四年目の桜書籍の進行状況キャッシュフロー入門セミナーの準備中です
大阪セミナー終了
金融相場と心のゆとり生き残るために必要な謙虚さとは
3つのアプローチ新井邦宏氏

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ショートコラム(2009年4月)

■新井邦宏氏(2009年4月27日)

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バリュー投資家は、ファンダメンタル分析を高尚なもの、テクニカル分析を低俗なものと位置付けがちです。ご他聞にもれず、私もその一人でした。

そんなテクニカル分析への偏見を改めるきっかけとなったのが、新井邦宏氏の「投資の王道―株式市場のテクニカル分析」です。

今まで、テクニカル分析を嫌っていたのは「チャートから株価の動きが当てよう」といった考え方にありました。しかしながら、新井氏の「先のことなどわからないが、リスクコントロールのためにテクニカル分析が不可欠」という主張には同意せざるを得なかったのです。

実際に、ファンダメンタル分析ではリスクコントロールができません。仮に、トヨタ自動車の理論株価を5,000円とした場合、バリュー投資では5,000円を切った場合「割安」とみなし、買い下がっていくことになります。その結果、多くの含み損を抱えてしまい、身動きのとれなくなっている投資家がどれだけいることでしょうか。

個人的には、バリュー投資家にこそ「投資の王道―株式市場のテクニカル分析」を読んでもらいたいです。

ページ数が多すぎるという方には「信用取引実践バイブル」でもいいでしょう。この本は、単なる信用取引の解説書ではありません。新井氏の主張が詰まっている、エッセンス的な内容です。


■3つのアプローチ(2009年4月24日)

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今週は「銘柄分析演習セミナー」の構成を練り直していました。というのは「キャッシュフロー入門セミナー」のアンケートやお茶会で次のようなご意見・ご要望をいただいたからです。

●金融相場と業績相場の違いをもっと知りたい
●テクニカル分析の解説をお願いしたい
●ケーススタディは各業種から幅広く選んでほしい

そこで「銘柄分析演習セミナー」では、3つのアプローチからの分析を試みることにしました。

●トップダウンアプローチ(相場サイクル)
●ボトムアップアプローチ(定量分析、定性分析)
●テクニカルアプローチ(トレンド、リスクコントロール)

演習に使う銘柄も、多くの業種をカバーできるよう、8銘柄に増やしました。

演習内容は、みなさんに考えてもらう方向を目指しています。たとえば、PERについて「10倍だから割安」と安易に結論づけるのではなく「市場からPER10倍で評価されているのは、どんな理由からか」といった設問にします。テクニカル分析では「チャート上の買い場とストップロスの水準をどう置くか」を各人なりに答えてもらいます。中には正解のない設問もあるでしょうが、「そういった考え方もできるのか」とお互いに「気づき」を得られればと思っています。

来週より、テキストの細かな作り込みに入っていきます。「他人の遊んでいるゴールデンウィークにこそ勉強したい」という熱意ある方のご参加をお待ちしています。


■生き残るために必要な謙虚さとは(2009年4月17日)

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cpainvestorさんおすすめの『現役力』を読みました。この本には、厳しい世界で現役を続けるためのノウハウが述べられています。

私の気に入った箇所として「生き残るために必要な謙虚さとは」にあげられている項目を列記しておきましょう。

●それまでの成功体験をいったん捨てて、使えそうなものはなんでも取り入れようと虚心坦懐になる
●自分の弱さに気づき、プラスになると思えることならなんでも吸収してこうという姿勢

実は、私と工藤投手は同じ年です。高校野球の甲子園大会では「えらい童顔のピッチャーだな」と思ったものでした。当時は、プロ野球であれほどの活躍をするとは想像できませんでしたが、『現役力』を読みすすむにつれ「勝つための姿勢」を人一倍重視していることがよく分かりました。

プロ野球選手や棋士の著書は、投資の参考になります。今までも、松井選手の『不動心』や羽生棋士の『決断力』を読んできたのですが、この『現役力』も良書です。3冊とも、精神安定剤として、本棚に末永く置かれることでしょう。


■金融相場と心のゆとり(2009年4月16日)

