自分らしさは,人間らしさを超えない
『情報デザインで生きる力を』 Designing Information

●とうきょうED2003/夏の研究会 発表サイト
 


                                           Art e-Learning Center  川島真紀雄



はじめに
 「まず,忘れてはならないのは,この物理空間そのものが最初から豊かな情報空間であるということだ。これを大前提としない限り,情報デザインは上っ面の表現のテクニックやスキルの問題として片づけられてしまいかねない。」(渡辺保史著『情報デザイン入門』)
 
現代社会においては,メディア情報は意図的に常に流れ出ている。ますます高度情報通信社会が進展していく中で,私たちは,コンピュータや情報機器を活用するかという方法論の前に,新聞やテレビなどのマスコミ情報が,国または企業の制作局・放送局等で選択され,編集されている意識をもつことが必要であろう。事件の情報は興味本位に脚色され,視聴率で優先順位が決められてニュースではなくバラエティーとして繰り返し流されていく。
 情報化時代といわれ,街を歩くだけでも防犯ビデオに記録されている毎日―私たちはイラク戦争に見られるように,「核があるらしい?」という不確かな情報だけで,すぐ戦争が始まるような不安な時代を生きている。
 情報化の影響を受け,自らが判断して自分の意見を持っているつもりでも,私たちは番組や解説者から受動的に与えられた情報に帰依させられているに過ぎない。あるいは,一部からの情報だけを信じて,行動の指針にしているのかもしれない。要するに,今日のIT時代とは,情報は多様だが,世論調査や政党の示す数字などもその真偽が解りにくい,逆に情報ジャングルのような惑わされやすく危険な時代なのである。
 「選択など幻想だ…」。映画『マトリックス リローデッド』(制作:2003ワーナー)のセリフより。
 4人の小学生が巻き込まれたプチ・エンゼル事件が教えるもの。それは,社会に充満している情報―意識・無意識の受容―に対して,「懐疑すること・疑うこと」であろう。このことが,欲望に左右されない現代の“情報感覚”として,情報に対応した教育や『情報デザイン』の最初の課題になってくるだろう。

 
T.教育課程審議会の示した「生きる力」

 1997年,教育課程審議会は第一次答申においては,21世紀を展望した我が国の教育の在り方について,変化の激しいこれからの社会において[ゆとり]の中で[生きる力]をはぐくむことを重視することを提言した。それを受け,1998年,教育課程審議会は教育課程の改善のポイントを下記のように示した。
<改善の基本的視点>
 完全学校週5日制の下で,各学校がゆとりのある教育活動を展開し,子どもたちに「生きる力」をはぐくむ。
1.豊かな人間性や社会性,国際社会に生きる日本人としての自覚の育成を重視する。
 他人を思いやる心,豊かな感性,ボランティア精神,正義・公正を重んじる心,社会生活上のルールや基本的モラルなどの倫理観の育成を重視するとともに,我が国の歴史や文化・伝統に対する理解と愛情を深め,異文化の理解と国際協調の精神を培う。
2.多くの知識を一方的に教え込む教育を転換し,子どもたちが自ら学び自ら考える力を育成する。
 知的好奇心・探究心をもって自ら学ぶ意欲を身に付けるとともに,論理的な思考力や判断力,表現力,問題解決能力を育成し,創造性の基礎を培い,社会の変化に主体的に対応し行動できるようにする。
3.ゆとりのある教育活動を展開する中で,基礎・基本の確実な定着を図り,個性を生かす教育を充実する。
 社会生活を営む上で必要な基礎的・基本的な内容に教育内容を厳選するとともに,厳選された内容については確実な定着を図る。一人一人の個性を生かす教育を充実し,中学校・高等学校で学習の選択幅の拡大を図る。
4.各学校が創意工夫を生かし特色ある教育,特色ある学校づくりを進める。
  教科の内容を2学年まとめて示したり,創意工夫を生かした時間割編成を可能とするなど教育課程の基準の大綱化・弾力化を図り,各学校が地域や幼児児童生徒の実態に応じ創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開し,特色ある学校づくりを進める。
 
 それを受け,文部科学省では情報教育を「生きる力」の重要な要素として位置付けている。情報機器のテクニックだけではなく,理解や態度の要素も含まれている。

 《「情報化に対応する教育」あるいは「教育の情報化」の目的は,@子どもたちの情報活用能力の育成,すなわち体系的な「情報教育」の実施に加え,A各教科等の目標を達成する際に効果的に情報機器を活用することを含むものである。すなわち,初等中等教育における「情報教育」は,「生きる力」の重要な要素として, 中学校技術・家庭科や高等学校情報科にとどまらず,教育活動全体を通じて,「情報活用の実践力」「情報の科学的な理解」「情報社会に参画する態度」の三要素から構成される「情報活用能力」をバランス良く,総合的に育成することを目標としている。》(平成12年8月31日)
 同じく,「総合的な学習の時間」と情報活用能力との関係についても,《総合的な学習の時間は,「地域や学校,児童の実態等に応じて,横断的・総合的な学習や児童の興味・関心等に基づく学習など創意工夫を生かした教育活動を行う時間」とされ,総合的な学習の時間のねらいとしては,(1)自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育てること,(2)学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにすること,とされている。これは情報活用の実践力と密接な関係にある。》と,記されている。
 
