中国工商銀行角山智というキャラクター新・株式投資「必勝」ゼミ
どうにか脱稿
個別銘柄研究会の詳細「次に備える」ということ
成果が出ているときは、人は成長しない成熟経済における成長企業
どうにか準備できました勝手に底を決め付けないプロデュースの簡易分析

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株の長期保有による資産形成


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ショートコラム(2008年9月)

■プロデュースの簡易分析(2008年9月29日)

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粉飾決算の疑いにより、民事再生法適用に追い込まれたJASDAQ上場の機械メーカー、プロデュースの簡易分析です。この銘柄は、貸借対照表の時系列分析を行っただけで、避けるべき投資対象であることが分かります。

下図のとおり、売掛金が3.5倍に増えています。人間に例えれば、健康診断で血糖値が3.5倍に増えたようなもので「正常ではない」状態です。

プロデュース 貸借対象表

さらに、過去5年間のキャッシュフローを分析してみて驚きました。直近4年は営業CFがマイナスであり、財務CFにてキャッシュを補充しています。

プロデュース キャッシュフロー

売上と利益(会計利益)は倍々ゲームで伸びていたものの、本当に儲かっていたとはいえないですね。プロデュースは投資信託の持株比率も高かったようですが「プロは、本当に決算書を読んでいるのだろうか」という一抹の不安を感じます。


■勝手に底を決め付けない(2008年9月25日)

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19日(金)の米国マーケットは、恐怖指数が(VIX)のザラ場に40を超え、金融株が猛反発したことにより「底を売ったのでは?」という見方もできたと思います。

ところが、底と天井は、過ぎ去ってみないとわからないものです。自分で勝手に底を決め付け、かなりの投資資金を「賭けてしまう」行為はリスキーだといえるでしょう。特に、投資での損失が積み重なり「何とか一気に挽回したい」と焦り始めると、自分にとって都合のいい解釈をしがちです。

恐怖指数(VIX)

もちろん、この日が底になるか可能性はあります。しかしながら、今後も問題が続出して、NYダウが1万ドルを割ってしまう可能性も否定できません。

経験則では「ここが底」と感じる局面でも、下げ相場の渦中であることが多く、本当の底は思っていたより先だったものです。前回(2000年〜2003年春)もそうでしたし、本当に日経平均が1万円を割ると思っていた投資家は少数派だったはずです。

個人的には、慎重なスタンスをおすすめします。この局面で、少々儲け損なっても気にしないことです。行動を起こすのは、底打ちを確認してからでも遅くありません。

なお、インデックスファンドを何回かに分けて購入している場合などで、買い増しを行うには、悪くない時期だと思います。


■どうにか準備できました(2008年9月21日)

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本日は、なぜか朝3時半に目が覚めました。ここぞとばかり、朝7時半まで個別銘柄研究会テキストの修正作業に掛かります。その後はテニスに出掛け、戻ってからビールを飲んで昼寝という休日らしい過ごし方をします。午後3時過ぎに作業を再開、先ほど資料を揃えてどうにか準備ができました。

結局、個別銘柄研究会で使用するテキスト・資料類は次のとおりです。資料は、細かいところまで読み込めておらず、行きの新幹線でチェックすることになるかもしれません。

●テキスト・・・33ページ
●サブテキスト・・・6ページ
●資料(決算短信等)・・・38枚
●雑誌記事のコピー・・・20ページ

これで、個別銘柄研究会は何とか体裁を整えることができました。ところが、東京では出版社と書籍打合せも入っており、こちらの準備はほとんどできていません(泣)。

8月からの綱渡りスケジュールも今週で終了です。忙しいのは、しばらく勘弁願いたいですね。


■成熟経済における成長企業(2008年9月20日)

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個別銘柄研究会のテキストを作成するため、業績の好調な内需関連株(主に新興企業)をリストアップしてみると「成熟経済における成長企業」の共通点が見えてきました。

作業を行っていて感じたのは「成熟経済における成長企業」も少しずつ様変わりしていることです。1990年代であれば、農協からシェアを奪って成長したコメリ(ホームセンター)や海外生産による低価格を武器にしたニトリ(家具)やファーストリティリング(カジュアル衣料)が該当しました。

ところが、この方面では勢力争いが一段落して、ほぼ満員御礼となってしまいました。一方では、時流に乗った新しいビジネスが出てきています。

そういうこともあり、個別銘柄研究会は自分自身のまとめとしても役立ちそうです。セミナーで取り上げる銘柄は「あくまでケーススタディとして最適な銘柄」であり、個人的な投資と関係ない場合も少なくないのですが、今回は私の好みを加えてみました。

