2010年の過ごし方イメージの悪い成長株成長株セミナーのミニ実習
投資における一番危険な考え方大切なのは、世間のムードに流されないこと
投資における二番目に危険な考え方確定申告シーズン
タダほど高いものはない
初心回帰

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ショートコラム(2010年1月)

■初心回帰(2010年1月30日)

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何の目的もなく、ふらっと立ち寄った書店でいい本の見つかることがあります。

昨日も、集合場所に早く着きすぎたので、本屋で時間をつぶすことにしました。ふと目に留まったのが『はじめて講師を頼まれたら読む本』。

ページをめくってみると「なるほど」と納得できる部分も多く、買うことにしました。ざっと読んでみて「初心を忘れている」自分に気づきます。

うまく話そうと気負うばかり、情熱や志といった「本当に大切なもの」が疎かになっていたようです。

今から振り返れば、最初のセミナーの「話し方」はひどいものでした。それでも、感謝のメールを多数いただいたのは「思い」が伝わっていたのかもしれません。

次回のセミナーでは、初心に帰ってみようと思います。


■タダほど高いものはない(2010年1月28日)

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フリー〜〈無料〉からお金を生みだす新戦略』 という本が話題になっています。セミナーやレポートなどで収入を得ている私にとって、他人事ではない内容です。

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略

しかしながら、投資に関しては「タダほど高いものはない」と思っています。この手のビジネスモデルは、比較的単純だからです。

●スポンサーから料金をいただき、利用者には無償提供する
●利用者から料金をいただく
●その中間

私の場合、自身(角山オフィス)主催分に関しては、すべて利用者から料金をいただいています。

そのため、料金を安く(あるいは無償に)することはできません。一方、投資の本質的な部分について、誰にも遠慮せず好き放題話せるメリットがあります。

なぜから、この手のスポンサーはたいていセルサイド(販売側)であり、バイサイド(投資家側)とは利害が対立するからです。みなさんは「無料で有名講師の話を聞ける」と喜んで出掛けられるかもしれませんが、立派な会場費用や有名講師の講演料は、いったいどこから出ているのでしょうか?

もし、無料セミナーにばかり参加されている方が私の話を聞かれたら、たぶん驚かれると思います。以前、新興国ブームの頃「今時、ベトナムファンドなんて買うものじゃない」といったら、セミナー中に怒り出した方がいらっしゃいました。そういったことをはっきり申し上げることができるのは、お客様から参加料をいただいているからです。


■確定申告シーズン(2010年1月26日)

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税務署より確定申告の書類一式が送られてきました。いよいよ、確定申告シーズンに突入です。

ざっと計算してみたのですが、昨年(2009年)の税金はかなり少なめです。そのため、還付金がちょっとしたボーナスになりそうです。

●角山オフィスの売上が落ち込んでいる
●その分、原価率も上昇する
●国民健康保険料は2008年の所得から計算されており、控除額が大きい
●個人型確定拠出年金(401k)の控除がフルに寄与する
●投資の配当・収益は繰越損失にて余裕で相殺できる
●2008年の所得をベースに予定納税を行っている

昨年は、売上が減っているのに税金をたくさん引かれ、キャッシュフロー的には厳しい一年でした。銀行の預金残高がほとんど増えなかった記憶があります。

今年は、税金面で楽になるものの「現状にて、売上の数字をどうやって作っていくか」が課題となりそうです。

なお、個人事業主の方の確定申告については、次の書籍がおすすめです。私も開業当時はこの2冊で勉強しました。

フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました
日本一かんたん!フリーのための確定申告ガイド


■投資における二番目に危険な考え方(2010年1月20日)

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下図は、2007年6月における私のアセット・アロケーションです。高配当の外国金融株やJ-REITの組入れにより、年間180万円の配当金を見込むことができました。

「月割で15万円。質素に暮らすのであれば、配当金で生活できる。加えて、角山オフィスの収入もあるわけだし、もう十分ではないか」

一瞬、ラットレースのゴールが見えたように思えました。しかし、それは幻想だったのです。

アセット・アロケーション(2007年6月)

