帝塚山大学 公開講座「バリュー投資の強化書」を書いた理由
結論は自分で出すのが投資木を見て森を見ず長期投資を成功させるために
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ショートコラム(2008年6月)

■レバレッジ経営(2008年6月28日)

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今、苦境に立たされている企業の多くは「レバレッジ経営」を行ってきたところです。借入金や増資に頼り、バランスシート(貸借対照表)を膨張させ、会計上(損益計算書)は急成長していても、現金収入(営業CF)は大幅なマイナスでした。

これは、信用取引と同じ理屈です。勢いに乗っているときは急成長できますが、逆風が吹けば一気に吹っ飛んでしまうリスクを抱えています。太田忠氏は『株式市場は現在進行形』で「レバレッジ経営を選んだ時点で、もう経営者として危険」と指摘してきます。

折りしも、マーケットでは信用収縮という逆風が吹き荒れています。「レバレッジ経営」企業の中には、株価的に相当割安な銘柄も散見されますが、ここまで下がると「不測の事態」を織り込んでいることになります。ここは「君子危うきに近寄らず 」でしょう。


■次回作について(2008年6月26日)

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発売中止となった「国際バリュー投資入門」の内容を発展させた「資産運用の強化書(仮題)」を次回作として予定しています。

もう書き始めており、7月末脱稿、10月出版のスケジュールです。構成は、ざっと次のような感じです。「強化書シリーズ」の第二弾として、実践的な内容を目指します。

「国際バリュー投資入門」が出版できなかった悔しさを、この本にぶつけたいですね。

1.アセット・アロケーションの重要性
2.リスクとリターン
3.株式(インデックス投資と個別銘柄)
4.株式(国際分散投資)
5.株式(エマージング市場)
6.株式(グローバルセクター)
7.株式(グローバル企業の分析)
8.リート
9.商品
10.債券とインフレ
11.アノマリーの活用(バリュー株、小型株)
12.炭鉱のカナリア(注意すべき指標)
13.アセット・アロケーションの実践


■繰延税金資産(2008年6月23日)

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『バリュー株投資の強化書』では、次の3つをバランスシートの中性脂肪として取り上げています。

●売上債権
●棚卸資産
●無形固定資産

これは、増えすぎると貸借対照表の健全性を損なうという意味なのですが、もう一つ迷った資産があります。

●繰延税金資産

繰延税金資産とは、誤解を恐れずに言えば「投資家が株式の譲渡損失を資産として計上しているようなもの」です。そして「来年に利益をあげることができれば、譲渡損失と相殺できるので、その分だけ税金を払わずに済む(戻ってくる)。だから、資産だ」と言い張っているのです。

問題は、利益を計上できなければ、税金は戻ってこないことです。繰延税金資産は瞬間蒸発してしまいます。繰延税金資産が多く、純資産の少ない企業の場合、最悪のケースでは債務超過に陥ります(実際に経営破たんした会社もあります)。

繰延税金資産については、下書きまで作成したものの、私自身の理解不足やページ数の関係で割愛してしまいました。投資ゲーマーさんの「流動資産の繰延税金資産と、翌期業績予想の妥当性」を読んで「舌足らずでも、書いておけばよかったかな」と思っています。

そうはいっても、繰延税金資産の説明は難しいです。私が一番分かりやすかったのは「「粉飾決算にだまされるな!決算書深読み術」レポート&音声セミナー 」でのcpainvestorさんの説明です。


■山陰の印象(2008年6月22日)

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北陸と同様に、山陰の地方都市にも活気は感じられませんでした。

鳥取砂丘はメジャーな観光地のはずですが、午後3時過ぎには、リフトや馬車が早々と店じまいをはじめます。鳥取駅前はシャッター街が延々と続き、出雲そばのおばちゃんは「すっかり寂れてしまって・・・」と嘆かれていました。

特急「スーパーおき」は2両編成(自由席1両)でした。やや混雑する区間はあったものの、通しでは2両で十分だと思いました。乗客も地元のおじさん・おばさん中心で、失礼ながらやり手のビジネスマンタイプは見当たりません。