 ●冒頭にも述べたように,「情報教育」という概念をコンピュータ学習ではなく,生きる糧として,生活・ビジネスに拡張しなければならない。コンピュータサイエンスではなく,われわれ人間の「認知」「行為」「思考」とのかかわりで定義付けていくことだ。その過程として,各種のデーターから,情報をバランス良く,総合的に構成していくこと。そして,自ら判断して表現したり実践していく一連の活動を,私は「情報デザイン」と位置付けたい。

*水島久光『“情報の力”を獲得する情報デザイン』より参照
 

 
U.デザインして生きる

 日本で「情報」という言葉が初めて用いられるようになったのは明治初期,言葉の発明者は作家の森鴎外だといわれ,当初は軍事における情報報告や連絡,命令などを指す専門用語だった。しだいにメディアが伝えるニュース報道の内容のような,社会の中で人から人,あるいは組織から組織へ伝えられるメッセージとして広くとらえるようになってきた。(渡辺保史著『情報デザイン入門』)
 
 学問的には「情報」の定義付けで,その先駆的な仕事としてよく取り上げられるのが,1948年のシャノンとウィナーの『情報理論』だ。このうちウィナーは情報について「われわれが外界に適応しようと行動し、またその調節行動の結果を外界から感知する際に,われわれが外界と交換するものの内容である」とし,またシャノンは「不確かなものを削減する」“意味”の関連で定義付けている。また、有名なところでは文化人類学者ベイトソンの「情報とは差異を作る差異である」という定義もよく引用される(このあたりの議論は、西垣通『こころの情報学』 1999.6 ちくま新書 第1章において詳しい)。 *水島久光『“情報の力”を獲得する情報デザイン』より引用
 
 つまり,情報とは,コンピュータの世界だけではない。私たちの内面からの信号(気分)を含めて,まわりのすべてのモノ・コトが情報として常時接続し,作用してきている。動物たちは臭い・風向きなどを計算し,必要な収穫をして,種族・家族を護りながら生きている。この生き残るための,基礎・基本というべき情報の活用と選択の力は,動物においては,その鋭敏な感覚と本能的な能力で営まれている。
 
 先に述べた,教育課程審議会の基本的視点の中心にあるのは,算数・国語の基礎学力ではない。まず,1.として,豊かな人間性や社会性,倫理性であり,2.として,自ら学び,考えて,主体的に対応して行動できる力である。この優先順位が,今マスコミや社会で大きく湾曲されてしまっている。そして,1に反した残虐な事件が,近年日本に多発し始めている。
 そして,3.で述べられているような基礎・基本の確実な定着とは,1.2.で述べられているような資質があって,真の学ぶ力になっていく。そして4.で述べられている,「総合的な学習の時間」につながっていく学力の構造は決して間違ってはないだろう。
 しかし,現実には,社会生活のルールや基本的モラルが身についていない児童が増加していることが指摘されている。さらには,早期の詰み込め教育により,自ら学ぼうという意欲育っていないため,遅々として学力が伸びない状況も現れている。
 
 ●今後,未来に生きる学力を伸ばすためにために必要な能力(センス・スキル)とは,必要な情報を集めて美的に処理する人間らしい総合力=情報デザイン(デザインして生きる姿勢)であろう。
 『デザイン』という言葉は,【design】(広辞苑)下絵,素描,図案だけではない。ものをつくるときの総合的な力―製品を制作するにあたり,その材質・機能および美的造形性などの諸要素と,技術・生産・消費面からの各種の要求を検討・調整する総合的造形計画(広辞苑)―と広義に捉えたい。つまり,デザインとは,自分の学び,生き方,まわりや環境などを総合的に調整する意匠計画であり,行動指針なのである。
 近年,環境デザイン,エコデザイン(ecological desgin)など,デザインという言葉がさかんに語られるようになってきた。製品デザインにおいても,自分のことだけではなく,まわりや環境問題を考えざるをえなくなり,廃棄物となった製品をどのように回収するかが大きなテーマとされている。今後,さらに労働のシステム,生産のシステム,流通,使用(消費),廃棄(回収)のシステムまでをトータルにとらえる視点をもったデザインが必要になるだろうと言われている。今,学校だけではなく,すべての分野で情報を活かす総合的な思考とセンスが求められている。 


