アーリーリタイアに思う、初心者に寄ってたかって嘘おしえ、貧乏はお金持ち、
本のタイトルは難しい、金融資産1億円の壁、銘柄詳細分析演習セミナー、
新刊のブックカバー、セミナーというビジネス、消費者信頼感指数
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ショートコラム(2009年6月)
■消費者信頼感指数(2009年6月27日) |
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何回かに分けて、月刊レポートに新登場した投資環境レポートで触れている経済統計について書いていきます。投資環境レポートは「私も参考にしているいくつかの経済指標を紹介することにより、みなさんの投資判断に役立ててもらうこと」を狙いとしています。 トップバッターは「消費者信頼感指数」です。消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index)は、コンファレンスボード(全米産業審議委員会:Conference-Board)という民間調査機関の発表している指数です。毎月25日から月末にかけて発表されます。 やり方としては、5,000人の消費者にアンケート調査を行い、現在と将来(半年後)の景況感、雇用状況、所得(自動車・住宅についての購入計画)に対する消費者マインド(楽観もしくは悲観)を指数化しています。指数は、1985年を100としています。 この指数はNYダウとの相関関係が強く、半年程度の先行性を有しているともいわれています。消費者マインドは、2009年の4月以降、やや持ち直しているようですね。 グラフでは、消費者信頼感指数とTOPIXを対比させてみました。「消費者マインドが盛り上がれば、日本製の自動車や家電製品の売上増が見込めることから、TOPIXも連れ高する」といった相関関係を読み取ることができます。 |
■セミナーというビジネス(2009年6月26日) |
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マネー誌の記事が「なぜ、万年強気なのか」ご存知でしょうか? 理由は、強気に書かないと雑誌が売れないからです。 「マーケットは、そんな甘いところじゃないよ」という辛口発言や投資に対する注意事項をくどくどと述べれば、たいていの個人投資家は引いてしまうでしょう。スポンサーの広告だってつかないかもしれません。 私のセミナーも、最近は参加される方が少なくなりました。理由の一つとして「話が面白くない」ことがあげられると思います。 市場の見通しやどの銘柄が儲かるかという話はしません(そんなことが分かれば、誰も苦労しないはずです)。五里霧中のマーケットを、個人投資家として「どうやって生き残るか」について、自分の経験を元にお話しているだけです。 失礼ながら、(私から見れば)まだまだ「甘い考え」の方が多いでしょうから、単なる受け狙いで調子のいいことばかりをいいたくないのです。 最近は、無料セミナーも増えました。有名講師の話を聞くことができ「このとおりにやったら儲かりそうだ」とワクワクしてしまいます。ただ、立派なセミナー会場の使用料や有名講師の講演料は、いったい誰が負担しているのでしょうか? 常識的に考えれば「このとおりにやった」参加者が負担するはずです。 角山オフィスも商売ですから、うまく立ち回ることの必要性は感じています。しかしながら、根本的なところは譲歩したくない、そう思っています。 |
■新刊のブックカバー(2009年6月24日) |
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7月発売の新刊『角山智の銘柄分析力“強化”トレーニング 決算短信表紙、セグメント情報、損益計算書編』のカバーです。最終案につき、この形になると思います。 今回のデザインですが、とっても垢抜けていると思いませんか? 個人的には、かなり気に入っています。書店でも目立つでしょうから、少しでも売れてほしいものです。 なお、目次は 角山智の「株本執筆記」 に掲載しています。
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■銘柄詳細分析演習セミナー(2009年6月18日) |
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5月の「銘柄分析演習セミナー」では、短期間に幅広い業種から8銘柄の投資判断を行ってもらいました。演習はシンプルなものでしたが「実際に手を動かし、自分なりに考えること」の重要性を分かっていただけたと思います。 参加された方からも「次回も演習形式のセミナーを」とのリクエストを多くいただきましたので、7月のセミナーは「銘柄詳細分析演習」としました。今回は、一歩進めて、じっくりと3銘柄の投資判断を行っていきます。より実践レベルに近い形を想定しています。 ご参加を希望される方はメールにて、氏名(漢字とカナ)、郵便番号、住所、電話番号、カナ振込人名(ご本人と異なる場合)を記入して申込みください。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。 ご注意:ケーススタディを盛り込んでいますが、銘柄推奨を行うセミナーではありません。
