新学年、おめでとうございます。しっかりと勉強して、学校生活を送りましょう。
次の俳句は2010年カレンダーの中の作品です。
「一年生小さな背中にランドセル 中川あかね」
一年生がランドセルを背負って、元気よく通学するようすが見えてきます。一年生の「小さな背中に」という表現に五年生のやさしさがあふれています。一年生を思いやる気持ちです。一年生はお姉さんに感謝の俳句ができたかもしれません。
お友だちをたずねたり、旅先の出会いには感動がいっぱいです。その感動は、その土地へのあいさつとなります。次の俳句をみてください。
「堂々のナポレオン岩秋の声 瀬戸清子」
下甑島のシンボル、ナポレオン岩ですね。「秋の声」は秋を感じる風や雨の音。島の出身者として、とてもうれしくなりました。
俳句は春夏秋冬の季節のことばを使って作る感動の結晶です。同じ場所を何度となく訪ねても、その季節によって違う俳句が生まれます。自然に感謝して、これから一年間、みなさんと心豊かな俳句を作りましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「あかるさにみちうすれゆくめぶきやま」
作者:@かわさきてんこうAのむらとしろうBいしかわけいろうCうえだごせんごく
※解答のヒント…「山、吹、芽、径、明」の漢字が作品に使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく4月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「俳句のかたち」について勉強しましょう。
あすなろ季語集:
春光(しゅんこう)…春の日の明るく柔らかな光です。すべての生きものは暖かな日差しにほっとしています。【天文】
遠足(えんそく)…野山などに先生といっしょに出かけます。お弁当が楽しみです。思い出の1ページです。【生活】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
永き日のにはとり柵を越えにけり 芝不器男
俳句は5・7・5のことばの組み立てが基本です。みなさんは、すでによく知っているかと思いますが、指で数えてみましょう。
同じ17音の俳句でも7・5・5や8・9などと組み立てのちがう俳句もあります。また、17音にならない俳句もありますが、基本は17音による5・7・5のリズムです。日本語の持つリズムが5音、7音の繰り返しになっています。
@ 5・7・5/
A 5・7・/5
B 5・/7・5
3つの形で俳句は成り立っています。A、Bも5・7、7・5でつながった形です。大事なことは5・/7・/5と切ってはいけません。
次の俳句で5音7音5音の形をたしかめてみましょう。
「往診の道すがら見ししんきろう 平田清」(しんきろうの句碑より)
「アマリリス風といっしょに歌ってる 西山小4年 大塚心」(2008年薩摩川内元気塾の俳句作品より)
その時の感動が17音にしっかりとよみこまれていますね。俳句の形をくずさずに、俳句という詩を作りましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「すずめらもうみかけてとべふきながし」
作者:@いしだはきょうAみずはらしゅうおうしBまさおかしきCたかはまきょし
※解答のヒント…「吹、流、飛、雀、海」の漢字が作品に使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく5月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「俳句はきせつ」について勉強しましょう。
あすなろ季語集:
愛鳥週間(あいちょうしゅうかん)…5月10日からの一週間です。鳥類保護運動も開催されるバードウィーク。【行事】
吹流し(ふきながし)…こいのぼりといっしょに幟竿に取りつける紅白や五色の布です。【行事】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
母の声しかと八十八夜かな 山下雅司
俳句は季節のことば(季語)が作品に入っています。梅雨(つゆ)というだけで、その季節感が理解できます。(あすなろ俳句教室65回「季語集」参照)
次に挙げる俳句は、「ふるさと」を題にして作った作品です。
初山河(はつさんが)…ふるさとの居間より仰ぐ初山河
山桜(やまざくら)…山桜咲きはじめたる故郷かな
新緑(しんりょく)…新緑のふるさとの山輝けり
蝉(せみ)…ふるさとや目覚めて蝉の声ばかり
野菊(のぎく)…甑野菊咲くふるさとの風の丘
年用意(としようい)…ふるさとの今もかはらぬ年用意
新年の景色、山桜の故郷、新緑の山、蝉の声、野菊の丘、正月準備。こうして並べると、俳句は季節が大きな役割を果たしていることがわかります。四季の移り変わりの中で生活しています。みなさんは、どんな俳句ができましたか。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「いととんぼみずそそぎてもはかあつし」
作者:@きしだちぎょAなつめそうせきBあくたがわりゅうのすけCかどかわげんよし
※解答のヒント…「水、蜻、蛉、濯、糸、墓、熱」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく6月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「俳句はリズム」について勉強しましょう。
あすなろ季語集:
額の花(がくのはな)…あじさいの一種で、鞠状ではなく平らな花をつけます。額縁のようです。花は白から藍紫色になります。【植物】
