みなさんも知っている「あたたかい」「あつい」「さわやか」「さむい」ということばは季節によって交わされるあいさつです。俳句は春、夏、秋、冬の出会いから生まれると言ってもよいでしょう。4月は「入学式」が行われます。初めての出会いがあるわけです。(第55回あすなろ俳句教室を参照)
誕生日もみんなからお祝いされますね。4月生まれの人がいたら、俳句を作っておくったらどうでしょう。俳句はあいさつですから、心のこもったものが一番です。「おめでとう」とは言わないでも、お友だちの好きな物、色、花、趣味など何か1つを入れたら、きっと喜ばれると思います。
東日本の大震災から1ヵ月がたちました。ナポレオン留学生だったお友だちの関東地方も気がかりです。励ましのことばを送りたいと思います。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「さくらさくつかつてみたきよきことば」
作者:@みずはらしゅうおうしAのむらとしろうBふくながこうじCはやししょう
※解答のヒント…「桜、良、使、咲」の漢字が作品に使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく4月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
杉の花(すぎのはな)…花粉症の人には聞くだけで杉花粉を思い出すことでしょう。雄花は黄色で枝いっぱいです。風で花粉を飛ばします。【植物】
巣立(すだち)…鳥の子どもが育ち、巣から飛び立つことです。巣立鳥として使っています。親元を離れ社会人になるのも同じです。【動物】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
遠足の声ばらばらの峠越え 廣瀬直人
俳句は5音、7音、5音のかたちで作られています。わずか17音ですが、季節のことばが入ることで深い意味合いがあります。
「子に見せてひとの庭なる鯉幟(こいのぼり) 福永耕二」
俳人の福永先生の俳句です。5、7、5の定型となって季節のことば「こいのぼり」も入っています。作者のこいのぼりによせる思いがよくわかりますね。
俳句のかたちは約束ごとからなっています。だれもがそのきまりで作れるわけです。5、7、5のかたちは自然とリズムがそなわっています。みなさんの作った俳句を声に出してみてください。
2008年の「薩摩川内元気塾」の俳句作品を例にあげてみましょう。
夏の海のぞいてみたらへんな顔 (小学6年)
*自分の顔が夏の海にうつると、ちがう顔になりました。それをへんな顔ととらえたユーモラスな俳句です。声に出すと5、7、5とリズムがよくわかります。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「こどものひちいさくなりしくついくつ」
作者:@はやししょうAのむらとしろうBふくながこうじCみずはらしゅうおうし
※解答のヒント…「小、靴、日、子、供」の漢字が作品に使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく5月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
眼白(めじろ)…うぐいすとまちがえないこと。目の周りが白いわになっています。甑島は目白が多いところです。【動物】
筍(たけのこ)…竹の茎の新芽。筍ほりの経験はありますか。孟宗竹は大きく、その代表格です。筍飯や煮物にして食べます。【植物】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
子が育つ筍飯の大盛りよ 清水基吉
俳句は季節を大事にしています。ほかの文芸には、これほど季節を意識したものはありません。5・7・5の俳句は、どの季節であるかがすぐにわかります。季節のことばが入っているからです。季語の力は大きいですね。
風薫る(かぜかおる)は6月の季語です。南から吹く風がみどり一面の木々をわたっていきます。風が匂うようだというのです。ほかに雨蛙(あまがえる)、走り梅雨(はしりづゆ)、早苗月(さなえづき)など季節をあらわすものです。
7月は青田(あおた)で一色です。鹿の子百合(かのこゆり)も咲き始めます。鹿児島県南さつま市などは6月から青い田んぼが広がっていますので、歳時記(さいじき)よりも早い季節の到来です。
その土地による違いで季語の使い方が早まります。目前の季語で作品を作ることを学びましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「やくそうのゆにこをひたすえんしょかな」
作者::@いいだだこつAいいだりゅうたBひろせなおとCふくだきねお
※解答のヒント…「浸、薬、草、炎、暑、湯、子」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく6月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
暑し(あつし)…夏の暑さ。暑さ、暑、炎暑、酷暑(こくしょ)、暑気、蒸暑し…手紙などにもよく使うことばです。【時候】
夏服(なつふく)…夏用の洋服です。木綿(もめん)や麻(あさ)などのうすい生地で作らています。皆さんのものは白服ですか?【生活】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
ただひとつ待つことありて暑に耐ふる 相馬遷子
