ナイニーア君主国出身のプレイヤーキャラクターを作る ◇

ナイニーア君主国出身のPC

年齢 ◇

種族年齢ファクター年齢幅
人間115 - 24
ハーフリング230 - 48
ドワーフ4 60 - 120
エルフ8120 - 192
年齢の決め方は、2d6+13。15〜25歳の年齢幅となる。
デミヒューマンは、上記の人間での年齢を求めてから、年齢ファクターを乗じて算出する。
このときに、1の位に幅をもたせるため、1d10(0 - 9)をプラスして揺らがせることも可。


生まれ ◇

以下に、家族の社会的地位を決定する表を載せる。1d20 せよ;
1d20地位
1 - 6奴隷
7 - 11極貧
12 - 15貧乏
16 -18通常
19富豪
20大富豪

註:ナイニーアには奴隷階級(階級外、アウトクラスとも呼ばれる)
が存在し、その生活は悲惨を極めている。
DM は、PC に奴隷出身が相応しくないと感じたら、
「奴隷」の出目を「極貧」に差し替えてもよい。


先住ナイニッシュか移住ナイニッシュか ・

家族の社会的地位が決定したところで、
次にその家族が先住ナイニッシュか移住ナイニッシュか決定する。
1d20 して、先に上の表で振った目の半分の数をプラスして下の表を参照し、決定する。
半分にする際、端数は切り捨てとする。
例えば、社会的地位の決定の時に出目が13であったなら、プラスできる数は6 である。
従って、富豪以上の人間に移民や先住のナイニッシュはいないことになる。

合計値民族
1 - 4移民
5 - 8先住ナイニッシュ
9 - 18混血
19 +移住ナイニッシュ

ナイニーアは350 年の間にかなり民族融和が進んでおり、
純粋な先住民の血筋、純粋な移住民の血筋というのは昨今、珍しくなってきている。


社会的地位についての説明 ◇

奴隷:
家族は、個人的な財産は1 クラウンも持ち合わせていない。犯罪を犯したか、または上流階級の人間から決定的な不興を被ったかして、人間としての基本的な権利すら剥奪されている。または、権利を剥奪された者の子孫として生を受けてしまった。男であれば死をも顧みないような苛酷な重労働要員として鉱山等に駆り出され、女であれば、主人の将来の財産(奴隷)を増やすための赤ん坊を生むために多くの奴隷男と性交を強いられる。彼らは人ではなく、道具として扱われるのである。死ねば屍はゴミ同然の扱いを受け、顧みられることもない。キャラクターの「開始時の所持金」は、奴隷の一族として生まれた自分たちやキャラクターを哀れ悲しんだ家族が、窃盗や通り魔、強盗などを犯して集めた金で、キャラクターが冒険者として成功し、自分の血筋が、奴隷階級という生き地獄からいつかは脱出してくれることを夢見て、自分たちの生命と引き換えに託した血涙に濡れた金なのである。一家は、よほどの幸運に恵まれた者でなければとっくの昔に処刑され、この世にいない。またたとえ生きていたとしても、死んだ方がマシな環境に立たされていることは間違いない。
従って、主人から与えられた1 着の普段着以外、一切の家具や武器を持っていないのが通常である。地方の場合、女であっても上着すら満足に与えられていないこともままある。
奴隷のロールプレイは簡単なものとは言い難く、DM は、そのプレイヤが奴隷、ないしは一族に奴隷を持つ者のロールプレイを行うには不適切であると思ったならば「奴隷」の身分になったキャラクターを1 ランク上の「極貧」にしてもいい。

極貧、貧乏:
GAZ1 The Grand Duchy of Karameikos の「社会的地位の説明」の「極貧」「貧乏」に従記。

通常:
一家は金持ちではないが不自由はしていない。日々を暮らし、老後を何とかやりくりしていけるだけの財産は有している。生活水準はこの国での平均を保っている。キャラクターの「開始時の所持金」は、その一家が冒険者として家を出るキャラクターへの餞別として、蓄えた財産の中の大半から捻出されている。一家は、キャラクターが裕福になって帰ってくることを望まない訳ではないが、それよりは名誉を打ち立てて無事に帰ってくることを強く願っているのが普通である。一家の者は、平均的な家であれば皆、何枚かの服に靴などの履物、旅行用の衣服、儀礼用の正装を最低1 着は所持している。加えて、護身用に各々の好みの武器を1 つずつ、所持していることが多い。

富豪:
一家は裕福であり、生活に金銭的な困難が生じることはごくまれである。その財産は豊かで、召し使いを雇っているのが普通である。家族の誰かが高収入であるか、自分の土地を有して農耕をしているか、または商売をしていると考えられる。キャラクターの「開始時の所持金」は、安定した生活を捨てて未知へと旅立つキャラクターへの小遣いである。家族は、キャラクターが旅の先々で大きな名誉を勝ち取ってくること、反対に大きな失態を犯して一族に汚名を被せないように振る舞うことを強く望み、冒険の成功による富にはほとんど関心がない。家族は、自分の好みの良質な服を好きなだけ所持し、他に好みの武器、防具を一通り揃えている。だからといって、キャラクターの所持金は増えない。キャラクターは、何らかの名誉を打ち立てない限り、家族に資金援助などを申し出ても「軟弱者」のそしりと共にその願いを退ける可能性がある。

