観光編タイトル
<3日目>

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 パレンケ遺跡

 3日目は朝3時起床、4時出発というハードスケジュール。まだ真っ暗な中を一路空港へ向かい、待ち時間にBOX朝食をモソモソと食べて、6:35発の飛行機でビジャエルモサへ。
 1時間20分ほどでビジャエルモサに到着すると、現地はちょっとしたスコール。 やっぱり熱帯気候だわ~と実感するものの、遺跡見学中にこの雨はカンベンしてくれーとパレンケ遺跡までの2時間のバス移動中は天候回復を念じる1号だった。
 小山の上にあるパレンケ遺跡に着くと、雨はなんとか小降りになっていた(そして途中から完全に上がった)。 しかし念のためにレインポンチョを着ていたせいもあり、昨日までの乾燥したメキシコシティとうって変わって超蒸し暑い! 遺跡の周囲に樹木が生い茂っていて虫も飛び回っているので、虫除けスプレーも必須

左から碑文の神殿、神殿13、頭蓋骨の神殿 頭蓋骨の神殿のレリーフ  遺跡の敷地に入ってすぐ右手に並んでいるのが、碑文の神殿、神殿13、頭蓋骨の神殿の神殿3連発(左写真、左から順に)。
 碑文の神殿は、パカル王(パレンケ最盛期の王)の遺体と共に前日国立人類学博物館で見た翡翠の仮面などが発見されたところ。残念ながら現在は内部見学不可。 石棺の蓋には王がロケットにまたがっているかのようなレリーフが刻まれていたので、「マヤ人=宇宙人」というトンデモ説が唱えられたりしたとか。
 このあたりの露天土産物屋でやたらと黒いサンタ人形が売られているけど何?と思っていたら、翡翠の仮面などの副葬品が1985年のクリスマスイブに窃盗団によって盗まれた(その後戻ってきたが、それ以降はレプリカが展示されている)ことにちなんでいるらしい。

 なんだかテキトーなネーミングの神殿13からも遺体が発見されていて、パカル王の母親のお墓とも言われているが、詳しいことはまだわかっていないそう。 この神殿のみ内部に入ることができ、赤っぽい塗料が残る石棺を見ることができるが、それだけなのでイマイチ盛り上がりには欠ける。
 頭蓋骨の神殿のいわれは、神殿のアーチの左下にある頭蓋骨のレリーフ(右写真)から。 人間ではなくウサギの頭蓋骨だそうです。なぜウサギ???

宮殿

マヤ・アーチ

十字架の神殿

 3神殿ズの左前方にある建物が、王族が住んでいた宮殿(左上写真)。パッと目を惹く四重の塔の壁は東西南北を指していて、天体観測が行われていたらしい。
 また、男性・女性・子供用の水洗トイレの跡もあり、現地ガイドさんが使用法を実演してくれた(実際に使用したわけではありません (^^;)。 その水洗などに使う水も自然の川ではなくわざわざ水路を引いていたり、7世紀当時としてはかなり進んでいるという印象。

 右上写真は宮殿の回廊にあるレリーフで、例のパカル王が母親から王冠を受け取るところ。左側が母親で、右側がパカル王。
 回廊の天井は、マヤ・アーチと呼ばれる特徴的な形状のトンガリ屋根になっている(左中写真)。 一見、左右の壁が支え合っているように見えるけれど、実は片側が崩れてももう一方の壁は落ちないというスグレモノ建築です。
 回廊で囲まれた中庭には5人の罪人のレリーフ(うち1人が女性)があった。もしや住居の中庭で処刑? それは自分が住人だったらちょっとイヤだ(笑)。
 宮殿裏手の方にある、石造りの寝台が置かれた寝室も見たが、暗くてあまりよくわからなかった。しかし、周囲の蒸し暑さに比べて意外と涼しくて快適だったらしい。

 宮殿の見学を終えたら、より一層樹木の生い茂ったエリアに徒歩移動。 ここにあるのは十字架の神殿・葉と十字架の神殿・太陽の神殿という3神殿。 ちなみに「十字架」といってもレリーフに十字状の模様があったためで、キリスト教とはもちろん無関係。 実際にはもっと他にも遺跡があるのだが、まだ全然発掘&復旧の手が回っていないらしい。
 このときは太陽の神殿が修復中、十字架の神殿は登頂不可ということで唯一登頂可能な葉と十字架の神殿に希望者のみ登った。 葉と十字架の神殿そのものは小規模(右下写真、でも小径のような階段は結構急でキビシイ)なのだが、ここから右手に見える十字架の神殿(左下写真)は下から見上げるのとはまた違った趣があり、登った甲斐もあるというもの。

 パレンケ遺跡は使われている石や漆喰の色で全体的に白っぽく、建物も巨大ではないが洗練されていて優美な感じで、さすが最も美しいマヤ遺跡と称されるだけのことはあるなというのが1号の感想。 一番一般的なメキシコツアーだと、メキシコシティ(テオティワカン遺跡)・メリダ(ウシュマル遺跡)・カンクン(チチェンイッツァ遺跡)には行くが、パレンケ遺跡には行かないことも多いのだが、やはり遺跡好きにはココは外せないでしょう。
 テオティワカン遺跡のようにだだっ広くなく、こじんまりとまとまっているので見て回るのも割とラクだし。

 と言っても、見学を終えて近くのレストランでの昼食タイムを迎えたときには、眠気と疲労でツアーメンバーの多くが落ちかかっていた(笑)。  幸いなことに本日の観光はココのみだったので、午後はカンペチェまで5時間、バスは爆走、参加者は爆睡。
 途中、メキシコ湾に沈む夕日をちらっと見たりしながら、完全に日が暮れてからカンペチェに到着した。

母親から王冠を受け取るパカル王のレリーフ

葉と十字架の神殿



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