                
V.情報デザインの構造

 つい一昔前までは、「情報」という言葉は理工系の知の専売特許だった。古いエンジニアの立場でいえば、このことは「情報処理」という、いまはあまり使われなくなった「専門作業」のイメージと結び付いている。情報科学といえば,イコールコンピュータ理論と思っていた人も多いに違いない。しかし,「情報デザイン」とは,生活の中に,またはビジネスの中にいつの間にか根付いた「情報」の力を、エンジニアであるか否かにかかわらず,この社会に生きていく人間として,自分のモノとして獲得し、味方にしていくためのガイドブックである。そういった意味では、すべての人が「情報」に対してはエンジニアなのかもしれない。*水島久光『“情報の力”を獲得する情報デザイン』より引用
 
 

  自ら考える力とは,情報の活用(デザイン)から始まる。そして,情報時代とは,すべての人が表現者である。

  情報デザイン
◎「人と人」「人ともの」との新しい関係,美しい関係をつくる。
◎物事の背後にある見えない関係を発見し,それを組み換える。
◎人間の活動すべてにかかわる情報を,的確な「かたち」にして表現したり,それを人から人に伝えたり,多くの人々のあいだで共有したりするための営為。
◎情報を「使う」だけでなく,自ら情報をデザインして未来を構想する営為。
◎情報デザインにかかわるスキルやセンスを身につけていくことが,すべての人にとって欠かせない姿勢として「生きる力」になっていく。=情報の理解・姿勢・実践
◎情報を忘れて生きる幸せと探索しながら生き抜く力の選択。 

≪情報の構造≫
メディアの「コンテンツ(中身)」だけでなく,人間の活動すべてにかかわるモノ・コトを情報と言う。





 
  A.審議会の示した生きる力
◎豊かな人間性や社会性,国際社会に生きる日本人。
◎他人を思いやる心,豊かな感性,ボランティア精神,正義・公正を重んじる心,社会生活上のルールや基本的モラルなどの倫理観
◎我が国の歴史や文化・伝統に対する理解と愛情を深め,異文化の理解と国際協調の精神

 

≪情報の活用(表現・活動≫
○「人と人」「人ともの」とに対応して生きる。
○表現するウェブサイトのデザイン
○情報社会を賢く生きる必須の姿勢=情報の共有,コミュニケーションとプレゼン,様々な生き方。
○生涯にわたり心身ともに健康な生活を送るための基礎的な健康や体力
≪情報の構造≫
◇地域や学校の理解
(特色ある教育への対応)
◇自分の興味や関心
(自分の課題への対応)
◇異文化の理解
(国際化への対応)
◇情報の発信・受信の基本的ルール(情報化への対応)
◇環境やエネルギーについての理解
(環境問題への対応)
◇老人福祉への理解
(少子高齢社会への対応等)
◇国際問題への理解
(我が国の歴史や文化伝統への対応)
◇横断的・総合的な学習
◇インターネット(情報環境)

















 
B.総合的な学習の時間
1 総合的な学習の時間においては,各学校は,地域や学校,児童の実態等に応じて,横断的・総合的な学習や児童の興味・関心等に基づく学習など創意工夫を生かした教育活動を行うものとする。
2 総合的な学習の時間においては,次のようなねらいをもって指導を行うものとする。
(1)自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育てること。
(2)学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにすること。
3 各学校においては,2に示すねらいを踏まえ,例えば国際理解,情報,環境,福祉・健康などの横断的・総合的な課題,児童の興味・関心に基づく課題,地域や学校の特色に応じた課題などについて,学校の実態に応じた学習活動を行うものとする。
5 総合的な学習の時間の学習活動
(1) 自然体験やボランティア活動などの社会体験,観察・実験,見学や調査,発表や討論,ものづくりや生産活動など体験的な学習,問題解決的な学習を積極的に取り入れること。
(2) グループ学習や異年齢集団による学習などの多様な学習形態,地域の人々の協力も得つつ全教師が一体となって指導に当たるなどの指導体制,地域の教材や学習環境の積極的な活用などについて工夫すること。
(3) 国際理解に関する学習の一環としての外国語会話等を行うときは,学校の実態等に応じ,児童が外国語に触れたり,外国の生活や文化などに慣れ親しんだりするなど小学校段階にふさわしい体験的な学習が行われるようにすること。
 
≪情報の活用≫
○異なる文化や習慣をもった人々と偏見をもたずに自然に交流し共に生きていく。
○実際に幼児,高齢者や障害のある人と交流し,触れ合う,介護・福祉に関するボランティア活動を体験する。
○我が国の歴史や文化・伝統に対する誇りや愛情と理解を培う活動。
○自分の考えや意思を適切に表現できる基礎的・実践的コミュニケーション能力
○外国語に触れたり,外国の生活や文化などに慣れ親しんだりするなど小学校段階にふさわしい体験的な学習活動。
○コンピュータや情報通信ネットワーク等を含め情報手段を活用する。
○情報を主体的に選択・活用する。
○小学校段階で教具としての活用を通してコンピュータに触れ,慣れ親しむ。
○環境の保全やよりよい環境の創造のために主体的に行動する。
○問題解決的な学習や作業的な学習,体験的な学習
○児童生徒一人一人の個性を伸長する活動
○各学校が創意工夫を存分に生かした特色ある教育活
動を展開する。
○児童生徒がその興味・関心等に応じ,選択できる学
習 
≪情報の構造≫
◇知覚というのは,情報を直接手にいれる活動。
◇自己の表出
◇個性の自覚
◇自然の情報(写生)
◇作品鑑賞
◇資料収集
◇図鑑(イメージのデーターベース))
◇素材のストック
◇インターネット資源(リソース)






