元本利回り、5月のバリュー投資塾、テクノプロHDのCFOメッセージ、
「ベイリー・ギフォード流長期投資」音声データ、スタン・ドラッケンミラー氏の対談動画、
続・元本利回り、光通信の株式投資、光通信の社債、投資戦略
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ショートコラム(2023年5月)
■投資戦略(2023年5月31日) |
隠れた名著『投資のプロたち』より引用します。フォックス・アセット・マネージマント社を率いるピーター・スカーカニッチの言葉です。 必ずやってくる苦しい下降相場の時に、長期戦略を放棄しないですむだけの安心感を与えてくれるような戦略があれば、最終的な試練に耐えられる。 根底にある自信や精神的余裕が足らないために頻繁に戦略を変更するならば、そのような投資戦略は全く価値がない。 足元では日経平均が33年ぶりの高値を付けています。しかし景気循環や信用サイクルを考慮すれば、いつ何時、苦しい下降相場がやってきても不思議ではありません。 自分にとって喫緊の課題は、そういった状況を想定したうえで、いかにして試練に耐えられる枠組みを構築するかです。 この部分をはっきりしておかなければ、結局のところ、いちばん踏ん張るべき局面にて振り落とされてしまうからです。 リーマンショック後の安値圏においても、今から振り返れば信じられないほど安値で買った株を、何度も何度も売らされました。 次の投資チャンスには、明確かつ不変な投資戦略を持って臨めるよう、立案を急がねばなりません。 |
■光通信の社債(2023年5月26日 |
光通信(9435)は自社の信用を活用して、年2〜3回のペースで無担保社債を発行しています。本日、469億円の発行が決定しました。 仮に第42回無担保社債にて調達した資金を上場株式で運用すれば、配当だけで2%以上の利ざやを稼げる計算になります。 ●利ざや2.29% = 配当利回り3.4% − 社債の利率1.11% この社債の発行総額は400億円に付き、元手はほぼゼロ(金融機関に社債の手数料を払うだけ)で8億円以上が入ってくるわけです。 資本家が富を蓄積するプロセスを垣間見たような気がしました。 注:EY(Earnings Yield)= 持分営業利益 ÷ 投資簿価 |
■光通信の株式投資(2023年5月24日) |
光通信(9435)の決算説明会資料にて、同社の株式投資に関する簡単な説明がなされています。長期投資を志す個人投資家にとって、たいへん参考になる内容です。 私としては「無期限で付き合いたい企業を部分的に所有する」という文言にグッときました。自分が目を付けている会社の株主欄に光通信を見つけると、思わずニヤニヤしてしまう今日この頃です。 注:EY(Earnings Yield)= 持分営業利益 ÷ 投資簿価 |
■続・元本利回り(2023年5月21日) |
元本利回りの重要性が良く分かるデータをお見せします。2012年11月に高利回り銘柄で1,000万円のポートフォリオを組んで、ずっと持ち続けた場合のシミュレーションです。 当初の配当利回りは5.16%であり、51万円の配当収入を得られました。その後、各社とも増配を重ねたため、元本利回りは32.42%に達し、配当収入が323万円に増えています。 後だしジャンケンに過ぎないとはいえ、1,000万円の投資が10年あまりで年間の生活費に相当する配当収入をもたらしました。 このシミュレーションは出来すぎですけど、配当利回り3%以上の良い会社をじっくり保有すれば、元本利回り10%の達成は難しくないと思っています。 最低限3,000万円の投資資金を用意できれば、将来的に配当で暮らすことも夢ではありません。 |
■スタン・ドラッケンミラー氏の対談動画(2023年5月18日) |
ユーチューブにスタン・ドラッケンミラー氏の対談動画にアップされていました。 英語ながら、字幕の自動翻訳により日本語を表示できるため、話の大筋をつかむことができます。 いやはや、良い時代になったものです。
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■テクノプロHDのCFOメッセージ(2023年5月10日) |
テクノプロHD(6028)の統合報告書に記されていた、萩原CFOのマネジメントメッセージが琴線に触れました。その一部を引用します。 ●当社グループのWACCは7%〜8%水準(2022年6月期は7.6%)であることから、達成すべきROICは10%以上 ●自己株取得は、もっともよく知る自社のM&Aであり、当社のフェアバリューに対する株式市場へのメッセージとなり、有効な対話手法の一つ ●リスク分散投資は投資家が担い、会社はピュアプレイに徹することが効率的な経営につながる 同社のような人材ビジネスは、各社とも似たようなサービスを展開しています。ゆえに資本政策の巧拙が株価のパフォーマンスを左右すると言えるかもしれません。 会社四季報春号における、同社の外国人持株比率は65.3%。統合報告書のCFOメッセージを読んで、海外投資家になぜ人気があるのか納得した次第です。 |