セミナーテキストは、ようやくドラフト版が完成しました。後は、追加資料をどれだけ用意すべきか検討しているところです。

個別銘柄研究会については、まだ申し込みを受け付けております。東京分は明日9月21日(日)まで、大阪分は9月25日(木)までです。今回は、私自身も楽しみたいと思いますので、よろしければご参加くださいませ(なお、銘柄を推奨するセミナーではありませんので、念のため申しそえておきます)。


■成果が出ているときは、人は成長しない(2008年9月18日)

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ワークスアプリケーションズの牧野正幸CEOが「成果が出ているときは、人は成長しない」と述べています。

これは投資家にも当てはまります。2005年のような上げ相場では、成長などできません。マーケットが活況を呈せば、株本も数多く出版され、セミナーも満員となりますが、みんな勉強した気になっているだけです(第一、そんな時期には「トンデモ本」も少なくないです)。

理由は、何を買っても、一時的に儲かってしまうからです。初心者ほど慢心してしまい、災いの種をまいてしまうのが関の山です。

投資家として成長できるのは、下げ相場で四苦八苦しているときです。今のような状況では、自分で色々と考えます。本を読んでも、セミナーに出席しても「どう解釈すればいいのか」自問自答するはずです。

そして、マーケットから「教科書に書いていない多くの事柄」を学ぶのです。自ら血を流して覚えたことは、決して忘れないものです。


■「次に備える」ということ(2008年9月13日)

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私は、2006年以降、アセット・アロケーションを組んだり、ロスカットを行ったりして、一部のバリュー投資家から見れば「あなた、何者?」と思われるような投資行動を繰り返してきました。

自分としては、下げ相場でのドローダウンを抑えるための試行錯誤だったのです。細かい失敗をあげればきりがないものの、方向性としては間違っていなかったと考えています。

今、マーケットは底値圏に入りつつあります。ここですべきことは、銘柄の下調べをしっかり行い「買い物リスト」に追加しておくことです。もちろん、相場がどこで反転するかなんてわかりません。しばらく下げるかもしれませんが、投資家の常として「次に備える」べきでしょう。

この時期に個別銘柄研究会を行うのは「そろそろ、準備に取り掛かるべきではないか」と感じているからです。

もう済んでしまったことは仕方がないです。「ここで気持ちを切り替えることができるかどうか」でパフォーマンスも違ってくるはずです。

昨今、マーケットで起こっているのは10年に一度あるかないかの出来事です。裏を返せば、10年に一度のリターンが取れる可能性もあります。ちなみに、前回の金融危機(アジア通貨危機)の後、JASDAQ指数は22.98ポイント(1998年10月)から130.74ポイント(2000年2月)まで5.7倍の上昇を見せています。


■個別銘柄研究会の詳細(2008年9月12日)

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個別銘柄研究会の詳細についてお知らせします。テキストについては、下記を予定しています。

メインとなるのは「第2部:5組の企業比較」です。同じ業種の中で、好業績を維持している企業とそうでない企業の対比、タイプは異なるものの好業績同士の銘柄比較などを通じて、ビジネスモデルの違いを見ていきます。今回のテーマは「内需関連の業績好調株」となっている関係で、新興市場の流通・小売やサービス業が中心になります(製造業は次回「グローバル銘柄」で扱います)。第3部は第2部の補足、第4部はまとめです。

銘柄数については、スクリーニングなどでリストアップされるものが100銘柄程度、実際に分析するのが10銘柄(5組)です。あくまでケーススタディとして取り上げるもので、推奨ではありませんが、銘柄を検討する際の母集団として使えると思います。

参加を希望される方はメールにて、氏名(漢字とカナ)、郵便番号、住所、電話番号、カナ振込人名(ご本人と異なる場合)を記入して申込みください。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。

なお、個別銘柄研究会は9月6日に開催された「相場環境に適応するためのバリュー投資戦略セミナー」とは別内容ですが、私の話だけに重複する部分があるかもしれません。その点はご了解くださいませ。テキストもこれから新たに作成します。

(テキスト目次案)

はじめに

第1部:銘柄の見つけ方
1−1.投資信託の組入上位銘柄
1−2.スクリーニング
1−3.経済誌の記事

第2部:5組の企業比較
2−1.消費関連株
2−2.IT企業
2−3.ネット株(物販系)
2−4.ネット株(情報系)
2−5.ネット株(コンテンツ系)

第3部:個別銘柄分析のチェックポイント
3−1.バランスシート
3−2.キャッシュフロー
3−3.ビジネスモデル
3−4.私の成功例・失敗例

第4部:有望な投資対象とは
4−1.避けるべき投資対象
4−2.有望な投資対象


■どうにか脱稿(2008年9月10日)

