立秋を過ぎたとはいえ、これからが夏本番。福岡も昨日が初の猛暑日となりました。
庭に咲いているサルスベリ。ヒマワリとともに夏が似合います。
アウトドア日記帳。
早朝、人の気配を感じ目が醒めた。まだ3時前だった。
駐車場に大型のSUV車が停まって外で二人が話しこんでいた。
熊本から祝子川渓谷にヤマメを釣りに来たそうだ。
4時に起き食事を済ませ登山ウェアに着替え登山口に向かう。
空が白み始めた5時に登山者名簿に記入をし、ヘッドライトを点け歩き出す。この時間はまだ樹林帯の中は暗く、足元がおぼつかない。15分も歩くと次第に明るくなる。40分ほどで大崩山荘(無人)に到着、中には誰もいない。ごみも無くきれいだった。
しばらく三里河原方面に歩くと湧塚コースの分岐点があり標識に従い祝子川を渡る。
小さな沢を何度か渡渉するといきなり急斜面となり、きつくて長い坂道の始まりとなる。いったん尾根に出てからもハードな坂道が続く。最初の岩峰「袖ダキ」に上がる。目の前に広がる断崖絶壁の景色に圧倒される。垂直に切り立った谷底は100m以上はあるだろうか。恐る恐る覗き込むが足がすくむ。
距離にすれば僅かだが一時間ほどかかって、最初に見えた岩峰の上に出る。
(連続したほぼ垂直の梯子を5個か6個?ほど乗り移る)
岩の形が面白い。トルコのカッパドキアに似てなくもない。
絶壁を岩伝いに飛び歩き一人ではしゃぐ。
梯子を慎重に降り先を進む。この辺りから登山道の荒れが目立つ。岩盤から剥がれた倒木が多くなり赤テープを何度も見失いそうになる。小さな上湧塚方面の標識のある辺りで急に気分が悪くなり動けなくなる。放り投げるように靴と手袋を脱ぎ捨て横たわる。一時間以上動かずにいると次第に回復した。欲を出し山頂を目指そうと思ったが、思い止まって来た道を引き返す。
時折ふらつきながらも急坂を慎重に下る。
祝子川を渡り切り登山口まであと一時間と思うと流木の上にへたり込み開放感と脱力感を同時に味わってしまった。
登山口に着いても気分の悪さは残っていた。午後3時半過ぎ、タイムリミットを考えると引き返して正解だった。
朝、会った渓流釣りの二人連れもあとに続き戻ってきた。
釣果はダメだったそうだ。
祝子川温泉「美人の湯」に入り汗を流す。
体調も戻り、何事も無かったように自宅に着いた。
梅雨も明け待ちに待った宮崎県の大崩山へ。
遭難や事故情報が多い山なのでザックにビバークが出来る装備を整え、最終チェックをする。昼少し前に福岡を出発。大分県竹田市を経由して5時間半で登山口に到着。周辺に車は一台も停まっていない。登山者名簿を見ると本日0、昨日が1、一昨日が1名、ずいぶん少ない。
祝子川(ほうりがわ)渓谷の写真を数枚撮影して4kmほど戻り祝子川温泉横の駐車場で明日を待つ。
狭い車内は暑くて寝苦しい。
巨大な花崗岩がゴロゴロ
長い梅雨が続くが昨日から晴天となった。
天気予報で本日も晴れとなった。
待ってましたと早朝、くじゅうに向かう。(福岡から一般道で2時間半ぐらい)
梅雨時の平日とあって、いつもは大勢で賑わっている牧の戸の登山口は閑散として人も車も少ない。
準備を整え9時半に出発。
25分ほど歩いた最初のピーク沓掛山の温度計は16度。日差しの強さの割りには涼しい。
梅雨時なのに登山道にぬかるみもほとんど無く歩きやすい。
遠景の阿蘇も由布岳もモヤで確認出来ない。霞んで眺望が期待できそうにない。
星生崎(左)とモヤで霞む久住山(前方に10名程の団体さん?)
「久住分かれ」から左にコースを取り「天狗ヶ城」に登る。
標高差の少ないこのコースもここからはかなりの急坂となり休み休み足を運ぶ。
山頂直下の御池(みいけ)を見下ろす眺めは何度見ても飽きることなく素晴らしい。
天狗ヶ城直前から見る中岳
天狗ヶ城直下の御池(中央奥は池ノ小屋)
山頂で軽い食事をしていると急にガスが涌き始め、あっという間に周辺の景色が消されてしまった。
食事を終え中岳へ向かう。
20分程でガスで見え隠れする中岳の山頂に着いたが、ますますガスが濃くなり白一色の世界になってしまった。
先程の団体さん?は久住山に向かったのか、ここでも誰もいない。
九州最高峰の中岳も目の前にある(ガスで見えないが・・)久住山には人気の点で、いつも負けている。景色はどちらも甲乙つけがたいのだが、久住というネームバリューで差を付けられているのだろうか。
誰が置いたのか1791mの標識にかわいいお地蔵さんが寄り添っていた。
中岳山頂
かわいいお地蔵さん(10cmほど)
下山は御池の池の縁を歩いたが雨で水嵩が増え、コース案内の黄色いペイントは水の中、何度も池にはまりそうになった。
久住分かれ付近からガスが晴れ日差しが強くなった。
それでも沓掛山の温度計は19度だった。
下山後久住高原近くの赤川温泉に入り帰路に着く。
ラジオの天気予報では明日から雨だそうだ。
梅雨明けが待ち遠しい。
今日の天気予報がくもりとなっていたので、梅雨の中休みを願って4時に目覚ましをセット。
目覚ましに起こされ空を見ると星が見える。大急ぎで準備をし、くじゅうのスキー場まで車を走らせる。
登山雑誌のコピーを片手に歩くが良く分からない。スキー場の職員に道を尋ねると親切に教えてくれた。第1リフトに沿って歩き第3リフトの下をくぐると登山口の取り付きがあった。猟師山登山口の一つでもある。
薄暗い樹林帯を歩く。間もなく林道に出た。その林道脇に沿ってオオヤマレンゲが咲いていた。咲き終わったものもあったがまだまだ蕾が多い。あと10日は見られそうだ。
その純白な大きな花は上品で美しい。
形のいいのは高いところにあって背伸びしながらの撮影となった。蕾は下のほうにあるのに・・・体勢が悪くなかなかうまく撮れない。三脚なしではマクロレンズのピント合わせは難しい。
撮影していると、3人の登山者がやって来て写真を撮り始めた。別の雑誌らしいがそれを見てやってきたそうだ。
これから星生山に登るからと、早々にここから離れた。
一通り撮影して周辺にも咲いていないか探したが見当たらない。帰りは林道を歩いて駐車場まで戻り帰路に着く。
梅雨晴れどころか真夏を思わせる暑い一日だった。