貨物駅も米子駅のみです(トラック代行と専用線発着を除く)。これは、鉄道貨物を利用するほどの輸送量がない(産業がない)ことを示しています。

新山口で新幹線に乗り換えると、スーツ族が大半を占め、明らかな客層の違いを感じます。何より、16両編成の「のぞみ」がひっきりなしに行き交う新幹線と2両編成の「スーパーおき」で十分な山陰線が好対照でした。

地銀や地方の百貨店には、割安な銘柄も散見されます。でも、こういった現実を目の当たりにすると、とても投資する気にはなれません。果たして、我が国の地方都市に未来はあるのでしょうか?


■山陰小旅行 2日目(2008年6月21日)

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2日目のルートです。

6/18(水) 鳥取9:41(スーパーおき3号)→14:57新山口15:16(ひかり468号)→17:24新大阪(以後、自宅までは省略)

1日目に歩き回ったせいか、右足小指の爪がはがれかかっていることに気づきました。2日目は、高台に登って日本海を眺める予定だったのですが、週末にテニスが控えていることから、大事を取って断念します。

「さて、どうするか」と時刻表を眺めていたところ、新山口行きの特急「スーパーおき」が目にとまりました。日本海沿いを益田まで西に走り、山越えで山口に抜けるので、ルート的にも面白そうです。

この列車は、新型の187系気動車です。一見、地味な感じですが、鳥取駅発車時にその印象は吹き飛ばれてしましました。とにかく、加速がすごいのです。エンジン音や車体の振動もけっこうあり、スパルタンな走りです。「こんなに飛ばして、脱線しないのか」と乗っている方が不安になりました(笑)。

車窓は、期待していたとおりです。中海、宍道湖、日本海の眺めや益田からの山越えを楽しみました。鳥取駅で買い込んだ「いかすみ弁当黒めし」も美味でした。

新山口からは「ひかりレールスター」に乗り換えます。4列シートは快適でした。予定より早く帰阪したので、オフ会で使わせてもらっている居酒屋に寄り道してから帰宅しました。


■山陰小旅行 1日目(2008年6月19日)

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2日ほど旅行に行ってきました。まずは1日目のルートです。

6/17(火) 郡山8:35(大和路快速)→9:23大阪9:36(はまかぜ1号)→13:17浜坂13:19→13:39岩美(徒歩・バス)→鳥取(東横イン泊)

今回のテーマは「海を見る」です。鉄道ファンとしては、名物列車に乗り、名物駅弁を食べることも大事なポイントです。行きの列車は「はまかぜ」にしました。

この列車は、キハ181系気動車で運用されている最後の特急列車であり、古き良き時代の「国鉄ディーゼル特急」の面影を残しています。須磨〜明石では瀬戸内海、城崎温泉〜浜坂では日本海を展望でき、余部鉄橋を通過する唯一の優等列車です。実は、大出力エンジンならではの豪快な走りを期待して乗車したのですが、スピードは控えめの優雅な走りでした。なお、昼食は社内販売の「但馬牛 牛弁」です。味は「まあまあ」といったところでしょうか。

「はかまぜ」の旅を楽しんだ後は浦富海岸と鳥取砂丘を回ります。浦富海岸は遊歩道のアップダウンがきつく、ちょっとした登山でした。鳥取砂丘の日本離れした光景は感動ものでした。

夕食は、前回の旅行では駅前のラーメン屋で済ませてしまったので、今回は予め調べておきました。居酒屋で一杯やり、出雲そばで仕上げます。

(2日目に続きます)


■長期投資を成功させるために(2008年6月16日)

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「もし失敗が避けられないならば、多くの現金を持ちながら、市場が上昇しているのをただ見ているだけの失敗の方がまだいい。多くの株式を持ち、相場が下がるのを見守るという失敗よりは」

投資のプロたちで、アベイター社はそう語っています。

私も、1997年秋のアジア通貨危機や2000年のITバブル崩壊では、けっこうなマイナスを喰らいましたが、当時の運用額はしれていました。ところが、金融資産の増えた今日では、同じ失敗をやらかすことはできません。2006年のライブドア・ショック以降は「どうやって下落相場での損失を軽微にとどめるべきか」を常に考えてきました。