 
C.図画工作<目標>
*活動内容は,ほぼ情報デザイン

 表現及び鑑賞の活動を通して,つくりだす喜びを味わうようにするとともに造形的な創造活動の基礎的な能力を育て,豊かな情操を養う。
〔第5学年及び第6学年〕
(1) 造形的な能力を働かせるとともに,自らつくりだす喜びを味わい,様々な表し方や見方に触れ,創造的に表現する態度を育てるようにする。
(2) 材料などの特徴をとらえ,想像力を働かせて主題の表し方を構想するとともに,美しさなどを考え,創造表現の能力,デザインや創造的な工作の能力を高めるようにする。
(3) 作品などを進んで鑑賞し,そのよさや美しさなどを感じ取り,感性を高めるとともに,それらを大切にするようにする。
 
≪情報の活用≫
○情報を加工,構成する。
○制作,ものづくり,表現
○自分の情報を表現して「かたち」に表す。
○表現ツールとしてのコンピュータ
○ウェブデザインのスキルとセンス
○インターフェイス,道具と人との関係のデザイン
○技術活用の文化
○情報をより的確にとらえ,それをわかりやすく表現し,多くの人々で共有できるような具体的な「かたち」にする。
○情報の「かたまり」を空間的にレイアウトする。
○環境デザイン 

平成17年度 宇喜田小学校定義 「東京都情報モラル教育実践モデル校」
(1)情報モラルとは
(児童向け)
 
情報モラル とは,みんなが正しく「情報」を使い,気持ちよく暮らすために,守るべきことを考える学習です。
 

(2)情報とは
(児童向け)

 パソコン室での活動だけでなく,調べ学習や日常生活でも児童は「情報」という言葉を利用するようになった。一方,人の悪口情報に振り回されて,クラスでもめたり,感情をうまくコントロールできない子も見られる。
 そこで,情報と「確かな学力」や「心の教育」の問題,「環境教育」との関係などを考慮してわかりやすく「情報」を定義をすることにした。
情報(じょうほう)とは何でしょう?
○外から,見たり,聞いたり,読んだりして取り込むもの「知識(ちしき)」
○自分から伝えるもの「メッセージ」を『情報(じょうほう)』といいます。
○心で感じる,好き,あぶない,がんばろうなどの気持ちは『心の情報』といいます。
*人間は「自然」からもエネルギーや情報「恩恵(おんけい)」を受けています。
 
『 情報の学習』とは,いろいろな「情報」もとに,情報が正しいか判断(はんだん)して,まとめたり,問題を解決(かいけつ)したり,つくったり、発表 (はっぴょう)したりすることです。
だから,外からの「情報」をすぐ に信用 したり,自分の感情のままに行動してはいけません。

(3)学校で指導する情報モラル
5つのインターネットルール  宇喜田小学校より追加、訂正


<資料> 文部科学省の示した情報活用能力
 初等中等教育における情報教育では,「情報活用能力」の育成を目標としている。「情報化の進展に対応した初等中等教育における情報教育の推進等に関する調査研究協力者会議」において分類された「情報活用能力」は次の3要素から構成されている。
@ 情報活用の実践力
課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することを含めて,必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し,受け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる能力
A 情報の科学的な理解
情報活用の基礎となる情報手段の特性の理解と,情報を適切に扱ったり,自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法の理解
B 情報社会に参画する態度
社会生活の中で情報や情報技術が果たしている役割や及ぼしている影響を理解し,情報モラルの必要性や情報に対する責任について考え,望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度。なお,実際の学習活動では,情報手段を具体的に活用する体験が必要であり,必要な程度の基本操作の習得にも配慮する必要がある。

 文部科学省は,新しく『教育の構造改革』というサイトで情報を発している。「画一と受身から自立と創造へ」のために,情報活用能力,さらには社会を創造的に構築していく情報デザインの働きは大きい。


W.情報デザインの方法論

 1.情報の組織化・構造化
 集めたものは,ただのデーターにしか過ぎない。デザインとしての活動は,意味あるものに並べ替えてたり,相互の関係を見つけて情報(information)に変えていくことが必要である。
 媒体として,テレビや新聞,雑誌,インターネット,電話,ラジオ,書籍などさまざまなメディアが私たちのもとへ情報を運んでくる。こうした膨大なデータがシステマテックに整理され,わかりやすい情報へと変換していく作業が「情報デザイン」である。
 要するに,データは他のデータとのつながり=関係を持つことによって情報へと生まれ変わる。だから,情報デザインは個々のデータやコンテンツ(内容)よりもむしろ,活動としてのコンテクスト(文脈,状況)を組み立てる作業ということもできる。
 身のまわりにあふれるデータ,あるいはコンテンツに「まとまり」をつけ,そこに何らかの「秩序」=コンテクストをつくりあげる生活上の行為は,どれも情報のデザインなのである。(渡辺保史著『情報デザイン入門』)
 