大富豪:
一族はナイニーアの国政に何らかの形で関与しており、社会的に重要な地位にいるのが普通である。国家規模での貿易を行っていたりすることも有り得る。キャラクターは当主になるための実力を冒険で示さねばならないか、そうでなければ相続する権利のない女子か次男以下の生まれであり、受け継ぐ資産がないために冒険に出たものと考えられる。
親類は基本的に守りの人々であり、キャラクターが冒険に出ることには反対しているのが普通である。キャラクターの「開始時の所持金」は、外の世界に憧れ、いつしか飛び立とうと考えていたキャラクターが、今までの小遣いを溜めたものである。キャラクターが冒険に出た暁には、せめて社会的な失敗をしてくれるなと一族に祈られている。長子でない限り、その生死にも直接的な家族以外はあまり関心がない。また、勝手に出て行ったキャラクターに、援助の手が伸びることはまれである。DM は、生まれが大富豪であるからといって、そのキャラクターが他のPC と比べて優遇されていないか注意せよ。

※『開始時の所持金』はいずれの場合も3d6 x 10 gp である。


名前 ◇

並び順は、名、姓の順。
傾向は、我々の世界でいうイギリスやアメリカ風のものが多い。
その点においては、古来からの伝統あるハーフリングと、ちょうど同じである。
姓名は、家族の特徴や職業などから付けられる。
例えば、ロビン ガーデナー(庭師)等。
男性名:テリー リチャード ロビン エドワード ウィリアム マイク
女性名:アン イーディス エレナ オクタヴィア メアリー ルーシー

エルフは、森エルフだとフランス語の響きを混ぜ、
やたら長くし、叙事詩的な名前をつけることを好む。
海エルフは森エルフのようにやたら長くはしないがあとは森エルフにならう。
また、自分の今の目標となるべき何かを例えたり、
「こうなりたい」という願いを込めたものを姓とする。
もちろん、こういったエルフの場合は、故郷に戻ると本来の姓になおる。

ナイニーアのドワーフには、よく知られた通常のドワーフ氏族のほかに、
ノーシャドワーフ(北方ドワーフ, Northia)と呼ばれる寒冷地仕様のドワーフがいる。
ノーシャの名前はロシア風で、姓は他部族の風習通り、
職業や英雄的行動/ 氏族にとって有益な行動に起因するものが多い。
従って、姓名だけならドワーフと人間の名が似通っていることが、ナイニーアではままある。
男性名:デミトリ イワン ザンギエフ
女性名:ミーシャ ルードラ マグダ

ハーフリングはこの場合、完全に人間に準ずる。
何故なら、ナイニーアそのものがイギリス名前圏だからである。


言語 ◇

ナイニーアの知的種族に知られている言語は、以下の通りである;

  1. ナイニーア語(一般語)
  2. ナイニーア語(地方訛り)
  3. 他の外国語
  4. エルフ語
  5. ドワーフ語(スノーハンマー方言)
  6. ゴブリン語
  7. ホブゴブリン語
  8. オーク語
ナイニーア語は、古くからの地元の訛りがあるナイニーア語と、
都市部の人間が使っている標準的なナイニーア語の2 種類がある。
一口に訛りと標準の違い、と言っても、もう別の国の言語と思えるくらい二つの言語には幅がある。
従って、どちらか一方を話せても、もう一方しか話せない相手とは、
コミニュケーションはほぼ不可能である。
(日本でも、あまりに酷い訛り圏では会話が通じないのと同様)
後は、エルフ語とノーシャドワーフの言語が習得可能。

*** 名言集 ***  .


ナイニーアのドワーフ ◇

ナイニーア君主国の北部にはダランガリアという、ロガール帝国に跨がる巨大な山脈がある。
そしてそこには、ノーシャドワーフと呼ばれる一般のドワーフより肌の色が白く、
毛深いドワーフたちが存在している。
ナイニーア君主国のドワーフは閉鎖的である、というのが人間社会で言われている一般論だが、
これは誇張でも偏見でもなく、まったくの事実である。
彼らノーシャドワーフは非常に文化保守の意識が強く、排他的である。
それは、独自の文化を連綿と子孫に伝え、他部族に盗まれないようにするための手段であったのだが、
最近では部族内での血が濁ってきたのか、
ノーシャドワーフたちの流産率が高くなってきているという弊害が出始めている。
部族内でも比較的若いドワーフ(…といっても、あくまでドワーフにしては、であるが)
たちはその事実に薄々気づいてきているが、長老ドワーフたちはそんな事実から目を背け、
決して他部族との交流を認めようとはしない(ようするに頭が固いのである)。
PC ドワーフについて>>>>>

ナイニーア君主国 | ナイニーアの社会 | 主要都市案内 | ナイニーアの経済 | 主要NPC紹介
ナイニーア出身のPCを作る | シナリオのアイディア | ナイニーアのモンスター

K340へ 目次へ