中長期投資のエントリー富を蓄積する資本家桐谷さんの米国株投資
「オーナー企業」音声CD会社四季報CD−ROMが休刊四季報秋号、商船三井の記事欄
中国不動産大手の経営危機大企業の経営破たん四季報秋号の印象

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ショートコラム(2021年9月)

■四季報秋号の印象(2021年9月26日)

会社四季報秋号を通読しました。二極化相場が続いているためか、日経平均が高値圏にもかかわらず、割安な銘柄がそこそこ見つかりました。

投資資金の大半を温存しつつ、打診買いを入れてみるのもありかなと思いました。

昨日から、付せんを貼った銘柄をさらに詳しく調べ始めています。作業が終わった頃に、相場全体が調整してくれればいいのですが、そう上手くはいかないでしょうね。


■大企業の経営破たん(2021年9月24日)

今まで、大企業の経営破たんは株安局面で起こっています。

●北海道拓殖銀行 1997年11月
●山一證券 1997年11月
●エンロン 2001年12月
●ワールドコム 2002年7月
●リーマン・ブラザーズ 2008年9月

もし中国恒大集団が直ちに経営破たんすれば、株高局面におけるレアケースとなりそうです。当面の間、デフォルトを回避するための手立てが尽くされるかもしれません。個人的には、むしろ1〜2年後を警戒しています。


■中国不動産大手の経営危機(2021年9月21日)

1980年代後半の我が国が典型的でしたけど、バブルが続けば、必ずと言っていいほど、金融や不動産の分野でほころびが生じます。この度、表面化した中国不動産大手、恒大集団の経営危機は氷山の一角かもしれません。

本腰を入れた長期投資のできない現行の株価水準が続ければ続くほど、むしろ資本主義経済の持続的な成長が阻害される恐れがあります。そろそろ痛みを伴う、マーケットの自律調整機能が働くことを望みたいです。


■四季報秋号、商船三井の記事欄(2021年9月17日)

自宅に届いた会社四季報秋号を開封し、真っ先に読んだページは日本郵船(9101)と商船三井(9104)でした。記事欄が楽しみだったからです。

案の定、両社とも威勢のいいコメントが並んでいました。商船三井の記事欄より、その一部を引用します。

【最高益】持分法のコンテナ船は輸送需要旺盛なうえ港湾混雑も長期化し、運賃が空前の高水準。【脱炭素】7000億円投じ、30年までにLNG燃料船約90隻導入。

「確か、昔にも似たような出来事があったな」と本棚から2007年夏号を取り出してみると、やはりそうでした。一部を引用します。

【連続増配濃厚】タンカー軟調だが、バラ積み船は運賃市況暴騰を満喫。【新中計】3年間で新造船196隻竣工決め、09年度の売上高2兆円強、経常益2200億円、運航隻数1000隻目標は射程内。

参考までに記しておきますと、リーマンショック後の世界的大不況が商船三井の業績に多大な影響を与え、09年度の売上高は1兆3479億円、経常益は242億円にとどまりました。典型的な市況関連銘柄である海運株ですが、果たして今後はどうなるのでしょうか。


■会社四季報CD−ROMが休刊(2021年9月15日)

個人的に重宝していた会社四季報CD−ROMが2021年4集・秋号をもって休刊となります。

過去10年間の業績推移を確認したり、株主名でスクリーニングを行ったり、便利な機能が多かっただけに残念でなりません。これも時代の流れでしょうか。

来年以降、会社四季報CD−ROMを用いて行っていたルーチンワークをどのように代替するか、頭を悩ませることになりそうです。


■「オーナー企業」音声CD(2021年9月14日)

9月開催のバリュー投資塾「オーナー企業」音声CDが完成しました。

今回のセミナーでは「株主から預かった資本を上手く配分し、リターンを高められるのはどの経営者か」という視点で分析を行いました。

ご購入を希望される方はメールにて、氏名、郵便番号、住所、電話番号を記入してお申込みください。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。

