決算書の本2冊オーディオブックCD「バフェットからの手紙」「賢明なる投資家」)
みんなが安易に儲かるのはおかしい新幹線の中で読んだ新書2冊
あのセミナーが教材になりましたもう一息脱稿ダメージコントロール
公開情報の読み方セミナー音声データの活用法もうすぐ2周年、新興企業の「ひどさ」
守りの投資「横並び」と「後追い」

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ショートコラム(2007年8月)

■「横並び」と「後追い」(2007年8月30日)

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以前から思っていることを書きますと、個人投資家の調査とは、他人のブログを閲覧して、何を売り買いしているのかチェックすることのようです。

「長期的に見て株式投資で成功する人は5%、95%は失敗する(バリュー投資再入門)」といわれるように、株式投資での成功者は少数です。そして、たいがいは95%の銘柄をコピーしてしまうのです。

もともと、投資をはじめたのも、2004年から2005年にかけての「株ブーム」がきっかけなのでしょう。いつまでも「横並び」と「後追い」では儲からないことに、そろそろ気付くべきです。


■守りの投資(2007年8月28日)

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最近、お会いする投資家さんから、次のようなご要望(?)をいただきます。

「角山さんの投資は「守り」に入っていませんか? 昔(サラリーマン時代)のように個別銘柄でビシビシ攻めてほしい」と。

実は、そのとおり「守り」に入っています。ただ、何となく「守り」に入っているわけではありません。個人事業主となり、サラリーマン時代のようなリスクは取れないという理由もありますが、今は耐え忍ぶべき時期であると考えているからです。

しかしながら、マーケットの先行きだけは予想できないので、一定量のポジションは保有しています。いつ来るかわらかない上げ潮に乗るためには、ボートは出しっぱなしにしておくのが一番ですから。


■新興企業の「ひどさ」(2007年8月24日)

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今週から「公開情報の読み方セミナー」テキスト作成をはじめました。取っ掛かりとして、企業が出しているニュースリリースを集めています。

cpainvesterさんの「「粉飾決算にだまされるな!決算書深読み術」レポート&音声セミナー 」が素晴らしいのは、普段から問題企業の事例をストックされているからです。そこで、今回は資料収集にも力を入れたいです。

そして、セミナーでは
■悪材料であれば、決算書や事業環境から予測が可能であったか
■そのニュースが株価に与える影響をどう判断するのか
■その企業に投資していたなら 、どう対応するか
をお話したいです。

ニュースリリースを集めていた感じたのは、新興企業の「ひどさ」でした。上場したときが、業績のピークである例が多すぎます。これでは、新興市場の低迷もやむなしですね。

ただ、少し冷静になって考えてみると、投資家サイドも安易だったかもしれないです。

なぜかといえば、若くてバイタリティあふれる経営者であっても、起業できる分野は限られるからです。彼らが狙うのは「参入障壁が低い」ところです。

業種的には
■飲食店
■ソフトハウス(システム開発)
が代表選手でしょう。

飲食店は、芸能人やプロスポーツ選手でもはじめることができますし、システム開発は机とPCがあればできます。逆に、信用が重視され、受注を取るのに時間がかかるようなところは向きません。

「参入障壁が低い」分野では、カネもコネもない若き経営者であっても、不休不眠で働き、力ずくで上場までこぎつけることができれば「ジャパニーズ・ドリーム」を達成できるのです。

しかしながら、喜びは束の間です。「参入障壁が低い」ゆえ、他社の新規参入や競争激化により、足元をすくわれてしまいがちです。今まで無理を重ねてきただけに、建て直しもままなりません。ストックオプションという「にんじん」で何とか引き止めてきた社員も、売却益を退職金代わりにやめてしまうでしょう。

投資家は、ここ数年の売上・利益の成長が素晴らしいことや、強気の経営計画に惹かれ、我先にと新興企業に殺到します。ところが、ある日、大幅な業績下方修正が発表され、損切りをためらっているうちに大きな損失を被るのが典型的パターンではないでしょうか。

私見ながら、企業から公開されている情報を追い、ビジネスモデルや事業環境に注意を払えば、そのような損失を防ぐことも可能です(100%とはいいませんが)。

今回のセミナーでは、そういう切り口での解説を考えています。参加を検討していただけると幸いです。


■もうすぐ2周年(2007年8月22日)