日本語の美しさとリズムを大事に「青の俳句大会」はみなさんから俳句を募集しています。俳句は5音+7音+5音=17音になっています。5音+7音=12音は息をつかずにできる長さだそうです。日本語は快いリズムをもっているのです。
白南風(しらはえ)に乗りて宇治から手紙来る 福田甲子雄(ふくだきねお)
山梨県にすんでおられた作者に、お茶どころの京都府宇治から便りが届きました。白南風が運んできたと、作者はそのまま俳句に残したのです。中7の「乗りて/宇治から」の息づかいはよくその気持ちまでも伝えています。声に出して作品をよんでみてください。
俳句の約束事がリズムとなっています。下5は文章にすれば「手紙が来る」となりますが、手紙が来るではなく「手紙来る」と表現してリズムが生まれています。
みなさんも俳句を作ることで日本語のもつリズムを学びましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「こくばんにわがもじのこすなつやすみ」
作者:@ふくながこうじAみずはらしゅうおうしBはやししょうCのむらとしろう
※解答のヒント…「黒、板、夏、文、字、休」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく7月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
半夏生(はんげしょう)…夏至から11日目の7月2日ごろに当たります。田植えが終わる時期は梅雨の終わりごろでしょうか。植物の「半夏生」は5月。【時候】
心太(ところてん)…天草(てんぐさ)の煮汁を固め突き出して作ります。夏の食品です。田舎では天草を「ぶと」と言います。心太の材料に出荷して島の暮らしを支えました。【生活】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
虹の中人歩きくる青田かな 松本たかし
俳句の基本を学んだあとは俳句づくりです。外に出てみましょう。セミが鳴いています。トンボがとんでいます。山の上には夏の雲が浮かんでいます。猛暑でも涼しい風が吹いています。公園の水遊び、プールや海水浴、キャンプなど…すべてが俳句の題材です。
第11回かわなべ青の俳句大会の作品から一句。「八月のカレンダーには羽がある」小学4年生。日めくりのカレンダーではないかもしれませんが、八月はあっという間に過ぎてしまいます。そのことを鳥の羽のようだと作者は感じたのです。
夏休みは植物観察、昆虫採集など楽しいことがいっぱいです。そのことを俳句にも残しましょう。きっと、いい作品ができると思います。今年の「青の俳句」の締め切りは9月15日です。みなさんの作品を楽しみにしています。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「せいえんがしぶきにぬれておよぎきる」
作者:@ふくながこうじAふちわきまもるBまるやままことCみやしたじゅんいち
※解答のヒント…「泳、切、声、援」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく8月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
秋めく(あきめく)…秋の気配です。立秋を過ぎるとそんな実感がしますが、今年は7月末から秋の気配を感じてなりません。音や匂い、日ざしや風にも。【時候】
稲妻(いなづま)…空中で電光が走る。放電して発する光を遠くの夜空にみました。音がない光線のみの夜空はぶきみです。「いなびかり」の一句をぜひ。【天文】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
朝顔が日ごとに小さし父母訪はな 鍵和田 禾由 子 ※禾由は一文字、読みは「ゆう」です。うちのPCでは打ち込めませんので、この表記でお許しください。 (真帆)
「第12回南九州かわなべ青の俳句大会」にはどんな俳句を選びましたか?この作品にしようか、どうしようかと迷ったかもしれませんね。
俳句は季語の力が大切です。17音の中で5音から7音は季語がしめます。たとえば「夏休み」「海水浴」「線香花火」は、それぞれ5音、6音、7音です。季語だけでその場面が想像できます。
17音で成り立つ俳句では多くのことばを作品におりこむことはできません。季語を2つ使ったら、それだけ字数が少なくなります。俳句を選ぶ上で季語は1つがポイントです。また、5・7・5のリズムが活かされることです。声に出して俳句をよんでみるとよくわかります。さらに、だれにもわかる表現になっていいますか。
俳句を選ぶことは俳句を作る以上に勉強になると思います。名前をふせてお友だちの俳句を選んでみましょう。選句する皆さんの顔はしんけんそのものです。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「あをあをとたきうらがへるのわきかな」
作者:@かどかわはるきAかどかわげんよしBふちわきまもるCやましたまさじ
※解答のヒント…「滝、野、分」の漢字が使われています。のわきは秋に吹く暴風。台風の季節です。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく9月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
草の花(くさのはな)…秋の山野に咲く草の花の総称です。ふるさとを思い出します。百草(もぐさ)の花、千草(ちぐさ)の花。名も知らない草花も秋には開きます。【植物】