木耳(きくらげ)…枯れた木に生えるきのこ。耳の形をしています。中華料理に入って美味しいですね。【植物】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
山越えて笛借りにくる早苗月 能村登四郎
俳句はリズムがとても大切です。俳句は5音+7音+5音=17音になっています。5音+7音=12音は息をつかずにできる長さだそうです。日本語は快いリズムをもっているのです。
高野素十作品から1つとりあげてみます。
甘草(かんぞう)の芽(め)のとびとびのひとならび
甘草の芽で有名な俳句です。「とびとび」、「ひとならび」の同じ音の繰り返しがリズミカルです。俳句を作るうえでリズムが重要だとわかります。
小学生の俳句から2つあげてみます。(俳句雑誌「湾」児童の部作品)
@えだまめさんかわからじゃんぷとびだした (小学1年生)
Aゆでたまごつるりとむける冬の朝 (小学3年生)
同じ作者の俳句ですが、しっかりと自分のことばでえだまめさんのこと、ゆでたまごのことを表現しています。@…かわからじゃんぷA…つるりとむけるとリズムもいいですね。作者の気持ちまで想像できるようです。
みなさんも俳句ができたら、声に出してみてください。リズムよくできていますか。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「てんのおくほのかにくらしこしょさらす」
作者:@くろきそうがくAきもつきそほうBのみやまあすかCはしもとけいじ
※解答のヒント…「曝、古、暗、書、天、奥」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく7月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「俳句をつくる」について勉強しましょう。
あすなろ季語集:
虫干(むしぼし)…梅雨明け後、かびや害虫などを防ぐために陰干しをして風を入れる。生活の知恵です。【生活】
花火(はなび)…夏の季語。各地で花火大会も開催されます。仕掛花火は迫力があります。庭で線香花火もたのしみです。【生活】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
昼寝覚む夢に片足かけしまま 緑川 美世子
俳句の基本を学んだ後は俳句作りです。先日、磯の海岸で小学生の遠泳の練習風景に出会いました。遠泳は夏の季語。さっそく俳句にしました。
風に向かい遠泳の子ら練習す
南風に流されまいぞ遠泳子
黒点の列正しゆく遠泳子
親船とボート五隻や遠泳子
遠泳の子にがんばれと親の声
遠泳の列をみださぬ折り返し
遠泳子自信満々なる顔に
遠泳の子どもの風景が絵画のように浮かんで来るでしょうか?俳句を作るのは、自然との出会いです。夏休みには、花や昆虫の観察や海水浴、お墓参りなど多くの俳句を作ってほしいと思います。みなさんの作品を楽しみにしています。
「青の俳句」の締め切りは9月15日。次回は俳句大会の約束事にもふれたいと思います。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「きりひとはひあたりながらおちにけり」
作者:@まさおかしきAたかはまきょしBいしだはきょうCまつもとたかし
※解答のヒント…「桐、葉、一、日、落、当」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく8月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「俳句をえらぶ」について勉強しましょう。
あすなろ季語集:
墓参(はかまいり)…お盆にご先祖の墓にもうでること。お墓を洗い、掃除をします。【行事】
踊(おどり)…お盆に行われる踊り。ふる里の夜はなつかしい友だちと踊りの輪でにぎわいます。【生活】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
算術の少年しのび泣けり夏 西東三鬼
俳句を選ぶことを選句と言います。作句と選句は車の両輪と言われています。それは俳句を作ることも、俳句を選ぶことも、どちらも大切だからです。
自然観察して、発見した俳句には素直な感動があります。頭の中で考えたものとは違い、余分な言葉はなく季語の説明はありません。
先日、合同句集に載せるための24句をこの十年間の作品から選びました。@絵画のように目に浮かぶ作品かA季節がしっかりと作品に表現されているかB声に出してみてリズムはどうか。など…
最後に俳句大会に応募する場合の約束事です。文字は楷書で一字一字をていねいに書くことです。誤字がないように、いま一度確認しましましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「こにうつすふるさとなまりきぬかつぎ」
作者:@いしばしひでのAすずきまさじょBきくちつねこCしょうぶあや
※解答のヒント…「故、里、子、衣、被」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく9月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
秋桜(こすもす)…キク科の一年草で「あきざくら」とも使う。白や紅色があざやかに咲きほこる。可憐な花だが茎は風に強い。【植物】
月(つき)…月の秋、秋の月など歳時記にある。月だけで秋の季語。星月夜は月のない夜で満天の星の夜のこと。間違えないように。【天文】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
子にみやげなき秋の夜の肩ぐるま 能村登四郎