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時の流れは早いものですね。あと2か月で、独立してから2年になります。

個人事業の世界も厳しく、2年持たないケースが多分にあると聞いています。そんな中、ここまで来られたのも、著書を買ってくださり、セミナーに来ていただいた皆さんのおかげです。感謝の気持ちでいっぱいです。

書籍の方は、5冊目「国際バリュー投資入門(仮称)」の原稿が仕上がり、テーマ的にほぼ網羅した感があります。事業内容も、会員制レポートからセミナーCDの販売まで、一通り経験しました。

私としては、この辺で個人事業の第一フェーズを追え、第二フェーズに進む時期であると認識しています。今まで蓄積したコンテンツを、より多くの方に喜ばれる形で提供するには、どのような手法を取るべきかが検討課題です。

もし、よいアイデアをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご連絡をいただけないでしょうか。法人・個人を問わず、検討いたします。


■音声データの活用法(2007年8月21日)

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シェアーズ のメルマガを読んでいると、cpainvesterさんの「「粉飾決算にだまされるな!決算書深読み術」レポート&音声セミナー 」に画像がないことを不安に思われる方がいらっしゃるようですね。

私もセミナーの音声CDを発売していますので、たまに同じような問い合わせを受けますが、セミナーテキストをしっかり作りこんであり、内容がきちんとしていれば、音声データでも大丈夫です。

私は初心者時代、大竹愼一氏のテープを聞いていたことがありました。日曜日、テニススクールの行き帰り、車の中で繰り返し聞いていたので、話を暗記するほどでした。

音声データは、電車や車の中でも聞くことができるというメリットもあります。また、DVDは見ただけでわかった気になってしまうところがあり、講師の声を元にテキストを追っていく方が、理解しながら勉強できたりします。

このように、音声データであっても、DVDと同等の効果は得られます。ということで、角山オフィスのセミナーCDもよろしくと話をまとめておきましょう(笑)。


■公開情報の読み方セミナー(2007年8月18日)

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秋のセミナーは「公開情報の読み方セミナー」としました。こういう時期は、皆さんにとって「絶好の投資チャンス」ですから、積極的に活用していただればと思います。

本題に入る前に、サラリーマン時代の体験をお話しましょう。私は、サラリーマン時代、ある一部上場企業の本社スタッフとして勤めてきました。情報システム部門が長かったのですが、経営企画部門にも在籍したことがあります。

そこでは、得意先(特約店)向けの「お知らせ」を作成していました。ところが、内容を吟味して「我ながら、よい出来だ」と上司に見せると、たいがい怒られるのです。「君は、正直に書きすぎる」というのが理由でした。

私は「信頼関係でビジネスをしている以上、事実は正確に伝えるべきである」と考えたのですが、どうも「いかに、取り繕うか」が重視されていたようです。確かに、まわりを見渡すと「作文の名人」だらけでした。

そういうこともあり、企業から発表される公開情報(ニュースリリース、決算短信など)は、内容を正確につかみきれないと損失を被る可能性が高いです。状況判断ができず、プロや上級者が売っている株を、PERなど見かけの割安さだけで購入して、痛い目にあった経験をお持ちの方も少なくないはずです。

他にも
■先行きに強気の見通しを示しておきながら、オーナー社長が持ち株を売っている
■「企業は人」を強調しているが、取締役が任期中に解任された
■キャッシュ・フロー経営をうたっているのに、営業CFが赤字である
といった言行不一致のケースはざらです。

このセミナーでは、決算書だけにとどまらず、全ての公開情報の読み方(特に、数字の読み方)を理解することにより、株式投資のパフォーマンス向上を目指すものです。

私は、昔から付き合いにある投資家さんに「逃げ足が速い」と言われます。これは、業績悪化を敏感に察知して、被害を最小限にとどめているからです。KG情報については書きましたし、フージャースも昨年の中間決算を見て売却しています。

セミナーでは、ケーススタディとして「業績悪化は予想できたか」という検証と、個人投資家に人気のある銘柄の将来シナリオ(仮説を立て方をお話するのであり「当てること」を目的とはしていません)を検討してみます。

また、ポートフォリオの管理術についても、少し触れたいです。

参加ご希望の方は、
■会場名(東京または大阪)
■ご本人の氏名(漢字とカナ)
■ご住所、電話番号
■振込人名(ご本人以外の口座から振り込まれる方のみ)
メールに書いて、申込みください。

