経済統計の信憑性、「しん」の〈株〉バリュー投資法、資本家の特徴
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ショートコラム(2025年8月)
■ラルフ・ワンガー(2025年8月13日)NEW! |
投資の古典的名著『マネーマスターズ列伝』に登場するラルフ・ワンガー(Ralph Wanger)に興味を持ち、1997年に出版された著書『A Zebra in Lion Country』を読んでみました。 ワンガーは1970年から2003年まで自ら運用したエイコーン・ファンド(Acorn Fund)で年率16.3%のリターンを達成した小型株投資の達人です。同期間のS&P500指数は年率12.1%につき、年率4.2%の超過リターンを得ていました。 33年間の長きにわたり、年率4.2%の差が積み重なれば、まさに天と地ほどの違いとなります。1970年に100ドルで運用を始めた場合、2003年の結果は下記のとおりです。 ●エイコーン・ファンド:16,971ドル(169倍) ワンガーの成功した要因として、大半の機関投資家が関心を持たない小型株に投資を行い、その投資に長期的視野に基づく理路整然としたロジックを採用したことがあげられます。小型株の売買主体が短期志向で行き当たりばったりの売買を繰り返す個人投資家であることを考慮すれば、相当に有利な立ち位置だったのではないでしょうか。 この点に関して『マネーマスターズ列伝』では「世の中には小型株を価値以下で手離しては、わざわざ成熟しきった株を価値目いっぱいで買っている個人投資家がずいぶんいますね」と皮肉っています。 それはさておき、我が国の小型株において、ワンガーのような投資家は光通信以外見当たりません。ラルフ・ワンガーに学び、光通信の投資銘柄を分析することが、日本株の個別銘柄投資で成果をあげる近道のような気がします。 なお手前味噌で恐縮ながら、今月の資産運用レポートは「ワンガー流小型株投資(1ページ目のみご覧になれます)」と言うタイトルで『A Zebra in Lion Country』 の要約と日本株への実践を取り上げました。体験購読も受付中です。 |
■資本家の特徴(2025年8月11日)NEW! |
私はサラリーマン時代、2つの会社を経営する資本家の下で働いていました。そのとき感じた資本家の特徴は下記のとおりです。 ●多額の現金を手元に置いたまま、常にじっとしている 今から振り返れば、もっと図々しく近づいて、そのノウハウを吸収しておけば良かったです。 ちなみに「投資は不況でするもんや」は直々に言われたことがありました。「こんな若造に何を言っても無駄やけどな」という感じで・・・。もちろん、貴重なアドバイスとして肝に銘じています。 |
■「しん」の〈株〉バリュー投資法(2025年8月4日) |
喜ばしいことに、2005年に出版された『謎のトレーダー「しん」の〈株〉バリュー投資法』が電子書籍として復刻されています。 今となっては昔話ですけど、この時代の我が国には、米国から入ってきたばかりのバリュー投資を実践している個人投資家のお手本がありませんでした。 たしかにバリュー投資は優れた手法に違いない。しかし日本株においてどのように取り組めばいいのか? 模索を続けているうち、一筋の光明となったのが、しんさんのホームページでした。親しくお付き合いさせていただいた時期もあり、私にとってしんさんは恩人です。 それから20年の歳月が流れましたけど、本書の存在意義は不変です。当時をご存じの方も、そうでない方も、一読をおすすめします。 |
■経済統計の信憑性(2025年8月2日) |
5月、6月の米国雇用統計における大幅な下方修正を受けて、トランプ大統領が労働統計局長の解任を指示したというニュースが流れています。 実は以前から感じていたのですが・・・。人間の関与する以上、この手の経済統計に手心が加えられる可能性を完全には否定できません。上場企業の不適切会計でさえ珍しくないご時世に、当局の「中の人」だけが清廉潔白とは言い切れないのです。 経済統計に関しては、そんな少し冷めた目で投資の参考にする程度にとどめたいものです。もっともどのような経済統計も、株価に対する遅行指標に過ぎませんけど。 |
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by 角山智