 ウェブページでは,そのために「情報アーキテクチャ」という方法論がある。アーキテクチャ(architecture)とは「構造」や「建築」といった意味。したがって,情報アーキテクチャとは,ウェブサイトを情報の「かたまり」でできた建築物のように組み立てていくアプローチといえる。まさに,20世紀のバウハウス(建築)の再来である。
 ◆バウハウス(Bauhaus 独)〔デザイン〕 1919年,ドイツのワイマールに設立された造形学校。建築家W・グロピウスが初代校長となり,建築を中心にして,家具,織物,タイポグラフィなどの総合的な造形教育活動を行った。その基本に置かれていたのは,ひとことでいえば,近代合理主義であった。つまり,自らの環境を,システムとしてとらえ,システムとしてデザインしていこうとした。(現代用語の基礎知識より)                                        
 情報の組織化について,リチャード・ソール・ワーマン(米)は5つの基準を設けている。
 @カテゴリーA時間B位置Cアルファベット(50音)順D連続量
 彼の情報編集の哲学は「すべての情報が解釈であることを認めよう。そうすれば束縛を解かれ,物事を自分に役立つように理解できる」―まさに名言である。
 次に情報の組織構造とは,そうして「かたまり」として整理された情報同士を互いに結びつけていく際の構造である。
 @リニア型(本のように表から順番)Aグリッド型(水平と垂直の2つの軸で構成)B階層型(多くのウェブサイトで採用)
 さらに,○ナビゲーション・システム(戻るボタン)○ラベリング・システム(新着情報など)○検索システム(検索エンジン)などが考えられている。(渡辺保史著『情報デザイン入門』)
 そして,サイトにふさわしいインターフェイス(操作環境)とユーザービリティ(usability)「使いやすさ」を客観的に見つめてデザインしていくことも,幅広い情報デザインの1分野なのである。
 近年,インターネットではインタラクティブ(対話型)のサイトも増えている。インタラクティブな情報デザインを行う場合には,つくる対象だけでなく,ユーザーの「使う」経験までを含めたデザインが求められてきている。
 
2.情報の伝達と共有
 今日のデジタル技術は,アストリュック[映画批評家・監督(仏)]が予言したとおり,画家の絵筆や音楽家の楽器,作家のペンと同じように個人レベルの表現力を広げている。
 情報の伝達としての表現は,話したり,書いたり,描いたりを日常の暮らしや学校教育で行っている。例えば,小学校国語の内容だけでも,A話すこと・聞くこと,B書くこと,C読むこと,の3つが記されている。  
 1.で述べた情報の組織化・構造化した内容を秩序立て,文字ばかりではなく,人に分かる,目に見えるメディアに変換したり,活動することが伝達・行動の「情報デザイン」である。デザインの効用は,「人に伝える」ことである。自分が分かるだけでなく,人と「分かる」を共有すること。だから「情報デザイン」は,自己発表ではなく,コミュニケーションの構造をベースに成立している。
 学校教育では,直接に相手を見て,話したり,聞いたりする機会を大切にしながらも,自己表現やコミュニケーションのために,個人の創造やコミュニケーションを支援する道具として,パーソナルコンピュータやインターネットを活用していくだろう。さらに,今後は映像メディアを使った表現も情報デザインの領域に入ってくるだろう。それを生み出す行為・プロセスそのものが「情報デザイン」なのだ。
 そのように,自らが為し,体験する情報学習は,多くの知識を一方的に教え込む教育方法を転換し,子どもたちが自ら学び,考える力を育成していく。そして,知的好奇心・探究心をもって学ぶ意欲を身に付けさせ,思考力や判断力,表現力,問題解決能力を育成し,創造性の基礎を培い,社会の変化に主体的に対応できる力を身につけさせていく。
 多数の人々のインストラクション(かかわりあい)によって生み出される,コミュニティを基盤とした「総合的な学習の時間」が始まっている。プロジェクトを進める際のコアになるのは情報共有とコミュニケーションという「情報デザイン」である。多くの知恵を結集してプロジェクトを成功に導くためには,情報をわかりやすい「かたち」にするデザインの発想や方法論が大いに役立つことになるだろう。情報デザインとはまさに学ぶ基礎として,「未来に生きる力」に直結している。
 