衣被(きぬかつぎ)…里芋の皮をむかないでゆであげて、食べるときにむきます。十五夜にお供えします。日本人の心がこめられたものですね。芋は里芋のこと。【生活】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
今日も干す昨日の色の唐辛子 林翔
俳句は人と人、人と土地を結びつける力を持っています。東日本大震災に多くの俳句が被災地の皆さまを励ましたのではないでしょうか。
俳句という形は、わずか17音で出来ています。人と人を結びつける力が強いのは、その短さにあるのかも知れません。どんなに長い文よりも記憶に残ります。秋が近づくと毎年、思い出す俳句があります。
「天国はもう秋ですかお父さん 塚原 彩(小学5年生)」岸原清行著『一句万誦』(朝日新聞社刊)。
何年前でしょうか。お父さんを亡くした子どもの呼びかけです。この俳句を知った年から俳句は人の支えになっていると強く感じています。今年はとくに、その思いを深くします。宮沢賢治の「雨ニモマケズ」は今に生きています。
人の暮らしは自然と共にあるからです。大変な時ほど俳句を作り、生きる力をふるいたたせたい。必ずや笑顔が生まれます。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「いなすずめちつてかたまるうみのうえ」
作者:@かわさきてんこうAふくだきねおBさわききんいちCもりすみお
※解答のヒント…「上、海、散、雀、稲」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく10月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
落し水(おとしみず)…稲穂が垂れはじめるころ、田を乾かすため田の水を畦から落とすこと。「田水落す、堰外す」田づくりならではの音までも聞こえてきそうだ。【地理】
色鳥(いろどり)…秋に渡ってくる羽色の美しい小鳥の総称、愛称。「色鳥や一夜に晴れし神の山・深見けん二」。類似季語の「小鳥来る」も渡ってきたり、山から下りてきた小鳥。【動物】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 正岡子規
小学校5年生の教科書で俳句が取り上げられます。いつから教科書で俳句が取り上げられていたかは分かりませんが、そのページ数は限られたものだったと思います。
さて、今年も「かわなべ青の俳句大会」の入選作品が発表になります。今年は13回目で年々、参加者が増えています。うれしいですね。
福永耕二先生が俳句を熱心に作られたのは高校生の時からだったでしょうか。鹿児島大学卒業後、国語を教える高校の先生になります。福永耕二先生は俳句の世界で有名になりましたが42歳の若さでお亡くなりになったのです。
鹿児島県川辺町は先生のふるさとです。先生をしのび13年前に川辺町の岩屋公園に句碑が建てられました。「風と競ふ帰郷のこころ青稲田」と刻まれています。ふるさとへの先生の思いが込められた作品です。
ふるさとは、みなさんを育ててくれる自然がいっぱいです。家族や地域の方々にも感謝して、学校生活を過ごしましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「ちぎれてはくものかずふゆふゆもみぢ」
作者:@おおたけすいいちろAくさまときひこBかみおくみこCへんみきょうこ
※解答のヒント…「冬、紅、葉、雲、数」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく11月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
神無月(かんなづき)…陰暦10月。よろずの神々が出雲に旅立ち、地元に神様はいなくなります。ですから出雲では神有月となります。【時候】
勤労感謝の日(きんろうかんしゃのひ)…11月23日。国民の祝日です。世の中で一番しあわせなことは勤労です。お互いに仕事ができる喜びに感謝するものです。【行事】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
献血へ行く黄落の風の中 山下雅司
今月10日は皆既月食。太陽と地球と月が一直線になり、月が地球の影におおわれます。どんな色の満月でしょう。みなさんの日記に答えはあると思います。
12月3日は「第13回南九州市かわなべ青の俳句大会」の表彰式。福永耕ニ賞を受賞した岩下君のお祝いに作品の感想を日記に書きました。
2011年12月3日(土)
福永耕二賞の岩下作品
「きょうりゅうが見ていた月をぼくも見る」
スケールの大きい作品です。理屈ぬきの小学生の実感です。恐竜のことに詳しい作者が恐竜から授かった俳句とも言えます。
俳句は即座即興の力が問われます。熱中しているものが後押してくれるのです。小学3年生の岩下くんの夢はこれからですが、今の明るさを持ち続けて俳句の世界でも飛翔してほしいと思います。
日記に天文のことを書いたり、俳句を作ることは天体や言葉の勉強になります。もうすぐ、冬休みです。来年はどんな1年になるでしょうか。目標を立ててみましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「せきのこのなぞなぞあそびきりもなや」
作者:@なかむらていじょAはせがわかなじょBあおのこうじょCいまいつるじょ
