速前回と同じ所にテントを張った。
でも何か変、周囲を見回すと重機が入った跡があり地面に大きな窪みや黒い泥が散乱して汚れている。湿原の周囲に黒い帯が伸びていた。国立公園内なので勝手に重機は入れないはずだが。・・何か目的があるのだろう。気になる。
それにやたらススキが多く芝生のような平らだった箇所が少なくなっている。ここにも温暖化の影響がじわじわと忍び寄ってきているのか。
簡単な食事をして、散歩がてらに北千里浜へ。途中「法華院」の周辺は大掛かりな砂防ダムの工事中でダンプとすれ違う。山深いのに大型の工事車両を見るとは・・違和感100%。
平坦地に出るまで坂がきつく岩場が多く歩きづらい。北千里浜中央付近で休憩した。昔と違ってここも温暖化の影響か砂地に草がやたら多かった。
これ以上の晴天はないほど、快晴で澄み切った青空が気持ちよい。
周辺の三俣山や久住山は大勢の登山者で賑わっていた。


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北千里浜(噴煙は硫黄山)        左奥は平治岳、中央は北大船山、右奥は大船山


帰り道「法華院温泉」に立ち寄る。
疲れた体と足に温泉はいつ入っても気持ちがいい。
ただ、4年前と違って湯船がヒノキからFRP製に取り替えてあり、せっかくの情緒が失われてがっかりした。手入れや衛生面では良いのだろうが・・(耐久性がありそうなのでずっとこのままだろう)


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裏側から見た法華院(左奥に青いユンボやミキサー車が見える)


キャンプ場に戻ると、さらにテントが増えざっと80張りは越えている。いろんな人が思い思いの時間を過ごし食事を楽しんでいた。僕は福岡の好日山荘で買ったマルタイの「山の棒ラーメン」を食べてみた。見た目には普通の棒ラーメン。「しじみ」入りを大きく謳っていて、確かにしじみの濃厚な味はするが具としては余りにも小さく、これでは「縮み」だな。
(慣れ親しんだ棒ラーメン、量も多く旨かった・・でも一人前126円は少々高い)


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マルタイの「山の棒ラーメン」


お茶を飲んだり雑談をしているうちに、日が陰り始めると見る見るうちに気温が下がり、息が白くなってきた。気温を測ると9度そして8度、7度・・5度と一気に下がりとても立ち話をしていられない。自分のテントに戻りありったけのインナーを着込む。それでも寒いのでカッパまで着込んでシュラフに潜り込んだ。
まだ9月、ここまで気温が下がるとは思ってもいなかった。反省。
足首から先と頭がとにかく冷える。なかなか寝付けない。
ダウンの上下とカイロが欲しい、寒くて長い長い夜の始まりとなった。


今日のルート(国土地理院のウォッちずとSONYのGPS-CS3で作成)


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(長者原~坊ガツル) (坊ガツル~北千里浜)

宝満山

久々に地元の「宝満山」に登った。
福岡市に近いこともあり、人気の山だ。
位置は分かり易くいうと、大宰府天満宮の裏山って感じ。
標高830mの低山だが(それでも標高差は700mはある)、修験の山で石の階段が多い。それに急坂の連続だ。


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登山口の竈門神社(カマドと読む、ここまで自転車)


駐車場に自転車を置き、登り始める。
ここに来るまでに、かなりの運動量ですでにお疲れモード。
今日も異常なほど暑いが、やけに登山者が目立つ。
超スローペースでやっとの思いで頂上に到着。
頂上は驚くほど登山者で溢れていた。なぜか神妙な面持ちで竈門神社の上宮(じょうぐう)に向かって頭を垂れていた。


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神主さんと大勢の登山者


何事かと思っていると、上宮の前で装束の神主さんが祝詞を挙げていた。何と今日は「宝満山」の山開きだった。儀式の終わる直前に着いたので、お神酒と記念品のタオルを手にすることが出来た。
お神酒は少しだけ口にした。配っていたタオルはあっという間に無くなってしまった。
貰い損ねた人が多い中、すごくラッキーだった。
《なぜか最後尾にいたのに、いつの間に最前列に》・・・(笑)
上宮の裏手の花崗岩のテラスでオニギリの昼食を摂った。


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山頂は巨大な花崗岩


今日は残念ながら霞が多く福岡市や博多湾はぼんやりとしていた。
山頂で30分ほど寛ぎ復路に着く。
石段の下りは膝に大きな負担が懸かるので自分的にはつらい。
現に過去に痛めた両膝に軽いがキリキリと痛みが走る。
暑さには強い僕も、途中2度ほど登山道にへたり込んでしまった。
猛暑の夏の始まりか、とにかく暑い。
マップ