なお既にお申込み・ご入金をいただいた分に関しては、明日中に最寄りの郵便局から発送予定です。

「オーナー企業」音声CD
セット
内容

CD1枚組(mp3形式の音声データ206分、pdf形式のテキスト52ページ、資料付き)

2021年9月11日に開催した大阪セミナーの音声を収録・編集しました。映像は含まれておりません。

CD代金

銀行振込 26,400円

ご着金を確認後、最寄りの郵便局より郵送いたします。郵送の他、Googleドライブ経由によるデータでの受け渡しも承ります。

概要

やり手のオーナー経営者に率いられ、業績を伸ばしている企業の分析を行います。

テキスト
目次

第1部 オーナー企業のパフォーマンス
1−1 米国における実績
1−2 我が国のデータ
1−3 オーナー企業に投資するファンド
1−4 資本家のリターン

第2部 オーナー社長VSサラリーマン社長
2−1 経営者の仕事
2−2 オーナー企業の長所
2−3 オーナー企業の短所
2−4 ITバブルの御三家企業
2−5 関西系の電機メーカー
2−6 生活必需品メーカー

第3部 オーナー企業の個別銘柄分析
3−1 複数の事業によるバランス経営を志向するA社
3−2 フローからストックにビジネスモデル転換を図るB社
3−3 マイクロソフトからの買収話を断ったC社
3−4 米国進出を果たした業界唯一の上場企業D社
3−5 売上高1兆円企業を目指すと公言しているE社


■桐谷さんの米国株投資(2021年9月10日)

東洋経済の記事「桐谷さん」も遂に始めた米国株投資の圧倒的魅力を読みました。

「桐谷さんまで・・・」と思って読み進めていたところ、通信会社1社に打診買いを入れたばかりで、本格的に始めたわけではないみたいです。

記事の中で、次の文言が目に留まりました。

ただ、買い増そうと思ったらNYダウ平均株価がどんどん高値を更新する。高値づかみはできるだけ避けたいので、暴落があったときにたくさん買おうと考えています。

これまでの経験から、「今買わなきゃ乗り遅れる」と焦って買うと、必ず株価が下がるというのがあります。今はとりあえず1銘柄買って様子を見ている状態です

見た目もそうですけど、改めて「正直な人だな」という印象を受けました。そんなところが、人気の秘訣でしょうか。


■富を蓄積する資本家(2021年9月6日)

フォーブス誌恒例の日本長者番付2021に登場している50人のうち、会社四季報2006年夏号に株価が掲載されている29社のリターンを調べてみました。

2021年夏号との比較では、15年間の間に29社平均で6.9倍のリターンを達成しています(株式分割調整済)。ちなみに同期間の日経平均は1.9倍、TOPIXは1.2倍にとどまりました。

日本経済が低成長にあえいでいるにもかかわわらず、資本家は着実に富を蓄積しています。私たちにできるのは、少しでも資本家サイドに回ること。すなわち、富の源である資本の部分所有権を買うことです。

【資本家の所有する上場企業29社のリターン(2006〜2021年)】

資本家の所有している上場企業29社のリターン(2006〜2021年)


■中長期投資のエントリー(2021年9月3日)

若手ディーラーの育成に携わる、ディーラー上がりのディーリング部長が書いた『 「株式ディーラー」プロの実践教本』という本があります。

短期売買が中心ながら、中長期投資についても一通り触れてあります。一例をあげれば、エントリーのポイントは次のとおりです。

●「底値で買おう」というような欲をかかない
●保有期間中にある程度の評価損を抱える場面もある
●誰も注目していない時期にコツコツ仕込む
●ポジションを作るタイミングもある程度分散する

言われてみれば、「なるほど」と思うことばかりですけど、上手くまとまっています。個人投資家にも役立つ内容が多く、一読をおすすめします。



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