天井をつけたマーケットは、やがて崩れはじめました。利益確定を行うべき局面にもかかかわず「やっと手に入れた夢の配当金生活」を失いたくなかった私は、高配当銘柄を直ちに売り払うことができません。

やがて、外国金融株やJ-REITは、次々とロスカットを余儀なくされます(もし、損切りしていなければ、もっとひどいことになっていたはずです)。信用収縮時には、配当利回りなど、何の下支えにもならなったのです。

これ以降、私は配当金に対する考え方を変えざるを得ませんでした。投資においては「高配当銘柄の買い持ちにより、配当金で生活しよう」という考え方も危険であると。

今後、相場がピークをつけて崩れはじめたときは、全てを売り払い一目散に逃げるつもりです。


■大切なのは、世間のムードに流されないこと(2010年1月16日)

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年収200万円からの貯金生活宣言』 という本がベストセラーになっています。「こんな時代だから、やっぱり私たち、貯金します!」 というキャッチコピーが印象的ですね。

年収200万円からの貯金生活宣言

倹約を行い、貯金するのは大切なことです。ただ、余裕資金まで貯金に回してしまうと、2〜3年後に後悔するかもしれないです。なぜなら、年明けから過熱気味とはいえ、株はまだまだ安いからです。

マーケットは、同じことの繰り返しです。2〜3年後には、景気の回復により「預貯金なんて愚の絶頂」という雰囲気になっていてもおかしくありません。

問題なのは、そうなってから高値をつけた株式市場に殺到する人々の多過ぎることです。ノウハウを持たず、安いときから買っている投資家なら身に付けている「そろそろ危険だから資金を引き上げようか」といった感覚もなければ、損をするのは火を見るよりも明らかです。

サラリーマンとして、うまくやっていくには周りと歩調を合わせることも大切でしょう。しかし、投資においては、まったく逆であることを認識しておくべきです。


■投資における一番危険な考え方(2010年1月14日)>

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今回は、少し時計の針を戻して、私の体験からお話しましょう。

2008年10月上旬のことです。持株はインデックスファンドのみ、個別銘柄は全て売却しており、キャッシュポジションは90%を超えていました。

やがて、日経平均は急落して1万円を割り込みます。

「何てラッキーなんだ。自分はほとんど現金で持っている」

そして、次のような考えが頭をもたげました。

「年初来のパフォーマンスはマイナス10%程度。1万円割れは底値だろうし、ここで一発逆転すれば、余裕でプラスに持ち込める。今年(2008年)のようなひどい年にプラスの投資家なんていないだろう。きっと、英雄扱いされるぞ」

悪魔のささやきとはつゆ知らず、私は勝負に出ます。週明け、一気に買い注文を出したのです。

結末は、おおよそ想像できると思います。日経平均は7千円台まで値下がりして、買い付けた銘柄の大半を損切りする羽目に陥りました。

このように、 投資においては「今までの損を一気に取り返そう」という焦りが一番危険です。経験者が言っているのですから、まず間違いないと思ってください。

関連コラム:「やられた分だけ取り返せ」症候群


■成長株セミナーのミニ実習(2010年1月11日)

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成長株の見つけ方セミナーのミニ実習について、お知らせしておきます。次の要領で行います。

●有望と思われる銘柄の簡単なレポートを作成して、セミナー当日にお持ちください
●日本株なら何でもOKです
●できる限り、説明の裏づけとなる数値データ(グラフも可)を添付してください
●結論は、自分の言葉でお願いします。会社四季報などの丸写しはNGです
●銘柄名のみ、予め角山までお知らせください。できる範囲で調べておきます

申込は、ただいま受け付けております。ご参加を希望される方はメールにて、氏名(漢字とカナ)、郵便番号、住所、電話番号、カナ振込人名(ご本人と異なる場合)を記入して申込みください。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。


■イメージの悪い成長株(2010年1月8日)

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過去の売買記録より、銘柄毎の損益を計算してみました。下表がそのベスト15です。この15銘柄で、収益の大半を稼ぎ出しています。

ざっとご覧になって、どのような印象を持たれたでしょうか?