※解答のヒント…「子、咳」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく12月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
隙間風(すきまかぜ)…障子やふすま、戸口、壁などから部屋へ吹き込む風です。最近は鉄筋づくりの建物が多くなって、すきま風もないでしょうか。【天文】
着ぶくれ(きぶくれ)…冬は寒いので昔は着物を何枚も重ねていました。そのため体がふくれて見えます。寒さに強い小学生は使わない季語かな。【生活】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
かくし絵の如き喧噪冬木立 緑川美世子
ふるさとの山河に育まれた草木ほど美しいものはありません。春は山桜、夏は鹿の子ゆり、秋は芙蓉の花、冬は椿の花など、ふるさとはおりおりの植物に彩られます。
ふるさとの山河は美しき実紫 雅司
ふるさとの紫式部(むらさきしきぶ)の実は大きく、紫が濃いですね。ふるさとの山河はいつも変わりません。
初旅の青年ひとり甑島 雅司
甑島を訪れる旅人も、年々ふえています。フェリーで出会った青年は関西からの学生でした。
ふるさとの四季は時候、生活、天文、地理、動物、植物のほか伝統行事など、俳句の材料がいっぱいです。今年はどんな作品ができるか楽しみです。みなさんと一緒にふるさとの俳句を作りましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「てまりうたかなしきことをうつくしく」
作者:@たかはまきょしAみずはらしゅうおうしBいしだはきょうCのむらとしろう
※解答のヒント…「唄、手、毬」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく1月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
トシドン(としどん)…甑島の年神さま。大晦日の夜に3歳から8歳位の子供のいる家に来て、行いを問いただす伝統行事です。【行事】
笑初め(わらいぞめ)…正月になり初めて笑うこと。「笑う門には福来る」と言われています。みなさんの初笑いは、何だったですか?【生活】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
ふゆの海ひとりぼっちでおこってる 岩下彬
季語は季節のことばです。春夏秋冬に分類されています。正月だけは新年として俳句の歳時記には掲載されています。
春は立春2月4日から立夏の前日まで、夏は立夏5月6日から立秋の前まで、秋は立秋8月8日から立冬の前日まで、冬は立冬11月7日から立春の前日までです。(今年の立夏は5月5日。立秋は8月7日です。)
2月のカレンダーには節分、旧正月、建国記念の日、バレンタインの日などが記されています。おやこの俳句教室では、バレンタインの俳句を募集しています。過去の親子作品から2句。チョコをもらう人、チョコをわたす人の思いが俳句になっています。
だれからのチョコかなバレンタインデー たくろー
バレンタインチョコを渡して振り向かず 真帆
行事の俳句はややもすると説明になりかねませんが、掲句のような素直な俳句を作ってみましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「はつうまやにしめてうまきやきどうふ」
作者:@ほしのたつこAかつらのぶこBいしだはきょうCくぼたまんたろう
※解答のヒント…「午、煮、豆、腐、焼」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく2月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
春菊(しゅんぎく)…春先の食べ物です。特に、なべものにはかかせない香りの強い野菜です。湯豆腐に春菊あればそれでよし。【植物】
バレンタインの日(ばれんたいんのひ)…ローマの聖バレンタインの殉教を記念する祭日。母と子の間に交わす愛のメッセージは戦争のない世の中を祈るのだ。【行事】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
春ひとり槍投げて槍に歩み寄る 能村登四郎
卒業おめでとうございます。6年間を元気に頑張りました。次の俳句は今年のカレンダーに掲載されている作品です。
母の日にすてきな花をプレゼント 款
母の日に花のプレゼントです。すてきな花とだけ記していますが、そこがいいですね。とても喜ばれたことでしょう。さて、何の花だったか。カーネンションだったかもしれませんが、母の日の感謝の花でした。
プレゼント今年も届けてサンタさん 加依秀
今年もサンタさんにお願いしたプレゼントです。さて、プレゼントは何でしょうか。サンタさんは、毎年ちがうものをくれます。今年はこれだけがんばったと胸をはり、作者の生き生きとした顔を想像します。
2つの作品とも行事の俳句ですが、このほかにもカエルや夏休みなどの俳句もありました。中学生になっても、俳句を作り続けてください。
在校生のみなさんとは4月から、また勉強しましょう。いつものスケジュールです。がんばりましょう。
☆年間学習計画表
【1学期】
4月:俳句はあいさつ
5月:俳句のかたち
6月:俳句はきせつ
7月:俳句はリズム
8月:俳句をつくる
9月:俳句をえらぶ
【2学期】
後半は基本をふまえた楽しいテーマがいっぱいです。
※今回は例句、あすなろ季語集、あすなろ俳句鑑賞はお休みです。1年間ありがとうございました。