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3月から4月にかけての戻りは、金融相場といえます。今まで売り込まれていた大型株が買われ、マーケットの主役を演じました。「まだ、2010年3月期の業績が見えていないのに」と思われるかもしれませんが、そんなことはあまり関係なく、需給で買われてしまうのです。

金融相場は、ファンダメンタル分析派の泣きどころです。第一、自分たちの好む好業績小型株が物色の圏外に置かれてしまいます。その結果、日経平均はあがっているにもかかわらず、持株のパフォーマンスはさえません。

このような状況が続けば、ついイライラしてしまいがちですが、今は我慢のしどころです。焦りから、不慣れな金融相場に参加しても、高値をつかまされるのが関の山でしょう。やがて、金融相場から業績相場に移行すれば、好業績小型株だって買われるはずです。

投資家の中には、何でもこなせるオールラウンドプレーヤーも存在します。しかしながら、私たち凡人には真似できません。ゆえに、流れが自分の得意分野に来ることを待てるだけの「心のゆとり」を持ちたいものです。


■大阪セミナー終了(2009年4月13日)

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キャッシュフロー入門セミナー(大阪セミナー)が終わりました。

私は、もともと人前で話すことが得意でなく、セミナーでは、とてもパワーを使います。そのためか、まだ疲れが残っています。

今回は、参加された方が少なかったこともあり、ケーススタディに実習を取り入れてみました。アンケートを拝見したところ「話を聞くのと実際に手を動かすのでは全然違う」といったご意見が多く、おおむね好評だったようです。

半日のセミナーで実習を行うのは、時間の関係でなかなか難しいのですが、今後も何らかの形で取り入れるようにしたいです。

さて、次は19日の東京セミナーです。頑張るぞ!


■キャッシュフロー入門セミナーの準備中です(2009年4月9日)

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ただいま、キャッシュフロー入門セミナーの準備中です。

今回、使用するテキスト・資料は次のとおりとなりました。

●テキスト・・・38ページ
●実習回答・・・3ページ
●株価チャート・・・3ページ(3枚)
●第一三共決算短信・・・13ページ
●横浜丸魚決算短信・・・7ページ(抜粋)
●小僧寿し本部決算短信・・・9ページ(抜粋)
●オリエンタルランド有価証券報告書・・・6ページ(抜粋)
●ヤフー有価証券報告書・・・6ページ(抜粋)
●フージャース有価証券報告書・・・6ページ(抜粋)

テキスト・資料のページ数が多ければいいわけでもありませんが、決算書は「慣れること」も大切なので、たくさん用意しました。数をこなし、読み比べることで力をつけていただきたいです。

4/11大阪分の打ち出しは終わりましたので、明日はテキスト・資料を読み返し、説明内容の肉付けを行う予定です。参加者の皆さんにご満足いただけるよう、もう一頑張りしてみます。


■書籍の進行状況(2009年4月5日)

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次回作「角山智の銘柄分析力アップドリル 決算書編」ですが、結局は2分割することにしました。

「角山智の銘柄分析力アップドリル 決算短信表紙、セグメント情報、損益計算書編」
「角山智の銘柄分析力アップドリル 貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書編」

「決算短信表紙、セグメント情報、損益計算書編」の原稿は書き終わったので、先週より「貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書編」に取り掛かっています。先行して書いてある部分も少なくないことから、5月末脱稿で間に合うと思っています。

今年の目標として、3冊は出版したいです。


■四年目の桜(2009年4月2日)

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近所でも、桜が咲き始めました。私が独立してから四年目の桜です。

2006年は、宴の後でした。ちょうど、日本新興市場のお祭り騒ぎが終わったところでした。「あぁ、一相場終わったな」と感慨深く桜を眺めていたものです。

2007年は、日本新興市場を除いて、相場のピークでした。桜の季節までに昨年の損を取り返し、少し浮かれていたでしょうか。

2008年は、年明けからの急落でやられ「参ったな」という感じでした。

そして、今年は「マーケットにも、そろそろ桜が咲くといいな」と思いながら、三部咲を楽しんできました。株式市場の春が待ち遠しいです。



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