■「ベイリー・ギフォード流長期投資」音声データ(2023年5月15日) |
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5月13日に開催したバリュー投資塾「ベイリー・ギフォード流長期投資」音声データをご案内します。 英ベイリー・ギフォード社のお眼鏡にかなった我が国の小型成長株の中から、長期投資の対象として検討したい11社の分析を行いました。 ご購入を希望される方はメールにて、氏名、電話番号(メール不達など、何かあった際の連絡にのみ使用します)を記入してお申込みくださいませ。折り返し、振込口座のご案内をいたします。
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■テクノプロHDのCFOメッセージ(2023年5月10日) |
テクノプロHD(6028)の統合報告書に記されていた、萩原CFOのマネジメントメッセージが琴線に触れました。その一部を引用します。 ●当社グループのWACCは7%〜8%水準(2022年6月期は7.6%)であることから、達成すべきROICは10%以上 ●自己株取得は、もっともよく知る自社のM&Aであり、当社のフェアバリューに対する株式市場へのメッセージとなり、有効な対話手法の一つ ●リスク分散投資は投資家が担い、会社はピュアプレイに徹することが効率的な経営につながる 同社のような人材ビジネスは、各社とも似たようなサービスを展開しています。ゆえに資本政策の巧拙が株価のパフォーマンスを左右すると言えるかもしれません。 会社四季報春号における、同社の外国人持株比率は65.3%。統合報告書のCFOメッセージを読んで、海外投資家になぜ人気があるのか納得した次第です。 |
■5月のバリュー投資塾(2023年5月7日) |
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5月13日(土)に開催するバリュー投資塾のテーマは「ベイリー・ギフォード流長期投資」です。 我が国の小型株に投資するファンドで、 やり手の創業者に率いられている成長企業を数多く組み入れている 「ベイリー・ギフォード・シン・ニッポン」が投資している銘柄の分析を行います。 このファンドに白羽の矢を立てた理由は次の3つです。 (1)ベンチマークのMSCI日本小型株インデックスに圧倒的な差を付けており、長期のパフォーマンスが良好である (2)5年以上の保有割合が5割を超え、10年以上も保有割合が3割を超えており、長期投資を実践している (3)2018年1月末の時点でMonotaROやGMOペイメントゲートウェイを所有しており、銘柄選択に優れている 下図をご覧になれば、納得していただけるのではないでしょうか。 ご参加を希望される方はメールにて、氏名と電話番号(列車が遅れた際など、非常時の連絡に使用します)を記入してお申込みくださいませ。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。 なお申し込みの締め切りを5月10日(水)とさせていただきます。まだ残席がございます。
ご注意:ケーススタディを盛り込んでいますが、銘柄推奨を行うセミナーではありません。 【パフォーマンス】 【投資期間】 【組入上位銘柄(2018年1月末)】
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■元本利回り(2023年5月4日) |
先日、東京で1年ぶりにセミナー外部講師の仕事をしました。その際、割と反響のあった資料が光通信(9435)の売上・利益・配当推移です(下表)。 会社四季報2011年夏号にて、光通信は株価1,808円、配当利回り3.32%。割安な銘柄のゴロゴロしていた当時としては、まあ普通の投資対象でした。 しかしその後、毎年のように売上と利益を伸ばし、増配を重ねます。同社株を持ち続ければ、2020年3月期には配当累計が1,943円となり、元本の1,808円を上回りました。何と配当だけで元が取れたのです。 2023年3月期は、配当累計が3,432円に達しました。この時点での元本利回りは29.98%(1株配542円÷元本1,808円)です。 つまり売上・利益・配当を中長期的に増やし続けると思われる会社でポートフォリオを組んで、忍耐強く株主であり続ければ、結果的に元本利回りが高まり、株の配当で生活できます。 この元本利回りという考え方は、長期投資において特に重要です。 【光通信の売上・利益・配当推移】 |
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