俳句はあいさつです。一期一会(いちごいちえ)、出会いの心を大事にしたい。そういう思いで作った俳句はたからものです。
今年6月、お亡くなりになられた鶴田正義先生とご一緒した短歌の会。その時に作った俳句です。「薫風(くんぷう)や師もすこやかに歌の会」。
年に一度のにしき江全国大会はにぎやかなものでした。「いつまでもお元気でご指導ください」と心の中で念じました。あの日あの時の先生が走馬灯のように浮かびます。
短歌雑誌「にしき江」本部ではいま、先生の追悼号が編集されています。新聞投稿のご縁で歌集までも作ることができました。「歌集 いのち」の先生の筆文字が心にしみる秋です。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「あかあかとひはつれなくもあきのかぜ」
作者:@まつおばしょうAこばやしいっさBまさおかしきCいしだはきょう
※解答のヒント……「秋、日、風」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく10月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
秋風(あきかぜ)…身にしみる秋風です。「しゅうふう」とも読みます。秋の風、金風、素風も同じ。【天文】
草の実(くさのみ)…もろもろの秋草につく実のことです。黄色くなって風に吹かれてゆれています。【植物】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
行く秋の噴煙空にほしいまま 篠原鳳作
11月7日は立冬です。いよいよ暦のうえでは冬となります。農家の人は季節の移り変わりを敏感にとらえて、農作業をしています。一年は12カ月ですが、さらに12に分けて1年を24つに分けたのが二十四節気です。
春:りっしゅん(2月4日ごろ)、うすい(2月20日ごろ)、けいちつ(3月6日ごろ)、しゅんぶん(3月21日ごろ)、せいめい(4月5日ごろ)、こくう(4月21日ごろ)
夏:りっか(5月6日ごろ)、しょうまん(5月21日ごろ)、ぼうしゅ(6月6日ごろ)、げし(6月21日ごろ)、しょうしょ(7月7日ごろ)、たいしょ(7月23日ごろ)
秋:りっしゅう(8月8日ごろ)、しょしょ(8月23日ごろ)、はくろ(9月8日ごろ)、しゅうぶん(9月23日ごろ)、かんろ(10月8日ごろ)、そうこう(10月24日ごろ)
冬:りっとう(11月7日ごろ)、しょうせつ(11月23日ごろ)、たいせつ(12月8日ごろ)、とうじ(12月22日ごろ)、しょうかん(1月5日ごろ)、だいかん(1月21日ごろ)
日本の四季の移ろいは時候のあいさつにも出てきます。「暑さ寒さも彼岸まで」とよく聞きますね。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「しぐれきやはやしにいればたびごころ」
作者:@まちしゅんそうAはしもとたかこBいしだはきょうCのざわせつこ
※解答のヒント……「忌、時、雨、林、入、旅」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく11月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
大根(だいこん)…一年中、大根は食べますが、しゅんは冬で冬の季語です。煮物にはかかせない野菜。大根漬けもおいしいですね【植物】
時雨(しぐれ)…初冬の降ってはすぐあがる雨のこと。朝時雨、夕時雨、小夜時雨。季節を入れて春時雨、秋時雨と使うとその季節の季語になります。【天文】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
ゆでたまご口いつぱいに冬の旅 桂信子
今年も1カ月です。みなさんは、どんな1年だったですか。小学校の手作りカレンダーをみて、いろいろと思い出してみましょう。
学習発表会やお別れ歩こう会、入学式、野外すい飯、遠足、七夕の行事、夏まつり、運動会、シアノーノー、トシドンなどの絵に俳句がのっています。
今年は運動会のあとに、小学校の創立130周年のお祝いもありましたね。校歌を作ったYさんのお話は、後輩のみなさんに元気をあたえてくれたと思います。俳句のお話もされましたか。
さて、大晦日に下甑島の各集落で行われているトシドン。2010年のカレンダーに2句ありました。「トシドンはおもちをくれるようれしいな」「としどんがくる時間にはおびえてる」。
トシドンは今年もやってきます。しっかりと勉強して、お手伝いもして、トシドンさまとの約束をはたしておきましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「いそちどりあしをぬらしてあそびけり」
作者:@よさぶそんAまつおばしょうBこばやしいっさCまさおかしき
※解答のヒント……「磯、千鳥、足、遊、濡」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく12月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
懐手(ふところで)…寒い冬は、ついついふところに手を入れたくなります。人間の習性でしょうか。省略のきいた和服特有の季語です。【生活】
大年(おおとし)…大晦日のことです。大晦日は大つごもりと言います。大年とは感じ方が違いますね。同じことも言葉の選び方で違います。【時候】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
歩む鶴ことりと畦を下りけり 橋本鶏二