再度、三俣山へ

いよいよ入梅入り間近の晴天か?天気予報で晴れを確認し、シャクナゲの満開を期待して三俣山に再トライ。
ミヤマキリシマも高度を上げて咲くようになっていた。
三俣山本峰から大鍋への急斜面を下り北峰経由のお鉢めぐりのコースを歩く。
ちょうどシャクナゲが満開で、きれいに咲き誇っていた。


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本峰直下のシャクナゲと小鍋付近のミヤマキリシマ(後方は大船山)

小鍋付近のピンクのイワカガミと薄紅のツクシドウダンもほぼ満開できれいだった。


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ピンクのイワガガミと白いマイズルソウ・右はツクシドウダン

噴火口周辺をぐるっと時計回りに上下を繰り返しながら息を切らして南峰に到着した。
前回と違って登山客で溢れていた。ボウガツルを見下ろす場所で、それぞれが思い思いの食事を楽しんでいた。
自分もストーブで湯を沸かし食事とコーヒータイムを楽しんだ。
眼下のボウガツルは30数張りほど色とりどりのテントの花が咲いていた。

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今年の冬は例年に無く寒かったので、ミヤマキリシマが遅れているようだ。対面の平治岳はいつもなら山全体がピンクに染まる頃だが、全くその気配は無かった。
ツアーなのか数珠繋ぎの行列になっている登山グループを何組か見かけた。
Ⅳ峰にも立ち寄り来た道と同じルートで下山した。
いつものように赤川温泉に立ち寄り、汗を流し疲れた足を揉みほぐし至福の時を過ごす。

三俣山

新緑の季節がやってきた。
くじゅう、三俣山にのぼる。
福岡を夜が明けてからの遅めの出発となったが長者原の駐車場は人も車も少ない。
砂防ダム辺りからミヤマキリシマの花がちらほら咲き始めていた。
ほとんどがまだ固い蕾のままだ。

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三俣山を横に笹原に沿って歩く、まだ緑が薄い


超スローペースでスガモリ越に到着。やっとここで登山者一人と出合う。挨拶を交わし山頂へ。ここから西峰が一番きつい。西峰には寄らずトラバース、そのまま南峰山頂へ向かった。本峰付近のシャクナゲもまだまだ固い蕾だった。山頂には一組の夫婦がのんびり寛いでいた。
少し移動してボウガツルを見下ろせる場所で休憩をする。
眼下にキャンプ中のテントが4張りほど目に入った。
夏になれば自分もキャンプをしたいと思った。
山頂でカップめんとパンだけの食事をした。


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後方左奥に久住山、右奥に星生山   南峰山頂で食事の準備中


下山は来た道を引き返してもつまらないので、小鍋(旧噴火口跡)から雨ヶ池経由のルートをとる。途中開き始めたシャクナゲが散見された。


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真紅のシャクナゲと白いムシカリ


ところが百数十メートルほど下ったところでロープが張られ植生保護の立ち入り禁止の看板が・・・ここまで来て引き返すのは・・・何かあったら危険と思いつつもロープを乗り越え急斜面を降りてしまった。毎回このルートの急斜面は危険を感じながらも利用していたが今回を最後にしよう。
雨ヶ池付近は春リンドウとクサボケが満開だった。


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クサボケの花              雨ヶ池を振り返る(後方は平治岳)

しまなみ海道3日目

テントを片付けキャンプ料金の支払いに道の駅に行く。高めの1300円也。
今日も晴天で朝から暑い。大三島を通過し生口島で寄り道する。

平山郁夫美術館で絵の鑑賞。幼少時代から晩年までを展示してあったが、どれも素晴らしい。
館内の喫茶店で抹茶と和菓子で一息つく。


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平山郁夫美術館(館内は写真撮影禁止)

その後耕三寺を見物。
派手な色彩で日光東照宮を模したらしい。莫大な私財を投じたそうだ。豪華絢爛だがどこか中国風、比較的新しい建造物のせいか歴史の重みも感じられなかった。

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広大な土地に豪華な建造物と装飾の数々、お値段はいかほど?

連日の猛暑、3日目となるとさすがにダラダラ坂が堪える。道路にへたり込んでしまいたくなるほどバテバテに。そんな時の特効薬にはバナナが一番。ウソのように元気になれる。バナナパワー恐るべし。

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残り少なくなったチケット

向島で小型でフェリーで対岸の尾道へ。新幹線の新尾道駅で自転車を輪行袋に収め、博多行きの「こだま」に乗り込む。博多駅で大勢の人ごみの中で自転車を組み立て自宅に帰る。2泊3日の自転車の走行距離約200kmの旅となった。あの猛暑の中、熱中症にもならず無事に戻れて何よりだった。
マップ