和音の大海で難破しないために
誰にもわかるコード進行
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おとずかい
  
フォークのこと


誰にもわかるコード進行


(1)コード進行はメロディー作り
(2)和音を学ぶときに
(3)和音の進行パターンを利用するとき
(4)楽譜が苦手な方に
補論 音しくみとと和音のあらまし
参考 五度圏と調号早見表

別紙1 コードの基本用語集
別紙2 コードの基本パターン集
別紙3 同じ和音が繰り返される曲名

2 和音の大海で難破しないために
 和音の解説書は多数あります。耳慣れないカタカナ用語に連打されてめまいがしてきます。
 和音の大海に乗り出して難破しないように「コード展開マップ」(図4)を作成しました。
 この文章に最低限必要な用語は別紙1にまとめましたので分からないときに確かめてください。
 なお、用語の図解や和音の基礎知識はホームページの「おとずかい」に整理しています。
(1)コード進行はメロディー作り
 初心者向けのギターやピアノの入門書は和音(コード)で説明されています。
 和音は音符に比べてとっつきやすいようで、よく考えるとわかりにくい面があります。
 わたしはヨコに流れる音階とタテに積み重ねた和音がどう関係するか戸惑いました。
 音楽は音の並び(音階)と和音の並びで成り立っています。
 そして、ハーモニー(和声)は合唱のように異なる音域の音を重ねたものです。
 和音はこの和声を発展させた考え方で根音(ルート)の上に音を積み重ねています。
 また、音の流れのパターンをメロディー(旋律)といいます。
 歌声も楽器も時間の経過とともに、山や谷ができて流れてリズムを生みます。
 タテに積み重ねた和音を組み合わせてヨコに移動させればメロディになります。
 コードの進行というのは和音を用いたメロディー作りなんですね。
 
(2)和音を学ぶときに
 解説書は、@音楽の基礎知識、A和音の構造と役割、B代理和音と借用和音で構成されます。
 @の音楽の基礎知識は音階(スケール)、調(キー)、ダイアトニック・コードがポイントです。
 音程の数え方や長短の区別、それに短音階が三種類あることと五度圏の利用法を知れば充分です。
 Aの和音の構造と役割は三和音と四和音に絞り、「主要三和音」の役割をきっちり押さえましょう。
 トニック(主和音)、サブドミナント(下属和音)、ドミナント(属和音)の結びつきを知れば充分です。
 Bの代理和音と借用和音は進行を拡大するものです。
 この部分はあっさり済ませる解説と自論を押し出す詳細な解説に分かれ、消化不良を起こします。
 スリーコードから4コードの移動、あるいは代理コードや借用コードの作り方はこの文章でふれます。
 