あけましておめでとうございます。新しい年の始まりです。みなさんは、どんなお正月を迎えましたか。昨年の反省と今年の目標をしっかりと立てたことでしょう。
昨年の年賀状で、こんな俳句をもらいました。
「目標の成否は問は(わ)ず初日記 直鬼」
目標をたてることは何ごとにも大切です。初めから、なるかならないかを考えていてはどうにもなりません。まずは、目標をたてるのです。作者はそのことを今年初めて書く日記に、どんな目標をたてたのでしょうか。俳句に今年にかける意気込みを感じてなりません。
年末年始の3日連続の大荒れ。甑島航路は全便欠航でした。台風でも3日の欠航はめったにはありません。自然は、どうすることもできません。
今年も一年、俳句を通して自然を見つめてみましょう。みなさんの日記には365句の作品が生まれることでしょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「いちがつのかわいちがつのたにのなか」
作者:@いしはらやつかAいしだはきょうBやまぐちせいしCいいだりゅうた
※解答のヒント…「一月、中、川、谷」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく1月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
初空(はつぞら)…元日の大空を言います。群鳶(むれとび)の舞なめらかに初御空(はつみそら) 富安風生。同じ「初」でも初桜、初午はそれぞれの初です。【天文】
破魔矢(はまや)…初詣の神社で、授与される白羽の矢。子どもの厄除けと親心が込められる。「抱きし子に持たせて長き破魔矢かな 松本たかし」。目に浮かびますね。【行事】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
海鳴りは母のはげましお元日 山下雅司
俳句は5.7.5、短歌は5.7.5.7.7の形です。俳句は短歌よりも14音も少ないので作り方もちがいますが、感動は同じだと思います。
次の短歌は15年前に初めて作ったものです。俳句でいう季語が2つも入っています。ある時、短歌の先生から「5.7.5で切って俳句でも成り立ちますね」と言われたことがありました。
紅梅は今も昔も女のもの春立つ今日の玉くしげかも 雅司
俳句にする場合は、短歌より14音短くしなければなりません。俳句は、ずばり言い切ることや省略をする部分が多くなるわけです。余韻を残すことになります。その意味では、やさしい言葉こそ思いの深さを表現できるかもしれません。
いずれにしても、俳句は詩や短歌と同じように、17音の中で存分の思いを表現しなければなりません。それには季語の力が必要です。紅梅と言うだけで説明は要りません。立春と言えば、だれもが知っています。日本語の美しさを俳句で残しましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「おりおんのましたはるたつゆきのやど」
作者:@まえだふらAいしだはきょうBおおのりんかCくぼたまんたろう
※解答のヒント…「オリオン、下、真、立、春、宿、雪」のカタカナと漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく2月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
下萌(したもえ)…早春は芽吹き。草の芽が大地から萌え出ることです。草青む、草萌える、畦青む。さまざまな使い方が歳時記にあります。【植物】
風生忌(ふうせいき)…俳人・富安風生の亡くなられた2月22日です。昭和54年、93歳。俳句雑誌「若葉」を主宰されました。忌日俳句はご縁です。【行事】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
ねこやなぎ我れは何処に尾を忘る 緑川美世子
全校児童5人の西山小学校で、6年生のあかねさんが卒業式を迎えます。あすなろ俳句教室ではたくさんの俳句を作ってくれました。
平成20年7月開催の『薩摩川内元気塾』では4年生でした。その俳句教室で次の作品が生まれています。生命力あふれる明るい俳句です。
「お日さまの光をあびて花がさく」
自分のことばで、しっかりした俳句です。これからも自然を大事にする心を作品に残してください。「学習指導要領」の改定で、小学校は平成23年度から、中学校では平成24年度から新聞が学校で使われるようになります。新聞にも俳句教室が掲載されるかもしれません。そうなればうれしいですね。中学校でも俳句を作り続けてほしいと思います。健康に気をつけて頑張りましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「ままごとのめしのおさいもつくしかな」
作者:@ほしのたつこAほそみあやこBすぎたひさじょCなかむらていじょ
※解答のヒント…「土、筆、飯」の漢字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく3月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
あすなろ季語集:
水温む(みずぬるむ)…冬が過ぎて冷たかった水も日増しにぬるんできます。春の日差しで水面に明るさが戻ります。温む池や温む川などと用いれば特定されます。【地理】
試験(しけん)…大試験といえば、以前は卒業試験。学年、進級試験もあります。今は入学試験を指すことが多いようです。全力を尽くす受験生です。【生活】
《あすなろ俳句鑑賞》
次の俳句を読んで感じたことを110字程度で書いてみましょう。
すかんぽや治りはじめの傷痒し 棚山波朗