  コード 社名
損益額
備考
1

8898

センチュリー21・ジャパン
3,282,411
 
2 8868 アーバンコーポレイション
2,807,700
経営破たん
3

4298

プロトコーポレーション
2,415,765
 
4

9843

ニトリ
1,899,492
 
5

8907

フージャースコーポレーション 1,477,229  
6 8567 クレディア
1,308,290
経営破たん
7 6423 アビリット
1,271,096
 
8 8514 アース
1,212,375
社名変更
9 2337 アセット・マネジャーズ
1,102,225
 
10 4705 クリップ
977,336
 
11 8902 パシフィックマネジメント
909,270
経営破たん
12 7839 SHOEI
907,315
 
13 4680 ラウンドワン
822,663
 
14 9732 東映ラボ・テック
811,428
上場廃止
15 2227 三星食品
784,407
上場廃止

次のように思われた方もいらっしゃることでしょう。

●今でも好業績なのは、プロトコーポレーションとニトリぐらいか
●資産バリュー株は東映ラボ・テックしかない
●これはひどい。経営破たん企業が3社も含まれている
●それなりに売り逃げているのでは
●何だか、イメージの悪そうなところが多いな

実際に、私はイメージの悪い企業が好きです。収益が拡大しているにもかかわらず、割安なことも多いからです。

たとえば、アーバンコーポレイションは「地方都市のマンデベ」扱いだったため、株価の割安な時期がありました。その時点で買い付けておれば、不動産流動化事業の本格化と卓越したIRにより、株価はロケットのように急上昇しました(結局、事業の急拡大が裏目に出て破たん)。後は「砂上の楼閣」に軽く腰掛け、バブルがはじけた頃合を計って飛び降りるだけです。

投資家は成長株に憧れるものですが、長期間に渡り成長を持続できる企業は数えるほどです。逆に、上場クラスであれば、どんな企業にも成長期はあったはず。ゆえに、予め作戦を立てておくことが肝要です。

●上げ相場の早い段階にて、収益拡大期に入っている企業を見つける
●なるべく安く買う(私はイメージの悪い企業を狙った)
●「砂上の楼閣」に軽く腰掛け、収益の上積みを狙う
●バブルがはじけた頃合を計って飛び降り、利益確定を行う

なお、投資において、思惑どおりにすすむことは滅多にありません。成長株投資では、特にその傾向が強く、自分の見込みが外れたときは素早い方向転換を求められます。また、企業は内部崩壊するケースも多いことから、投資先の異変を察知するスキルも必要です。このあたりについては成長株の見つけ方セミナーでお話するつもりです。


■2010年の過ごし方(2010年1月1日)

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あけましておめでとうございます。

今年は、私自身にとって節目の年になりそうです。新年の抱負に変えて「どう、過ごすべきか」書きたいと思います。

◆本業について

私のビジネスは、景気の影響をかなり受けます。昨年の売上は相当落ち込みましたし、今年の見通しも明るくないです。そんな中、どうやって数字を作っていくかを考える年になりそうです。場合によっては、方向転換が必要かもしれません。

◆投資について

投資に関しては、考え方が変わりつつあります。自分の趣味である写真やテニスと同じく「いくら理屈を語れても、上手くできなければ」意味がありません。一つの事業と捉え、売買技術の向上に努めたいと思っています。

◆プライベートについて

昨年は、5月は海のきれいな場所、10月は紅葉の見所を旅行すると決めていました。その通りに実行できて良かったと思っています。引き続き、いい季節には旅行を楽しみたいです。

◆まとめ

私が長年勤めていた会社を退職して、独立開業したのは2005年です。迷いはあったものの「このチャンスをいかさなければ、悔いが残る」との思いから決断しました。

「何年、突っ走れるだろうか」そういう不安を抱えながら、4年間続けることができました。ただ、今年は「相当、厳しいだろう」と見ています。

立場的にも「小金持ち」という、一番転落しやすいポジションにいます。「あの頃が、絶頂だったな」そう振り返るようになったらおしまいです。

大げさな言い方をすれば、今後2〜3年の過ごし方で、自分の人生が決まりそうな感じを持っています。気を引き締めていきたいです。



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