(3)和音の進行パターンを利用するとき
 手っ取り早く知りたい方のために別紙2「コードの基本パターン集」を掲載します(具体例は別紙8別紙9)。
 この進行パターンはモデルであって、演奏する時には工夫が必要です。
@同じ和音は除かれています
 小節ごとに眺めるとはじめの4小節すべてが同じコードの並びもあります。
 たとえば、ブルースは4小節3行の12小節ですが5・6・9・10番目以外は同じコードです。
 日本の歌に限っても次のとおりです。曲名は別紙3のとおりです。
  ●C・C・C・Cは14曲(唱歌5曲、童謡6曲、GS1曲、フォーク2曲)あります。
  ●C・C・C・Gは20曲(唱歌11曲、童謡7曲、フォーク2曲)あります。
  ●Am・Am・Am・Amは12曲(童謡2曲、GS6曲、フォーク4曲)あります。
A和音の進行パターンのまま演奏できません
 和音の進行パターンは和音の並びを示すだけです。
 同じパターンであっても拍子(2/4、3/4、4/4など)や拍(前拍・後伯)で印象が異なります。
B取り上げる曲は、唱歌・童謡・グループサウンズ(GS)、フォークです
 好き嫌いを別にして自分が口ずさんだり、耳にしてなじんだ音楽に絞ります。
C長調はハ長調(Cメジャー)、短調はイ短調(Aマイナー)に移調しています
 変化記号の♯や♭が付かない調で説明し、三和音を中心にまとめています。
 ポピュラー音楽は四和音の解説が主流ですがシンプルな三和音にとどめます。
Dはしょった和音進行があります
 和音は市販されている本から得ましたが、移調後に実際に弾いてみると違和感があります。
 唱歌や童謡は最も単純な和音づけとし、不要と思われる和音をはずしました。
(4)楽譜が苦手な方に
 今さら楽譜を読むなんて面倒だという方や♯や♭が付く調は苦手だという方もいると思います。
 こどもの歌には「数字譜」という音名を数字化し、音符の長さを記号化した楽譜も出ています。
 野ばら社は「唱歌」と「童謡」を別々に発行しています。わたしも利用しましたが便利です。
 また、五度圏を知っていれば♯や♭が付く順序も分かります。
 ♯や♭がいくつ付いていても一番右の♯や♭でドの位置がわかります。
  ●♯はシですからすぐ上がドになります。下のドは8度下(五線譜だと4線下の間)になります。
  ●♭はファですから4度下(五線譜で2線下の間)がドになります。
 五線譜の線が増えるのは3度ずつです。1・3・5・7・9はコードの並びと同じです。
 間(かん)は偶数になります。これも3度間隔です。慣れるまでちょっと面倒かもしれません。
補論 音しくみとと和音のあらまし
 これから綴ることは図解4「コード展開マップ」の点線で囲った部分です。
 それより前のことは「おとずかい」で図表を中心に説明していますが、最低限の説明をしておきます。
 また、調号判定表五度圏図を参考に加えました。
(1)音のしくみ
 1音には大きさや音色のほかに高さがあります。音の高さは音高(ピッチ)といいます。
 2音の高さの幅を音程(インターバル)といいます。度(デグリー)という単位を使い、1度から数えます。
 3音程には、完全・長・短・増・減などの区分があります。1度・4度・5度・8度が完全音程です。
 4音を高さの順に並べたものが音階(スケール)です。全音8つを並べたものが全音階(ダイアトニック・スケール)です。
 5全音階には長音階と3つの短音階があります。
 6調性(キー)は音階の主音の性格に基づいた区分で、長調と短調があります。
  *通常省略されていますがハ長調はハ長長音階、イ短調はイ調短音階のことです。主音はドです。
 7♯や♭などの調号は、調性を表す場合と一時的な変化の記号にも使われます。
 8音と音の結びつきは拍子などのリズムも加わって旋律(メロディ)が生みます。
(2)和音のあらまし
 1異なる音階を重ねて進行させるのが和声(ハーモニー)です。
 2和音(コード)は、和声の考えをもとに音を積み重ねたものです。*三和音や四和音など
 3ダイアトニック・コードは全音階の上に音を積み重ねた7つの和音です。
 4和音には主要三和音と副和音があり、主従関係があります。
 5主要三和音は主和音(トニック)、下属和音(サブドミナント)、属和音(ドミナント)の三角関係があります。
 6和音の進行は主和音に始まり、主和音で終わるのが原則です。*例外に偽終止があります。
 7代理和音はダイアトニック・コード上の副和音を主要三和音の機能に当てはめたものです。
  *代理和音には複数の機能を果たす和音があります。長調のEm、短調のFに注意。
 8コードの進行は旋律(メロディ)を生みます。
 9借用和音はダイアトニック・コード以外の和音を使って代理コードに使用するものです。
図4 コード展開マップ
参考 五度圏と調号早見表

  内容は「ひまじんの音楽ガイド」や「おとずかい」に掲載していますが、参考に加えます。


 ●五度圏図 
         
調号早見表
      

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