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■金融資産1億円の壁(2009年6月14日) |
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昔から投資を行っている方でも、金融資産1億円が壁になっているようです。大台が見えてきたところで、昨年の株安によって資産をすり減らした話をいくつか聞きました。「もう少しでアーリーリタイア(もしくはセミリタイア)できるところだったのに・・・」と残念そうです。 私もその一人なのですが、金融資産1億円を達成して維持するには、投資家として一皮むける必要があると感じています。他に本職を抱えていても、運用に関してはプロ意識を持たなければ(趣味的要素を排除しなければ)、この壁を乗り越えることはできないでしょう。 もちろん「勝ち逃げ」も一つの選択肢です。「頂上まではたどり着けなかったけど、7合目まで登ることができたのだから満足する」という考え方です。アーリーリタイアは無理にしても、かなり余裕を持った生活を送ることができます。投資に関しては、少額から再出発してみるのも悪くありません。再び大きく増やすことができれば、それは本当の実力です。 注意したいのは、運用額が増えてくれば、マイナスを喰らったときのダメージも深くなることです。中途半端な気持ちでは、残りの含み益も吹き飛んでしまいます。今回のコラムに該当する方がいらっしゃれば、さらに上のレベルを目指すのか、ここで降りるのか、決断すべき時期なのかもしれません。 |
■本のタイトルは難しい(2009年6月12日) |
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「罫線売買航海術」という本があります。私見になってしまいますが、タイトルや表紙を見る限り、怪しげなチャート分析本に思えてなりません。 ところが、この本はアメリカで高い評価を受けているようです。別の出版社から「デイトレード」というタイトルで翻訳されているのですが、肝心の後半部分(売買手法の公開)がカットされており、残念がられていました。 せっかく、完全版として出すことができたのですから、もうちょっとタイトルや表紙などに工夫があってもよかったと思います。 出版社側は「少しでも売れるように」色々と考えたのでしょうが、本のタイトルは難しいものです。 |
■貧乏はお金持ち(2009年6月6日) |
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橘玲氏の新刊「貧乏はお金持ち」が出ています。目次、まえがき、あとがきを見ることができますので、興味のある方はどうぞ。 なお、私の新刊は7月発売予定です。今、タイトルで悩んでいるところです。たぶん「バリュー投資の分析力 実践トレーニング 〜決算短信表紙、セグメント情報、損益計算書編〜」あたりになろうかと思います。 |
■初心者に寄ってたかって嘘おしえ(2009年6月5日) |
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「相場金言集」を読んでいて、次の言葉が印象に残りました。 初心者に寄ってたかって嘘おしえ 元は、将棋や囲碁のことをいっている川柳らしいですが、相場にも当てはまります。 投資に関しては、情報の発信者が自己資金での運用に成功しているとは限りません(むしろ、そういうケースはまれです)。話だけは上手くても、結果的に真実を述べていないことになりがちです。逆に、本当の成功者は、あまり表には出てこないものです。 投資家は「誰の話を聞くべきか」についても、十分に留意する必要性がありそうです。 |
■アーリーリタイアに思う(2009年6月2日) |
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「投資で一財産作って、今の仕事をやめたい」そう思われている方も少なくないでしょう。 ここで問題になるのは、次の2点です。 ●一財産とは、いくらなのか 私見を述べさせてもらえば、一般的なサラリーマンが築くことのできる「一財産」は、5,000万円程度だと思います。ところが、アーリーリタイアの目標額は1億円であることが多いですね。そうであれば、いつまでたっても達成できないことになります。 さらに、めでたくアーリーリタイアできたとして「その後、何をして暮らすのか」を考えておくべきです。一年中、旅行というわけにもいかないでしょうし、することがなければ退屈します。 また、資産運用についても、安定収益をあげることができる技術を習得しておく必要があります。具体的には、ツナギ売買やサヤ取りです。そうでないと、昨年のような厳しい相場で蓄えを失くしてしまいます。 こう考えてみると、理想的なアーリーリタイアは難しいかもしれません。私なら、次の方法をおすすめします。 ●目標額を達成可能な数字にまで下げる つまり、給与所得への依存度を下げ、その分だけ自分の時間を楽しめる方向に持っていくのです。 この方が、はるかに現実的だと思います。 |
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by 角山智