折り返し、振込口座などのご案内をお送りします。

レポート会員さんは、会場名とご本人の氏名のみでけっこうです。

【公開情報の読み方セミナー】
日時

東京 2007年10月6日(土)13:15〜16:45

大阪 2007年10月20日(土)13:15〜16:45

場所 東京・大井町 きゅりあん

大阪・天満橋 エル・おおさか

(教室番号は申込みされた方に連絡します)

人数 各30名様(申込多数の場合は先着順となります)
参加料

銀行振込 レポート会員:10,500円 一般:12,600円

当日現金 15,000円

注記

3日前までのキャンセルは返金します(それ以後のキャンセルは音声CDの発送に替えさせていただきます)

対象者

初級者〜中級者
PERなどの指標や決算書の基本事項を理解されている方

概要

1.公開情報の種類と読み方のポイント
・ニュースリリース
・月次情報
・決算短信
・有価証券報告書
・大量保有報告書
2.業績悪化は予想できたのか
・A社
・B社
3.注目銘柄の将来シナリオを検討する
・C社
・D社
4.ポートフォリオ管理について


■ダメージコントロール(2007年8月17日)

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軍艦などが敵の攻撃により損傷を受けたとき、被害が広がらないように施される事後の措置をダメージコントロールといいます。第二次大戦後半の米国海軍は、ダメージコントロールに優れていたため、大きな被害にあっても、ほとんどのケースで沈没を免れました。これは、大戦前半の教訓を生かし、消火方法などのダメージコントロールが強化されたためです。

一方で、帝国海軍は「我が神軍に、敵の弾は当たらない」という発想もあり、防御力はもろかったそうです。特に、戦争末期は、乗員の不慣れも手伝って、本来は助かる艦艇まで喪失の憂き目にありました。

投資においても、自分のポートフォリオが損失を被った場合、どう対応するかでパフォーマンスに差がつきます。それゆえ、ダメージコントロールの考え方を取り入れてもいいと思います。ただ、どう対応するかは、実践を通じて学ぶしかありません。第二次大戦前半の米国海軍のように、手痛い損失を教訓として、上手くなっていくのです。

上げ相場は、適当に投資を行っても儲かるものです。連戦連勝が続くと、帝国海軍のように「我が神軍に、敵の弾は当たらない」という発想になりがちです。その結果、少し被弾しただけで大損害を受け、沈没してしまうのです。

そういう意味でも、下げ相場でもマーケットにとどまり、悪戦苦闘することは、投資家にとって大切なことです。せっかく投資をはじめても、ここで投げ出してしまうと何も得るものはありません。


■脱稿(2007年8月15日)

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昨日、本の原稿を編集者さんに送りました。やっと脱稿です (^^) 。

これで、午前中の貴重な時間を他の作業に当てることができます。できれば、このサイトのリニューアルも行いたいですね。

書籍の方は、引き出しにあるものをほとんど出し切ったので、しばらく充電期間を置きたいです。

まずは、旅行でもして、リフレッシュといきたいところですが、こう暑くては外出するのもおっくうです。今後のプランでも、考えるとしましょう。


■もう一息(2007年8月13日)

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お盆でのんびりされている方も多いでしょうね。角山オフィスは、本日も仕事です(苦笑)。

さて、5冊目の本ですが、原稿がかなり出来上がってきました。明日、最終の見直しをしてから、編集者さんに送るつもりです。まだ、校正など、作業は残っているわけですが、何とか区切りがつきそうです。

明日は、もう一頑張りします。


■あのセミナーが教材になりました(2007年8月11日)

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シェアーズ から新しい教材が発売されました。

財務分析セミナー(オンライン) 」と「「粉飾決算にだまされるな!決算書深読み術」レポート&音声セミナー 」です。

2つのセミナーをセットにした「財務分析セミナー&決算書深読み術音声セミナー セット 」もあります。

注目すべきは「「粉飾決算にだまされるな!決算書深読み術」レポート&音声セミナー 」で、これは今年4月に行われたcpainvesterさんの「現役会計監査人が初めて明かす決算書深読み術」を教材にしたものです。