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先ほど、6冊目「資産運用の強化書(仮題)」をどうにか脱稿しました。本日午前中が締切だったので、本当にぎりぎりです。

これで、やっと個別銘柄研究会のテキスト作成をはじめることができます。後2週間ですが、午前中の頭が冴えている時間帯を使えるので、何とかなりそうです。

なお、個別銘柄研究会の内容について、色々とお問合せをいただいております。今週中に追加のアナウンスを行いますので、しばらくお待ちくださいませ。


■新・株式投資「必勝」ゼミ(2008年9月7日)

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私のセミナーには、時折、こちらが恐縮してしまうような方が参加されます。今までも、経営コンサルタントやベンチャーキャピタルの方が来られています。

先日のセミナーには、榊原正幸教授がお見えになりました。一個人投資家の話が、どこまで参考になるのかはわかりませんが、最前列で熱心に聞いていただきました。ありがたいことです。

セミナー会場では、新刊「新・株式投資「必勝」ゼミ」が販売されていましたので、さっそく購入して読んでみました。今後の市場展望や自動車株に対する考え方など、参考になる箇所がいくつかありました。

株式市場が低迷すれば、Prof.サカキ式投資法の投資対象となる銘柄も増えるでしょうね。他の投資家が意欲を失くしている中で、勉強を続けながら投資と向かい合うことのできる投資家のポートフォリオだけが、いずれ訪れる上げ相場で花を咲かすことができます。

今のような時期に、出版される株本は「本物」が多いですから、一通り当たっておくことをおすすめします。その中から、自分に合う投資手法を取り入れていけばいいのです。


■角山智というキャラクター(2008年9月4日)

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いつまでもデブと思うなよ」の著者は本業が作家だけあって、なかなか示唆に富むことが書いてあります。例えば、キャラ(キャラクター)については、次のとおり指摘されています。

●見た目・印象でキャラのほとんどは決まる
●一度与えられてしまったキャラは、変更が難しい

時計の針を4年前の2004年に戻してみましょう。当時「超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術」を執筆していた私は、サラリーマンだったため、本名を使うことができませんでした。そこでペンネームが必要になり、即興で考えたのが「角山智(かどやま・さとる)」です。

運もあったのでしょう。書籍はベストセラーとなりました。ところが、そのおかげで角山智というキャラクターがほぼ決まってしまったのです。当初は、次のようなイメージだったと思います。

●会社勤めのサラリーマンで週末投資家である
●回り道の末「バリュー投資」にたどり着いた
●このような投資手法なら自分にもできそう

二冊目「株価4倍「割安成長株」で儲ける収益バリュー投資術」の出版時は長年勤めた会社を退職したこともあり、本名での出版を希望したのですが「もう角山智で通っているから」と断られました。アセット・アロケーションの本にしても「キャラに合わない」といい返事をもらえず、ようやく「資産運用の強化書」として別のところから出版できることになったのです。

皆さんの頭の中にも「角山智」とうキャラが出来上がっており(変更されたのはサラリーマンからフリーになったことぐらいでしょうか)、私がキャラどおりの発言や行動を行えば「納得」で、そうでなければ「不愉快」なのだと思います。

典型例は「買値より一定レンジ下げた銘柄のロスカット」でしょう。ブログには「バリュー投資家がロスカットを行うとは何事だ」というようなコメントを多くいただきました。ここのところは「TOPIX ETFを持っているのはどうしてか」という意見が散見されます。

私としては、相場環境に応じた投資を行っているつもりですが、キャラに関しては「昔の名前で出ています」の感もありますね。いっそ、覆面でもかぶって「謎のマスクマン投資家」にでもなりましょうか。おっと、もちろん冗談です(笑)。


■中国工商銀行(2008年9月2日)

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一昔前、街頭で配られているものといえば、消費者金融のティッシュが多かったものです。ところが、最近ではそんな姿を見かけることも少なくなりました。

先日、上京した折、池袋駅前で赤いジャンパーを着た女性2人がミニタオルのようなものを配っていました。通りがかった私の目に、ジャンパーの文字が飛び込んできます。そこには「中国工商銀行 東京支店」と書かれていたのです。

中国工商銀行(ICBC)は、今や時価総額で世界最大の銀行です(参考:世界の時価総額ランキング)。何やら、勢いというか、時代の流れみたいなものを感じました。

実は、そろそろBRICs個別銘柄の調査をはじめようかと考えています。今から勉強をしておけば、1〜2年後にはかなり知識もついているはずです。BRICsの今後については慎重に見ていますが、割安になれば投資対象として魅力的ですから。



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