それゆえ、キャッシュポジションが多くなり、4月〜5月の強烈なリバウンドを、アベイター社と同じ心境で見つめていたものです。

アベイター社は「難しい市場の中でも元本を維持するのが、長期投資を成功させる重要な要素である」と認識しています。まさに、そのとおりです。


■木を見て森を見ず(2008年6月13日)

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私たちは、個別銘柄の分析や売買に熱中するあまり、全体を見失う傾向にあります。

そのため
●気が付けば、大きな損を抱えていた
●身の丈に合わない投資を行っていまい、下げ相場で退場させられる
といったことが起こりがちです。

まさに、本末転倒です。

なぜなら
●各人の人生設計があり
●それに応じた資産運用を行い
●株式投資の比率を決め
●その中で個別銘柄の売買がある
のが本来の手順だからです。

個別銘柄の選択は、資産運用の中では枝葉末節の話であり、資産運用計画がしっかりしておれば、数銘柄での失敗で退場させられることはありません。

そういう理由で、年1回はアセット・アロケーション関係のセミナーをやりたいと思っています。今回のアセット・アロケーション実践セミナーでは「コア・サテライト戦略」というインデックスファンドと個別銘柄投資を組み合せる方法も紹介しました。また、みなさんがオーバーウェイトしがちなエマージング市場については注意点を述べておきました。

結局は宣伝なのですが、セミナーCDを販売しますので、よろしければご検討くださいませ(案内はこちらです)。


■結論は自分で出すのが投資(2008年6月10日)

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ネット上で「バリュー投資の強化書」の書評を検索していたところ、こちらで嬉しいコメントを見つけました。

「何よりも『バリュー投資とはこうだぁ!』とゴリ押しする事なく、読者が自分自信で考える余地が与えられている構成が良かったです」

実は、ここが私の狙いだったのです。「今のような時期に、2,940円も払って本書を買い求める読者であれば、結論は自分で出せるはず。私の考えを押し付ける必要はない」と判断しました。

裏返せば「角山は、自分の意見をあまり述べていない」となるわけですが、多くの判断材料や多面的なものの見方(主流でないものも含む)を示し、結論は自分で出してもらうのが私のやり方です。最近では、セミナーでもそうしています。だから「読者を型にはめようする」マネー誌などの取材では困ることもあります。

バリュー投資にしても、百人百様ではないでしょうか。自分で「これがバリュー投資だ」と考えれば、それでいいのです。逆に「あなたはバリュー投資じゃない」と他人に突っかかるような狭い了見を持たないことです。


■「バリュー投資の強化書」を書いた理由(2008年6月5日)

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株本は、市況のよいときしか売れないものです。また、著者のネームバリューも関係しています。

そういうこともあり「今回が、最後の著作になるかもしれない」と思っていました。そこで「好きなように書かせてもらえる」出版社にお願いして「好きなように書かせてもらった」のが新刊「バリュー投資の強化書」です。

旧作で書ききれなかったことをすべて出し切り、悔いのないようにしました。2005年の新興市場バブルとその崩壊について取り上げたところでは「気を悪くされる方もいらっしゃるではないか」と思ったのですが、自分のいいたいことを優先しました。

幸いにも、この価格帯にしては売れているようですし、いい評価もいただきました。出版社からも「続けて書いてほしい」と声をかけてもらっています。

私としては、外で働きたい気持ちもありますけど、書かせてもらえるのであれば、執筆活動を続けたいです。「バリュー投資の強化書」以上の内容を期待されると辛いのですが、次作のアイデアを検討中です。


■帝塚山大学 公開講座(2008年6月3日)

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地元の帝塚山大学で「ライフプランと資産運用〜100歳までの備え〜」という公開講座(無料)を見つけました。面白そうなので出席することにします。関西方面で興味のある方はどうぞ。

7月12日(土)10:30〜12:00



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