X.美術と情報デザイン

 スペインのアルタミラやフランスのラスコーの洞窟に描かれた野獣や人間の壁画は,狩りへの「情報」を仲間に伝えたと言われている。それが,人類最初の美術であった。
 情報の組織化・構造化とは,データは自分のデータとのつながり=関係を持つことによって表現へと生まれ変わる。言い換えれば,自分のセンスや個性で情報を形に変換(デザイン)することでもある。それは,美術教科の表現と同じ営みなのである。
 自然にある複雑な情報を思いきって単純化し,抽象化やデフォルメすることで,美術の世界ではいろいろな様式が確立していった。つまり,そこには意識,無意識にかかわらずアートな「焦点」と知的な「編集」という,取捨選択が働いていたのである。
 さらには,情報工学やコンピュ−タ・グラフィックス(CG)の分野から巻き起こった模擬空間「バーチャル・リアリティ(VR)」とは,想像や情報という目に見えない存在を空間的に視覚する試みである。
 情報に対応する美術教育は,自然の写生から,CG制作や美術的なウェブデザイン,絵記号(アイコン)のデザイン,情報機器の使いやすさ,道具と人間の仲立ちとしての「インターフェイス(interface)」などの情報デザインが考えられる。大切なことは,総合的な意匠計画として,使い手や周りを意識するようなデザイン―他人を思いやる心,ルール,基本的モラルなどの倫理的な「まとまり」や何らかの「秩序」がその行為の中で組み立てられていかなければならないだろう。
 
 地球規模の環境問題についても,地球とともに生きる感覚「センスウェア(senseware)」が私たちに求められている。地球の情報を感じること,伝えることは,核情報とともに,人類にとって生存のための大きな情報課題(デザイン)となっている。
 ●「アート」は情報デザインとして,個人の喜びを目指しながらも,全体のアート<美・幸福>を思考していく道を選択するだろう。
 
 美術とテクノロジーの関係で見ると,20世紀初頭には未来派(Futurismo伊)の活動があった。それは,1909年,詩人,マリネッティによる「未来派創立宣言」にはじまるイタリアの多ジャンルを総合した前衛芸術運動であった。いっさいの過去の遺産と決別し,機械の速度や戦争による破壊をも新たな美として称賛した。絵画ではキュビスムの分析的方法の影響下に運動の同時的表現を試み,彫刻でも静態的な“閉じた彫刻”を退け,多様な素材による“環境の彫刻”が提唱された。社会変革をも目指すその過激な精神はダダやロシア・アヴァンギャルドに大きな影響を及ぼしている。(現代用語の基礎知識より)
 同じく,現代は21世紀の初頭にIT革命を迎えている。1984に登場したアップルコンピュータ社の「マッキントッシュ」は,コマンド型(命令文)からアイコン(絵記号)に変えた革新的なインターフェイスであった。この,「GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス」の情報デザインがコンピュータの飛躍的な増加を支え,今のIT時代を生み出したといっても過言ではないだろう。

 しかし,「degital dreams?」。私たちはIT時代を過去の未来派のように賛美してはいない。テクノロジーでアートは創れるし,教科としてその体験学習していくだろうが,未来にバラ色の夢だけを描いてはいない。
 映画『ターミネーター3』 (配給会社:東和)の原題は,『RISE OF THE MACHINES』である。人間と機械との戦いが迫力を持ってバーチャルに展開されている。そのポスターに書かれている,「恐れるな。未来は変えられる」は,この映画が人類に与える警告であろう。
http://www.musashino-k.co.jp/eiga/data/koufu/terminator3.html  
 結局,私たちは「デジタル情報空間には住めないし,デジタルだけでは人類の夢は実現しない。英知としての美(アート)が,テクノロジーをデザインしていくことを切望している。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
 「人間と情報にまつわるいろいろな関係性に光を当てることが,情報デザインの本質であり,デザインという人間の基本的な営みのベースにあるものなのだ。」(情報デザイン入門より)
 
<引用・参考文献>
渡辺保史著『情報デザイン入門−インターネット時代の表現術−』平凡社新書,2001.
水島久光氏の著作http://www.digital-narcis.org/mizushima/index.htm 


 
Y 実践発表「インターネットを利用した学校美術館の交流」
  インターネット上に展開される新しいコミュニケーションの試み
 
 新学習指導要領によって,地域の美術館との交流が広まっている。
 一方,子どもの絵とは,「未発達な大人の絵」ではない。その児童画の意味が発見されたのは,やっと20世紀になってからである。稚拙なのではなく,子ども(時代)の独自の見方や世界を表現したものである。美術館からの案内「本物を見ることは大切です。」を受けて,学校でも児童美術をネットで紹介する活動を始めた。
1.美術館と双方向的に交流するために,学校美術館を開設2000.4
http://www5f.biglobe.ne.jp/~eLearning/gallery.htmll

 
 <参考>図画工作科,学習指導要領関係項目
 第3 指導計画の作成と各学年にわたる内容の取扱い
 1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
 (3) 第2の各学年の内容の「B鑑賞」の指導については,「A表現」との関連を図るよう にすること。ただし,児童や学校の     実態に応じて,指導の効果を高めるため必要がある場合 には,独立して行うようにすること。
 (6) 各学年の「B鑑賞」の指導に当たっては,児童や学校の実態に応じて,地域の美術館などを利用すること。
 3 校内の適切な場所に作品を展示するなどし,平素の学校生活においてそれを鑑賞できるよう配慮するものとする。
2.美術館開設の案内(英語メール)

