NOVELSへ         TOPへ



 ‡内容と傾向‡ タイトルをクリックすると本編に飛びます。

 すべての話が脳内的にはエロですが、描写は一切ないと言って良いです。

opalesque 男性と女性の短いワンシーンを書き留めた、三話オムニバス。
第一話・終電間際の男と女。第二話・何かの予感に支配された二人。
第三話・遠く離れた場所からの、思いがけない“彼女”からの電話。
十二階の一番奥 ジュンを夜の街で拾った由利は、穏やかな知性と気品をたたえた、
しかし、あらゆる欲望、生きることにすら無関心な男だった。
利用できればそれで良いと思っていたジュンだが、次第に彼の
与えてくれるものではなく、彼自身に興味を持つようになってゆく。
硝子の棘 司は、親友・善彦の思いがけない死により、それまで全く存在を
知らされていなかった彼の恋人・凪子と出会う。凪子は、亡き恋人の
記憶を慕い、司との逢瀬を求める。そして司の中に、奇妙な感情が
芽生え始める。 “善彦と自分は、本当に親友だったのか……”
アンビエントな密室 ライターの佳村かれんは、自分が狂おしい程に愛する友人・幸世の
夫である順志と関係を持っていた。それは彼女がかねてから望んだ、
自分と幸世、そして順志の完璧な関係。
果たしてそれは、本当に裏切りではないと言えるのだろうか。
空中庭園 近未来。壊滅した都市は、強力な国家統制により復興を遂げた。体制側
のプロパガンダを体現したような青年・征騎は、捕らえられた反体制組織
のNo.2、摩耶の尋問に立ち会うことに。「あの女を…『女』とは思うな」――
稀代の妖婦との対話は、思いがけない困惑を、彼自身に投げかけてくる。
中央線 いつもの喫茶店で見かけた“彼女”。ふとした気まぐれから、その後を
観察するためについて行く“彼”。言葉を交わすことはなく、“彼”は“彼女”
の表情を見つめ、思いを巡らせる。だがある瞬間から、“彼”は“彼女”の
表情の陰りに気付き、戸惑うことになる。“彼女”の中で、一体何が…?
blanc 消え入るような儚さの恋人・さをりと暮らしながら、職場の同僚の律子とも
付き合っている信夫。「オトナの関係」と割り切った律子との間にトラブル
はなく、日々平穏だった。だが、ある時、さをりが精神的に不安定になる。
そのことで信夫は律子への依存を強め、律子はさをりへと近付いてゆく。
ママは何でも知っている 事故で両親を亡くした千夏は、母の恋人(?)だったという超オトコマエな
女性・野枝に引き取られ、オカマの美容師・ルイと3人で暮らしている。
彼氏の真理君の受験や、両親と野枝の過去を繋ぐ人物との出会いで、
千夏の周囲に波乱が。――コメディタッチのホームドラマです。



 


NOVELSへ         TOPへ