私も当日は出席していたのですが、DVD化されないのを残念だっただけに「「粉飾決算にだまされるな!決算書深読み術」レポート&音声セミナー 」は喜ばしいです。大変、価値の高いセミナーだけに、一押しでおすすめします。

ちなみに、2つとも限定販売とのことです。


■新幹線の中で読んだ新書2冊(2007年8月9日)

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前から気になっていた新書があり、丸善本店で購入して、東京帰りの新幹線で一気に読みました。

ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する」と「不動心」です。

ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する」はタレントであり、実業家としても成功している島田紳助さんが書いた本です。著者は、若手の頃、先輩漫才師を観察して「どこが客に受け、どこで引いてしまうのか」ノートにつけていたそうです。そうした努力が実り、売れっ子になりました。

飲食店ビジネスについても「ほとんどの飲食店がうまくいっていないのだから、常識を信じると、同じ目にあう」という独自のロジックが展開してあり、ビジネスも投資も、本質的に同じであると共感できました。

不動心」はプロ野球の松井秀喜選手の著書です。「7割が失敗、3割が成功」というバッティングにおいて、いかに平常心を保つことが大事であるかを説いていました。投資は失敗の連続であり、短期的に波乱含みであることから、投資家にとっても、たいへん参考になる内容です。下手な株本より、よほど価値があるでしょう。

たまには、このような本を読んで、リフレッシュするのもいいと思います。


■みんなが安易に儲かるのはおかしい(2007年8月6日)

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明日からの東京出張に備えて、接骨院に行ってきました。

治療のとき「投資関係の執筆・講演などをしています」と話したら、先生が興味を示されたので「最近は、外貨投資も注目されていますよ」とふってみます。そうすると、間髪いれずに「FXですね」と返ってきました。接骨院の先生までが、FXを口にするとは意外でした。

私は、基本的に、相場観を持たず、当たりもしない予測は行いません。ただ「みんなが安易に儲かるのはおかしい」と考えるようにしています。

そういうこともあり、もう少し外貨投資を増やしたかったのですが、120円台では、ドル転するのを控えていました。 なぜなら、さらに円安に向かうようであれば、にわかFXトレーダーがみんな儲かることになります。成功者が一握りである投資の世界では「それは、おかしいだろう」と思うのが、普通のような気がします。

そろそろ、望ましい為替水準になってきましたので、少しづつ、ドルを増やしていくつもりです。投資先としては、EAFE指数のETFなどを検討中ですが、高止まりしている新興国の株価指数が不気味ですね。


■オーディオブックCD「バフェットからの手紙」「賢明なる投資家」(2007年8月4日)

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最近、残念なのは、バリュー投資家にとって「これぞ」といった株の本が出ていないことです。今のような時期は、勉強するにも絶好の機会なのにです。

そんな中、ビッグニュースといってもいいと思いますが「バフェットからの手紙」「賢明なる投資家」のオーディオブックCDが発売されました。オーディオブックであれば、満員電車や車でも聴くことができます。

ここのところの、厳しい相場環境で苦労されている方ほど、偉大なる投資家の言葉は、きっと心にしみるはずです。


■決算書の本2冊(2007年8月3日)

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決算書の本を2冊紹介しておきます。

1冊目は「決算書はここだけ読もう」です。実は、この本、近々に決算書セミナーを行う企業で、副読本的に配られているものです。初心者向けで、たいへんわかりやすいです。

2冊目の「財務3表一体理解法」はAmazonでベストセラーとなっています。ただ、この本は少し骨があります。自分なりに勉強してきたものの、どうもコツがつかめない方におすすめします。

企業向け「決算書セミナー」は、サブテキストなども完成して、来週の本番を待つのみです。一日コースなので、スタミナ切れにならないよう、気をつけたいです。

ちなみに、3月に行った「角山智の割安成長株の見極め方徹底マスター(実習講座) 」が終わったとき、私は肩で息をしていたそうです。このセミナーは我ながら力作で、DVDもそこそこ売れているみたいですので、収益バリュー株投資に興味のある方には、いいと思います。

と、軽く宣伝して(笑)、最近ご要望が多い写真を掲載しておきます。今、鉄道がちょっとしたブームですね。

利尻富士

日本で一番美しいともいわれる利尻富士(利尻岳)です。3月上旬の撮影ですが、ここまできれいに見えるのは、滅多にないそうです。この年は、大満足で帰途についたのを憶えています。



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