Here's some information that our School Gallery Web Page is finary ready to go on line.
I'd be interested to know what you think about the child museum of our web site.
I would be grateful if you could link with my page.
 <美術館のご案内>ホームページより
 宇喜田ギャラリーは、文化的な交差点として、学校の役割を発展させるために2002年にオープンされました。薄茶色のレンガ創立された壁は、絵画から彫刻、家庭科、コンピュータグラフィック、およびデザインまで、アートのすべてのジャンルを展示している「小さいけれど、魅力的でかわいい美術館」のイメージを高めます。私達は出品作品を1年あたり数回更新し、「総合的な学習の時間」を通して、学校美術を体系的な方法で紹介します。
 <様々な展示物によって、学校美術が理解しやすい>
 これらの楽しい展示作品通して、あなたは魅力的な児童美術を見ることができ、その大切さについて知ります。 
 
3.交流と相互リンク
 
(1)学校美術館とのリンク
Dear Colleague,
My name is N***.I have visited your web site which I found excellent. I am impressed with the art work produced by your students. So I decided to invite to participate on an exciting International project.
Please read the attachment for more information.
Regards,
N****
Lalor North Primary School
Melbourne, Australia
http://www.lalornorthps.vic.edu.au/ 
○International Virtual art exhibition
○Student Art Galleries
http://www.princetonol.com/groups/iad/links/kid_galleries.html

 
(2)児童が行ったクラス間での国際交流(4年生) 
 
 
  
@外国からの絵はがきとメール
Dear friends,
My name is N****. I am in Grade four. A**** and I are sending you a few
photographs of our school and students. We want to write to you often. Can you send us some pictures of your school and students?
Next time we will give you our classroom email address.
Bye!                
>From A**** and N****                        9:29 02/5/29 
 
 


Aクラスの帰国子女に返事を書いてもらった。
 
Hello!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
We saw "Australian Koara Foundation".
http://www.japan@savethekoala.com/japanese.html
 
We studied koara a little bit.
 
And we drew koala a little bit.
 
We are wating for mail from you.

From. T****,[4th Grade ] 16:05 02/06/21

コアラのことを調べて,コアラの絵をメールで送った。








 

 
 
Bコアラの絵のお礼
Dear T*****, friend and teacher,
Thank you for the message.
Thank you for the koala pictures.
They are fantastic.
We are sending you two photographs of our class.
Our teacher is Miss C******.
We are going on holidays for 2 weeks.
When we come back we will send you another email Bye for now
Miss C***** and 3/4 students
 
P.S.
Our email is: *******.vic.edu.au
Date: 28 Jun 2002
 
 
 
 
 

(3)「総合的な学習の時間」で利用させていただいた参考サイトとの相互リンク
インターネットの資源:Online Resources
 
@創作和菓子http://www5f.biglobe.ne.jp/~eLearning/wagashi.htm
 
和菓子の最前線http://www1.ocn.ne.jp/~kumatin/link20.htm
・全菓連http://www.zenkaren.net/link/index.html
Aバードウォッチングhttp://www5f.biglobe.ne.jp/~eLearning/bird.htm
 
・オンライン野鳥図鑑http://www2u.biglobe.ne.jp/~yachoo/
・日本野鳥の会http://www.wbsj.org/index2.htm
B俳画http://www5f.biglobe.ne.jp/~eLearning/Haiga.htm
・ねずみのこまくらhttp://www.jfast1.net/~takazawa/dfrontpage/index.htm

 
(4)本校の学校行事への感想(外国の美術教育者との交流)
全校写生会"ALL-SCHOOL SKETCH FESTIVAL"の外国からのメール
http://www5f.biglobe.ne.jp/~eLearning/index.html
 
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Nice work! I updated my links on my site and Incredible Art Department.
J***  2003.5.28
[Art Lessons/Games]
http://www.princetonol.com/groups/iad/links/artgames.html
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Wow, I love the idea of an all school sketch festival. Our school has DEAR on a regular basis...drop everything and read. I wonder how they would react to this idea. Very interesting, and lovely work!
I copied a number of ideas from your site. I loved the vehicle lesson and many others. Thanks for sharing!
 
L***  2003.5.29
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追加で,ページに児童作品の様式を追加しました。
〃Kids' Styles in Landscape Paintings〃
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Great site. As I look through each of the grade level, you can definitely see how the students advance in use of elements and principles. I am really impressed with seeing so many students on one site. Is this one class or several clases. I teach high school and have tried this once with several classes, will never
do that again. I would not see so many sitting in one place,instead they would be up roaming around. Not all students are like this, I have only done this recently with my advanced students.
 
