テオティワカン遺跡
グアダルーペ寺院からさらに高速道路経由で1時間ほどでテオティワカン遺跡に到着。 先に土産物屋でテキーラ試飲&昼食を済ませてからだったので、午後イチの1番暑い時間にピラミッド登り?と思ったが、この辺りは標高2,000mということもあって、日差しは強いがそれほど暑くない。雲が近い感じ。 遺跡の北側の方の入口から入っていって、まずはケツァルパパロトルの宮殿&ジャガーの宮殿を見学。 くっきりしたレリーフや、色鮮やかな壁画が残っている。右上写真は「ホラ貝を吹く羽毛のあるジャガーの図」。
この壁画の背後の壁のように、石と石の間に小石を埋め込んで点線が描かれている部分がそこらじゅうにあるのだが、それは修復された箇所であることを示しているのだそうです。
その後、遺跡の1番北側にある月のピラミッド(左上写真)前で解散し、自由見学に。 これはテオティワカンで2番目に大きいピラミッドで、高さ42m、底辺150m×130m。
頂上まで何段か積み重ねたような形状(タルー・タブレロ様式といいます)になっているのだが、現在観光客が登れるのは最初の階段の上のところまで。
平地にいるときは全然気にならなかったが、階段を登り始めるととたんに息切れして「あーやっぱりここは標高2,000m」と感じる。 急角度の階段で息も絶え絶えになりつつも、「遺跡ハイ」の勢いで登り切った。
そこから南側を見下ろすと、右中写真のような光景が。最盛期には20万人以上が住んでいたと考えられているだけあって、スケールが大きい!
南北にまっすぐ伸びる大通りが「死者の道」と呼ばれるメインストリート。この通り沿いにも多数の小型ピラミッド?が残っている。 左手前方に見える小山のような物体が太陽のピラミッド。
さて、それじゃそろそろ移動するか…と階段を降り始めたときに、早くも運動不足の女王様1号の右前モモに異変発生。筋肉痛というよりは軽めの肉離れ状態。 こんな調子でこの先数々の遺跡を制覇できるのか?!
と不安を感じながらも死者の道を5分ほど歩いて太陽のピラミッド(左下写真)に到着。とにかく巨大。高さ65m、底辺255m×255m。
こちらは頂上まで登頂可能で、階段は全部で248段ある。月のピラミッドに負けず劣らずの急階段を途中で休み休みなんとか登っていったが、1番頂上に近いエリアは階段状ではなくゴツゴツした岩山状になっていって、さらに登りにくかった。
頂上からは疲れも忘れるような見晴らしの良さで、今度は死者の道が左右に見渡せる。高さがあるせいか結構な強風が吹いていて、帽子を飛ばされそうになるので写真撮影時などは要注意。
そして頂上に埋められているのが銀のカケラ(右下写真)。これに触りながら願い事をすると叶うと言われている。 あまりみんなが触るもので、周囲の岩ごとへこんでいた。もちろん女王様1号も銀に触って世界人類の平和を祈念しておきました(一部ウソがあります (^^;)。遺跡の南端まで行けばケツァルコアトルの神殿という建物があるのだが、現在修復中だということだったので(本当か?)パス。 太陽のピラミッドからはだいぶ距離があるので、自由時間内には見て来られなかった気もするし。次の機会があればぜひ見てみたいものです。
国立人類学博物館
またメキシコシティに戻り、広大なチャプルテペック公園の一角にある国立人類学博物館へ。
1階の考古学フロアには、時代や地域別に全部で12の部屋があるが、時間の都合で見学したのはテオティワカン・メヒカ(アステカ)・マヤの3室のみ。 できればもう1室、オルメカ・ヘッド(巨大人頭像)のあるメキシコ湾岸室も見たかった…。テオティワカン室にあるのは、先程のテオティワカン遺跡で見損ねたケツァルコアトル神殿のレプリカや、生け贄のガイコツくんたち、月のピラミッド前に建っていたという雨神チャルティトゥリクエの像(上段左)、背中の穴に生け贄の心臓を入れるジャガー像(上段中)など。
メヒカ室の中央には、この博物館の目玉と言うべきアステカ・カレンダー(右写真)がどーんとそびえている。直径3.6mとかなりデカイ。 単なる暦ではなく、アステカ人の宇宙観を表現したものらしい。
他には征服前の都・テノチティトラン(現在のメキシコシティ)のジオラマや、大地の女神コアトリクエの像(上段右)など。マヤ室では、パレンケ遺跡の地下王墓が復元されていて、その中にパカル王の翡翠の仮面(下段左)のレプリカが展示されていた。
チチェンイッツア遺跡のチャック・モール像(下段中)は、現地ではこの像がある神殿に登頂できなくなっているので、ここでよく見ることができて良かった。 お腹部分のくぼみにはもちろん(?)生け贄の心臓を入れます。
下段右の黒曜石の猿型容器は、小さいけれど、機械を使わずにここまで滑らかに研磨するには数十年以上要しているという隠れた逸品。見学後に15分間のみやげ購入タイムがあり、これにて2日目の観光スケジュールは終了。
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