J****** (Aust)  2003.6.8
Director of Visual Art (K-12)
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This is just amazing! I really like how you extended the lesson to show different styles of painting. With your permission, I would like to put selections from this on Incredible Art Department.
 
I will select a couple from each grade level - and will show the different styles of painting. What materials did your students use? Watercolors?
 
J*****   2003.6.8
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Hi Makio!
How are you?
Nice to see that you keep inspiring your students in the wonderful world of Art. I am going to show your students' art work to our students. I updated your link according to the link you sent me last time. Is this a new link?
 
Cheers,
N******  2003.6.9
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I enjoyed seeing what your students are doing. I liked how you had examples of many different styles of art.I've never been to Japan. Thanks for the photos of a small part.
 
N*****
Texarkana, Texas, USA      2003.6.10
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I was so impressed with this site that I forwarded to my Supervisor, it is a perfect example of how we can teach "WITHOUT" all the products looking the same. A subject that our area has worked on in staff development, etc.
L*********
Aust ArtClasses <austart@******> wrote:
J******** (Aust)    2003.6.10
Director of Visual Art (K-12)
B********

 
(5)美術教育機関との交流
international society for education through art [国際美術教育学会]
http://insea.unb.ca/inseaweb/links.html
(リンク承認メール)
Makio,
 
Thank you for letting us know about your gallery. I have linked to it
from our page:
 
http://insea.unb.ca/idea/resources/
 
D******
 
BLAM-Art Links
http://hans.presto.tripod.com/artlinks.html

(6)国際連合との相互リンク
ユネスコUNESCO, United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization
http://insea.unb.ca/idea/resources/

(7)グローバルギャラリーへの展示
Global Children's Art Gallery (Page78)
http://www.naturalchild.org/gallery/
title   Strange World
medium   Watercolor 
artist   Shizuka T.
age   12
home   Tokyo, Japan
 
(8)児童画オリンピックへの誘い
Dear Makio -
 
We salute teachers like you who encourage their students creativity and take pride in their artistic talents. I visited your website and enjoyed my visit.
 
We invite your school to participate in our art competition for students ages 8 to 12 on the theme Me in the New Millennium. (see attachments).
 
We look forward to your participation, and to possibly meeting you at our 2003 International ChildArt Festival in Washington, DC if your student's artwork is selected as finalist from Japan.
 
Regards,
 
A****
Executive Director
International Child Art Foundation
1350 Connecticut Avenue, NW, Suite 1225
Washington, DC 20036, USA
Email: ****caf.org
http://www.icaf.org/ 


郵送で送った作品が日本代表に選ばれる。
宇喜田美術館 常設ギャラリー(5年もう一つの世界1)
https://plus.google.com/photos/101767942229241112458/albums/5765118195526061825?banner=pwa

 
Dear S***,(校長名)
Congratulations from the International Child Art Foundation. Your student, R***, has been chosen to represent Japan at the International Child Art Festival. I have attached the formal letter of congratulations to her. Because I do not have an e-mail address for R***, I would be grateful if you could make a copy of the letter for her and her family. There are questions in it that they must answer and e-mail back to me at this address (****@ICAF.org). If they do not have access to the internet, could you please send the answers for them. Congratulations again and thank you in advance. 

Sincerely,
A**** K
Arts Olympiad Manager
International Child Art Foundation
1350 Connecticut Avenue NW
Washington, DC 20036
Ph: 202-530-1000
Fx: 202-530-1080
2003.7.2
www.icaf.org
http://www.icaf.org/festival2003/intro.html 
大会がワシントンで9月開催のため,残念ながら欠席のメールを送った。
2009年 第4回大会には、日本アートオリンピック組織委員会を設立して協力
http://www5f.biglobe.ne.jp/~eLearning/Olympiad1.html

4.世界の学校美術館と交流するために,学校美術展を開設2002.1                                 
学校美術展
STUDENT ART GALLERIES

 STUDENT ART GALLERIES
「つながりをつくるミュージアムづくり」
 Post your School Art Sites!



 
5.アート・美術教育の力を発信して情報デザインとの関連を整理 2005.11 

美術教育プログラムのビジョンは芸術教育の公衆の認識を拡大することです。
The vision of the Arts Education Program is to expand public awareness of art education.


6.図工・美術・総合のネット学習アートeラーニング|Art e-Learning    開設2009.3

これらのプログラムの目標は、生徒に多様な美術や制作の技術を教えるだけではなく、学校の内外で彼らの役に立つ、技術(ぎじゅつ) ・知識(ちしき)・態度(たいど)を教えることです。
The goal of these programs is not only to teach our students a variety of arts and art-making skills, but to help enhance them with the skills, knowledge, and attitudes that will benefit them in and out of school.

 

更新2021
文章の参照・引用は,水島久光氏と渡辺保史氏にご承諾をいただきました。
BACK美術教育と「総合的な学習の時間」Art Lessons and Ideas for Teachers
Written by Makio Kawashima
Tuesday, 26 January 2021